鉄拳6（ゲーム）のネタバレ解説・考察まとめ

CV：オム・サンヒョン
国籍：韓国
格闘スタイル：テコンドー
ファランの師であり、韓国のテコンドーマスター。前回「The king of iron fist tournament 5」には弟子のファランの成長ぶりを確かめるために参加した。だが、ファランが仁（正確にはデビル仁）に敗北して大けがを負ったことを知り、大会を途中棄権した。それから3日後にファランは目を覚ましたが、目を覚ますや否や「もっと力が欲しい」とさらなる修行を求めてきた。それにペクも答え、これまで以上の修行にファランと共に励む。その後開催された「The king of iron fist tournament 6」には、自身の集大成として戦いに赴いている。ファランと同じくテコンドーの使い手だけあり、非常に豊富な足技やそれに準じた構えを持つ。しかしながら、弟子のファランと同じ技はごく一部のみで、同じテコンドーの使い手ながら全くの別キャラクターと言っても過言ではない。今作『鉄拳6』のペク独自のエンディング（『鉄拳』シリーズの正史になるかはわからない）では、アザゼルを倒したが相打ちになってしまい、その生死は不明のまま幕を閉じる。

ポール・フェニックス

CV：ジェイミーソン・プライス
国籍：アメリカ
格闘スタイル：柔道をベースとした総合格闘技
『鉄拳』シリーズ皆勤賞キャラクター。登場時は一八のライバル的存在として描かれていたが、クマとの因縁が生まれてからだんだんとコミカルなキャラクターへと変わっていった。基本的に大会へは強者への挑戦、自身の力の証明、そして何よりも賞金を稼ぐことが目的である。前回大会「The king of iron fist tournament 5」では、5度目のクマとの激闘を制すことができたが、そこで力尽きてしまい大会は終了する。今大会でも賞金の獲得を目標としており、親友であるマーシャル・ロウとチームを組んで賞金獲得に向けて動き出す。基本的にコミカルな性格のキャラクターではあるが、宇宙一の格闘家を目指しているだけあって格闘スタイルや使用できる技はストイックな技が多い。強力な二択攻撃や、確定反撃の技に優れ、特に中間距離から相手の空振りに対して打ち込む「崩拳（ポンケン）」は非常に強力。ポール＝「崩拳」と言わしめるほど、空振りに対していかに「崩拳」をミスなく打ち込めるかが、勝敗の鍵を握っている。

ボブ

CV：パトリック・ザイツ
国籍：アメリカ
格闘スタイル：フリースタイル空手
今作『鉄拳6』から登場したキャラクター。太っているのは怠慢ではなく、自ら望んでこの体になっている。理由として、幼少期から格闘技の才があったボブだったが、体の大きい相手にどうしても勝つことができなかったからである。周りの目には太っているようにしか見えないが、ボブ本人からするとパーフェクトの体に仕上がっているらしい。しかし、それを裏付けるように巨体に似合わず動きは俊敏で、華麗な跳び蹴りの技も多く、彼の口癖である「スピード＆ウエィト」を体験することができる。『鉄拳6』では、何度かゲームのバランス調整が行われていたが、どのゲームバランスにしても最強キャラの候補に上がるほどのポテンシャルを秘めたキャラクターの一人。

マーシャル・ロウ

CV：デイビッド・ヴィンセント
国籍：アメリカ
格闘スタイル：マーシャルアーツ
マーシャルアーツを武器に戦う炎の料理人。基本的に金銭不足で借金返済のために、賞金獲得を目指して大会に参加している。ポールとは腐れ縁であり親友。息子のフォレスト・ロウ共々ポールとは付き合いがあり、『鉄拳3』では父マーシャルに代わって息子のフォレストがポールと共に大会に参加している。今作でも例にもれず賞金獲得を目指しており、また賞金獲得の確立を上げるためにボクシングの元世界王者であるスティーブを誘った。マーシャルアーツの使い手でその見た目は「ブルース・リー」そのもの。使っている技もどこかブルース・リーの映画で見たようなものも多く、独特な叫び声を発しながら技を打つ。切れ味の鋭い右ハイキックなど、発生の早い技を主力に立ちまわるキャラクター。

