龍が如く7 光と闇の行方(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く7 光と闇の行方』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如くシリーズ』の第7作目に当たる作品である。キャッチコピーは「ゲームに飽いた人たちへ」。本作は、『龍が如く』の主人公であった桐生一馬に代わり春日一番が主人公となり、彼が刑務所というどん底に突き落とされてから本物の龍になるまでの姿を描いている。重くハードなストーリー展開はそのままに、これまでの喧嘩アクションに新しくライブコマンドRPGバトルが加わり、これまでのシリーズとは全く異なったRPG作品となっている。

第十一章「喧嘩の勝算」

政界では、総理が青木に説得されたこともあって解散総選挙に踏み切った。そのころ、荻久保の元を青木が訪れる。偽札を追及し、グレーゾーンを容認する方法で社会的弱者を救う荻久保をあざけり見下すのであった。コミジュルの一件でブリーチジャパンは日本中で一気に株を上げ、そのとき火災により小笠原は名誉の戦死を遂げた英雄として取りざたされていた。実際は、小笠原は春日たちに素性を話したことで青木によって消され、上手く利用されていたのだ。サバイバーにて横浜流氓を引退して家を失った趙も合流し、春日はミツが言っていた「そう遠くないバクチ」の連絡を待っていた。そのとき、浜子から電話が来て、ゴミ出しを手伝ってほしいと言われる。浜子の店に行くと、風俗嬢は全て辞めて部屋が空いたというのだ。それは青木遼が政策として打ち出した「異人町再生シェルター」のおかげだと言う。それは国籍を持たない外国人が無料で住める施設で、職業訓練やビザ取得ができるもので、彼女らもそこに行くために店を辞めたということだった。その話に違和感を覚えつつも春日は、青木遼から話を聞けるチャンスとして小笠原の葬儀に参加するのだった。演説で涙を流しながら弔辞を読む青木は、久米を選挙区で擁立することの決意を伝えた。青木は葬儀から出てくるもマスコミが多く近づくことができなかったため、春日たちは遠回りして青木が車を停めているであろう地下のパーキングへと向かった。近江連合扮するSPたちの制止を振り青木と話をしようとする春日たち、一度は車が発進するも再び春日たちの前に戻ってきてついに青木遼が現れた。青木は「何してるんだお前たち、暴漢と市民の区別もつかないのか」とSPを叱責し、善良な政治家を演じ座り込んでいた春日の手をとった。しかし春日の手を取った瞬間、青木不気味な笑みを浮かべ「乙姫ランドに一人で来い」と耳打ちするのだった。

罠かもしれないと思いながらも、一人で乙姫ランドを訪れた春日は、そこで青木遼と名前を変えた荒川真斗と対峙した。青木は、どうして自分が名前を変えてまで政治家になったのか知りたいのだろうと春日に言い、これまでの経緯を説明した。青木は、人生そのものを変えるためにヤクザの息子である荒川真澄の名前を捨て、まず病気だった足をアメリカで治療した。小笠原を殺したのではないかという春日に、青木はブリーチジャパンの内情を喋った可能性があるからリスクマネジメントとして処分したのだと冷酷に言い放った。仲間じゃなかったのかという春日に対し、青木は親父だって平気で身代わり出頭をさせるようなことをしてきたと答えた。あのときはそうするしかなかったという春日に青木は話を続ける、沢城は鈴森を殺していないと。その当時、真斗はクラブを出た後、薬の効果が切れてしまいビルで倒れてしまう。そのとき事務所へと戻ってきた鈴森に起こされた青木は、ヤクザは社会のゴミだと挑発をして激高した鈴森に奥へと引きずられてしまう。とっさに真斗は拳銃を鈴森の眉間に突きつける。その拳銃がおもちゃだと馬鹿にされた青木は、つい感情的になり2000年になったタイミングで鈴森を撃ち殺してしまったのだ。「沢城......俺...やっちまった」そう言い、鈴森の死体の前で真斗は沢城へと電話をしていた。「鈴森を殺したのは真斗だった......自分は若の代わりに出頭していたのか」よ動揺する春日に青木はひどい話だとあわれんだ表情を見せた。続けて、青木は春日に今回のことは見逃してやるから二度と俺と親父に近づくなと警告するが、春日はその代わり異人町から撤退して久米の出馬擁立を取り下げてほしいという条件を出した。青木は、久米は自分の権威を世間に見せつけるための良い引き立て役だから必要なものだと言ってその提案を断った。さらに異人町再生シェルターも権威を見せつけるためには最適だと語った。異人町再生シェルターの実態は、外国人労働者の保護などではなく、不法滞在者を捕まえて国へ強制送還させるための施設だったことが青木の口から語られる。

驚きを隠せない春日に対し、青木は話は決裂したとその場を立ち去った。青木を追いかけようとする春日の前に、沢城率いる近江連合が現れた。沢城は「若の最後の情けを無駄にしやがって、愚かモンが......」と言い詰め寄った。一人で来るというのは最初から嘘で、春日は罠にはめられたのだ。逃げ場所を失う春日だったが、内緒で待機していた足立、ナンバ、紗栄子の助けによって何とか脱出することに成功する。しかし、近江連合の追手から逃げ切れず、沢城に先回りをされてしまう。「こいつが代行に撃たれても死なへんかった奴ですかぁ、ヒヒヒ......案外普通でんなぁ」と沢城の横で不気味に笑う男は的場といい、沢城が用意した近江連合の刺客だった。スーツを汚したくないと沢城はその場から立ち去ってしまうが、春日たちは的場の撃退には成功する。近江連合に染められていく伊勢佐木異人町に不安を覚える中、浜子が駆け寄ってくる。浜子はシェルターへ行ったときに、従業員が連れ去られてしまったことを知ってしまったのだ。浜子は生きがいだったあの子たちはもう日本にはいないとその場で泣き崩れてしまう。混乱に包まれる異人町を前に憤りを隠せない春日は、青木と近江連合から町を取り返そうと決意する。ナンバに勝算があるのか聞かれ、春日は「勝算があって殴りに行くのはただの弱いものイジメだ」という荒川真澄が教えてくれた言葉を持ち出して、勝算なんて考えられないくらい強いものに立ち向かうことが本当の喧嘩だと語った。仲間たちも異人町を離れることができないと言いそこで結束した。春日は、「どいつもこいつも、今に見てろよ......」と言い表のトップである民自党、裏のトップである近江連合それぞれと戦うことをここに決意するのだった。

