Maison book girl(ブクガ)とは【徹底解説まとめ】

Maison book girlとは、2014年11月5日に結成された日本のアイドルグループ。作曲家・音楽プロデューサーのサクライケンタとBiSのメンバーであったコショージメグミを中心として誕生。サクライケンタの「現音ポップ」と称する変拍子を多用した楽曲をバックにコショージメグミが詞の朗読を行うというパフォーマンスを発展させた形といえる。一筋縄ではいかない「現音ポップ」に合わせてパフォーミングを行う、という独自の世界を持っている。2021年5月30日、活動終了が公表される。

2014年7月

「BiSなりの武道館」の一コマ。

7月8日
神奈川・横浜アリーナにて開催されたBiS解散ライブ「BiSなりの武道館」において、メンバーにコショージメグミを含むbook house girl(仮)の結成が発表される。また同年8月31日まで、book house girl(仮)のメンバー募集が行われた。

book house girl(仮)のメンバー募集告知。

以下、ekomsmのwebsiteよりbook house girl(仮)のメンバー募集告要項を引用。
当時、サクライケンタがどのような要項を持ってメンバーを募集していたかがわかる。
これによると、やる気の面、及び時間が取れること等を優先事項としており、歌やダンスのスキルは不問にされていることが分かる。

こんばんは、サクライです。本日発表があった通り、
プロジェクト「book house girl」を開始致します。
現在確定しているメンバーは、コショージ・メグミ(元BiS)。
今回その為の、追加メンバー募集を行う事に致しました。
よろしくお願い致します。
株式会社ekoms代表サクライケンタ

[応募資格]
年齢 12歳~20歳位まで。都内に出て来やすい方。
スケジュールを優先出来る方。
やる気のある方。

[応募方法]
顔写真と全身写真をメールに添付し、
プロフィール、自己アピールなどをご記入の上、
下記のメールアドレスまで、ご応募下さい。
たくさんのご応募心よりお待ちしています。

応募締め切りは8/31日まで。

出典: www.ekoms.jp

「FUJI ROCK FESTIVAL '14・GYPSY AVALON」で行われた大森靖子のステージに出演中のコショージメグミ。

7月25日
コショージメグミ、新潟・湯沢町苗場スキー場「FUJI ROCK FESTIVAL '14・GYPSY AVALON」で行われた大森靖子のステージに出演。
以下、FUJIROCK EXPRESSより「FUJI ROCK FESTIVAL '14・GYPSY AVALON」ライブレポートを引用。
Maison book girl結成以前から親交のある大森靖子との破天荒なライブの模様を垣間見ることができる。

ライブの定刻時間、”ミッドナイト清純異性交遊”のサウンドが聴こえ始め、オーディエンスたちが会場の後方から大森靖子が現れるだろうと予測している中、まったく予想だにしない出来事が!いや、知る限りではあるが、自転車で客席から登場したりと、毎回変わったことをしているだけに、納得なことでもあるのかもしれないのか…。個人的にはまさか!ではあったのだけど…そう、まずステージに飛び出してきたのは、ナナちゃんというクマのぬいぐるみを抱いた、元BiS(先日解散したばかり)でメグモンの相性で知られるコショージメグミだったのである。携帯で歌詞を見ながら、大森の代わりに”ミッドナイト清純異性交遊”のボーカルを必死に担当するコショージ。

その間、大森はというと、やはり観客の後方から現れ、これも若干目を疑わざるを得ない…という感じなのだけど、炊飯器を持って、炊きたての米をその場にいる観客に配りながらステージに向かって歩いていく。少ししてようやく大森もステージに辿り着くと、そのままコショージとともに歌を。もう、その姿だけで一瞬でガッチリと惹き付けられてしまった。途中、コショージは、ドン・キホーテの黄色袋から何か(お菓子のような…?)を取り出し、観客へ向かって投げていくシーンも。そして、大森が「勝手に(コショージを)出したぞー!」と叫んだ後は、ナナちゃんとコショージの紹介を。コショージからは、「しょうゆ?さとう?やっぱりコショージ!」、「バンギャじゃないモンのマグロ担当コショたん」という元気いっぱいの声が響き渡る(ちなみに、バンギャじゃないもんは、本日結成したユニットなんだとか。ナナちゃんが処女担当で、コショージがマグロ担当、そして、大森はベロチュー担当だそうだ)。

