白石由竹(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
白石吉竹(しらいしよしたけ)とは『週刊ヤングジャンプ』で連載されている野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。通称「脱獄王」の異名を持つ天才的な牢破りである。脱獄する際は看守を騙す詐術や狭い隙間を通るための関節外しなど、脱獄のための多彩な技術を持つ。体には金塊の隠し場所を描いた刺青が彫られており、同じ刺青が描かれている囚人の皮を集めるとありかが分かるようになっている。金塊の手掛かりとなる刺青を持つ囚人たちを探して、北海道で出会った仲間達と共に旅を続けている。
出典: tekitou777.com
白石が樺戸監獄に収監された時、同じ雑居房にいた熊岸長庵は絵が得意だと言っていた。その特技を見込んで白石がエロ画を描いてもらうと、そこには以前樺戸監獄にあった教会に出入りしていたシスター宮沢の姿があった。何かお面のようなものをまとっていたため、綺麗かどうかは分からなかったが、唯一の女性を模した物だったため毎日どんな時も獄衣の襟に忍ばせて白石は大事にしていた。辛い時は絵を見て素顔がどんな人かを妄想して癒されている間に恋心が芽生え、直接本人に会いたくなって脱獄を決める一歩になった。
それから熊岸と一緒にさまざまな材料を使って脱獄するための監獄の鍵を完成させたが、監獄では検身(体に何か隠してないかを確認すること)が行われており、全身を裸にされて隅々までにチェックが入った。だが、尻の穴までは検査されなかったため、作った鍵はバレずに済んだ。次の検身では肛門のチェックが追加されていたが、白石は事前にそれを予想して知恵を働かせ、房にいたミヤマクワガタを剥製にして鍵を隠していた。この機転の効いた技で気づかれずにすんで、鍵を使って脱獄をおこないシスター宮沢を追う全国脱獄ストーリーが始まったのである。
樺戸監獄を脱獄してからはシスターの情報を得るために賭場へ行き、元囚人から情報を聞き出そうとお金をかけながら聞き回っていた。
脱獄経路:樺戸監獄〜網走監獄まで
出典: twitter.com
脱獄の経路は、樺戸監獄(北海道)→前橋監獄(群馬)→金沢監獄(石川)→秋田監獄(秋田)→京都府監獄(京都)→網走監獄(北海道)とシスターを求めて歩いているうちに北海道の山奥で杉元とアシリパに出会いアイヌの埋蔵金のために一緒に旅を始めることになった。その後ウイルクに会うために脱獄した網走監獄へ潜入するも埋蔵金のありかを知ることができず、ロシアへと足を進める。各監獄でのシスター宮沢と監獄での状況について説明していこう。
第85話で樺戸を脱獄した後に賭場の人間から前橋監獄でシスターを見たとの情報を得て、直接門番にシスターについて聞いたら脱獄犯だとバレてそのまま収監された。そこの囚人から白石が来る12年前からシスターはもう来ていないと聞き、ガセネタを掴まされたことにかなり落ち込んでいた。数週間飯を食わずにガリガリに痩せてしまったが、痩せ細った体は前橋監獄の脱獄には必要な体で、わざと痩せて格子から外にある便所の排出口の錠を開け、うんこまみれになりながら排出口から脱獄した。
前橋監獄の看守から金沢監獄にシスターがいると情報を手に入れていたので、早速侵入するとすぐに看守に見つかり収監されるも、房の鉄格子を外して脱獄をする。この調子で秋田・京都と同じように収監されては、脱獄を繰り返していたらいつの間にか脱獄王として呼ばれるようになっていた。
埼玉にいたときに野菜泥棒で捕まり、脱獄はさせまいと一番厳重である網走監獄に収監された。もうシスターには会えないと諦めかけていたが、ある日監獄内を歩いていると探していたシスターが教会へと歩いているのを発見し、看守を振り切って会いに行ったが、樺戸監獄でもらった絵そのままで恋心が砕け散った。こんなに恋心を抱きながら全国を回って探したのに、期待した顔ではなくとても残念に思う。
この話をしながら、白石は樺戸監獄の熊岸は本当に絵がうまかったんだと改めて感心していた。
何度も死にかける
脱獄を繰り返しピンチや絶体絶命の状況をすり抜けてきた白石であるが、ストーリーの所々で命を落としそうになるシーンが見受けられる。そのシーンをピックアップしていくと、周りからしっかりと助けられて生き延びているのがわかる。第47話では、森を歩いてる時に近くの川でイトウが取れるとアシリパから教えてもらい、川に足を運ぶとウイルクの友人であるキロランケに出会いイトウの取り方を教えてもらっていたが、白石が川に落ちてしまい助けようとした。だが、白石に黒い物体が近寄ってきて、食われてしまったが、キロランケが川に潜って黒い物体ごと陸に引き上げられてなんとか一命を取りとめた。ちなみに黒い物体は、アイヌの伝説になっているイトウの主(約45メートル)かと思われたが、白石を飲み込めない位の大きさだった。なかなかお目にかかれない魚に当たる白石は運が良いとも悪いともいえる。
