あしたのジョー(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『あしたのジョー』とは、高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや画による日本の漫画作品、もしくは漫画原作のアニメーション。講談社の『週刊少年マガジン』に、1968年(昭和43年)1月1日号(発売日は1967年(昭和42年)12月15日)から1973年(昭和48年)5月13日号にかけて連載された。
野生の本能を持った孤児矢吹丈が、ボクシングの才能を買われ孤独な戦いを繰り広げる。ボクシングにかける男の美学が、美しくも切なくもある。

マンモス西 CV:西尾徳(テレビ版)、岸部シロー(劇場版、劇場版2)

本名西寛一(にしかんいち)。大阪出身。 腕っ節が強い巨漢で、ジョーが最初に入れられた鑑別所で部屋のボスとして君臨していたが、ジョーと喧嘩をしてあっさり負けて以来、一緒に行動するようになる。 特等少年院を退院後は、ジョーと共に丹下拳闘クラブに入門。 粗暴な不良少年だった頃とはうって変わって真面目な好青年に成長し、ボクシングの練習に励む傍ら、林食料品店(通称:林屋)で働き始めた。
ミドル級(日本では最重量の階級)の減量に耐えることができず、夜な夜な屋台でうどんを食べていたことがある。 ジョーにその現場を見られてなじられてから真面目にボクシングに取り組むも、骨折を機に成績が上がらなくなり、ボクシングを諦め林屋に就職。 商才を見せて店を繁盛させ、後に林家の一人娘紀子と結婚する。 原作では紀子と結婚後ボクシングとは関わらなくなるが、アニメ版では最後までセコンドとしてジョーをサポートしている。

白木ボクシングジム

白木 葉子(しらき ようこ)CV:西沢和子、 恵比寿まさ子(テレビ版1)、 田中エミ(テレビ版2)、檀ふみ(劇場版、劇場版2)

日本有数の大富豪である白木財閥の令嬢。オールバックの髪形で、いつも白っぽい服を身につけている美人。気丈でプライドが高く、他人にも自分と同等の品性を求めるところもある。祖父と両親の4人暮らしであるが、葉子の両親は力石が減量するためにリンゴ一個をむさぼるように食べるシーンに顔を出すだけで、葉子との会話シーンは一切ない。

ジョーとの出会いは、ジョーが自分の夢であるドヤ街の開発資金獲得のためにマスコミを利用して展開した募金詐欺に葉子が引っかかったことがきっかけだった。 それ以来二人は何かといがみ合い、ののしりあう関係を続けてきた。 しかし、二人にとって共通の大切な人、力石の死によって二人の関係も大きく変わっていった。 力石の死によって空いた空虚を埋めるかのように、二人は急速に接近していくのだ。
力石の死後は白木ジムの会長に就任し、力石の身代わりとしてジョーを様々な面からサポートする。 そうしてジョーとの触れ合いが多くなるにつれしだいにジョーに魅かれていくこととなる。 ホセ・メンドーサとの試合直前にジョーへ自分の想いを打ち明けたがその時は返事をもらえなかった。 しかし最終ラウンドの判定待ちの時にジョーから血まみれのグローブを受け取った。 ちばてつや公式サイトに掲載されている「幻のエンディング」の画像では、真っ白に燃え尽きたジョーを引き取り、そっと見守る葉子の姿がみられる。

力石 徹(りきいし とおる)CV:仲村秀生(テレビ版)、細川俊之(劇場版1、2)

ジョーとは互いに認め合う最大のライバル。 大柄な体格と、彫りの深い顔が特長。キザで無愛想だが、冷静さと優れた洞察力を持っている。
本来はウェルター級6回戦でデビュー後、13連続KO勝利を続ける天才ボクサーであったが、試合中に野次を飛ばした観客を殴って負傷させたため、特等少年院送りとなった。 普段クールな力石がカッとなったやじとは何だったのかは、原作でもアニメでも謎である。
所属する白木ジムの令嬢、葉子とは相思相愛でデートもたびたび出かけたり、少年院に葉子が慰問に訪れて演劇を披露した時は鼻の下を伸ばしてデレデレしていた。

