クロノ・トリガー(Chrono Trigger)のネタバレ解説・考察まとめ
『クロノ・トリガー』とは、1995年に発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲーム。
ファイナルファンタジーの坂口博信、ドラクエの堀井雄二、ドラゴンボール等の漫画家鳥山明の3名によるドリームプロジェクトとして企画され、話題になった。
主人公クロノは、未来の世界を滅ぼす元凶ラヴォスを倒すため、過去、現代、未来を行き来しながら冒険する。
中世のサンドリノ村付近の砂漠に住むフィオナという女性は、砂漠を緑に変えたいと思っていた。
クロノ達は、地底砂漠に潜むモンスターを倒し、砂漠化の原因を取り除く。
フィオナは、代々伝わる不思議な力を持つ苗木を持っており、これを植えれば砂漠を再び緑の森にできるという(この苗木はジール宮殿にいた女性が持っていた苗木が受け継がれたものである。)。
だがそれには気の遠くなるような時間と労力が必要だと言い、何百年も働き続けることができる人がいればいいのに、と言う。
そこで、ロボはフィオナの手伝いをしたいと名乗り出る。
自分はロボットなので何百年でも働き続けられるから、と。
ロボは、砂漠が森になったら、回収しに来てほしい、とクロノ達に言い、仲間から一旦外れる。
ロボを中世に残して、シルバードで現代へ行くと、砂漠はすっかり森になっており、フィオナの住んでいた小屋の跡には神殿が建っていた。
神殿には動かなくなったロボが森を作った功労者として祀られていた。
ルッカがロボを修理すると、ロボは目を覚まし、400年ぶりの再会を喜ぶのだった。
クロノ達には一瞬のことでも、ロボにとっては400年経っていた。
この400年を過ごしてきたロボは、時空を超えるゲートの存在について、単にラヴォスの力によるものだけではなく、「誰かがゲートを通して、いろんな時代の何かを見せたかったのかもしれない。もしくはその誰か自身が見たかったのかもしれない、自分の生きてきた姿を思い返すように」と語る。
仲間がその誰かは誰だ?と聞くと人知を超えた存在かもしれない、と言い、はっきりと答えは出なかった。
「緑の夢」ルッカの過去
フィオナの夢から続く、ルッカのイベント。
自分の過去を変えるというタイムパラドックスイベント。
しかし、感動的な内容とは裏腹に、パスワードを素早く打ち込まねばならず、失敗するプレイヤーが続出し、トラウマとなった人も多い。
ロボの話の続きから。
クロノの仲間達も語り出す。
「人は死ぬ時、いろいろな記憶がよみがえるが、たいていは悲しい思い出だ」とカエルが言う。
あの時に戻りたい、あの時こうしていれば…というつよい思いが記憶を呼び起こすのだろう、とロボが言う。
マールがルッカに戻りたい一瞬はあるのかと聞くと、ルッカは考えないようにしている、と言う。
その夜、クロノ達が寝静まった後、ルッカは1人森の奥へ行くと、そこにはゲートがあった。
ルッカがゲートに入ってみると、なんと10年前の自分の部屋に出た。
先ほどロボ達と話していた時に、一瞬戻りたいときがあるかと聞かれてから、ルッカの記憶の中にずっと残っていたのはルッカの母の事故のことであった。
10年前、父の発明した機械に母親のスカートの裾が巻き込まれたまま、機械が動き出してしまい、その時現場にいた幼いルッカは機械を止めるパスワードがわからずウロウロしていただけで何もできず、結局母親は足にケガを負ってしまった。
それ以来、足が不自由となって歩けない体になってしまった。
ルッカは母親を助けられなかったことを悔やんでおり、たまたまゲートがここへつながったのも、そんなルッカの心が作用したのかもしれなかった。
ルッカがゲートから到着したのはまさに母親の事故の起こったその日。
父の部屋でパスワードを見つけ、事故の起こった1階へ行くとまさにあの事故が起ころうとしていた。
幼いルッカが自分の目の前でパスワードがわからずウロウロしている。
ルッカは機械の裏からそっと近づいてパスワードを打ち込む。
すると機械が止まって、すんでのところで母親は機械に巻き込まれずにすんだ。
ルッカがゲートから仲間の元へ戻ると、ロボが待っていた。
ロボはなぜかルッカがどこで何をしてきたのか知っていたようだった。
そしてルッカに優しい人だと言い、緑の樹脂から作ったという宝石「みどりのゆめ」(装備アイテム)をルッカに渡した。
その後、ルッカの自宅に行くと、足が不自由でいつも椅子に腰かけていた母親が自由に歩き回っていた。
「勇者の墓」
カエルがかつての友サイラスの魂と対面するイベント。
かつて騎士サイラスと共にカエルは魔王に挑み、敗れた。
サイラスは死に、自分は何もできないまま魔王によってカエルに姿を変えられてしまったのだ。