第79・80話で、人間の皮の収集と動物の剥製を作っている江渡貝が夕張炭鉱に刺青人皮を持ち去り鶴見中尉に渡そうとしていたので、杉元や白石はトロッコに乗って取り返そうと奮闘していたが、追いかけた先でダイナマイトの掘削作業で溜まっていたガスが引火して大爆発を起こして白石達は鉱山に埋まってしまった。
第93話は、白石は第七師団に捕まって旭川の本部に移送される途中で、豆菓子売りの土方に会い、菓子の包装紙に「カムイコタンの吊り橋」と書いてあった。意味が分からずそのままカムイコタンの吊り橋に着いた途端に変装した土方が、吊り橋を刀で切って第七師団の兵士と白石は川へ落ちてしまった。流れの激しい川で溺れ死にかかったが、そこにキロランケが助けにやってくるも杉本達に土方との内通がバレることを恐れて助けを拒否し、自力で陸に上がった。ここでも命をなんとか保つことができているが、白石自身土方との内通が心の中で根深く引っ掛かっている。
第100話で、杉元一行は第七師団の気球隊の気球を使って逃亡を図っていたが、そこで杉元が白石と土方との繋がりを知っていたことを伝えた。土方に対して嘘の情報を流していたことを杉本は確認済みで、裏切りはなかったとお互いに安心していたら気球のエンジンが故障して山中に不時着した。そこから大雪山を目指して歩いていると、周りの天候が荒れはじめ、気温が下がってきたため避難場所を探していたが、白石が低体温症の錯乱状態で急に踊り始めてもう少しで死ぬところであった。だが、同行していた尾形が鹿を2頭捕まえて杉元一行はその中に避難したが、翌朝起きてみると鹿の死骸の臭いを嗅ぎつけてヒグマが集まってきていた。危なく死骸と一緒に食べられるところで、しかも大雪山で2回も死に目に遭い壮絶な逃亡劇が繰り広げられていた。
第104話で、白石は山を歩いている最中に転んでしまい同時にヘビに噛まれるハプニングを起こす。その蛇はマムシで毒はあるが「滅多に死なないから大丈夫」とアシリパに言われるが、頭がみるみる腫れてきたのでアシリパのフチ(祖母)から教えてもらったヨモギの煮汁を使った湿布を貼り、回復するのを待ちながら旅を続ける。
第184話で、ウラジオストクから流氷原を歩いて北上している途中で、トイレに行きたくなりズボンを下げたら足元の流氷が割れて沈みそうになる。一生懸命チンポのお守りで落ちないようしがみつくもお守りが折れて海に急降下し落ちそうになるが、寸前に離ればなれになっていた杉元に助けられて危なく心臓麻痺で死ぬところだった。
白石由竹の関連人物・キャラクター
杉元佐一
出典: animemiru.jp
ゴールデンカムイの主人公で、日露戦争のどんな惨状でも生き抜いてきたので「不死身の杉元」と呼ばれている。この旅の目的は亡き友の妻・梅子の病を治すために、アシリパと共に金塊強奪の謎を暴き、隠されている金塊を見つけ出して治療費にしようとしている。旅の最中にさまざまな敵に刺されたり、銃で頭を撃たれるも生きて帰ってくる力強さが周りを圧倒させる。性格は温厚で、刺青の囚人であっても優しい気遣いができる優しい性格や可愛いものや恋の話などが好きである乙女な部分も持ち合わせている。白石と可愛い花を眺めたり、冗談を交わしたりしているが脱獄で手に入れた技には本当に信頼している。
アシリパ
出典: kamuy-anime.com
小樽近辺のコタン(集落)に住むアイヌの少女で、和名は小蝶辺明日子という。父のウイルクが関与した金塊の謎の真相を確かめるために、父がいるとされている網走監獄に杉元と共に過酷な旅に出ている。性格としては、新しい時代のアイヌを信念として古い慣習を守りながらも自らの考えを取り入れる文化を作り上げていく女性。伝統的な考え方や周りの変化に柔軟な対応をし、その考え方に出会う人間は惹かれていき影響を与えられている。時々アイヌが食べない食事が出てくるととても怖い顔になるが、食べてみるとやみつきになりヒンナヒンナ(食事に感謝する言葉)と言いながら豪快に食べる。調理する際に動物の脳みそや肉をたたきにすることがあるが、その時にチタタプと言いながら杉元と白石は楽しそうに包丁でたたいている。アシリパは白石に対して、持ち前の明るさや脱獄で培った技術にとても助けられている。
尾形百之助
出典: anitubu.com
第七師団の元上等兵で、上司の鶴見中尉を裏切って脱走兵として動いている時は土方の用心棒やキロランケの共謀者と所属する場所を転々としているが、何が目的なのか真意が不明になっている。夕張では第七師団を敵に回して杉元達と共闘関係になったかと思うと、網走監獄ではその杉元とアシリパの父ウイルクを狙撃するなど裏切りを繰り返しながら不審な行動を取り続ける。尾形は狙撃力がとても高く、敵に気づかれる前に必ず撃ち抜いてしまう凄腕の持ち主である。その腕を活かして杉元や白石達と移動している時は、食事に使う野生動物をよく仕留めてみんなに感謝されていた。ラッコ鍋で欲情するシーンでは、いつもクールな尾形が火照ってしまう意外なシーンがあった。