特等少年院ではジョーの脱走を妨害し、以後ジョーとボクシングの試合をすることになる。 当初はジョーを見下していた力石だったが、特等少年院での対戦後はジョーをライバルとして認めた。 その後、出所しプロ復帰して順調に勝ち進んでいった。
ジョーがバンタム級で活躍し始めると、力石は特等少年院での決着をつけるためにフェザー級からバンタム級への減量に挑んだが、ジョーでさえ恐怖を感じるほど骨と皮だけの姿になっていく。

壮絶な戦いの末にジョーのダブルクロスを、アッパーによるトリプルクロスで破り、勝利を得た。しかし試合終了直後、減量苦と試合でのダメージにより倒れ、そのまま息を引き取る。 ジョーは力石の死後かなりの間、彼を殺したことへのトラウマに悩まされ続けた。 力石はジョーのライバルでありながらファンの間で人気が高く、連載当時には講談社主催で実際に力石の葬式が行われている。 モデルは空手道・キックボクシングの山崎照朝。

白木 幹之介(しらき みきのすけ)CV:和田啓(テレビ版1)、 大木民夫(劇場版1、2、テレビ版2)

日本有数の富豪、白木財閥の創設者で葉子の祖父。 大のスポーツ好きで、莫大な資産を費やして全国各地のスポーツ活動を支援しており、ジョーや西のいる特等少年院もその一つである。 若いころ興じたボクシング好きが高じて自分で白木ボクシングジムを経営、優秀なボクサーを多数育成しており、力石もその一人だった。 ジョーの才能に早くから気づいて白木ジムに編入させようとしたが断られた。 力石の死後は完全にジム経営から手を引いて、葉子の好きにさせている。

ライバル

ウルフ金串(ウルフ かなぐし)CV:加藤修、今西正男(テレビ版1)、中村俊安(劇場版1)、 納谷六朗(劇場版2、テレビ版2)

アジア拳ジム所属で「未来の世界チャンピオン」「アジア拳の金の卵」と言われたバンタム級の大型若手ボクサー。 性格は短気で、ジョーのために偵察しに来たチビ達を容赦なく殴って丹下ジムへ送り返し、ジョーへの見せしめにする冷酷さもある。
全日本新人王決定戦でバンタム級の新人王となった直後、控え室で絡んできたジョーにストレートを放つが、「クロスカウンター」を食らいジョーと引き分ける。 ジョーの宣伝のために利用されたと知り打倒ジョーに燃え、クロスカウンター封じの技を特訓する。 しかし、ジョーとの試合でクロスカウンター封じは敗れ、顎を砕かれた。 その負傷がもとで引退に追い込まれる。
引退後はヤクザの用心棒となった。やくざ同士のけんかの際、喧嘩相手が呼んだ用心棒ゴロマキ権藤に痛めつけられているところをジョーに助けられた。 その後ジョーとの接触はなかったが、ジョーとホセの試合を観戦していたので、彼なりに恩を感じていたのかもしれない。

タイガー尾崎 CV:飯塚昭三(テレビ版1)、石丸博也(テレビ版2)

大洋拳ジム所属のボクサーで、日本バンタム級チャンピオン。 力石との試合以降、多くの有望な選手を次々と再起不能にしていくジョーに危機感を持った他のジムの会長達による「ジョーの合法的な抹殺」計画の最初の刺客として選ばれる。
ジョーのスパーリングを偵察してジョーが顔面を打てないと察し、試合前にわざとジョーに忠告して揺さぶりをかけた。 ジョーのトラウマを証明するかのように2ラウンドでジョーを下す。
その後カーロスと試合を行う事になるが、尾崎は今までのカーロスの試合ぶりがあまりにもお粗末だったのに気を緩ませたまま試合に挑んだ。 しかし本性を現したカーロスのたった一発のパンチによって1ラウンドわずか16秒でKO。失禁しながら担架で運ばれていった。

