モンスターハンターワールド:アイスボーン(MHWI)のネタバレ解説・考察まとめ
『モンスターハンターワールド:アイスボーン』とは、2018年に発売され、2020年には1610万本を達成した大人気タイトル『モンスターハンター:ワールド』の超大型拡張コンテンツである。
ワールドのエンディング後から展開される本作のシナリオでは、フィールド・拠点ともに一新。新たなクエストランク「マスターランク」を設け、ハンターは渡りの凍て地と呼ばれる極寒の地で、新たな強敵たちと出会う。
クラッチクローで頭部にしがみついた後、クロー攻撃を行うことでモンスターの向きを変えることができる。またその際、モンスターの一部のモーションを強制的にキャンセルさせられる効果がある。主に壁にモンスターを激突させる「ぶっ飛ばし」のために、壁や障害物がある方向へ変更するために使われる。ただし怒り状態のモンスターには無効であるため注意が必要。
ぶっ飛ばし
クラッチクローで頭部にしがみついた後、スリンガーの弾を全弾発射してモンスターの向いている方向へ強制的にぶっ飛ばせる新アクション。スリンガーの弾を一発でも拾っていればどの武器種でも可能である。
ぶっ飛ばしたモンスターが壁や障害物にぶつかるとダメージと同時にダウンが取れる。また、傷がついている部位に対してさらに追加のダメージを与えたりと効果が豊富。しかしこちらも怒り状態のモンスターには無効であるため、非怒り状態であるかチェックしなければならない。
システム系追加要素 マスターランクの実装
従来のG級に相当する高難易度クエストが受注可能に。同時にマスターランク専用装備(アイルー装備含)が登場。一部の装衣も強化可能になっており、強化後は装衣にもスロット枠が追加される。装衣スロットのスキルは、常時でなく装衣使用中のみ発動する仕様だ。
また、一部のスキルの上限も引き上げられている。
カスタム強化の仕様変更
『MHW』では歴戦の個体が相手の調査クエストをクリアすると、一定確率で「○○の龍脈石・△」というアイテムを入手できる(○○には「猛者」や「英雄」といったランクを表す表記、△には武器種を表す漢字が入る。△の部分がランダムであるため、目的の武器を強化できるかは運任せであった)。この特殊な龍脈石を使用してカスタム強化を行うシステムだった。
それに対し『MHWI』では後述の「導きの地」から入手できる素材でカスタム強化を行うことになる。これらは採取やモンスターの狩猟で確実に入手可能なために、運要素が減少しよりカスタム強化がしやすくなった。
強化内容については基本的には上位までと同じで防具はレベル上限解放、武器は各種強化から任意のものを選択できる。マスターランク素材で武器を強化すると、上位時代のカスタム強化は解除され、使用した素材も返却される。
カスタム枠の概念が追加
マスターランクでは武器カスタムに必要な枠数が設定され、枠数内で好みのカスタマイズを行う(カスタム枠は武器のレア度によって変化あり)。 例として会心率強化は2枠だが、防御力強化は1枠のみ使用する。カスタム枠が四つの場合、会心強化×2とするか、会心強化×1+防御力強化×2とするか、あるいは防御力強化×4とするか、自由な組み合わせが可能。 またここでの強化は武器性能に直接付与されるため、防具などのスキル「見切り」などとは別物である。
導きの地
『MHWI』のエンディングにて彼方へ飛び去って行った悉くを殲ぼすネルギガンテを追跡することで辿り着いた異質のフィールド。この地は森林地帯、荒地地帯、陸珊瑚地帯、瘴気地帯が共存する特殊な構成をしており、地帯ごとに異なる生態系を持っている(大型無料アップデートに伴って地帯の追加が行われており、アップデート第一弾では溶岩地帯が、第ニ弾では氷雪地帯が実装されたため最終的には六つのエリアに行けるようになった)。
この地には様々なモンスターが集結しているが、そのいずれもが通常の個体より強力に成長している。そのため入手素材も特殊な性質を持っており、この特殊素材を利用することで武器のカスタム強化や護石の更なる強化が可能となっている。