谷垣源次郎
出典: kon-ani.com
アイヌ人からは谷垣ニシパと呼ばれていて、ニシパは殿・主人という意味をもつ。
もともとは秋田の狩猟をやっていたが、戦争により第七師団に入隊して鶴見中尉のもとに付いていた。その後第七師団とは離れ、杉元達と一緒に旅をしていたが、網走監獄に潜入する時に白石の計画でトンネルを掘るためのカモフラージュに力を貸していた。杉元達がトンネルを掘っている間に塀の前で小屋を建てて谷垣がアイヌになりきってサケ漁を行なっていた。すると看守が見回りで来ていたが、うまく鮭を賄賂に長く漁をする許可をもらい揉め事を未然に防いだ。計画だけではなく谷垣の話術もうまく看守との交渉に滞りなく進められて監獄に潜入することができた。
キロランケ/ユルバルス
Related Articles関連記事
ゴールデンカムイ(金カム)のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴールデンカムイ』とは、野田サトルによる漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』で連載されていた。漫画2016年には「マンガ大賞」を受賞している。舞台は明治末期の北海道。主人公・杉元佐一は幼馴染・梅子の治療費を得るため大金を求め、一攫千金を目指してゴールドラッシュに湧いた北海道で砂金を集める生活を送っていたが、そんな杉元にあるアイヌ人が隠した埋蔵金の話が舞い込む。手がかりは、脱獄した囚人の体に掘られた入れ墨。一攫千金を巡るサバイバルバトルが開幕する。
Read Article
ゴールデンカムイ(金カム)の料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ
『ゴールデンカムイ』とは、野田サトルによるサバイバルバトル漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品である。 陸軍に所属していた杉元佐一は、日露戦争が終結した後、幼馴染の病を治す為、北海道で砂金採りをしていた。その時、杉元はアイヌが秘蔵していた金塊の存在を知る。杉元はアイヌの少女・アシㇼパと共に金塊を追い求める。 作中にはマタギやアイヌのユニークな料理が多数登場する。
Read Article
ゴールデンカムイの入れ墨(刺青人皮)の脱獄囚まとめ
『ゴールデンカムイ』とは、野田サトルによるサバイバルバトル漫画、およびそれを原作としたアニメなどのメディアミックス作品である。 日露戦争から生きて戻った杉元佐一は、幼馴染である梅子の病を治すために金が必要だった。そんな時、杉元はある男が隠したアイヌの金塊の存在を知る。その金塊の在処は、網走監獄の脱獄囚の身体に入れ墨として彫られていた。杉元は、アイヌの少女・アシㇼパと共に金塊を探し求める。
Read Article
ゴールデンカムイ(金カム)の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ
『ゴールデンカムイ』とは、野田サトルによる日本の漫画。集英社の『週刊ヤングジャンプ』で連載され、テレビアニメ化、実写映画化もされた人気作。舞台は明治末期の北海道。主人公・杉元佐一は幼馴染との約束を守るため、一攫千金を目指してゴールドラッシュに湧いた北海道で砂金を集める生活を送っていた。そんな彼にアイヌ人が隠した埋蔵金の話が舞い込む。手がかりは、脱獄した囚人の体に掘られた入れ墨だった。ここでは作中に登場したカップルや夫婦、恋愛要素のあったキャラクターたちについてまとめている。
Read Article
ゴールデンカムイのモデル・元ネタ・由来まとめ【キャラクター・場所・建物・武器・乗り物・エピソード】
『ゴールデンカムイ』とは、北海道を主な舞台に、アイヌの隠し金塊を巡る苛烈な争奪戦を描いたサバイバル・バトル・グルメ・アドベンチャー漫画、およびそれを原作とするメディアミックス作品である。アイヌ民族の姿をダイナミックに描いた人気漫画で、『北海道アイヌ協会』などからも評価される作品である。そんな『ゴールデンカムイ』の登場人物や舞台となった場所、建物などの多くにはモデルが存在し、それを考察するのもファンの楽しみのひとつとなっている。
Read Article
ゴールデンカムイ(金カム)の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ
北海道を主な舞台に、莫大な隠し金塊を巡るアイヌと脱獄囚と軍部の熾烈な争奪戦を描いた『ゴールデンカムイ』は、2022年4月に原作漫画が完結。物語としては大団円を迎えるも、いくつかの謎については明確な解答を描かず「この件はどうなったんだろう」という余韻を残すものとなった。 ここでは、金塊の隠し場所やのっぺら坊の正体などの「作中で明らかになった伏線や謎」と、大敵・鶴見篤四郎の生死や単行本追加エピソードとして描かれた占守島の戦いの殊勲者などの「曖昧な形で決着した伏線や謎」について紹介する。
Read Article
ゴールデンカムイ(金カム)の壮絶な過去を持つキャラクターまとめ
明治末期の北海道を主な舞台に、アイヌたちがいずこかに隠した莫大な金塊を巡る熾烈な争奪戦を描いた『ゴールデンカムイ』には、壮絶な過去を持つキャラクターが何人も登場する。 幼馴染と交わした最後の約束のため、再び命懸けの戦いに身を投じる元兵士の杉元佐一。父を追う旅の中で、アイヌ民族そのものの命運を背負うこととなっていくアシリパ。恋をしたがために脱獄王となった白石由竹。妹の仇を討つために突き進み、多くのものを失った谷垣源次郎。ここでは、『ゴールデンカムイ』の主要人物たちの壮絶な過去を紹介する。
Read Article
ゴールデンカムイ(金カム)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
ゴールデンカムイは週刊ヤングジャンプに連載中の野田サトルによる漫画作品。明治時代の北海道を舞台に日露戦争で「不死身の杉元」と呼ばれた帰還兵杉元佐一とアイヌの少女アシリパを中心に隠された金塊をめぐる冒険漫画。過激な描写が特徴で作中では次々と個性的なキャラクターが登場するためインパクトのある名言・セリフが多い。
Read Article
谷垣源次郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
谷垣源次郎は、『週刊ヤングジャンプ』に2014年から連載が開始された、野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』の登場人物。時代は明治時代の北海道。日露戦争(1904年~05年)終結から間もないころ、アイヌ民族が隠したとされる莫大な金塊のうわさを聞き、様々な理由と野望を胸に秘めた男たちが、誇り高き北の大地に集結する。その中で谷垣は金塊を追っている屯田兵の部隊、大日本帝国陸軍最強と謳われた北海道の第七師団(道民は畏敬の念を含めて「北鎮部隊」と呼ぶ)27聯隊に一等卒として所属している。
Read Article
月島基(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
月島基(つきしま はじめ)とは『ゴールデンカムイ』の登場人物で大日本帝国陸軍第七師団、歩兵27部隊に所属している軍人。階級は「軍曹」。同部隊上司である鶴見中尉の側近として主人公である「杉本佐一」と対立する。一時は仲間として行動していたが、自身の任務を遂行するために再度敵として相まみえる。淡々と自身の任務を遂行していく傍らで、「江渡貝弥作」や「鯉登音之進」と接触していくことにより着実に感情が隠し切れない場面が出始めている。
Read Article
海賊房太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
海賊房太郎(かいぞく ぼうたろう)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。刺青の囚人のうちの一人である。自分の王国を作りたいという野望を持ち、金塊を狙う。高い潜水能力とカリスマ性を持ち、金塊の在り処を刺青の暗号無しである程度特定している。初登場時は杉元一行と死闘を演じたが、杉元一行と手を組み、行動を共にした。その後紆余曲折を経て、札幌麦酒工場で第七師団から逃げる途中、撃たれそうになった白石を庇って死亡した。
Read Article
尾形百之助(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
尾形百之助(おがた ひゃくのすけ)とは『週刊ヤングジャンプ』で連載されている野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する銃さばきの上手い軍人。大日本帝国陸軍の第七師団に所属していたが、途中軍隊の上司である鶴見中尉を裏切った。その後は脱走兵として土方歳三とアイヌの金塊を探すため一緒に行動し、金塊の鍵を握るのっぺらぼうに会うため網走監獄に潜入した。そこでのっぺらぼうと一緒にいた杉元の頭を撃ち抜いて逃げた。それから新たな金塊の情報を探るべく誰にもすがらずに自分で旅を続けている。
Read Article
宇佐美時重(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
