あしたのジョーの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『あしたのジョー』とは、高森朝雄原作、ちばてつや作画のボクシングをテーマにした漫画作品。講談社『週刊少年マガジン』で1968年から73年まで連載された。主人公矢吹ジョーやコーチ丹下団平、ライバル力石徹など魅力的なキャラクターが登場し、戦後最大のヒットマンガの1つと言われている。
ドヤ街に現われた不良のジョーと、そのボクシングセンスを見出したコーチの丹下段平が数々のライバルと対戦し、世界チャンピオンを目指すストーリー。数々の名セリフや名シーンを生んだ作品である。
『あしたのジョー』の概要
『あしたのジョー』 とは、高森朝雄原作、ちばてつや作画によるボクシングをテーマにしたスポーツ漫画である。講談社の『週刊少年マガジン』で、1968年1月から1973年5月にかけて連載された。主人公の矢吹丈や、コーチの丹下団平、ライバル力石徹など魅力的なキャラクターが登場し、また数々の名シーンとその社会的反響の大きさから、戦後最大のヒットマンガの1つに数えられる。
人生に敗れた人間たちが住む吹き溜まり、東京山谷のドヤ街に天賦の身体能力と野性の勘を持つ不良少年矢吹丈が流れ着く。ジョーの天性のボクシングセンスを見抜いたアル中の元ボクサー丹下段平は、執拗にジョーを一流のボクサーに仕立て上げようと口説き始め、ついには世界チャンピオンを目指して走り出すというストーリー。最大のライバル力石徹の死を経て、世界タイトル戦を前にパンチドランカーとなったジョーは、世界チャンピオンの座を賭けて王者ホセ・メンドーサとのタイトルマッチに挑む。そこでフルラウンドの死闘を演じたジョーが、真っ白な灰となって燃え尽きるラストシーンが有名である。
ジョーのライバルである力石徹が作中で死んだ時には、その社会的反響は大きさから実際に葬儀が行われたことでも有名である。元バンタム級王者辰吉丈一郎をはじめ現実のボクシング界にも大きな影響を与えた作品で、数々の名セリフや名シーンを生んだ作品として今でも語り継がれている。
矢吹丈の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「打つべし!」
東光特等少年院に送られたジョーのもとに、丹下段平からボクシングのテクニックが書かれた「あしたのために」のハガキが次々と届く。最初はハガキを拒否していたジョーであるが、独房に入ったジョーは、「あしたのために(その1)ジャブ」を読み、そこに書かれていた「ひじを左わき下からはなさない心がまえで…やや内角をねらいえぐりこむようにして打つべし」という内容を実践するのであった。こうしてはじめてジョーはボクシングの基本であるジャブを身に着けてのめり込んでいく。
「自由を奪われるのは我慢ならねえが、負けるってことは、もっともっと我慢がならねぇ!!」
少年院に入れられたジョーが鉄格子越しに言ったセリフ。自由を自分の手で奪い取ってきた彼にとって、それを奪われることは耐え難いが、力石に負けたということはそれ以上に我慢ができないことであった。負けず嫌いのジョーが、ボクシングにのめり込んでいくきっかけになった瞬間である。
「そうれこのまま門まで突っ走ってとびらをけやぶるんだーっ」
東光特等少年院に入れられたジョーは、農作業中に豚に乗って門を破って脱走を試みる。どんな環境にあっても自由を奪われることだけは我慢出来ないジョーの性格がよく現れたセリフである。
「耐えるってことそのものが拳闘の世界なんだ おれたちはその世界で生きていくんだ」
減量苦にこっそりうどんを食べていた西を殴り飛ばした後、力石戦を控えたジョーはこう言って西に背中を向けた。自分に甘い西とは異なって、自らには絶対に負けないというジョーや力石の信念の強さが現れたセリフである。
「もう一度…もう一度、力石の顔を…いいだろうおじょうさん」
力石が死んだ控室に訪れたジョーが、ショックを受けている葉子に向かって言ったセリフ。最強のライバルである力石を自らの手で殺してしまったことに衝撃を受け、力石に対するジョーなりの敬意を表している言葉である。
力石に握手を求めるジョー
後楽園ホールで行われたジョーと力石徹との壮絶な試合は、力石の勝利で幕を閉じた。試合終了後、起き上がったジョーは全力を尽くして敗北したことに対して清々しい気持ちになった。ジョーが力石のもとへ近づき、東光少年院での出会いから脱走阻止、ボクシング対決、力石を追ってボクサーになった経験など、これまでの事を水に流すべく力石徹に語りかけ握手を求めると、力石はその手を握り返すことなく前へと突っ伏して倒れこんだ。そのまま力石が目を覚ますことはなく、帰らぬ人となった。
「うどん野郎〜っ!」
少年院を出て丹下健闘クラブでボクシングのトレーニングしていたジョーと西。思うように体重が落ちない西であったが、夜ベッドを抜け出すところをジョーがつけていくと、減量に我慢出来ずにこっそりとうどんを食べていたことが発覚した。自分に厳しくなれない西に対して、ジョーが鉄拳制裁を行った際に叫んだセリフである。どこまでもストイックなジョーと、自分に対して甘さの残る西が対照的なシーンである。
「パンチ・ドランカーでこうまで廃人になっちまっても…勝負の妄執だけはまだまだ燃えくすぶっているんだ…!!」
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目次 - Contents
- 『あしたのジョー』の概要
- 矢吹丈の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「打つべし!」