第十二章「極道の終焉」

春日は趙の店で異人三のメンバーと食事をしていた。青木のメンツをつぶすためには久米の擁立を何とか止めることが必要という結論に達するも、星野は青木の人気がある以上それは難しいという。弱気なムードが漂う中、春日は異人三に活を入れ、星野に知恵を貸してほしいと頼み込む。星野は久米を落選させるためにこちらからも候補者を探してみるが、それには供託金300万円が必要だと春日に伝えるのだった。春日は驚くも必要であるならばとその話に乗り、300万円を準備した。そのさなか、ミツから「荒川真澄が近江連合の本部がある大阪の蒼天堀に行く」とついに連絡が入る。春日は、星野に300万円を渡し、そのまま大阪へと向かうのだった。蒼天堀にあるキャバレー「グランド」でミツからの情報を待つ春日。しかし、連絡がつかないことにいらだちを覚え、しびれを切らして直接近江連合への本部へと向かうことにした。ようやく連絡のついたミツからは、連絡するまで待ってくれと制止されたが、春日その声を振り切ってそのまま本部の中へと侵入してしまう。荒川真澄が龍の間にいることをミツから聞き、そこへ向かっていると「よお来たのお、俺は退屈すぎてあやうく死ぬとこやったんや」と言い細身の男が近づいてきた。それは「3K作戦」によって失踪したとされていた東城会のレジェンドの一人、「真島吾朗」だった。さらに横には屈強な体格もいて、それは真島の兄弟分、「冴島大河」だった。なぜ東城会の幹部がこの近江連合本部にいるのか、疑問に思う春日に対し真島は「聞きたいことがあったら力ずくで聞いてみいや」と戦いを仕掛けてくるのであった。かつて東城会を席巻した真島と冴島の連携は伊達じゃなく、苦戦を強いられる春日たちだったが「そこまでだ!」という威勢の良い男の声がして全員が手を止めた。その男は東城会6代目の「堂島大吾」だった。そして、その横には荒川真澄の姿もあった。春日たちは大吾に連れられ、龍の間へと案内されるのであった。そうして、堂島大吾と荒川真澄の二人によって、真実が語られるのであった。まず、東城会の情報を近江に流していたのは荒川真澄であることに間違いはなかった。しかし、それは大吾の許可を受けた上で、あえて荒川は非情な裏切り者を演じていたのだった。そのとき都知事になった青木は、「3K作戦」の実行のために情報をよこすよう荒川組に依頼をする。しかし、それは筋が通っていないと考えた荒川は大吾に相談したのだった。それを受けて大吾は、警察の嫌がらせにより使用者責任の罪を問われて現在2年間服役している近江連合の事実上のリーダーである「渡瀬勝」にかけあい、出所後に近江連合と東城会の解散宣言を行う形で彼と結託するのだった。その後の荒川は「3K作戦を成功させることで東城会を追い出す流れをつくること」と「裏切り者を死んでも演じ続けること」という使命を全うし、神室町へ近江連合を引き込んで、勢力を東西で二分割させることに成功したのだった。その解散宣言を遂行するために絶対的信頼のおける人を集めているということで、ミツに命じて春日と合流させたというのだ。

翌日、春日たちは渡瀬の出所に立ち合うため近江連合本部を訪れた。大勢の出迎えで本部に到着した渡瀬は、計画どおり大吾とともに解散宣言を声高らかに行った。思いもしない宣言に反発する近江連合の幹部たち、そこに参加していた天童は「こないな喧嘩......一生に一度きりや。そしたらとことん楽しめるほうにつかなオモロないわなぁ」と言って春日たちに加勢した。乱闘騒ぎの中、近江連合の一人がナイフで渡瀬を狙って突進するが、一人の男によって進行を阻止される。その男とは、かつて「伝説の龍」と呼ばれた東城会四代目の「桐生一馬」だった。渡瀬に雇われたガードマンということで現れた桐生は、「こっちは任せろ。お前らは前だけ見てりゃいい」と春日に向かって言った。春日たちは、桐生の協力もあって数多くの反対派の近江連合幹部たちを薙ぎ払うことに成功、疲弊した春日はそのままその場に倒れ込むのだった。荒川がそこに現れ「今まで......本当によく生きててくれたな......イチ」という言葉をかける。今までの苦労が報われた春日はそこでいたたまれず涙を流すのだった。関西近江連合が解散届を大阪府警に提出したことがニュースとして報じられ、6代目をかくまっていたのはニック・尾形だったことがのちに判明する。その夜に、春日は荒川と会い、これまでの話をした。荒川は、息子である真斗が権力の味を知ってしまったことで身を滅ぼしてしまうのではないかということを危惧していた。荒川は今後、組織解散によって行き場を失った者たちの受け皿を作りたいと語る。春日は、それを聞きもう一度子分にしてほしいと頼み込んだ。荒川は「俺はお前を真斗のかわりにムショに行かせたんだぜ?」と言い、恨まれても仕方ないことをしたと話をした。「じゃあ俺に少しでも悪いと思ってんなら......また俺を子分にしてくださいよ!!」と言う春日を前に、荒川は感極まる。そして春日がソープで生まれた話がトラウマになっていると語り、40年前の大晦日、茜が生んだ場所は桃源郷だったという夢をよく見るのだと説明した。荒川はさらに「真斗がソープで......そんなわけねぇのによ」と小さくつぶやいた。恥ずかしがる春日に、生まれた場所なんか関係ない、地に足つけて生きていればいいんだからと言う荒川。続けて「俺が言えた義理ではないが、夢で見た話しなんてのは......まったく不毛だな」と言い、「また明日な、イチ」と言って帰っていった。深く頭を下げて見送る春日だったが、翌日星野から「荒川の遺体が港に上がった」という衝撃の留守電が残る。