ミゲル・カバジェロ・ロホ

CV：リアム・オブライエン
国籍：スペイン
格闘スタイル：なし（喧嘩殺法）
今作『鉄拳6」から登場したキャラクター。性格や素性はヤンチャそのもので、若いころから家を飛び出してしまうような破天荒な人物。しかしながら、実は妹想いという一面を持っている。彼の心の良心を支えているといってもいい妹の存在だが、その妹は三島財閥の攻撃により（妹の）結婚式当日に死亡してしまう。怒りと復習に身を焦がすミゲルは、三島財閥頭首である風間仁を狙って大会への参戦を決意した。我流の格闘スタイルで、戦う際は構えすらとらない。豪快に腕を振りかぶってからのパンチや、思い切り相手を蹴り上げるキックなど、見た目通りの豪快な技が目立つ中、実は小技や移動性能に優れており、見た目とは反対に繊細な立ち回りを要求されるキャラクターとなっている。

三島一八（みしま かずや）

CV：篠原まさのり
国籍：日本
格闘スタイル：三島流喧嘩空手
本作および『鉄拳』シリーズの主人公。『鉄拳2』ラストでは一度死亡したように見えたが（そのため『鉄拳3』には出ていない）、『鉄拳4』で生きていたことがわかり、そこからまた戦いに舞い戻ってきた。そのころからG社と呼ばれる組織との関係性が深くなる。しかしながら前作では、G社の一部の人間が一八を裏切っていたことがわかり、G社に復讐するため参戦。その後、見事G社の実権を取り戻した。今作では、三島財閥に敵対する組織であるG社像を作り上げ、三島財閥の新たな頭首である風間仁に賞金首をかけた。三島流の喧嘩空手を使い、相手を寄せ付けない強さを持っている。また「デビル因子」と呼ばれる特別な細胞を持っていることから、火山の火口に放り投げられても生きながらえることができた。『鉄拳6』をはじめとするこれまでの『鉄拳』シリーズには、2D格闘ゲームにあるようないわゆる「必殺技」は存在しないが、三島一族の放つ「最速風神拳」は『鉄拳』シリーズにおける「必殺技」と呼んでも過言ではない。それほどの破壊力を秘めている技を標準装備している一八もまた、『鉄拳6』では上位キャラクターと呼ばれ、対応が必須のキャラクターである。

三島平八（みしま へいはち）

CV：郷里大輔
国籍：なし
格闘スタイル：三島流喧嘩空手
『鉄拳』シリーズの顔ともいえるキャラクター。主人公である一八の父親で、今作では三島財閥の頭首である風間仁の祖父である。前回大会「The king of iron fist tournament 5」ではキャラクターとして登場してはいるものの、「The king of iron fist tournament 4」に仁（デビル仁）に敗れた後に訪れたジャック軍団の爆破に巻き込まれ（正確には一八に囮にされてしまった）死亡したとされていた。だが、驚異的な生命力で生存しており、大会中は気を失っていたもののその後復帰を果たす。今作では三島財閥頭首の座を孫である風間仁に奪われていることに憤慨しており、頭首の座を奪還するために戦いに参加している。一八と同じく三島流の喧嘩空手を使用するキャラクターで、「最速風神拳」や「奈落払い」などの各種技を使いこなすことができる。息子である一八、孫である仁にあるような「デビル因子」は持っていないが、激高する（ゲーム中では威力の高い技を打つ）と体から稲妻が発せられる特徴を持っている。

木人（もくじん）

国籍：なし
格闘スタイル：なし
拳法家が修行のために使う木人人形に、何らかの精神が宿り動き出した「奇跡的な存在」。基本的な精神構造として「人の役に立ちたい」と思っており、言葉を発することはできないが、正義のために戦っている。大筋の物語に絡むことはないが、いつも秘密裏に戦っている。キャラクターの特徴として、ほかのキャラクターのコピーキャラクター（構えや技などのすべての要素）という要素を持った唯一の存在。そのため、木人を使用するためには、ある程度全てのキャラクターを扱うことができるプレイスキルが必要となる。コピーされるキャラクターはランダムで、1ラウンドごとにコピー元のキャラクターが変更される。すべてのキャラクターが例外なく選ばれるため、木人と戦うプレイヤーは対策を都度変える必要があり、対戦を優位に運ぶのは至難の業。しかしながら、木人がどのキャラクターになったかは、ラウンド開始の数秒間の間に構えをみて判別可能であるが、似た構えを持つキャラクター（仁とポールなど）になった場合は実際に試合開始後に動かしてみるまでわからないなどのデメリットもある（逆にロジャーJr.などは体にしっぽが生えるためラウンド開始後の判別が容易い）。また、上記にあるように「全てのキャラクターを使えること」が木人のポテンシャルを最大限に引き出すために必要不可欠な要素のため、かなりな玄人向けキャラクターであるといえる。

吉光（よしみつ）