龍が如く7 光と闇の行方(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く7 光と闇の行方』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如くシリーズ』の第7作目に当たる作品である。キャッチコピーは「ゲームに飽いた人たちへ」。本作は、『龍が如く』の主人公であった桐生一馬に代わり春日一番が主人公となり、彼が刑務所というどん底に突き落とされてから本物の龍になるまでの姿を描いている。重くハードなストーリー展開はそのままに、これまでの喧嘩アクションに新しくライブコマンドRPGバトルが加わり、これまでのシリーズとは全く異なったRPG作品となっている。

集めた代紋は防具やアクセサリーと交換ができる。浜北公園通りのホテルにいるカムロップに話しかけることで、交換を行ってくれる。

今作では、東城会の代紋集めという新しい要素が加わった。代紋は、街で落ちているものを拾う方法と、倒した敵からドロップする方法の2種類がある。伊勢佐木異人町の浜北通りにあるホテルで出会うカムロップが、武器や装備品と交換してくれるので、攻略には欠かせない。

また、装備品以外に、ストーリーを進めると強力なデリバリーヘルスを呼べるアイテムも登場する。

『龍が如く7 光と闇の行方』の登場人物・キャラクター

メインキャラクター

春日一番(かすが いちばん)

CV:中谷一博

従来の桐生一馬と交代となった今作の主人公で、荒川組の元構成員。1977年12月31日の大晦日に神室町のソープランド「桃源郷」の浴室で生まれ、店長の春日次郎や神室町の人々に育てられた。正義感が強く真っすぐな性格で、交友関係が広い。「ドラクエ」が好きで、勇者を子供のころからの夢として語っている。

中学を卒業した後、育ての親であった次郎が亡くなってからは生活が荒れ果ててしまい、ある日喧嘩を売った相手が東城会の極道だったためにそのまま監禁されてしまう。助かりたいという一心で名前を聞いたことがある「荒川組」を出して自分はそこの関係者であるとハッタリをかます。しかし、その極道らはちょうど荒川組と対立中だったので、荒川組に人質を取っていると連絡が行ってしまう。嘘がばれてしまうと死を覚悟するも組長の荒川真澄が現れ、その場で指1本を相手に差し出したことで、春日は命を救われた。それ以降、春日は荒川真澄に心酔し、粘り強い交渉の末荒川と盃を交わし、荒川組としてシノギを削る毎日を送る。

その後、2000年の大晦日に若頭の沢城による殺人が発生、その罪をかぶるように荒川真澄に頼まれ、18年の間刑務所で服役生活をすることとなった。出所後誰にも出迎えられず神室町へと戻った春日は、近江連合に寝返った荒川真澄と思わぬ再会を果たし、その運命に翻弄されていくこととなる。

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足立宏一(あだち こういち)

CV:大塚明夫

元神奈川県警の刑事。現在は定年間近となって免許センターで勤務している。春日が服役を終えて出所したときに最初に出会う人物で、春日に東城会が撤退することとなった「3K作戦」のことや、荒川真澄が近江連合に寝返った情報を伝えた。酒と女に弱く金遣いが荒いなどだらしない部分が目立つが、春日と同様正義感が強く、刑事ならではの勘やセンスも持ち合わせている。

当時の上司である警視総監の堀ノ内十郎が、自分の出世を優先して容疑者の誤認逮捕を見て見ぬふりをしたことに対して反発して免許センターへの左遷をさせられてしまう。その後、堀ノ内が荒川真澄から賄賂を受け取っているという情報をかぎつけ、悪事を暴くため、復讐を果たすために立ち上がった。出所したての春日と接触した理由は、その荒川組に近づくきっかけとなるかもしれないと思ったためである。

また、桐生一馬の親友である伊達真は刑事時代の足立の後輩で「まこっちゃん」という名前で可愛がっている。

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ナンバ

CV:安田顕

本名は難波悠(なんば ゆう)。伊勢佐木異人町に住むホームレスで、元看護士という経歴を持つ人物。もともとは看護師として真面目に働いていたが、そこで一緒に働く水恵という女性が、両親の借金を返済するために病院の医薬品を横流ししていることを知り、その罪をかぶったことにより看護師免許をはく奪されてホームレスとなってしまったという経歴を持つ。荒川真澄に撃たれて流れてきた春日の傷の手当てを行って以降、春日と行動を共にする。

その正体は秋葉正一というジャーナリストの兄で、異人町の偽札事件を追っていて行方をくらましたその弟の調査のためにホームレスとして潜伏している人物。危ない橋は渡りたがらない現実主義者で、その言動や立ち振る舞いから春日とは真逆の性格のように見られがちだが、実は仲間想いで熱いものを秘めた男である。

なお、ナンバの顔は俳優の安田顕がそのままモデリングされていて、声も本人が担当している。

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向田紗栄子(むこうだ さえこ)

CV:上坂すみれ

キャバクラの雇われママで、いわゆるチーママである。異人町のソープ「乙姫ランド」で働く奈乃葉の双子の姉であり、春日たちが見間違えるほど容姿が似ている。

両親と妹で仲良く普通の暮らしを送っていたが、あまり裕福ではなかったため、やがて自身が水商売で稼ぐようになる。一家の稼ぎ頭で、妹に対して過保護ぎみであり、そのせいで反発されることが多く家族関係が上手くいかずに家出したところを水商売を切り盛りしていた野々宮に助けられる。

野々宮が何者かに殺されたことを疑い、葬儀の場で春日たちと知り合いになった。口先では野々宮を罵ってはいたものの、行く当てのない自分に居場所をくれたことに感謝している。横浜流氓の馬淵が野々宮の死に絡んでいるのにも関わらず、警察に自殺として片付けられようとしていることに憤りや非力さを悔やんでいたところを、春日に手を差し伸べられたことがきっかけで最後まで行動を共にするようになる。

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ハン・ジュンギ

CV:中村悠一

「異人三」の一つであるコミジュルの参謀で、総帥であるソンヒ直属のヒットマンである。春日たちは偽札ビジネスに巻き込まれ、横浜流氓の馬淵に拘束されているところをハン・ジュンギに助けられたことで知り合いとなる。コミジュルのシステムで異人町の情報を網羅していて、さまざまな助言を春日たちにするので、仲間となってからは頼りになる存在である。

もともとは異人町に流れ着いた春日と敵対する勢力だったが、異人町のために身を削る春日の姿に惹かれていき、ソンヒとともに徐々に絆を深めていくこととなる。

なお、『龍が如く6 命の詩』に登場する韓国マフィアの一派である「ジングォン派」のトップもハン・ジュンギという名前で容姿も全く同じだが、今作のハン・ジュンギは彼の影武者である。壊滅したジングォン派を異人町に集めるため、その象徴的存在として本物が亡き今も影武者を続けている。

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