鉄拳6(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『鉄拳6』とは、バンダイナムコゲームスが開発を手掛け販売した、3D対戦型格闘ゲームである。2007年11月26日にアーケード版(ゲームセンターで遊ぶ筐体)が稼働を開始した。本作品は、『鉄拳』のシリーズとしては7作目にあたる(鉄拳の過去作は1,2,3,TAG,4,5となるため6は7作品目)。全世界で約299万本を売り上げた世界的に人気な3D格闘ゲームであり、全世界から絶大な支持を受けている。この頃から世界大会なども活発に開かれるようになり、世界各国で強豪プレイヤー達がしのぎを削った。

CV:関智一
国籍:なし(元日本)
格闘スタイル:卍忍術進化型
「カラクリ宇宙忍者」の異名を持つ義賊。『鉄拳』シリーズを通して登場しているが、登場するたびに見た目が異なる。前大会では、Dr.ボスコノビッチの指示により瀕死(機能停止)のブライアンを助け出したが、そのブライアンに卍党党員を殺害されてしまう。怒りに震える吉光は、仲間の仇をとるためブライアンを追って大会に参加した。「The king of iron fist tournament 5」の途中、これまで邪悪な精神を持つ者を斬ることで暴走を抑えていた「妖刀吉光」から不穏な気配がするのを感じ取る。だが、吉光は妖刀の力を封じる「封魔刀」を手にすることで、一時的に暴走をとどめておくことに成功した。しかし、それは一時しのぎであることを知っていた吉光は、「妖刀吉光」の力を正常に戻すため、邪悪な者たちが集まる第6回鉄拳大会に馳せ参じた。『鉄拳』シリーズの中で随一のトリッキーな技を持つキャラクター。忍者らしく姿を消して上空から強襲したり、刀を使った攻撃など、登場している他のキャラクターでは見ることができない技を数多く使用できる。技全体の性能は一長一短といったところではあるが、そのトリッキーな動きから吉光側の的を絞ることは至難の業。

ラース・アレクサンダーソン

CV:諏訪部順一
国籍:スウェーデン
格闘スタイル:鉄拳衆特殊部隊格闘術
今作『鉄拳6』のバージョンアップ版にあたる『鉄拳6Bloodline Riberion』から登場したキャラクター。平八の隠し子であるという設定(平八がデビル因子を持っているかを有していないかを確かめるために作られた)があり、ただの鉄拳衆の将校ではない。その戦闘能力はたった一人で小部隊程度なら壊滅させられるほど。シナリオキャンペーンモードでは、今作の主人公である風間仁と2度戦うが、一度目は劣勢で倒すには至らなかった。2度目はアリサを巡った問答の末、激高し、その怒りをぶつけて勝利した。キャラクターとしては、スタンダードなキャラクターより少し癖のある技もあるが、基本的に操作しやすく扱いやすいキャラクター。三島平八の隠し子であるが、三島流喧嘩空手の技は一切扱うことができず、それ故に三島系のキャラクターが持つ「風神ステップ」を有していない。

李超狼(リー・チャオラン)

CV:置鮎龍太郎
国籍:日本
格闘スタイル:マーシャルアーツ
一八の当て馬として平八の養子として迎えられた過去がある。現在はヴァイオレットシステムズの創始者であり、裏で三島財閥とG社の動向を探っている。今作のシナリオキャンペーンモードでは、途中からラースを手助けしたりなど、どちらかというと良い人。しかしながら、その動機は一八への復讐も少なからず関係しており、前回大会ではまさしく一八への復讐と三島財閥の乗っ取りが狙いだった。今作では一八が大会に出場していることもあって参戦している。ロウと同じくマーシャルアーツの使い手で、スライディングやサマーソルトキックなど一部はロウのコンパチキャラとして登場した名残があるが、『鉄拳6』とまでくるとほとんどがオリジナルの技で構成されている。特に「運びコンボ」と呼ばれるコンボが優秀で、狭いステージなら壁から壁へ運びきることも可能となる。しかしながら、その難易度はゲーム中でも屈指であり、使いこなすまで多くの時間を要する玄人向けのキャラクターとなっている。

リリ

CV:ジョイ・ジャコブソン
国籍:モナコ
格闘スタイル:我流
『鉄拳5』の後期バージョン『鉄拳5DR』から登場したキャラクター。これまでの鉄拳キャラクターのコンセプトにないような「THEお嬢様」キャラであり、天然。過去に誘拐犯に襲撃された際、身に着けていた護身術でそれらを撃退、それ以降戦いの楽しさを覚えてしまう。父はモナコの石油王であり、それなりの権力を持っているのだが、それ故に世界にはびこる三島財閥の闇に苦しめられていた。そんな父を救うため第五回大会から「The king of iron fist tournament 5」に参加。しかしながら、結果として同年代の女性である風間飛鳥に敗れてしまう。さらに、戦い嫌いの父に大会へ参加していたこともバレてしまい、そこから外出禁止となってしまった。そんなある日、父の会社が三島財閥に占拠される事件が起き、父は過労で倒れてしまう。どうにかして父を助けてあげたいリリは、三島財閥が「The king of iron fist tournament 6」を開催することを知り、父の悩みの種を取り除くためにも再び大会へ参加するのであった。お嬢様キャラクターとしての立ち位置を確立するために、戦闘前後のやり取りもどこか優雅。技は我流であり、他に類を見ないような跳び蹴り「バックフリップ・スピニングエッジ」を武器に立ち回る。体の線が細いことから横移動性能に優れ、他のキャラクターでは避けることができない攻撃も避けることができる。全体的な技の性能は平均的といったところなので、この横移動性能の高さが一番の武器といっても過言ではない。

