ドラゴンボール（DRAGON BALL）の神様まとめ

声：沼田祐介

第4宇宙の破壊神。小柄なネズミのような風貌。「キキキ」という笑い方をする。第4宇宙は「陰謀の宇宙」と呼び名がついており、そこを担当するキテラは力の大会に第7宇宙を出場させない為の策を練り、第9宇宙のシドラを唆して第9宇宙から悟空たちを大会に出させない為に鉄砲玉を送り込ませる。ビルスに対抗心を抱いているようだが、ビルスからは苦手意識を持たれている。
透明人間、小さな虫人間を戦士に加え、「見えない」攻撃をさせていたが、正体がばれるとあっさり敗北。消滅が決定し、ヤケになって他の宇宙を道連れにしようとしたが、それも敵わず消された。
漫画版ではビルスに腕相撲で勝ったらしい。呼び出しがかかった時は、スナック菓子を食べながらテレビゲームのようなものをしていた。

名前の由来はテキーラ。

アラク

声：村田太志

第5宇宙の破壊神。破壊対象について深く検討した上での破壊活動を行う。慎重派のようで、力の大会の武舞台の強度について言及する。強度の確認という名目で、イワン、リキールと戦う（いきなり派手に壊している）。大会が始まるまで暇を持て余している（大神官談）全王の機嫌取りの意味もあったが、肝心の全王は眠っており、破損個所の修繕をさせられる羽目になった。
対となる界王神・オグマが「もし自分たちの宇宙がこの大会に参加していたらと思うと、恐ろしくて見ていられません」というのに対し、笑みを浮かべて観戦していた。
漫画版では、大神官からの呼び出しがかかった時遺跡のような場所で瞑想修行をしていた。

名前の由来は蒸留酒のアラック。

シャンパ

声：岩田光央

第6宇宙の破壊神。ビルスとは双子の兄弟。やせ型のビルスと違い、体型は太めである。ビルスよりもやや単純かつ言動が乱暴。一方人間に近い良心を持っているようで、第6宇宙の戦士フロストが平和維持軍を率いている旨を聞くや「超いい奴じゃん」と口にし、フロストが負けたら資金援助を打ち切ると聞いて「可哀想じゃねえ？」と言っている。第6宇宙と第7宇宙に点在する超ドラゴンボールを集めていた。
第7宇宙の地球にあるカップラーメンに感動し、第6宇宙の地球の文明が滅んでいる（第6宇宙と第7宇宙は双子のような存在で、同じ星がある）ことを知るや、地球を要求。第6宇宙と第7宇宙で、地球と超ドラゴンボールを賭けた格闘試合を行うこととなった。自分たちの宇宙が負けた為、自分の顔に泥を塗った戦士たちを破壊しようとしたが全王の登場によりそれは阻止された。
力の大会では第7宇宙に攻撃を仕掛ける他の宇宙の戦士を応援したり、「数が多ければ優勝」というルールに則り戦士の数を減らさないよう気を配っていた。しかし戦士たちはそれぞれの信念に基づいて戦い、全員脱落。シャンパは戦士や宇宙諸共消滅する。その寸前、ビルスに声をかけ、アカンベをして何も言わずに消えて行った。
大会終結後、17号の願いで全宇宙の復活が叶い宇宙ごと復活。第7宇宙の戦士による願いだと分かったようだが、照れ隠しのように「礼は言わない」と呟いている。
ちなみに、力の大会の優勝賞品として集められた超ドラゴンボールのうち三つはシャンパが献上したもの。

名前の由来はシャンパン。

リキール

声：岸尾だいすけ

第8宇宙の破壊神。狐のような風貌をしている。力の大会本番の時、アラクが武舞台の強度について口にしたのを機に、全王にアピールするつもりでイワン、アラクと戦う。しかし肝心の全王は眠っていた為に、戦闘は徒労となった。その上戦闘により武舞台の一部を破壊した為、修繕作業をする羽目になる。
消滅の危機がない為比較的冷静に観戦ができており、第2宇宙の戦士に目を掛ける描写があった。