宇佐美時重(うさみ ときしげ)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。第七師団の初期メンバーの一人で階級は上等兵。かなり腕が立ち、丸腰で武器を持った複数人の殺人犯を返り討ちにしてしまう程。鶴見中尉に心酔しており、恋愛感情にも似た忠誠心を持つ。最期は元第七師団の尾形に狙撃され、胸を撃ち抜かれて致命傷を負う。それでも尚、今際の際に鶴見中尉に刺青人皮と重要情報を伝えて息絶えた。
Read Article
ヴァシリ・パヴリチェンコ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
ヴァシリとは『ゴールデンカムイ』に登場するロシア人狙撃手である。樺太の国境警備隊所属。日本軍の狙撃手・尾形百之助(おがたひゃくのすけ)との狙撃対決に敗れるが、再戦を熱望して脱走兵となり、尾形を追い続ける。二人の対決は作中屈指の名勝負の一つであり、ファンの間で人気が高い。狙撃の他には絵を描くことが得意。ヴァシリが描いた似顔絵がきっかけで、主人公・杉元佐一(すぎもとさいち)と打ち解け、共に北海道へ渡る。言葉が通じないこともあり、杉元たちとの旅では絵やジェスチャーでやり取りをしている。
Read Article
姉畑支遁(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
姉畑支遁(あねはたしとん)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。刺青の囚人のうちの一人であり、動物学者。動物、植物をこよなく愛し、研究している。だが嫌がる動物を無理矢理犯したり植物を傷つけて射精するなど異常な性格の持ち主。自分の欲望のままに行為をしたにも関わらず、行為後は大変後悔をする。そして自分が犯した動物や植物に責任を一方的に擦り付け動物は殺害、植物はナイフで傷をつける、とかなり独善的で身勝手な行動をする。
Read Article
杉元佐一(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
杉元佐一(すぎもとさいち)とは『週刊ヤングジャンプ』で連載されている野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する主人公。日露戦争を戦い抜いてきた元・陸軍兵士で、体に無数の傷を追ってきたが全く命を落とすことが無かった。その活躍ぶりから、軍人の間では『不死身の杉元』と言われている。杉元が金塊を探しに北海道の山に入ると、アイヌの少女アシリパと出会う。後に少女の父は金塊を隠した人物であることを知り、お互いの目的を果たすために一緒に旅を始める。
Read Article
アシリパ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
アシリパとは『週刊ヤングジャンプ』で連載されている野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する主人公の1人である。北海道の小樽近辺の集落に住むアイヌの少女で、大人顔負けの精神力と狩猟技術と調理技術の持ち主。伝統を尊重しながら時代の変化を柔軟に受け入れ、「新しいアイヌ」たることを信念としている。アイヌが隠した金塊とそれを巡る殺人事件に父が関与していた事を知り、その真実と真意を知るため、元日本兵でもう1人の主人公である杉元と共に、隠し金塊の謎へと挑んでいる。
Read Article
松田平太(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
松田平太(まつだ へいた)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。刺青の囚人のうちの一人である。砂金の専門知識を持ち、北海道での砂金の採取に情熱を燃やしている。だが、その本性は多重人格の殺人鬼である。自分がかつて同居していた長兄夫婦、次兄、父親、ヒグマの人格を持つ。自分の家族がヒグマに襲われて殺され、自分もヒグマに襲われて殺される幻覚を見る。その後、自分の体をヒグマに乗っ取られて人を襲って食べるという異常な殺人を行う。
Read Article
関谷輪一郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
関谷輪一郎(せきや わいちろう)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。24人の刺青囚人のうちの1人である。際立った戦闘力は無いが狡猾さと独自の信仰心を持ち、他人の命を「試練」と称し運任せで毒殺する異様な殺人を繰り返し投獄される。脱獄後は北海道の阿寒湖のほとりで刺青人皮を巡り土方一派を狙う。一時は土方と牛山を持ち前の狡猾さで戦うことなく倒して生き埋めにした。しかし仲間の門倉とキラウシの活躍で復活した土方に逆襲され力尽きる。