第十三章「コインロッカーベイビー」

高部の話では、荒川は星野と平安楼で会った後、その帰り道に殺されたということだった。完全に落ち込んでしまい、言葉を失う春日は無気力になっていた。そのころ、沢城は解散による混乱で地方勢力の幹部から責任を追及されて土下座をしていた。「不義理を承知で荒川に味方していた」「荒川が近江になったときは八代目近江連合に直参幹部として取り立てるという約束はどうなった」などと言われている沢城の背後から、「ご心配なく、近江連合は解散させません。関東の諸先輩方には大変なご迷惑をおかけいたします」と石尾田が大金を持って現れた。大金を前に、幹部らは態度を和らげ、「しかし荒川は殺したから筋は通っている」など手のひらを反すようなことを言う。沢城は土下座をしながらその様子を不気味に笑い「何が筋だ......極道の端くれにもならねぇ田舎のカスどもが」と言い放って顔を上げた。無礼だと立ち上げる幹部の頭をつかみ「俺はなぁ......口だけのヤクザが大嫌いなんだ」と言ってその幹部の片目をつぶした。勝手なことをするなという石尾田に、沢城は親父を殺したけじめを絶対に取らせてもらうと宣言するのだった。春日のもとに星野から平安楼で落ち合おうと電話がかかる。平安楼に向かうと星野がいた。犯人はわからないが、荒川は解散による報復で殺されたのだろうと語った。関東近江連合が組織を再編しているので、その中に犯人がいるかもしれないということを伝え、この事件には表と裏を知る男、青木の意思が絡んでいるとして、復讐をするための手伝いをすると言い、星野は春日に銃を渡そうとする。しかし春日は、親父が息子のタマを取るのは本意でないこと、青木を殴って目を覚まさせることが大切であるということを星野に伝えそれを断った。青木に近づくためにまずは演説中に久米に会おうとする春日だったが、近江連合のSPが街中で春日たちをマークしていて、思うように接触することが難しかった。そこで星野は、春日へ供託金を返し、春日自身が選挙に出馬することを提案する。もし春日が出馬すれば、久米と握手という口実で近づくことができるからだ。話を聞いて出馬の意欲を固めた春日は、急いで選挙管理事務局へ向かい手続を済ませた。星野から選挙カーを借りて春日は久米の演説に突撃をするのだった。春日の出馬に対して前科を持っていると痛烈に批判をする久米の反対側で、春日も演説を始めた。春日は自分は法律に則って出馬しているのに、法律に沿った生き方を提案してきたブリーチジャパンの人間がそれを批判するのはおかしいと指摘し、「法律のために人がいるのではなく、人のために法律があるのだ」と言って久米を論破させることに成功する。そのタイミングで握手を求めるが、上手く久米に逃げられてしまう。そのころ、青木は沢城と会話をしていた。青木は沢城の数日の様子がおかしいことを怪訝に感じながらも、「もし自分に東京近江連合の会長の器があると言うのならば24時間にこいつの命を奪ってこい」とある人物の写真を沢城に手渡した。

春日は再び久米の演説に乱入して握手を試みるが、ハン・ジュンギから星野会長の命が狙われているという情報が入ったためにそれを中断し、星龍会の本部へと駆けつけた。中は高部や他の幹部が瀕死の状態で倒れ込んでいた。そして部屋の奥に入った春日は、そこで星野会長が死んでいるところを発見する。「遅えよ......イチ」と言い、そこには沢城が座っていた。青木が沢城に暗殺を命じたターゲットとは星野だったのだ。春日は憤りながら「若もあんたも何を怖がってんだ、勝ったも同然だったろ」と声を荒げた。沢城は、春日は選挙活動で目立ちすぎたので、今は異人三を崩壊させることが最善と考えて星野を殺したと言い、そしてこの死は春日のせいだとも語った。春日は、「若は......何かをやるとき裏から手ぇ回さずにはいられねえのか?いつからそんなになっちまったんだよ!?」と怒りをあらわにして拳を突きつける。続けて荒川も殺したのかと問い詰めると沢城はそんなことはどうでもいいと振り払って戦いを挑まれるのであった。

春日は沢城の武術に圧倒されるも、激しい抗争の末、仲間の協力もあって何とか沢城を倒すことに成功した。沢城は、青木から荒川真澄の暗殺を命令されるも、それはできなかったという。続けて、沢城の口から荒川親子の真実が語られる。沢城は、15歳のころ親からの暴力などもあって神室町で荒れ果てた生活を送っていた。やがてそのとき偶然知り合った女性と生活をするようになり、やがて彼女が妊娠、病院に行かずデパートのトイレで赤ん坊が生まれた。生きる術も金もなかった沢城は、全部なかったことにしようと考え、神室町のロッカーにその赤ん坊を捨てることにした。「地獄に落ちちゃうね......私たち」とつぶやく彼女をよそに沢城はもう忘れたと言うのだった。しかし、彼女のほうは後悔がぬぐえず、結局ロッカーの場所へと戻ることになった。そこでは騒ぎが起きていて、荒川真澄が沢城の使ったロッカーから赤ん坊を取り出し走り去ったのだ。沢城はその状況を呑み込めずにいたが、都合が良かったと安心する。つまり、赤ん坊の取り違えが起きたということで、青木遼こと荒川真澄は、沢城の実父だったというのだ。それから5年後、沢城は神室町で再び荒川真澄を見かける。そこには車いすの子供も一緒だった。低体温症によって歩けなくなったことを知った。その後、沢城は息子のそばにいるために荒川と盃を交わし荒川組に入ったのだ。そしてもう一つの真実が、荒川の本当の息子の行方である。沢城はコインロッカーでもう一人の赤ん坊を見かけていた。「鍵のかかっていないロッカーだ......片っ端からあけてみるぞ!」といいコインロッカーに近づいたのは桃源郷の店長だった。そこから一人の赤ん坊が発見される。沢城はこのように過去を語り、そのときの店長が春日の育ての親である可能性が高いと示唆した。そして「お前は......荒川真澄の息子だ」と思いもしない真実を告げた。春日はその真実に動揺しながらも誰が荒川を殺したのかを問い詰めると、石尾田がやったかもしれないと沢城は言った。真実が語られたのち、沢城は足立から罪をつぐなうように促され、そのまま警察に連行されていった。星野会長が狙われているという情報を流したのは実は沢城で、本当は春日に止めてほしいという気持ちがあったのだ。

