FF14 レイドダンジョン「大迷宮バハムート」のネタバレ解説・考察まとめ

「大迷宮バハムート」とは、FF14内に実装されている8人インスタンスレイドのうちのひとつ。ゲーム中では「クロニクルクエスト:大迷宮バハムート」としてシナリオが展開される。ストーリーは旧FF14から新生FF14に至るまでの間にあった大災害「第七霊災」の真実に絡む内容であり、他のシリーズ物コンテンツとくらべてもプレイヤーから高い評価を受けている。

シャーレアン国にて研鑽を積んだ賢人であり、あらゆる知識、万物の理に通じているといわれている人物。

第七霊災の様子を描いた旧FF14のシナリオのラストにて自らを依代にしてフェニックスを召喚、蛮神バハムートを打ち破った。
その後は行方不明となっており、フェニックス召喚により死んだと思われていた。
しかし、完全に死滅していなかったバハムートは散りゆくルイゾワのエーテルを喰らい、操ることになったのである。
プレイヤーに討たれた後はアルフィノ・アリゼー兄妹に自らの最後の力を託し、バハムートのメガフレアから一行を守った。

ネール

ガレマール帝国軍第VII軍団の軍団長。

メテオ計劃を主導し、第七霊災を引き起こす。
その際に死亡したが、魂をバハムートに取り込まれ、実体化したエーテルで構成した仮初の肉体で復活。
バハムートの信奉者として精神を支配されたネールはバハムートの復活のために各地の拘束艦の管理を任されていた。

大迷宮バハムート:邂逅編

概要

「大迷宮バハムート」シリーズの序章となる。
1層から5層までの構成となっており、それぞれが独立したインスタンスダンジョンとなっている。
初めて訪れる時は1層しか挑戦できず、1層をクリアすると2層に挑戦できるようになり、2層をクリアすると3層に、というふうに5層まで続く。
一度クリアすると、次回以降は好きな層に挑戦できる。

パッチが進むにつれプレイヤーの装備レベルの上昇や、攻略の洗練・浸透によって難度がかなり低くなっている。
実装当時はきちんとギミックを理解し適切に処理しなければクリアできなかったが、現在では力押しで強引にクリアできるようになってしまっている。
ただし後述するギミックの都合上、5層に関してはギミックを理解しないで挑むのは危険。

2013年8月に実装された「大迷宮バハムート:邂逅編」であるが、その難度は高く、5層までを完全制覇したプレイヤーは実装1ヶ月経っても現れなかった。
世界最速での攻略記録は、海外のプレイヤー同士による攻略チーム「Order of the Blue Garter」により2013年10月27日午前9時ごろ(現地時間26日午後4時ごろ)達成され、公式発表された。

「邂逅編」で取得できる装備

「アラガン・ディフェンダーメイル」など「アラガン」と名がついた防具が1~4層で、5層で武器が取得できる。
実装当時は攻略のそのあまりの難度から、「邂逅編」クリア者の証であるアラガン装備を持っているプレイヤーたちは、持っていないプレイヤーたちから尊敬の目で見られていた。

後続である「侵攻編」の実装にともない、「邂逅編」実装5ヶ月後に「邂逅編」の攻略が緩和されたが、緩和までの5ヶ月間は「アラガン装備を持っている」ということは一種のステータスであった。

邂逅編 1層

制御装置

「邂逅編」1層はスタート地点の目の前に1体、雑魚モンスターが徘徊する通路を越えた最奥で1体と、2体のボスで構成される。
その最初のボスが古代アラグ帝国の機械である制御システムである。

まずは小手調べとばかりに、止め損ねると治療不可の全体麻痺攻撃「高圧電流」をくりだしてくる。
その後はボス中心の範囲攻撃「リペリングカノン」、メンバー一人を対象とした直線範囲攻撃「透過レーザー」を撃つ。
この3つの攻撃をループするという攻撃パターンであり、ギミックとしては単純なものとなっている。
HPが一定値より低くなると増援として「防衛システム」をパーティメンバーの後方に召喚する。

「リペリンカノン」「透過レーザー」は発動前に予兆として範囲が表示されるため、きちんと見ていれば回避できる。
問題は治療不可の全体麻痺攻撃「高圧電流」であり、これを止めることが何よりも重要。
この「高圧電流」は「沈黙」の状態異常で発動を阻止できるため、「制御システムは高圧電流の構え」とメッセージが表示されたら即座に「沈黙」状態を付与させなければならない。
「高圧電流」の使用間隔は短く、こちらのスキルのリキャストタイムの都合上、沈黙付与役が2人必要となる。沈黙付与役が交互に「沈黙」状態を付与させ、きちんと「高圧電流」を止めなければならない。
止め損ねるとダメージとともに「麻痺」状態が付与されてしまう。「麻痺」状態によって動きが阻害されてしまうため、防御スキルが間に合わず直撃して大ダメージを受ける、アタッカーの攻撃スキルのコンボが途切れてダメージが出せない(結果、倒すのが遅れてその分ダメージを受けてしまう)、回復魔法がキャスト(詠唱)しきれず回復が間に合わない、などあらゆる「間に合わない」が積み重なってジリ貧になり、全滅となってしまう。

それまでとは違う難易度のボスにプレイヤーの誰もが洗礼を受け、攻略開始数分で全滅するパーティが多発。
全滅してもその場で再挑戦できるようにコンテンツ攻略時間として90分の時間が与えられているのだが、その90分をフルに使っても制御システムが倒せないというパーティも出た。
そのため、1層クリアを目指すのではなく「制御システムを倒すことを目指す」というパーティ募集が乱立し、ダンジョンの入り口であるラノシア近辺は攻略を目指すプレイヤーたちで盛況となった。

