星をみるひと(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『星をみるひと』とは、1987年にホット・ビィから発売された、ファミリーコンピュータ用のゲームソフト。2020年にはNintendo SwitchやiOSアプリのPicoPico向けに、移植版の配信も開始されている。荒廃した未来を舞台としており、簡単な勧善懲悪には留まらない、ややハードで物語性の高いシナリオや、美しいBGMが好評を集めた。しかしこの一方、理不尽なまでに難易度が高いことから「クソゲー」扱いされてしまっていることでも広く知られている。

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『星をみるひと』(ゲーム)の概要

『星をみるひと』(ほしをみるひと)とは、1987年にホット・ビィから発売された、ファミリーコンピュータ用のゲームソフト。2020年にはNintendo Switchへの移植版の配信が始まり、同年にはファミリーコンピュータ版がiOS用アプリのPicoPicoに移植されてリリースとなっている。
1984年にホット・ビィがPC-8801とFM-7で発売した『サイキックシティ』の続編のような位置づけの作品で、超能力者(サイキック)などの設定やバックグラウンドを一部引き継いでいる。
さらに、全体的にヒントの少ない謎解きや、単純な勧善懲悪の枠には留まらない、ややハードなSFストーリー展開、序盤から高めに設定された戦闘バランス、プレイヤーの選択によって変わるマルチエンディングシステムを採用するなど、ゲームデザインとしては当時のパソコンゲーム寄りになっているのも特徴。
荒廃した未来を舞台にしていることから、サイバーパンクを感じる世界観を押し出したシナリオ、BGMに関しては高い評価を集めているものの、理不尽なまでに高い難易度から、「クソゲー」と呼ばれてしまうことも少なくない。そのあまりの難易度の高さから「攻略本がない場合、このゲームでできることは実質的に「歩く」「死ぬ」の2種類だけとなる」と評されたこともある。

舞台は荒廃した未来の世界。クルーlllというマザーコンピューターのマインドコントロールによって、人類は支配され、飼いならされて暮らしていた。しかし、このマインドコントロールを受け付けない体質の「サイキック」と呼ばれる新人類たちは、荒野の中に密かに自分たちのコミュニティを作り、支配を逃れて生活している。
記憶を失ったサイキックの少年・みなみは、クルーlllが放つサイキック狩りの魔の手から逃れながら、この世界に隠された真実を見つけ出すための旅に出るのであった。

本作『星をみるひと』のストーリーに感銘を受けたRxo Inverseによって、システムを改善した同人フリーゲーム作品『STARGAZER』が制作された。
ストーリーやキャラクター設定は原作を踏襲しつつ、スクウェア・エニックスの『Sa Ga』シリーズの戦闘・成長システムを取り入れており、原作の難易度や理不尽さを緩和して、初心者でも楽しめるバランスに調整されている。

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『星をみるひと』(ゲーム)のあらすじ・ストーリー

管理された人類とサイキック

未来の世界はすっかり荒廃し、すべての人類はマザーコンピュータ「クルーlll」によって管理されて暮らしていた。
人類は「クルーlll」によるマインドコントロールを受け、自分たちが支配されていること自体を忘れている。そしてそのまま管理都市「あーくCITY」の中で幸福に飼われているのであった。
だが、そんな世界の中で唯一、マインドコントロールを受け付けない先天的特性を持つものたちもいた。彼らはサイキックと呼ばれる超能力者たちで、クルーlllの支配下にある管理都市から逃げ出し、ひっそりと荒野に隠れ住んでいる。
クルーlllはロボットや遺伝子操作されたバイオ兵士を使ってサイキックたちを狩り出しては、あーくCITYへの連行するサイキック狩りを続けていた。
記憶を失ったサイキックの少年・みなみは、サイキック狩りの魔の手から逃れながら、この世界に隠された真実を見つけ出すための旅に出る。

『星をみるひと』(ゲーム)のゲームシステム

マップと移動

何の説明もなく、ここに放り出されるところから物語がスタートする

開始直後、主人公は何の指示も与えられないままフィールドマップに放り出された状態でゲームスタートとなる。最初に向かうべき「まむすのむら」は「超能力で隠れている」という設定であることから、フィールド上に表示されていない。
HPなどを回復することができるポイントは「まむすのむら」にしかないため、この町に気づけなければストーリーの進行以前に敵との戦闘などでゲームを進めることができない。