第十四章「伝承」

春日は沢城と荒川の言葉を思い出していた。やはり最善は青木と話をつけることだとし、春日は再度久米に接触するため、ブリーチジャパンの事務所へと向かうのだった。春日は外で襲ってきた近江連合の組合員を倒し、尋問をする。久米は選挙活動ができないと青木に泣きついて既に神室町に行ったことをそこで知る。情報を引き出しても怒りが収まらず、組合員に対して暴力を止めない春日、そこに桐生一馬が現れて止めに入った。桐生は、青木の次の一手がこの異人町で行われるということで、とある情報を春日たちに伝えに来たのだ。しかし桐生は、春日が冷静になるまで話はできないとし、夜になったらコミジュルに来るように伝えるのだった。夜、春日は桐生と対峙する。「あいにく俺ぁ、拳で人を見るタイプなんでな」と言い、情報を渡すに値する男かどうか見極めたいという桐生に対し、立て続けに人が死んで気が立っている、手加減できなくなるから辞めないかと春日は諭した。しかし桐生はそれならちょうどいいと挑発して春日の心に火をつける。二つの龍がぶつかり合うのだった。完全勝利といかないまでも、何とか桐生の猛攻をしのいだ春日は情報をもらうためにコミジュルの奥へと向かった。そこで見たのは異人町の外から入ってきた近江連合の雇った殺し屋のリストだった。青木が沢城を口封じするために雇ったというのだ。趙はそのモニターに映っている殺し屋らしき人物を見て「ミラーフェイス」だと言った。ミラーフェイスは現場を事故や自殺に完璧に偽装するプロの殺し屋で、変装が得意な男らしい。春日たちはそのモニターに石尾田とミラーフェイスがビルに入っているのを目撃する。影の存在だからこれ以上は関われないとする桐生に別れを告げ、「俺らはこれから石尾田んとこに行く......異人町から反撃開始と行こうや!」と声を上げた。春日たちは、ビルに乗り込んで近江連合を倒しながら奥へと進んでいった。石尾田と対面を果たした矢先、足立に姿形がそっくりなミラーフェイスが襲い掛かる。どちらが本物かわからず混乱する春日たちだったが、足立のいい加減な性格まで見抜くことができなかったミラーフェイスは、春日の道路交通法に関する質問に完璧に回答してしまい、かえってその正体を見破られるのだった。その後、春日は石尾田とミラーフェイスの二人を倒し、計画をつぶすことに成功する。春日は、荒川の殺しについて尋問するが、殺したのが石尾田ではないということを知らされる。事件当日、たしかに石尾田は荒川を暗殺しようと動いていたが、荒川と一緒にいた天童に暗殺しようとしている見つかってしまい、拘束されてしまう。荒川は「石尾田......もう近江も東城会もねえんだ。極道が極道でいられた時代は終わろうとしている」と諭した。続けて天童が「けど、おもろいもんや。そうなって初めて......やっと椅子が回ってくる人間もおあるんやからな。こんな状況にでもならな、ワシにてっぺん行くチャンスは来んかった。おもろいもんですやろ??」と言い荒川に銃を向けて発砲した。天童は、荒川側につくふりをしてこの機会をずっと狙っていたのだ。本当の裏切り者は天童であり、荒川真澄もこの男によって殺されたのだ。話を聞き終えた瞬間、天童の部下によって仕掛けられた爆弾がビルを吹き飛ばした。

第十五章「成り上がりの果て」

衆議院議員総選挙、投票日前日。神室町では青木擁立の衆議院議員候補者が選挙演説を行っていた。青木がその応援演説で登壇したとき、ふいに「神室町のみなさん!突然失礼いたします!」と拡声器で大声を出す男がいた。それはビルの爆発から逃げ出した春日だった。青木への挨拶として選挙カーへ乗り込むことに成功する。春日は握手をしながら、沢城の荒川殺し指示のやり取りが録音しているデータがミレミアムタワーの荒川組事務所にあるというブラフの情報を青木に伝え、投票が終わるまでにもらって警察やマスコミにたれこむことを耳打ちした。その後、春日はバー「亜天使」で春日の計画に手を貸してくれるというニック・尾形と合流した。録音データが荒川組事務所にあるというブラフの情報を青木に伝えれば、疑心暗鬼でも捜査せざるを得なくなるので、近江連合や天童をミレミアムタワーにおびき寄せることができるだろうという計画だった。その計画どおり、青木は天童に録音データを見つけるよう指示を出していた。その後、足立の友達がいるスナック「ニューセレナ」で寝床を借りることにした。そこにはかつて桐生と共に戦った「伊達真」の姿があった。翌日、ニック・尾形の情報で天童もミレミアムタワーにいることが判明し、春日たちも足を運ぶのだった。数えきれないほどの刺客を倒し、春日たちはついにミレミアムタワー内の荒川事務所に到着する。情報がブラフであることを明かし、借りを返しにきたことを伝える春日に対し、天童は荒川真澄がまがいものだったおかげでてっぺんを取るチャンスができたと言って挑発する。続けて「感謝しとるんやでぇ......荒川がこの世の最期に見てたのは……このワシのとびっきりキュートな笑顔や」とまで言い放った。春日は怒りに震え「ふざけんな......クソ野郎!」と言い背中の龍を見せ、天童も「最後にてっぺん獲んのはこのワシやでぇ、おどれの成り上がり話は……ここまでやぁ!!」とその敵意に応え、最後の戦いが始まったのだ。そのころ、青木は、選挙に大勝し内閣総理大臣とともに記者会見に応じている最中だった。事は順調に青木の思惑どおりに進んでいるように思えたが、その所信表明を行う途中で、画面に「青木遼民自党幹事長に殺人および殺人教唆で逮捕状」というニュース速報のテロップが流れ出す。その画面を見て唖然とする青木、記者に問い詰められる中、傍聴していたニック・尾形に青木遼の本名は荒川真斗であり荒川真澄の息子であるということを公の場で明かされてしまう。逃げるようにその場を後にする青木は、混乱しながら車の中で警視総監に確認をとっていた。青木はより詳しい事態を確認するため誰からも連絡がつかないミレニアムタワーへ向かうことにした。