カドゥケウス

蛇のボスモンスター。

「スチールスケール」という自己強化スキルを重ねがけし、徐々にステータスを強化していく。
この自己強化は蓄積していくと手がつけられなくなるため、フィールドギミックによって登場する雑魚モンスター「ダークマター・スライム」によって解除する。
ダークマター・スライムをカドゥケウスの側に誘導すると、カドゥケウスがスライムを捕食し、自己強化が解除される。
ただしスライムのHPが満タンである状態でカドゥケウスが捕食すると、カドゥケウスのHPが回復してしまう。そのため、出現したスライムにある程度ダメージを与え、瀕死にした状態でカドゥケウスに捕食させることが必要となる。
またスライムと誘導者が一定以上の距離を置くと、スライムは即死級のダメージを与えて爆散する。そのため、誘導役はある程度スライムの近くにいなければならないが、あまり接近しすぎるとスライムの攻撃をくらい、余計なダメージを受けてしまう。誘導者はスライムに近すぎず離れすぎない程度の絶妙な距離を保ちつつ、カドゥケウスのもとへ誘導しなければならない。

カドゥケウスはHPが7割以下になると分裂する(HPは共通ではなく、個別にそれぞれ持っている)。
この後、分裂したお互いが近くにいると再び合体し、ステータスが跳ね上がり討伐が困難になる。
また、片方を倒すともう片方は自爆攻撃の詠唱を始める。カドゥケウスが自爆してしまうと強制的に全滅となるため、自爆発動前に倒さなければならない。
そのため、分裂直後に両者を引き離した状態で、両者をほぼ同時に討伐する必要がある。

邂逅編 2層

制御システム

1層の制御システムとは別扱いのボスモンスター。

2層はダンジョン形式となっており、複数の部屋からなる。
それぞれの区画ごとに「監視システム」「防衛システム」といった「〇〇システム」という名前のボスがおり、それを倒しながら進み、一定時間内に奥にいるボス「制御システム」を倒せばクリアとなる。

中ボスにはそれぞれ耐性が付与されており、倒した中ボスの耐性が制御システム(大ボス)に付与され、さらに制御システムは倒していない中ボスの特殊技を使用する。
このため、どのルートを通るかによって大ボスの特徴が変化する。パーティメンバーの構成などによりルートを考慮する必要がある。

2層はこれまでの「敵の範囲攻撃を避ける」「途中で出現した雑魚モンスターを倒す」「フィールドや装置を調べる」を基本とした戦闘とはまったく異なる「ギミック処理」という要素が本格的に出てくる最初の層である。
その象徴が「タンクスイッチ」という戦術と、制御システムが使う「アラガンロット」である。

「タンクスイッチ」とは、パーティメンバーに2人いるタンク役が役割を交代するというもの。
パーティにタンク役が2人いる場合、ボスの攻撃を引き受ける係(メインタンク、MTと呼ばれる)と、普段は攻撃に参加するが、メインタンクが事故で戦闘不能になってしまった場合に咄嗟にボスを引き受けたり、途中で出現した雑魚モンスターを引き受けたりとサブ的な役割をする係(サブタンク、STと呼ばれる)に分かれるのだが、その役割を交代し切り替えることから「スイッチ」と呼ばれる。
制御システムの攻撃を受けると徐々に被ダメージ上昇効果が蓄積していってしまう。これが一定数たまってしまうとヒーラーの回復が追いつかなくなるため、メインタンクとサブタンクはそれぞれお互いの役割をスイッチ(切り替え)ることが必要となる。

「アラガンロット」は邂逅2層を象徴するギミックである。
パーティメンバーの一人に、時間制限15秒の「爆弾」状態が付与される。
この爆弾が爆発してしまうと大ダメージを受けてパーティは半壊、立て直せず全滅となる。
この「爆弾」状態は他パーティメンバーに近づくことで受け渡すことができるが、一度渡したメンバーは40秒間再度受け取りができなくなる。
かといって受け渡しが早すぎると全員が受け取り不可状態となり、受け渡す相手がおらず爆発する。
そのため、メンバーAにアラガンロットが付与される→爆発ぎりぎりまで待ってメンバーBにアラガンロットを受け渡す(Aは40秒間受け取り不可になる)→Bは爆発ぎりぎりまで待ってからメンバーCにアラガンロットを受け渡す→以下CはDへ、DはEへというようにパーティメンバーでバトンのように順番に受け渡していくことが必要となる。
この受け渡しは「AはBに渡す」「BはCに渡す」と必ず順番通りにしなければ受け渡しに混乱が生じてしまい、誰が誰に渡すのかわからないまま時間切れ、爆発、全滅となってしまうため、事前に打ち合わせが必要となる。
特にパーティ募集などを用いてその場で集まった場合は、お互いの意思疎通のために、誰が誰にアラガンロットを受け渡すのかの順序を決め、2層突入前にフィールドなどで受け渡す練習を行ってから2層に突入する必要があると思われる。

この「アラガンロット」はプレイヤーにトラウマを与え、数々の攻略パーティを解散、仲違いさせた。
後のパッチで実装された別コンテンツで似たギミックが登場するとアラガンロットを思い出したプレイヤーが悲鳴をあげる光景が見られた。

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