名前の由来はリキュール。

シドラ

声：間宮康弘

第9宇宙の破壊神。優柔不断であまり破壊活動をしない。全覧試合の際、自軍の戦士がドーピングをしてまでブウを攻撃する様を見て「やりすぎではないか？」と聞くなど、良識が見受けられた。破壊神同士の話し合いでは敬語で話し、悟空の態度が不愉快であったと述べている。
宇宙消滅を聞いて反乱を起こす人間を腹立ちまぎれに破壊している。キテラに唆されて鉄砲玉を送り込み、悟空とフリーザを始末させようとするが、失敗。フリーザから「自分を第9宇宙に入れろ」と言われた時は界王神のロウともどもうろたえながら相談。自分の故郷の消滅を何とも思わないフリーザ（神でもない一人間）に怯えるという神らしからぬ言動を見せた。
力の大会で選手全てが脱落した為、この大会で初めて宇宙ごと消滅させられた。

名前の由来はリンゴ酒のシードル。

ラムーシ

声：川津泰彦

第10宇宙の破壊神。ピンク色の体色に象の頭を持つ。格調高い話し方をする。性格はものぐさらしい。自分をちやほやしてくれる人間を大事にする。単純なのか何なのか、ゴワスがザマスの育成に失敗したのは「頭を使いすぎたから」と見て、「体、筋肉に優れたメンバーを選べばよい」と筋肉質の集団を集めた。破壊神同士の会話では悟空が全王に馴れ馴れしすぎるのが許せないと言っていた。
第10宇宙は大会で真っ先に脱落者が出た宇宙であり、「自分に恥をかかせた」といって脱落した戦士・リリベウを叱りつける。筋肉重視で選んだ戦士たちが次々脱落し、精神面での弱さも露呈したため「しっかりしろ！」と鼻でどついていた。出場選手がすべて脱落し、宇宙諸共消滅。
漫画版では少し乱暴な口調である。ビルスを嫌っており、ゴワスがザマスの始末をビルスに頼んだと怒っていた。大神官による急な呼び出しをザマスに関するお咎めだと思い込んだ。象の鳴き声のような雄たけびを上げ、一時的に他者（破壊神クラス）の神経を麻痺させる。界王神たちは耐えられず倒れ込んだ。全王にとっては「うるさい」程度のものらしい。

名前の由来はラム酒。

ベルモッド

声：菊池正美

第11宇宙の破壊神。ピエロのような風貌をしている。悪を許さない性格で、第11宇宙の正義のヒーロー集団プライド・トルーパーズと懇意にしている。特にリーダーのトッポには信頼を寄せているようで、全覧試合に乱入したものの悟空を仕留めきれなかったトッポにねぎらいの言葉をかけた。
力の大会本線でもトルーパーズを信頼しきっていたがメンバーが次々と脱落し、次第に余裕を失う。その後はトッポの破壊神としての覚醒や脱落などに一喜一憂し、同時に最強の戦士・ジレンに期待をかけていた。
両親や仲間、武道の師匠や同門の戦士を悪者に倒された過去を持つジレンの強さへの渇望に惚れたと言っており、ジレンの心中を思いやる17号に「お前にジレンの何が分かる」と激昂した。

漫画版では女性を侍らせたハーレム状態で破壊神就任から1000万年と715日目の記念パーティーをしていた。お付きの天使・マルカリータに食って掛かった女性を破壊するなど、情け容赦のない行動をとっている。破壊神同士の戦闘ではシドラに不意打ちを食らわせる、倒された振りをして余裕の表情で起き上がるなど、食えない性格として描かれておりアニメ版とは印象が異なる。招集をかけられた際トッポを連れてきており、引退を考えていることや、自分の後任候補としてトッポを連れてきた旨を伝えている。
一方でジレンの亡き師匠ギッチンとは親友だった過去があり、魔族に殺された師匠を生き返らせて自分の正義を認めさせるとのジレンの願いも「師匠を守れなかった自分を責めている」と看破。敗北したジレンに、師匠のことで自分を責めるのをやめるよう声をかけた。