ミレミアムタワーは複数の幹部が倒れていたが、荒川事務所には春日たちが倒れていて天童が机に座っていた。天童は青木に録音音声の情報がブラフだったことを告げる。その報告に一旦は安堵した青木は、ニュース速報を流した仲間がいると言い、全員を見つけ出して殺すように天童に命令した。その瞬間、目を開き起き上がる春日たちは、天童は偽物で青木と会話していたのはミラーフェイスだったことを明かした。ミラーフェイスは、使い捨てしようとした青木と近江連合に見切りをつけ、春日たちに協力していたのだった。さらにその会話は、ハン・ジュンギによって録画されていた。制止しようとする抵抗する青木に「もうここまでですよ、潮時です……」となだめる春日。「一番……てめえがこの絵を全部……描いたのか?」という青木の問いに、春日は天童と若をおびき寄せるためだったと説明した。激高する青木に、春日はこれ以外に方法はなかったと説明した。後には引き下がれない青木は「やれ!!こいつら全員ここで始末しろ!!」と部下らに命令を下した。春日一番と荒川真斗の最初で最後の戦いが始まったのだ。春日が優勢になり青木は上の階に逃げ出し、春日はそれを追いかけた。青木も持っていた銃を捨て、拳を突き合わせた。長い戦いの末、春日に敗れた青木はその場に倒れこんだ。青木は、自分には正義がある、日本を綺麗にする力があると自己弁論を続けたが、正義で何人も人を殺していくだろうと春日にその理想を一蹴されてしまう。さらに青木は人間には使う側と使われる側の二種類がいると言ったため、春日は「てめえと俺は……同じ日に生まれた光と影みてえなもんだ。初めから持っていたのになんでそんな人間に……!」と悔しさから声を震わせた。やがて警察が現れ、証拠となる動画を見せながら、春日は一からやり直せと青木を説得した。しかし青木は抵抗を続け、連行しようとする警官の隙を見て拳銃を盗み、その警官を人質にしながら、心の奥底で父親やヤクザに対する憎しみがあることを語ってその場から逃走した。取り返しがつかなくなり、全てを失った青木は、人生の分岐点とも言えるそのコインロッカーを訪れる。そこに来ることを予期していたかのように春日も現れ、再び青木は銃を向けた。青木は、「俺はここから始まったんだ」といいロッカーを触り、夢乃が堀ノ内の妻となっていたことを語った。青木として堀ノ内夫婦のパーティに呼ばれたときに「あなたは持って生まれた知性と品性を感じます」と言われたことがずっと青木の心にひっかかっていたのだ。そのことを笑いながら、春日から自分へと銃を向ける青木。春日は、荒川と沢城だけはずっと若のことを見ていたのだと熱心に説明する。続けて春日は「理屈じゃない、心がつながっているからほおっておけないんだ。いい加減わかれよこの馬鹿野郎が!!」と涙を流しながら声を荒げた。青木もついにその春日の様子に心を動かされ、銃を下ろしロッカーにしまい込んだ。秘書に自首することを伝え、春日と和解して笑みを見せる青木だったが、その直後近づいてきた久米に腹部をナイフで刺されてしまう。「まだ間に合う、本当の正義は……勝つんです」そう言いながらその場を後にする久米、春日は荒川が赤ん坊を抱き走り去ったあのときのように、真斗を抱え込んでその場を走り出した。

後日、警視総監である堀ノ内も、荒川組の大金が警視庁幹部らに送金されていたという収賄データの入ったUSBを足立に突きつけられ、身内である警察官らに取り押さえられてしまう。足立もついに春日たちの協力で警視総監に借りを返すことができたのだ。結局真斗は、父親の荒川とともに深い眠りについた。線香をたき手を合わせる春日、沢城が終身刑になったということをナンバから聞かされる。荒川真澄も真斗もお互いの関係の真実を知ることなくこの世を去ってしまったことに、春日は一物の寂しさを募らせる。自分の素性を明かすためにもDNA鑑定してもらえばいいと提案するナンバに対し、春日は必要ないと言った。桃源郷の春日二郎と荒川組の荒川真澄が自分の父親であるとはっきりしているからである。その後、荒川父子の葬儀に参列する春日たちは大吾、真島、冴島ら元東城会のレジェンドたちと合流した。大吾と渡瀬は解散した後、大阪で警備会社を行うつもりでいた。春日も真島にその会社に誘われるが、この異人町が自分の場所だとしてその誘いを断るのだった。春日は、仲間への恩返しと親っさんのやり残したことを異人町でやっていくと決意するのだった。献花し手を合わせたあと、式場を後にした春日の前に仲間たちが集まる。異人町を出ていくのかいという浜子に対し、春日は「サッちゃん、かわりに言っといてくれ」と言ってその場を後にする。春日は、青木が最期に言い残した「お前は生きろよ、イチ……どん底からやり直すか……いいもんだよな……」という言葉を思い出していた。「どん底まで行きゃ……あとは上しか行く道がねえ、どん底から見える景色ってのは真っ暗じゃねえ地に足付けて上を見上げりゃ希望で輝いてんだ。あんたの言う通りですよ、若……」と応えて、異人町で一人想いにふけ、空を見上げるのだった。

『龍が如く7 光と闇の行方』のゲームシステム

アドベンチャーのサブクエストやミニゲームなど、基本的なシステムは従来の「龍が如くシリーズ」と大差ないが、今作のバトルはアクションではなく「ライブコマンドRPGバトル」という点が大きな変更点である。
また、RPGでおなじみのジョブシステムを採用しており、春日たちは街にあるハローワークへ行くことでホストやミュージシャンなどへのジョブチェンジが可能である。それ以外にも、アイテムを取得できる地下ダンジョンや敵とのバトルでレベル上げのできるバトルアリーナなどが今回新たに追加されている。そして、移動中や食事中には仲間キャラクターーを雑談を繰り広げる「パーティチャット・宴会トーク」があり、より深くキャラクターたちに没頭できるシステムになっている。

ライブコマンドRPGバトル

今作では、ライブバトルコマンドRPGを採用。そのときの状況やオブジェクトの配置によって戦況が変化するため、コマンド選択だけでなくタイミングなども求められる。

今作は、これまでのバトルアクションを一新させ「ライブコマンドRPGバトル」が採用されている。通常攻撃や極技を選択し、ターゲットを決定すれば攻撃が行われる。ターン性のため、キャラクターが行動を決めているときは敵が攻撃してくることはない。なお、春日を操作するときのみ、近くに自転車や看板といったオブジェクトが配置されていればそれを使っての攻撃も可能である。上手くいけば走行中の車と敵を当てることなどもできるので、攻撃するタイミングも重要になってくる。

デリバリーヘルプ

スマートフォンを使って助っ人を呼び出すシステム。敵に攻撃を行うものから味方を回復させるものまでその種類はさまざまである。初回は無料だが、2回目以降のデリバリーは所持金が消費される。

今作では戦闘中に、防御や助っ人の呼び出しを行う「デリバリーヘルプ」の選択が可能である。全体攻撃や味方を回復させるものなどその効果は様々だ。また、デリバリーヘルプは、ストーリーやサブストーリーなどを進めていくことで呼べる助っ人が徐々に増えていく。

ハローワーク

ハローワークでは、春日たちのジョブチェンジが可能である。ミュージシャンやホストといった職業で戦えば、様々なスキルを覚えることができる。

コマンドバトル以外に、新たな要素として「ジョブチェンジ」システムがある。初めは「フリーター」や「ホームレス」などキャラクターごとの固有ジョブだけだが、ストーリーを進めていくとハローワークの中で「ストリートミュージシャン」や「ホスト」といった職業へのジョブチェンジが可能となる。また、男女で職業にも違いがあり、女性であれば「アイドル」や「キャバ嬢」になることができる。一度技を覚えたら転職後も使える技もあるので、一つの職業がある程度のレベルになれば積極的に転職を繰り返していくことが攻略のカギになる。