凌暁雨(リン・シャオユウ)

CV:冬馬由美
国籍:中国
格闘スタイル:八卦掌・劈掛拳をベースとした各種中国拳法
仁のことを想うが故に戦いに参戦する中国拳法の使い手。『鉄拳3』登場当初は遊園地を作るために参加するという、子供らしさのあるキャラクターであったが、回を重ねるごとにシリアス度が増し(それでもかなりユーモアが残っているが)三島一族の戦いに身を投じていく。今作でも例にもれず『悪に染まってしまった仁を助けだす』ことが目的で大会に出場した。仁が中々鈍い性格(そもそも恋愛感がない)のため悪戦苦闘しているが、めげずに頑張っている姿は健気そのもの。しかしながら、格闘ゲームのキャラクターとしては彼女の持つ特殊構え「鳳凰の構え」の能力の高さも相まって、可愛い見た目ながらも凶悪な一面を持ち合わせている。この「鳳凰の構え」は、『鉄拳』シリーズの特殊構えの中でも極めて体制の低い構えになっており、中段攻撃ですら当たらないという現象が多々起きる。それ故に、シャオユウと対戦するプレイヤーは否が応でも「鳳凰の構え」を意識しなければならなず、自身が扱うプレイヤーが得意とする戦術を活かしづらい。そういった有利な状況を活かし、相手に戦況を変えさせない戦いがシャオユウの特徴となっている。

レイ・ウーロン

CV:マシュー・マーサー
国籍:中国
格闘スタイル:五形拳をはじめとする中国拳法
香港が誇る「スーパーポリス」の異名を持つ刑事。ひょんなことから『鉄拳』シリーズに関係する悪役たち(一八やブライアン等)を追いかけることとなり、そこから大会に出場している。前回大会「The king of iron fist tournament 5」では、道場破りを決行していたフェンを追いかけ日本にも来ていた。その後、道場破りの被害者の娘である風間飛鳥と協力し、フェンを追跡。しかしながら、結局フェンを捕えることはできなかった。その後もフェンを独自に追跡していたレイだったが、世界が戦争状態に突入。ただの道場破りであるフェンは一旦諦め、事の発端である三島財閥の新たな頭首風間仁逮捕に向けて動き出した。見た目通り「ジャッキー・チェン」の動きをモチーフにしたキャラクターで、ジャッキー・チェンが映画で使っていたような各種アクションが技として使用可能。「酔拳(ゲーム中では酔歩)」や「蛇拳」など、ジャッキーファンが感涙する各種構えからの技は必見である。ジャッキーに似せたアクションで、非常にトリッキーな動きができるのもキャラクターの特徴であり、基本的な戦術となる。余談だが、レイ専用のアイテムを装着し、アイテム技を使用することでジャッキー・チェンが得意としていた椅子を使った立ち回りを見ることができる。

レイヴン

CV:D.C.ダグラス
国籍:不明
格闘スタイル:忍術
とある諜報機関に属するエージェントで「レイヴン」という名前はコードネームである。組織名などは明らかにされていないが、どことなく世界の平和均衡を保とうとしているのが見て取れる。その証拠に、世界各国で権力をかざしている三島財閥の元頭首三島平八を偵察していたり、今回も戦争状態になってしまった原因である三島一八と風間仁の衝突を未然に防ぐために大会に潜入している。シナリオキャンペーンモードでは、途中からプレイアブルキャラクターとして登場し、口では否定しながらもラースに協力して危機を世界から救うために奮闘する。格闘スタイルにある忍術は決められた流派はないが、「変わり身の術」や「分身を出して本体は後ろに回り込む」など忍者らしい動きを行うことは可能。ちなみに、同じ忍者カテゴリーに属している吉光のことは、忍者として認めていない模様。

レオ

CV:ヴェロニカ・タイラー
国籍:ドイツ
格闘スタイル:八極拳
今作『鉄拳6』から登場したキャラクター。中性的な見た目をしているが、そのままずばり性別は「不明」とされている珍しいキャラクター。設定として、冒険家の父とG社幹部の母という一般的ではない属性の両親の子供であるが、残念ながら2人とも死亡している。今回大会へ参加を決めたのは、G社の幹部である母が何者かに殺害されてしまったからであり、犯人の候補に挙がった三島一八を追跡している。『鉄拳』シリーズでも多数のキャラクターが使える中国拳法の使い手で、レオはその中でも八極拳の達人である。優しそうな見た目と反しして、使用できる技は力強い技も多く、特に相手を壁に押し込んでからの爆発力は、今作『鉄拳6』の中では全キャラクター中トップクラスである。また、レオは性別が不明なキャラクターとして登場したのだが、2011年にドイツで行われたイベントにて、『鉄拳』シリーズ開発プロデューサーが、「レオは開発当初は女性として作っていた」とコメントした。しかしながら、その設定はあくまでも開発当初のみであり、その後は正式に性別不詳とされている。本名はエレオノーラ・クリーゼン。

ロジャーJr.( - ジュニア)

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