カーロス・リベラ CV:広川太一郎(テレビ版1)、 中尾隆聖(テレビ版2)、ジョー山中(劇場版2)

ベネズエラ出身の天才的ボクサー。 陽気な性格の伊達男。 世界ランクは6位に留まっているが、それはカーロスの実力を恐れた上位ランカーらが対戦を避けているためだと言われている。 その強さから「無冠の帝王」「ベネズエラの戦慄」「餓えた黒豹」など多くの異名を持つ。 試合をしてもらうためにお気楽な演技をして相手を油断させ続けた結果、役者のような演技力を身に着けた。 その演技力によって相手の精神を翻弄するのと、反則技を気づかせずに攻撃に織り込む高等技術が得意技である。

葉子がジョーのトラウマ克服のために来日させ、ジョーがトラウマのせいで負けた相手を真の実力を見せずに下す。 その真の実力を見抜き彼に興味を持ったジョーと白木ジムでスパーリングを行い、ジョーのクロスカウンターを受けてついに本気になる。 両者の希望と葉子の提案で、後楽園球場特設リングにてエキシビションマッチを行う。 初めのうちは互いの得意技をぶつけ合うボクシングとしてみられる試合であったが、最後は頭突きや肘打ちなどルール無用の運びとなり、結果ノーカウントになる。
試合後は再会を約束してすがすがしい気持ちで日本を去り、ジョーも次の試合を楽しみにしていた。 しかしその1か月後のホセとの試合で頭部にコークスクリューパンチを受けたことによりパンチドランカーになり、引退を余儀なくされた。 故郷ベネズエラに帰ったが行方不明になり、その後なぜか一人で来日しているのを発見され白木ジムが引き取った。

金 竜飛(きん りゅうひ) CV:若本規夫(テレビ版2)、 古川登志夫(劇場版2)

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ガンダムビルドメタバース(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

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『ガンダムビルドメタバース』とは、『ガンダムシリーズ』の世界観をモチーフとする体感型オンラインゲームを舞台に、少年の葛藤と成長を描いた2023年のオリジナルアニメ。ガンプラをテーマにする『ビルドシリーズ』の5作目で、前作までのキャラクターが次々とゲスト出演したことで話題となった。 ホウジョウ・リオは、ガンプラを用いて遊ぶ「ガンダムメタバース」に夢中なハワイ在住の少年。近所のホビーショップの店員であるウルツキ・セリアに師事してガンプラ制作の腕を上げつつ、様々なライバルと戦っていく。

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機動戦士Vガンダム(ヴィクトリーガンダム)のネタバレ解説・考察まとめ

機動戦士Vガンダム(ヴィクトリーガンダム)のネタバレ解説・考察まとめ

『機動戦士Vガンダム』(きどうせんしヴィクトリーガンダム)とは、1993年に放送されたロボットアニメ。『ガンダムシリーズ』の作品の1つで、「宇宙世紀」と呼ばれる時代の中で繰り広げられる戦争を描いている。物語後期の主人公機であるV2ガンダムは「光の翼」という特徴的な武装を持ち、その見栄えの良さから後に様々な作品で同様の装備が用いられた。 地球の不法居住者で暮らす少年ウッソ・エヴィンは、リガ・ミリティアとザンスカール帝国の戦争に巻き込まれ、その中でパイロットとしての類稀な素質を開花させていく。

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タイガーマスク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

タイガーマスク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『タイガーマスク』とは、原作:梶原一騎、作画:辻なおきによる1968年の漫画作品である。「月間ぼくら」、「週刊ぼくらマガジン」、そして「週刊少年マガジン」と3種類の雑誌に連載された。尚、本作はメディアミックス作品であり1969年からはTVアニメの放映もはじまり、全105話が放映されていた。謎の組織「虎の穴」から送り込まれてくる悪役レスラーと戦いながら、みなしごたちのためにつくそうとする覆面レスラーのタイガーマスクこと伊達直人(だて なおと)の姿を描いた作品である。

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