地下ダンジョン

横浜と神室町の地下にはそれぞれダンジョンが存在する。強力な敵も多いが、中には攻略の助けとなるレアアイテムが眠っている。

ストーリーをある程度進めていくと、横浜と神室町のそれぞれにある地下ダンジョンが解放される。通常のストーリーの敵よりも強めに設定されているほか、ダンジョン内にいる「はぐれホームレス」を倒すことで経験値を大量に獲得できる。しかしながら敵の平均レベルが高いので、レベルと装備を整えてなければ苦戦することは必至である。敵は強力だが、その分レアな武器の素材などが入手できるため腕に自信があれば挑戦する価値のあるダンジョンである。

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春日一番(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

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春日一番(かすがいちばん)とは、『龍が如く7 光と闇の行方』の主人公。『龍が如くシリーズ』の2代目主人公であり、気心の知れた相手からは「イチ」と呼ばれている。初代主人公の桐生一馬とは対照的に、フランクで明るい性格をしている。 もとは東城会系三次団体「荒川組」の構成員だった。しかし尊敬する荒川真澄の懇願で他人が犯した殺人の罪を被り、警察署に出頭。出所後に荒川と再会した際には銃を向けられ、実の父のように敬愛した彼に撃たれてしまう。

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ハン・ジュンギ/キム・ヨンス(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

ハン・ジュンギ/キム・ヨンス(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

ハン・ジュンギ(キム・ヨンス)とは『龍が如くシリーズ』に登場する韓国系マフィア「コミジュル」の参謀を務める男性。本名はキム・ヨンスだが、韓国マフィア「ジングォン派」のボスだったハン・ジュンギの影武者という役割を担っていた過去があり、本物が死んだ後もハン・ジュンギとして生き続けている。本物のハン・ジュンギに倣い、性格は公明正大で紳士的。しかし時折、本物よりも人間味のある一面も見せる。

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向田紗栄子(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

向田紗栄子(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

向田紗栄子(むこうださえこ)とは『龍が如くシリーズ』に登場するキャバクラ店の雇われママである。店を経営する野々宮勲が何者かに殺されたことをきっかけに春日一番と知り合い、彼らと共に野々宮の死の真相を探っていく。 気が強い性格でカタギの女性でありながら腕っぷしもある。一番のパーティーに加わった後は、極道の人間を相手にしても物怖じすることなく戦っている。またかなりの酒豪であり、一番たちが酔いつぶれても顔が赤くならないほどである。

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荒川真斗/青木遼(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

荒川真斗/青木遼(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

荒川真斗(あらかわまさと)/青木遼(あおきりょう)とは『龍が如く7 光と闇の行方』に登場する東城会系組織「荒川組」組長の荒川真澄の息子である。多臓器不全による車いす生活やヤクザの息子という肩書にコンプレックスを抱いており、「青木遼」の戸籍を入手して手術により人並みに歩き回れる体になると、これまで味わってきた数々の挫折から「表の力」である「人気」を渇望するようになる。 主人公の春日一番とは同年同日に生まれた同い年で、一番が服役する前は彼に介護されていた。

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趙天佑(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

趙天佑(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

趙天佑(ちょうてんゆう)とは『龍が如くシリーズ』の武闘派中国マフィア横浜流氓(ハンピンリューマン)の総帥である。常にへらへらした陽気で気さくな人物だが、伊勢佐木異人町を支配する「異人三」の一角・横浜流氓(ハンピンリューマン)の総帥に相応しい威圧感を持ち合わせる。一方で総帥就任には消極的だったようで、『龍が如く7 光と闇の行方』の主人公の春日一番からは「部下の手前ボスらしく振舞っていただけに見える」と評される。

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荒川真澄(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

荒川真澄(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

荒川真澄(あらかわますみ)は『龍が如くシリーズ』に登場する東城会系三次団体「荒川組」の組長。「殺しの荒川組」と称されるほど武闘派極道のトップでありながら仁義に厚い人物で、ただのチンピラだった春日一番を助け彼の人生に大きな影響を与えた。しかしその一番が服役している間に荒川組は関西一円のヤクザを束ねる近江連合の直参団体に。真澄も近江連合の若頭代行を任され、真意を問おうとやってきた一番に銃を向ける。

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ソンヒ(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

ソンヒ(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

ソンヒとは『龍が如くシリーズ』に登場する韓国系マフィア「コミジュル」の女総帥である。コミジュルは伊勢佐木異人町に流れ着いたジングォン派の残党であり、ソンヒはその「はぐれジングォン派」の母親に連れられて異人町にやってきた。そのような経歴を持つため、自分たちのようなはぐれ者に異人町という居場所をくれた民自党の幹事長・荻久保豊には強い忠誠を尽くしている。一方で異人町を守るためなら殺人すら辞さない冷酷さも持ち合わせる。

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ナンバ/難波悠(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

ナンバ/難波悠(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

ナンバ/難波悠(なんばゆう)とは『龍が如くシリーズ』に登場する元看護師のホームレスである。表向きはリアリストで、全てを諦めているかのようなセリフを吐くこともあるが、新人ホームレスの春日一番に路上生活のイロハを教えるなど、情に厚い人物。また頭が切れる人間でもあり、推理で一番をサポートすることもある。 実弟の秋葉正一が異人町の偽札作りを調査しているうちに音信不通になったことで、ナンバは異人町の公園に住み着いた。そして偽札を持っていた一番に同行して、弟の行方を探っていく。

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足立宏一(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

足立宏一(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

足立宏一(あだちこういち)は『龍が如くシリーズ』に登場する元神奈川県警刑事。上司にたてついたことで免許センター職員に左遷された過去を持ち、その復讐のため春日一番に協力を持ち掛ける。 警察官だけあって不正や罪を許さない正義感に溢れた人物であるが、酒や女に弱く、収入のほとんどを遊びに費やすなど、だらしない一面も存在する。初代主人公の桐生一馬の友人、伊達真は刑事時代の後輩で「まこっちゃん」と愛称で呼ぶ仲である。

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堂島大吾(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