ずっと心残りだったカエルのサイラスへの気持ちをスッキリ解決させることになり、またグランドリオンがパワーアップするイベントでもある。
主人公達は、現代のチョラス村の宿屋で、北の廃墟に幽霊が出るという話を聞く。
北の廃墟に行くと、入り口でサイラスの亡霊と戦闘になるが、カエルが話しかけてもサイラスには届かず、またいくら攻撃しても倒せないため、戦闘をやめて北の廃墟を出ることとなる。
その後、亡霊のヒントを求めて中世の北の廃墟に行くが、壊れていて中に入ることが出来ない。
中世のチョラス村のパブへ行くと、大工道具を盗まれたという大工がいる。
現代のチョラス村に行くと、宿屋に大工道具を譲ってやると言う大工がいる。大工の家に行き、大工道具を譲ってもらう。
再び中世のチョラス村に行き、大工に大工道具を渡す。
すると、大工は、北の廃墟を修理してくれるが、魔物が邪魔で工事が出来ないと言う。
北の廃墟に巣くう魔物を一掃すると北の廃墟の修理が完了し、奥に入れるようになる。
北の廃墟の奥にはサイラスの墓がひっそりと建っていた。
墓には「魔王に戦いを挑んだ愚かな男、サイラス、ここに眠る」と書いてあった。
カエルが墓の前でサイラスに語り掛け、グランドリオンを掲げると、サイラスの魂が現れた。
サイラスは、死の時まで、国の人々やリーネ王妃、そしてグレン(カエル)のことを思っていたと言う。
カエルは、魔王に挑み死んだ友に対し無力だった自分はサイラスに恨まれていると思っていた。だが、サイラスは今のグレンは立派な騎士だ、後を頼む、と言って満足そうに消えていった。
サイラスとの思いを通じ合わせたカエル。
その時、カエルの持っていたグランドリオンが突然光り輝き出した。
すると、グランドリオンの精霊グランとリオンが現れ、カエルの意志が本当の強さを持ったことで、グランドリオンがパワーアップしたのだと言う。
カエルはサイラスの志を継ぐため、戦いへの決意を新たにする。
外へ出てみると、北の廃墟は「勇者の墓」と名称が変わっている。
現代でも北の廃墟は「勇者の墓」となっており、サイラスの亡霊も魔物も出なくなっている。
クロノクロス
『クロノ・トリガー』の続編にあたる作品で、「現代」から20年後にあたるA.D.1,020年が舞台。
『クロノ・トリガー』の開発スタッフが多く携わっている。
登場人物やグランドリオンなどのアイテムなど、共通して登場するものも多い。
また、『クロノ・トリガー』はタイムトラベルがテーマだったが、対してクロノクロスはパラレルワールドを旅する内容となっている。
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目次 - Contents
- 『クロノ・トリガー』の概要
- 『クロノ・トリガー』の世界設定
- 原始時代(B.C.65000000)
- 古代(B.C.12000)
- 中世時代(A.D.600)
- 現代(A.D.1000)
- ラヴォスの日(A.D.1999)
- 未来(A.D.2300)
- 黒の夢(B.C.12000 - A.D.2300)
- 時の最果て(????)
- 『クロノ・トリガー』のあらすじ・ストーリー
- 現代の千年祭
- 中世へ
- 現代へ、囚われるクロノ
- 廃墟の未来へ
- 時の最果てへ
- 現代の魔族の村へ
- 再び中世へ
- 現代、ボッシュの元へ
- 原始時代へ
- 中世へ、グランドリオン復活
- 再び原始へ
- 古代・魔法王国ジール
- 時をわたる翼
- 古代・海底神殿へ
- ラヴォスとの対決、そして
- クロノ復活
- そして最終決戦
- 『クロノ・トリガー』の登場人物・キャラクター
- クロノ(Crono)
- マール(Marle)
- ルッカ (Lucca)
- カエル(Frog)
- ロボ(Robo)
- エイラ(Ayla)
- 魔王(Magus)
- ラヴォス (Lavos)
- 『クロノ・トリガー』のアイテム
- ドリストーン
- グランドリオン
- 『クロノ・トリガー』のシステム
- アクティブ・タイム・バトル(ATB) Ver.2
- 強くてニューゲーム
- マルチエンディング
- 01 時の向こうへ
- 02 再会
- 03 ドリームプロジェクト
- 04 ガルディアを継ぐ者
- 05 おやすみ
- 06 伝説の勇者
- 07 知られざる過去
- 08 時の中に生きる人々
- 09 友との誓い
- 10 ディノ・エイジ
- 11 予言者が求めるものは…
- 12 反省会?
- 13 夢の終わりしとき (DS版、アプリ版)
- 『クロノ・トリガー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「緑の夢」
- 「緑の夢」フィオナの夢を叶える
- 「緑の夢」ルッカの過去
- 「勇者の墓」
- クロノクロス