- 「自由を奪われるのは我慢ならねえが、負けるってことは、もっともっと我慢がならねぇ!!」
- 「そうれこのまま門まで突っ走ってとびらをけやぶるんだーっ」
- 「耐えるってことそのものが拳闘の世界なんだ おれたちはその世界で生きていくんだ」
- 「もう一度…もう一度、力石の顔を…いいだろうおじょうさん」
- 力石に握手を求めるジョー
- 「うどん野郎〜っ!」
- 「パンチ・ドランカーでこうまで廃人になっちまっても…勝負の妄執だけはまだまだ燃えくすぶっているんだ…!!」
- 「おれは...おれは生まれてこのかた何一つとして人並みに与えられたものはなかった」
- 「いざ、おれの手にかかって死なれてみると…これほどまでに慕わしい存在に思えてくるなんて」
- 「まがりなりにも拳闘の世界で血を流しっこして生きてきたからには… いまさら中途半端なかたちでつかれただの拳闘をやめたいだのと ぜいたくは言えねえ気がするんだよ」
- 「そんじょそこいらの百万語のべたついた友情ごっこにまさる、男と男の魂の語らいだった。そうよ、友だちだったんだ、あいつは…本当の友だちだったんだ」
- 「リングには世界一の男ホセ・メンドーサがおれを待っているんだ」
- 「まあせいぜい幸せになってくれや!」
- 「後には真っ白な灰だけが残る 燃えかすなんか残りやしない、真っ白な灰だけだ…」
- 「このグローブ…もらってくれ。あんたに…もらってほしいんだ…」
- 「燃えたよ…真っ白に…燃え尽きた」
- 丹下団平の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「だが今度はわしとおまえとでこの泪橋を逆に渡り、あしたの栄光を目指して第一歩を踏み出したいと思う」
- 「あ…あしたのために…」
- 「そうか…そんなにみんなこのジョーをたすけたいのか、 それならこいつを警察に引き渡すのを手伝うんだな、 ジョーは今鑑別所へおくられるのが一番幸せなんだ」
- 「立て!立つんだジョー!」
- 「立つんじゃねえジョー!しずかに寝ているんだ!」
- 「理屈に弱いむかしの拳闘家なればこそ かえって本能にひらめく直観なんだ!」
- 力石徹の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 力石が華麗なフットワークで走る豚の間をすり抜けてジョーの脱走を止めるシーン
- 「本物だった、本物だった...本物だった...!」
- 「ジョー立てえ! この力石徹と決着をつけんうちにこのまま消え去る気かあ~!」
- 「そのお気持ちだけ…ありがたくのませていただきます」
- 「このやせさらばえたカサカサの体で立派に矢吹丈と打ち合って見せます」
- ロープに頭をぶつける力石
- 「おわった…なにもかも…」
- 力石徹の命を賭けた減量
- 稲葉粂太郎の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「奴の目をさましていいのかい」
- 「いまひとりの人間があたらしい門出に立とうとしているんじゃねえか みんなで祝ってくれよ」
- 白木葉子の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 白木葉子がジョーに告白するシーン
- 「男のおしゃべりなんて最低よ!」
- 「神聖な負債があるはず!」
- 「力石くん…わたしはあなたがかわきに耐えかねて減量をあきらめたことをかなしんだりしていません、それよりもあなたが少しでも、ほんの少しでも 人間らしい弱さをもっていてくれたということがとてもうれしいの」
- 林紀子の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「矢吹くんのいってること…なんとなくわかるような気がするけど…わたしついていけそうにない…」
- 「ボクシングだけがすべてじゃないわ」
- ホセ・メンドーサの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ナア、カバレロ。イッタイ彼ハホントウニジョー・ヤブキナノカ?」
- 「体ヲコワシタリ…死ンダリスルコトガ恐ロシクナイノカ…?彼二ハ悲シム人間ガヒトリモイナイノカ?」
- 「グッドラック イエローシープ」
- 「富ト栄光ヲヒキカエニリングデ殴ラレスギテ廃人二ナル… 多クノ仲間ヤ先輩ノタドッタ悲惨ナ末路ヲワタシハタドリタクハナイ 愛スル私ノ家族ノタメニモネ!」
- ホセ・メンドーサの勝利シーン
- マンモス西の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「わ…わいはあかん だめな男や」
- 西の結婚シーン
- 「ジョーが一つ一つおそろしいパンチを覚えていくたびに ジョー自身も一つ一つふしあわせにのめりこんでいくことや」
- ウルフ金串の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 顎を砕かれたウルフ金串
- 「矢吹ってえやつは おれのボクシング人生でへんなぐあいにけつまづいたただの石っころだったのさ」
- カーロス・リベラの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「ヨーコサンアナタノゴーゴーセンスバツグン、ベリベリナイスアリマスネェ!」
- 「コノワタシガタラップヲフミハズスナンテネ、 ヨホド日本二ミレンガノコルノカナ」
- パンチドランカーになったカーロス・リベラ