堂島大吾(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

堂島大吾(どうじまだいご)は『龍が如くシリーズ』に登場する東城会六代目会長。東城会直系堂島組の組長・堂島宗兵とその妻の堂島弥生の一人息子である。武闘派だった父親譲りの腕っぷしを持ち、射撃の腕にも優れる。 初登場時は弱小となった東城会に絶望して飲んだくれていたが、桐生一馬と再会したことをきっかけにして立派に成長していく。会長となった後も桐生のことを尊敬し続け、彼が快い生活を送れるよう心を配っている。

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沢城丈(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

沢城丈(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

沢城丈(さわしろじょう)は『龍が如くシリーズ』に登場する東城会系三次団体「荒川組」の若頭で、組長・荒川真澄の右腕として働く人物。『龍が如く ONLINE』と『龍が如く7 光と闇の行方』では詳細な人物像が異なっており、『7』だと真澄の息子、荒川真斗の望みを叶えることに執着している。一方でシノギに厳しい冷酷な性格であるため、甘い考えで仕事をする春日一番とはそりが合わなかった。作中では真斗の配下として、何度も一番の前に立ちはだかる。

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冴島大河(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

冴島大河(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

冴島大河(さえじまたいが)は『龍が如くシリーズ』に登場する東城会直系「冴島組」組長である。かつて起こした事件から「極道18人殺し」の異名で恐れられる人物だが、本人の性格は温厚で面倒見が良い。東城会の大幹部で真島組組長の真島吾朗とは兄弟分の間柄である。『龍が如く4 伝説を継ぐもの』でかつて起こした事件が冤罪だと判明し死刑を免れた後は、真島と共に東城会六代目会長の堂島大吾を支えている。

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真島吾朗(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

真島吾朗(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

真島吾朗(まじまごろう)とはアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』に登場するメインキャラクターの1人。巨大極道組織、東城会の大幹部で別名「嶋野の狂犬」、「隻眼の魔王」と呼ばれるほどの危険性と強さを秘めた人物。また、キャバレーの敏腕支配人として「夜の帝王」とも呼ばれる。主人公である「桐生一馬」と敵対する形で登場したが、作品を重ねるにつれ人気が高まり、『0』や『OF THE END』では主人公の1人になっている。

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伊達真(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

伊達真(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

伊達真(だてまこと)は『龍が如くシリーズ』に登場する警視庁組織犯罪対策第四課の刑事である。警察官としての誇りを持った人物で、その誇りのためならば上層部の人間に逆らうことも厭わない。後輩の刑事からは「伝説の名刑事」として慕われている。 初代では100億を巡る事件を追う過程で、「堂島の龍」と呼ばれる桐生一馬と協力関係を築く。一人娘の沙耶との和解を経て桐生のかけがえのない友人となり、以降のシリーズでも相棒として桐生を支え続ける。

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桐生一馬(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

桐生一馬(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

桐生一馬(きりゅうかずま)とは、アクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズに登場する主人公キャラクターの1人。関東最大極道組織、東城会の元組員にして東城会元四代目会長。別名「堂島の龍」と呼ばれ、その名は裏社会ではかなり知れ渡っており、生ける伝説として後世に語り継がれているほど。義理と人情に厚く、喧嘩の実力も作中最強格とされる。

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鎌滝えり(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

鎌滝えり(龍が如く)の徹底解説・考察まとめ

鎌滝えり(かまたきえり)は『龍が如く7 光と闇の行方』に登場する和菓子屋「一番製菓」の社長。サブストーリー「異人町の受け皿」で主人公の春日一番と深く関わる。ミニゲームの「会社経営」を進めていくと仲間にできる、任意加入キャラクターとなっている。 ただの経営者でありながら腕っぷしは強く、戦闘では事務用品を武器に、素早い身のこなしで戦う。一方で想定外のことに対面すると動揺してしまうなど、メンタルが弱い一面が見られる。

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『龍が如く』シリーズにおいて"堂島の龍"と呼ばれた伝説の極道・桐生一馬の人生

『龍が如く』シリーズにおいて"堂島の龍"と呼ばれた伝説の極道・桐生一馬の人生

セガが送る人気作品「龍が如く」。この歴代主人公を務める極道・桐生一馬。不器用だが実直で、けっして曲がらない「信念」を持つ、作中屈指の「漢」。彼は圧倒的な強さとまっすぐな心で、極道や警察、犯罪組織を巻き込んだ数々の事件を解決に導いていく。「堂島の龍」と呼ばれた伝説の極道の人柄、人生について解説する。

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龍が如くシリーズの歴代出演芸能人・有名人(キャラクターモデル)まとめ

龍が如くシリーズの歴代出演芸能人・有名人(キャラクターモデル)まとめ

『龍が如くシリーズ』はセガが開発・販売しているアクションアドベンチャーゲームである。極道をテーマに、裏社会を生きる人々の抗争や生き方などを描いている。 『龍が如くシリーズ』ではメインキャラクターの声優に、俳優やタレントを起用することが多い。『龍が如く 見参!』からはキャラクターの声優を務める俳優やタレントが、そのキャラクターの顔のモデルとして起用されており、まるで映画のように物語を楽しめるようになっている。

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龍が如くシリーズの東城会まとめ

龍が如くシリーズの東城会まとめ

『龍が如くシリーズ』はセガが開発・販売する、裏社会を生きる人々の抗争や生き方を描いたゲーム。初代から『龍が如く6 命の詩。』が桐生一馬を主人公としたアクションアドベンチャー、『龍が如く7 光と闇の行方』からは春日一番を主人公としたRPGとなっている。 東城会(とうじょうかい)はシリーズに登場する架空の広域指定暴力団であり、桐生一馬も所属する。春日一番も東城会系荒川組の若衆だった。他にも多くの重要人物が所属しており、東城会の権力争いがストーリーの中心になっていることも多い。

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龍が如くシリーズの近江連合まとめ

龍が如くシリーズの近江連合まとめ

『龍が如くシリーズ』はセガが開発・販売するアクションアドベンチャーゲームのシリーズ。極道をテーマにした作品で、裏社会を生きる人々の抗争や生き方、人間模様が描かれる。 近江連合(おうみれんごう)はシリーズに登場する関西一円を束ねる広域指定暴力団である。拠点は大阪の蒼天堀。主人公の桐生一馬が所属する東城会とは反目しあっており、シリーズを追うごとに弱体化する東城会に反し、近江連合は拡大傾向にある。『龍が如く7 光と闇の行方』では東城会と共に解散する。

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龍が如く0 誓いの場所(ZERO)のネタバレ解説・考察まとめ