キャラクターの移動速度が極めて遅く、1マス移動するのに1秒近くかかる。このため、町の中のNPCなどに追いつくのも少々コツがいる。
町などからフィールド上に戻ったり、敵との戦闘から「てれぽーと」を使用して逃走することに失敗したりすると、元の場所ではなく、フィールドごとに決まったポイントに飛ばされてしまうことにも注意が必要。場合によっては物語の進行上、まだ行ったことのない場所に出てしまうこともある。

パスワード方式のセーブとロード

セーブデータを管理するパスワードの文字数や文字の種類が多く、ゲーム内の会話のテキストではアルファベットと平仮名しか使われていないのに、パスワードのみ片仮名や特殊記号も使用されているのが特徴。中には見た目で区別しにくいフォントも存在しており、プレイヤーは念入りな確認が要求された。
また、正しいパスワードの入力を完了できたとしても、前回パスワードを聞いて終了した時点の状態が正しく再現されないという特徴があり、「じゃんぷ」で登録したワープ先のポイントは再開するたびに全箇所リセットされ、初期値である「まむすのむら」になってしまう。
再開した際には所持金の情報も大幅に簡略化されてしまい、金額は「256単位」でしか記憶されず、所持金を256で割って出た端数は消えてしまう。例えば、550の所持金を持っていた場合、256で割ると2あまり38なので、38が消えてなくなって512から再開するような形だ。
キャラクターの経験値も「4単位」で記憶されていることから、ゲーム再開時には最大3ポイントを消失しており、これによってレベルを維持するポイントを下回った場合、ゲームを再開するとレベルが下がるという事象も発生している。
「くすりのもと」の情報は一切記憶されず、再開するたびに何も持っていない状態に戻る。
これらのマイナス要素の反面、「あいてむ」の情報はある程度記憶されているが、所持数が奇数であるか偶数であるかによって「BOMB」というアイテムが勝手に所持品に追加されたり、勝手に削除されたりする。

装備・戦闘

普通のRPGなら搭載していて当たり前であろう「逃げる」のコマンドがこのゲームには存在しない

戦闘から逃走するコマンドが存在しない。「てれぽーと」が唯一の戦闘離脱手段であるが、主人公のレベルがある程度上がらないと使えないため、序盤は逃走自体が不可能となっている。さらに、このてれぽーとも味方を1人ずつ離脱させる形になっているため、一度に全員で逃げ出すことは不可能となっている。失敗すれば全員で離脱することはできるものの、決まったポイントに飛ばされてしまうので元の場所に戻ることはできない。
その時点で倒せそうにないモンスターに出会っても逃げることは許されず、それに加えて、HPの表示桁数が3桁までしかなく現在の体力を把握するのが難しい、コマンドを1回決定するとキャンセルできないなど、プレイヤー泣かせの仕様が揃っている。

武器や防具は次の装備と買い換えるまで外せない仕様になっており、新しく装備を買うと前に装備していた物は自動的に売却される。この仕様によって、武器を購入して装備するタイミングを誤ると、敵を倒せなくなりゲームの進行ができなくなる可能性があるので注意が必要。

くすり

手に入れた「くすりのもと」を、まむすのむらにいる薬剤師に調合してもらうことで、薬を手に入れることができる。ただし、「さらまんど」などの敵が投げてくる「かりう」はマイナスアイテムで、使用すると病気に侵されてしまうため注意が必要。
ステータスが「びょうき」状態になるとフィールドでも歩くたびにダメージを受けて行動できなくなるうえに、自然には決して治らない。さらに、この技を回復する呪文を使えるキャラクターはゲーム後半にならないと現れないため、ゲーム前半でこのびょうきにかかると治すことができず、苦しむことになる。

マルチエンディングシステム

マルチエンディングシステムが採用されており、主人公の選択によって結末が3つに変化する。なお、Nintendo Switch移植版ではハッピーエンドが1つ追加され、エンディングが4種になっている。

『星をみるひと』(ゲーム)の登場人物・キャラクター

主要人物

みなみ

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