出典: fujirockexpress.net

2014年8月

東京・秋葉原ディアステージにて開催される「ツキイチ!Vol.8『PRISM DRIVE / 輪廻むい』ご予約会」告知。
まだ髪の毛が長くない。

8月21日
和田輪(輪廻むい名義)、東京・秋葉原ディアステージにて「ツキイチ!Vol.8『PRISM DRIVE / 輪廻むい』ご予約会」開催。

8月30日
和田輪(輪廻むい名義)、『PRISM DRIVE』(シングル)リリース。
また同日に東京・秋葉原ディアステージにて「ツキイチ!Vol.8『PRISM DRIVE / 輪廻むい』リリースイベント」開催。

2014年9月

コショージメグミ

9月14日
コショージメグミ、東京・LIVE labo YOYOGIでソロライブを行う。
この日のライブ音源から4曲が、翌年1月24日に出版される自主制作書籍『コショージメグミ』に付属されたCD-Rに収録されている。
以下、Billboard JAPANよりコショージメグミ・ソロライブレポートを引用。
Maison book girlの特徴の一つである「ポエトリーリーディング」が当時は「更に想定外の展開へ」と記述されているように、Maison book girlの新奇さの一旦を垣間見ることができる。

横浜アリーナでの【BiS解散LIVE BiSなりの武道館】にて解散した異端児アイドルグループ BiS。その最後のメンバーであったコショージメグミが、9月14日 LIVE labo YOYOGIにて初のソロライブを敢行した。

<ジブリ映画でお馴染みの名曲歌唱 笑い隠せない観客>

BiS解散後のコショージメグミは、いずこねこプロデューサー サクライケンタの新プロジェクト book house girl(仮)のメンバーとして、秋からの始動に向けて準備中。その間にも【FUJI ROCK FESTIVAL '14】における大森靖子のステージに立ったり、元BiSメンバーや仲良しアイドルの現場に出没したり、何かと注目を集めていた。そんなコショージがbook house girl(仮)始動前にソロでライブイベントへ出演することに。開演前から「コショージ、何歌うんだろう?」「そもそも歌うのか?」とざわめいていた会場に突然響き渡ったのは、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』でお馴染み「君をのせて」である。

コショージは何の説明もなくその名曲を歌う。想定外の展開に笑いを隠せないオーディエンス。しかし彼女は笑わない。困るとすぐ笑ってごまかすクセのある人間が笑わないということは、本気ということ。最初から最後までシータを思い起こさせる真剣な表情で懸命に歌い上げた。そしてライブは更に想定外の展開へ。

<……………………私はもう何度も自分を殺してきた>

少し照れながら椅子に腰掛け「サクライさんからインストの曲をもらって、それに文章を書いてきたんですよ。それを今日はやります」と、コショージ。単調なピアノのフレーズだけがループする。2分近く。そして「私はもう…………………………私はもう何度も自分を殺してきた」と口にした瞬間、彼女の涙は止まらなくなる。それでも語り続ける。彼女の生きてきた道なのか、心情吐露なのか、フィクションの物語なのか、誰にも分からない言葉を吐き出し続ける。「笑えないなら死ねっ。そうやって小学校のときから教わって生きてきた」。鮮烈。突然転調するピアノと物語。突然訪れるおしまい。「………………です」と笑うコショージ。

その後もポエトリーリーディング(本人曰くコショージなりのラッパー)は続いていく。BiSに入る前から今日までの日記のような曲もあった。BiS時代から天然キャラでありながら「天才?」疑惑もあった彼女だが、少なくともこの日のコショージメグミはセンセーショナルだった。誰も想像できないこと、おそらくこの記事を読んだ上で観たとしても度肝を抜かれる表現がそこにあった。

出典: www.billboard-japan.com

9月15日
コショージメグミ、新宿ロフトにおいてソロライブを行う。

9月18日
大森靖子『きゅるきゅる』(シングル)リリース。カップリング曲「私は面白い絶対面白いたぶん」のMVにコショージメグミが出演している。

9月20日
大阪・シアターセブンにて「ekoms presents 『book house girl』Vol.0」開催。サクライケンタ及びコショージメグミが出演。

2014年10月

舞台「DIVE@LIVE-維新-『幕末-狼kick!-』」のバックステージ。

10月8日
コショージメグミ、東京・THEATER GREEN BIG TREE THEATERにおいて上演された舞台「DIVE@LIVE-維新-『幕末-狼kick!-』」に出演(12日まで)。

2014年11月

book house girl(仮)改め、Maison book girl結成。
左から宗本花音里、矢川葵、井上唯、コショージメグミ。

11月5日
book house girl(仮)改め、Maison book girl結成。メンバーはコショージメグミ、宗本花音里、矢川葵、井上唯。同日にオフィシャルホームページを開設。

11月16日
矢川葵、東京・Sign霞が関にて開催された「ミスiDカフェ Vol.2 ランチの部」に出演。

「@JAM the Field vol.6」の一コマ。

yamada3desu
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@yamada3desu

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