龍が如く0 誓いの場所(ZERO)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く0 誓いの場所』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズの第6作目に相当する作品である。キャッチコピーは「日本中が狂喜乱舞していた時代。「龍」の伝説はここから始まった」。本作は初代『龍が如く』より過去の時系列の物語となっており、主人公の桐生一馬と、シリーズの顔役のひとりである真島吾朗がそれぞれ「堂島の龍」と「嶋野の狂犬」の異名で知られる極道になるまでの姿を描いている。

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龍が如く5 夢、叶えし者(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

龍が如く5 夢、叶えし者(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く5 夢、叶えし者』とは、セガゲームスが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズの第5作目に相当する作品である。キャッチコピーは「その生き様に 男たちの血が騒ぐ」。本作は前作『龍が如く4』で桐生一馬と仲間たちが東城会と上野誠和会の抗争事件を解決した後、日本各地を舞台に起きる極道たちの動乱の物語を描いており、新たな主人公に品田辰雄と澤村遥、さらに物語の舞台に大阪、福岡、名古屋、北海道が追加されているのが特徴となっている。

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龍が如く4 伝説を継ぐもの(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

龍が如く4 伝説を継ぐもの(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く4 伝説を継ぐもの』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」のシリーズの第4作目に相当する作品である。キャッチコピーは「それは熱き男達の、奇跡の記録」。主人公の桐生一馬が東城会で起きた内乱を収めた後からの物語を描いており、従来の主人公である桐生一馬に加え、秋山駿、冴島大河、谷村正義と3人の主人公とその物語が追加されているのが特徴となっている。

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龍が如く3(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

龍が如く3(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く3』とは、セガが発売するアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズの第3作目に相当する作品である。キャッチコピーは「伝説の龍が帰ってきた」。本作は前作『龍が如く2』にて近江連合との戦いを終えた桐生一馬が、生まれ育った沖縄へと帰ってからの物語を描いており、その物語の舞台として東京と沖縄のふたつが選ばれているのが特徴となっている。

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龍が如く 維新!(ISHIN)のネタバレ解説・考察まとめ

龍が如く 維新!(ISHIN)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く 維新!』とは、PS3・PS4対応のアクションアドベンチャーゲーム『龍が如く』シリーズのスピンオフ作品。『龍が如く 見参!』に続く時代物の外伝作であり、キャッチコピーは「かつて日本には、英雄がいた。」である。日本の幕末が舞台となっており、忠実をベースに物語が作られている。主人公の坂本龍馬は育ての親である吉田東洋の殺害犯を捜すため、名前を変え新選組に入隊。吉田を殺した特異な剣術をヒントに、組織内部から新たな犯人を捜していく。

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龍が如く1(初代・極)のネタバレ解説・考察まとめ

龍が如く1(初代・極)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く』とは、2005年にSEGAからPlayStation2用ソフトとして発売された3Dアクションアドベンチャーゲーム。『龍が如く』シリーズの第1作である。主人公の桐生一馬を操作して物語の舞台となる神室町でストーリーを進めたり、ヤクザやチンピラなどの敵と戦ったりする。企画当初は成人男性をターゲットにしていたが、リアルに再現された繁華街を自由に探索できるのと、日本の裏社会を題材とした濃厚なストーリーが繰り広げられることから話題となった。

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龍が如く OF THE END(オブ ジ エンド)のネタバレ解説・考察まとめ

龍が如く OF THE END(オブ ジ エンド)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く OF THE END』とはアクションアドベンチャーゲーム「龍が如く」シリーズのスピンオフ作品で、2011年6月9日に発売されたPlayStation3用ゲームソフト。キャッチコピーは「伝説の男達、最後のケジメ」。本作は「龍が如く4 伝説を継ぐもの」後の神室町を舞台にしており、バイオハザードが発生した神室町を舞台に桐生一馬ら主人公たちが銃を手に戦いながら、事件の真相を追う姿を描いている。

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龍が如く8(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

龍が如く8(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く8』とは、株式会社セガが販売するドラマティックRPGで『龍が如く』シリーズのナンバリング8作目。2020年に発売された『龍が如く7 光と闇の行方』以来、4年ぶりのタイトルである。キャッチコピーは「世界一、運が悪くて世界一ハッピーなヤツらの物語」。 どん底から再び這い上がる男「春日一番」と人生最後の戦いに挑む伝説の極道「桐生一馬」の2人の主人公を軸にシリーズ最高のドラマが繰り広げられる。2人の主人公が織りなすストーリーの濃密さと、サブストーリーの豊富さが魅力の作品。

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龍が如く7外伝 名を消した男(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

龍が如く7外伝 名を消した男(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『龍が如く7外伝 名を消した男』とは、セガより2023年11月に発売されたアクションアドベンチャーゲーム。 2020年に発売された『龍が如く7 光と闇の行方』の外伝作品である。 愛する人を守るため、自らの死を偽装した、主人公・桐生一馬。しかし、謎の覆面集団に襲われたことがきっかけで、再び極道の抗争に巻き込まれることになる。 本作は、『龍が如く7』での桐生一馬の「空白の時間」を埋める作品であり、「桐生一馬」という人間の魅力を前面に押し出している作品となっている。

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龍が如く1(初代・極)の必殺技・ヒートアクションまとめ

龍が如く1(初代・極)の必殺技・ヒートアクションまとめ

『龍が如く』とはSEGAから発売された裏社会を舞台とするアドベンチャーゲームである。主人公の桐生一馬は、堂島の龍と呼ばれた伝説の極道であり、極道組織東城会に所属している。100億円をめぐる事件を彼なりの方法で解決していく。 『龍が如く』のヒートアクションとは、『龍が如く』で敵と戦う時に使用可能な攻撃の種類のことである。ヒートゲージが溜まった状態で、コマンド△を押すと発動可能。通常攻撃では見ることのできないムービーが流れるのが特徴で、中にはムービー中にコマンドを選択するアクションもある。

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サクラ大戦シリーズ(ゲーム・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

サクラ大戦シリーズ(ゲーム・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

サクラ大戦とは1996年9月27日にセガゲームスより発売されたアドベンチャーゲーム。 蒸気機関が普及する「太正」時代を舞台に、主人公(プレイヤー)が特殊部隊「帝国華撃団・花組」を率いて都市に巣食う闇の勢力と対決する。 テレビアニメのほか、OVA、ドラマCD、小説、舞台、マンガ、パチンコ・パチスロなど幅広く展開されている。

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