Read Article
奥山夏太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
奥山夏太郎(おくやま かんたろう)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している「土方一派」と呼ばれる組織の一員。 北海道のヤクザの若衆だったが、ある時土方歳三と出会い、その覇気溢れる様に魅了される。同じ若衆だった亀蔵と共に出奔し、土方を追いかけてその一派に加わり、部下として金塊争奪戦に関与する。一方で「土方に認めてもらいたい」との思いからたびたび無茶なスタンドプレイに走る“血気盛んな若者”としての側面を持ち、その都度幸運によって生き延びている。
Read Article
辺見和雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
辺見和雄(へんみ かずお)とは野田サトルの漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、体に刺青を掘られた24人の囚人のうちの1人。この刺青は埋蔵金の手掛かりとなっていて、多くの人や組織に狙われている。表向きでは人当たりがいいが、その正体は日本各地で100人以上を殺してきた殺人鬼。幼少期にイノシシに無残に食い殺された弟の死に方に憧れ、自分を残酷に殺してくれる人を求めている。辺見の刺青を狙う主人公・杉元佐一と死闘を繰り広げた後、シャチに海に引き摺り込まれた。想像を超える死に方ができて満足気だった。
Read Article
花沢勇作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
花沢勇作(はなざわ ゆうさく)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、尾形百之助の異母兄弟。清廉潔白な人格で周囲の人々に愛された美男子だ。日露戦争の二〇三高地で味方を鼓舞する旗手を務めていたが戦死し、物語の開始時点では既に故人となっている。敵に殺されたのではなく、後方にいた尾形が狙撃した。将校である父が芸者に産ませた子どもである尾形を、階級が下であるにも関わらず「兄様」と呼んで慕っていた。金塊争奪戦を引っ掻き回す尾形の前に、たびたび幻覚として現れる。
Read Article
いご草ちゃん(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
いご草(いごぐさ)ちゃんとは漫画『ゴールデンカムイ』に登場する人物である。第七師団で鶴見篤四郎の腹心である月島基の幼馴染で元恋人である。将来を誓い合う仲だったが、両親に騙され、三菱財閥幹部の息子と結婚。東京へ移住し、幸せな家庭生活を送る。だが真実を知らない月島は、実の父親が「彼女を殺した」と誤解し、父親を殺害して死刑囚となってしまう。いご草ちゃんは月島にとってかけがえのない存在だった。それに目を付けた鶴見は彼女の存在を利用し、月島を忠実な部下に育て上げ、共に金塊争奪戦に身を投じていく。
Read Article
牛山辰馬(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
牛山辰馬(うしやま たつうま)とは、『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、アイヌの隠し金塊の在処を示す刺青を施された囚人の1人にして柔道の達人である。大柄で屈強な肉体に石頭、独特な耳の形状が特徴的な人物である。金塊を狙う土方歳三に協力し活動する。「不敗の牛山」の異名を持ち、様々な強敵をその卓越した柔術と怪力で組み伏せる。白兵戦では作中最強の男である。普段は紳士的だが極度の女好きでもあり、一定期間女を抱かないと男だろうと老人だろうと見境なく襲い掛かる一面を持つ。物語序盤から終盤にかけて活躍した。
Read Article
土方歳三(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
土方歳三(ひじかたとしぞう)とは、漫画『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、刺青の囚人の頭目にして「新撰組鬼の副長」と恐れられた男。函館戦争で死亡したと思われていたが、極秘で監獄に収監されていた。蝦夷共和国樹立を叶えるため、アイヌの隠し金塊を狙う。同じく金塊を狙う大日本帝国陸軍第七師団を最大の障害と見なし、主人公・杉元佐一や彼の仲間たちとも一時共闘する。普段は穏やかな老人だが、戦闘時には鬼のような気迫を見せて敵と戦う。利害が一致すればどんな人物とも手を組むが、敵と見なす者には一切容赦しない。