名前の由来はベルモット。

トッポ（破壊神候補）

声：乃村健次

第11宇宙の破壊神候補であり、厳密には正式な破壊神ではない。同宇宙では、侵略などを行う悪者を倒すヒーロー集団プライド・トルーパーズのリーダーとして活躍している。「悪、即、斬」がモットーで、小さな悪から大きな悪までを見逃さず、許さない徹底した正義漢。技名は「ジャスティス○○」と名の付くものが多く、ことあるごとに「ジャスティス！」と叫びながらポーズを決める。「戦士は見栄を切ってこそジャスティス」との信条を持ち、第2宇宙の戦士が変身を邪魔された時には一緒になって怒っていた。
初登場時は全覧試合の時で、カイの護衛として、何故かフードを被って現れた。悟空が宇宙消滅ルールの撤回を賭けた試合に勝った時、大会の提案者とも言える悟空を「全宇宙を滅ぼす悪党」と見なして武舞台に降り立った。全王の許可を得て悟空と戦う。トルーパーズの誇りである制服に傷がついた時、更に怒りをあらわにした。
悟空、トッポ共に限界を超えた状態に進化して戦おうとした矢先、全王の付き人である大神官が強制的に試合を終了させ、決着がつかなかった。この時、自分よりも強い戦士・ジレンの名を口にしている。

「悪」と対峙していない時は落ち着いた紳士的な人物であり、人々から憧れられ尊敬されている。宇宙を守る為大会に出場。
17号との戦闘中、フリーザに背中から攻撃をされる。「正義だけでは宇宙を救えない」と、今までこだわっていた正義という信念を捨てることで破壊神として覚醒した。全身に破壊のエネルギーを纏い、相手の攻撃をも「破壊」する形で無効化させた。
フリーザを一時戦線から離脱させ、次いでベジータを脱落寸前まで追い込むが、一度意識を失いつつもブルマの呼びかけを夢に見たベジータは戦線に戻った。正義を捨て殻を破ったトッポだったが、ベジータから「自分のプライドも守れない奴」と言われて誰一人脱落させることなく自身が脱落してしまう。
破壊神としての活躍はベジータの反撃までだったが、破壊の力を使いこなしており、大会前に破壊のエネルギーを押さえ込んだフリーザを破壊の力で戦闘不能に追い込んでいる（破壊、つまり殺害してしまうと失格となるため破壊まではしなかった）。
脱落後は観戦に回る。ジレンからは「無様」と切り捨てられるが、ベルモッドの口からジレンの過去を聞き、悟空、17号、フリーザたちによる連携攻撃で動けなくなったジレンに檄を飛ばしている。これは消滅を免れたいとの保身ではなく、ジレンの過去や自分たちが仲間だと思われていなかったことを受け入れた上での激励であり、トッポの「お前自身の誇りのために戦え」との言葉を聞いたジレンは再び戦闘を開始した。
悟空とフリーザもろともジレンは落下し、第11宇宙の消滅が決定。この時、トッポは最後まで戦い抜いたジレンに礼の言葉をかけ共に消滅した。17号の願いで宇宙ごと復活した後、「今更誰かと繋がりを持つことはできない」と言ったジレンに、「お前が俺の言葉で立ち上がった時、初めてお前と俺たちとの間に繋がりができたんじゃないか？」と声をかけた。

漫画版では全界王神、破壊神が呼ばれた時にベルモッドの独断で連れて来られた。この時、ベルモッドから次期破壊神候補であることを告げられている。破壊神たちの全力での戦い（全覧試合）では全王が楽しめず、その場にいた悟空とトッポが戦うことになった。
アニメ版とは違い悟空に敵意を抱いておらず、行き過ぎたほどの正義漢との印象もなく悟空と互いの健闘をたたえ合った。またアニメ版よりも戦闘力が高く描写されている。他の宇宙を消してまで生き延びようとは思わず大会参加を渋るジレンに「お前の力が必要」「負ければお前が今まで守ってきたものも消えてしまう」と説得をした。

名前の由来は、台所用品のポット。トッポに限らず、第11宇宙の戦士の名前は台所用品が由来になっている（ジレン→レンジなど）。

尚、「悪、即、斬」は『ドラゴンボール』が掲載されていた『週刊少年ジャンプ』の別作品『るろうに剣心』のキャラクター・斎藤一が掲げる正義である。トッポがこの言葉を口にした際、斎藤と似たようなポーズを取ったとの指摘もあるが、意図的なものかは不明（『るろうに剣心』は鳥山明の作品ではない）。

ジーン