セブン（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
1995年のアメリカ映画。監督はデヴィッド・フィンチャー。
舞台は犯罪がはびこるアメリカの大都会。キリスト教の「七つの大罪」に沿って人を殺していく猟奇殺人犯を、退職間近の老刑事サマセット（モーガン・フリーマン）と、血気盛んな若手刑事ミルズ（ブラッド・ピット）が追っていく。
独創的な映像センスと、人間の暗部を描いた脚本が魅力のサイコサスペンス。
この事件をしかけた真犯人。自分は神に選ばれし者であると信じている。この殺人も神の代行で罪深い人間を殺しているだけで、罪の念は全くない。
ラストの車の中でサマセット達と、この世の罪深さについて議論する。
ちなみにジョン・ドウ(Jhon Doe)とは、英語圏における「名無しの権兵衛」に相当する。
『セブン』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
Ernest Hemingway once wrote, ”The world is a fine place and worth fighting for.” I agree with the second part. 「アーネスト・ヘミングウェイはかつてこう言った、『世界は美しい、戦う価値がある』と。後半部分には賛成だ」
ラストでサマセットがつぶやく独白。ヘミングウェイはアメリカ文学を代表する作家で、戦争に参加してそれを題材に作品を書く行動派の人物。
サマセットはヘミングウェイのようには世界を美しいとは思えないが、戦うことには賛成している。悲劇で終わった映画の最後に、老人の静かなる闘志が伺える。
雨の中の追跡シーン
雨の中でジョン・ドウを追うシーン。「銀残し」の手法により、雨の表現が非常に美しく、その中で緊迫した場面が続く。
ミルズの葛藤
ラストで妻を殺されたことを知ったミルズ。ジョン・ドウに銃を向け怒りに満ち溢れている。しかし、ジョンを殺せばすべてが彼の思い通りになってしまう。殺意と職務の間で、引き裂かれそうになるミルズの表情が息をのむ場面。
『セブン』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
別バージョンのラスト
本作ではミルズがジョン・ドウを撃ち殺すと言う悲劇的な結末になっているが、プロデューサーのアーノルド・コペルソンは、ミルズの妻トレイシーが生存するラストを希望していた。監督のデヴィッド・フィンチャーがその案を却下したため、実現には至らなかったが、プロデューサーのコペルソンは撮影が終わるまでその案を主張していた。
ちなみに、フィンチャーの方も別のラストを考えていた。それは、ミルズではなくサマセットがジョン・ドウを撃つというもの。こちらも実現には至らなかった。
モーガンフリーマンの息子がカメオ出演
途中で登場する指紋採取係としてモーガンフリーマンの息子が出演している。
トレイシーの生首
この映画を観た観客の一人が、トレイシーの生首を見たという。だが、生首が入った箱は出てくるが、実際に生首は出てこない。
実は最後に一瞬だけトレイシーの顔のアップのサブリミナル映像が出てくるが、この観客はその映像を見て生首が出てきたように錯覚したのかもしれない。
『セブン』の主題歌・挿入歌
OP（オープニング）：カイル・クーパー『ナイン・インチ・ネイルズ《クローサー》のリミックス』
ED（エンディング）： デヴィッド・ボウイ『ハーツ・フィルシー・レッスン』
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目次 - Contents
- 『セブン』の概要
- 『セブン』のあらすじ・ストーリー
- 『セブン』の登場人物・キャラクター
- ウィリアム・サマセット（モーガン・フリーマン）
- デイヴィッド・ミルズ（ブラッド・ピット）
- トレイシー・ミルズ（グウィネス・パルトロー）
- ジョン・ドウ（ケビン・スペイシー）
- 『セブン』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- Ernest Hemingway once wrote, ”The world is a fine place and worth fighting for.” I agree with the second part. 「アーネスト・ヘミングウェイはかつてこう言った、『世界は美しい、戦う価値がある』と。後半部分には賛成だ」
- 雨の中の追跡シーン
- ミルズの葛藤
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