Read Article
ウイルク(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
ウイルクとは『ゴールデンカムイ』に登場するアイヌ民族の男性である。アイヌの隠し金塊の所在を唯一知る人物であり、金塊争奪戦の原因となった。メインヒロインであるアイヌの少女アシリパの父親であり、娘と同じ独特な青い目をしている。作中では網走監獄に幽閉され、顔の皮が無い「のっぺら坊」として登場。アイヌの金塊を隠し、その場所を示した暗号を24人の凶悪な囚人達に刺青として彫った。金塊を巡る様々な勢力が網走監獄を襲撃した際にかつての仲間のキロランケの差金で暗殺された。
Read Article
フチ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
フチとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、アイヌの老婆にしてヒロイン・アシリパの祖母。 アイヌの古い教えを大切にしながら日々を生きる一般人で、作中で繰り広げられる熾烈な金塊争奪戦とは無縁の立場にある。一方で家族の多くが金塊争奪戦の渦中にあり、たびたびその関係者の来訪を受ける。中でも陸軍兵士の谷垣源次郎とは、瀕死の重傷を負って彼女の家に担ぎ込まれてから交流を重ね、実の家族のように互いを大切に想う間柄。主人公・杉元佐一を気に入り、アシリパを嫁にもらってほしいと考えている。
Read Article
鯉登音之進(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
鯉登音之進とは野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する陸軍少尉である。鶴見篤四郎中尉を崇拝しており、彼からも「お気に入り」とされている。銃器が多く登場する本作において、薩摩に伝わる日本剣術・自顕流を実践で通用するレベルにまで鍛え上げた一流の使い手。海軍少将の鯉登平二を父に持ち、裕福な家庭で育ったいわゆる「ボンボン」。様々な場面で月島基軍曹の補佐を必要としたが、最終的には一人前の将校へと立派に成長した。
Read Article
門倉利運(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
門倉利運(かどくら としゆき)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、のっぺらぼうを収監していた網走監獄の看守部長。冴えない中年男だが、実は土方歳三の内通者として情報を流していた。網走の攻囲戦の後は土方と行動を共にする。のっぺらぼうが隔離される前に最後に刺青を入れた男だが、刺青はすべてが揃わなくても解けるため、門倉の刺青はさほど重要ではないと思われていた。しかし最終局面で、思わぬ鍵が隠されていたことが判明する。
Read Article
岩息舞治(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。
Read Article
マンスール(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。
Read Article
二階堂浩平(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。
Read Article
津山睦雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。
Read Article
菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。
Read Article
江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。
Read Article
インカラマッ(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ
インカラマッとは、『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、占いで生計を立て北海道を旅するアイヌ女性。少女の頃にアシリパの父ウイルクと交流があり、金塊争奪戦の渦中にいるアシリパの周囲に現れる。目的を明かそうとせず、周囲を占いで惑わすような行動を取るため、その存在を怪しまれている。鶴見中尉率いる第七師団から離れ小樽のアシリパのコタンで療養していた谷垣源次郎と、疱瘡で家族を失ったチカパシとともに、アシリパを追いかけ旅をする。
Read Article