狩猟において既存のクエストとはシステムがいくつか異なる点がある。通常クエストが指定されたメインターゲットモンスターを狩猟することでクエスト達成・帰還という流れであるのに対し、導きの地探索ではメインターゲットの指定がない。エリアごとにランダムに観測されるモンスターから好きなものを狩猟することが可能(もしくは狩猟を行わずに採取を行っても良い)となっている。制限時間は無制限、ダウン回数に制限もなく、何時間でも何頭でも連続狩猟が可能であり、その間に何度力尽きてもOKということである。ただし、モンスターは一定時間経過後にどこかへ消えてしまう仕様であるため、この一定時間内に狩猟出来なかった場合には剥ぎ取り等は行えず、討伐数にカウントされることもない。
モンスターは一定時間後に立ち去るか討伐されると、即座に次の個体がいずれかのエリアに現れるため、無限に狩りが楽しめる。討伐後、受付嬢と会話することで素材等狩猟報酬やマスターランクの経験値、地帯レベルのポイントが入手できる。しかしクエストではなくあくまで探索であるために、報酬にお金はない。
地帯(エリア)レベル
導きの地には、独自にして最大の特徴である「地帯(エリア)レベル」という概念がある。六つの地帯(※初期は四つ)毎にレベルが設定されており、各エリアに棲息するモンスターの狩猟や部位破壊、罠による拘束、骨塚や鉱脈の採取等によってポイントが蓄積され段階的に地帯レベルが上昇する仕様である。地帯レベルの上昇に伴って出現するモンスターが強力になり、一定のレベルに達することで歴戦個体や他のフィールドには登場しない特別なモンスターが狩猟可能となっている。地帯レベルはマスターランクにより上限が設定されており、最大である地帯レベル7にはマスターランクを100にしておく必要がある。
地帯レベルは四つの地帯で合計値の上限(最大値18)が定められており、上限を超過する場合他の地帯の地帯レベルが下がってしまう。ただし地帯レベルが上がると低レベルの時に出現したモンスターが出現しなくなるので、下がることにも意味がある。
『MHWI』の公式ガイドブックでは、マスターランク100以降になるとモンスターの狩猟ごとに上限値が増えるため、最終的には全地帯を最高レベルにすることも可能であると記載されている。しかし必要なモンスター狩猟数が尋常ではないと推定されており、全地帯の最高レベル化には気の遠くなるような時間と根気を要する。
任意のモンスターの出現
導きの地では、他の痕跡とは異なる特殊痕跡が採取可能である。特殊痕跡は大型モンスターの剥ぎ取りや捕獲、縄張り争いの跡などから採取できる。採取した特殊痕跡は、同モンスターの特殊痕跡の追加採取や同種族の部位破壊を達成することで解析され、解析が完了することで「おびき出し」が可能となる。
「おびき出し」は受付嬢に話しかけることで表示されるメニューから選択可能。特定のモンスターを任意で出現させることができるシステムであり、目当ての素材を持つモンスターを任意で呼び出せるメリットは極めて大きい。ただし一度「おびき出し」に使用した特殊痕跡は消えてしまい、再度の使用したければ再び特殊痕跡を集め解析しなければならないために、使用のタイミングには見極めが必要である。
オトモダチ
各フィールドのエリアにいる場所に行き、実際に新大陸の獣人族テトルーと会うことで「オトモダチ」イベントが発生する。獣人種ガジャブーを仲間にするには全てのテトルーと「オトモダチ」になっている必要があり、更に「渡りの凍て地」に生息している獣人族ボワボワとオトモダチになるためには、全てのテトルー及びガジャブーと「オトモダチ」であることが必要。条件を満たすことで拠点から重要バウンティを受注できる。
各種族とオトモダチになることで、新要素であるモンスターライドが使用可能になる他、オタカラ探しやぶつぶつ交換を楽しめる。
オタカラ探し
オタカラ探しとは各種族から聞き出せるオタカラ情報(ヒント)を頼りに、隠されたアイテムを探し出すミニゲーム。オタカラ情報は後述の「ぶつぶつ交換」により入手できる。各フィールドにつき一つまで聞くことが可能であり、入手後に新しく次のオタカラ情報が聞き出せるようになる。オタカラ発見数に応じてギルドカードの称号や勲章を入手できるやり込み要素の一つである。
ぶつぶつ交換
ぶつぶつ交換とは、各地の獣人族とアイテムを交換するシステム。渡せるアイテムは1クエストにつき3つまで。交換を繰り返すことでより良いアイテムが入手できる(入手困難なレア環境生物を貰えることもある)。特定のアイテムを渡すと、そのクエスト中にハンターを手助けしてくれるなど狩猟の大きな助けにもなる。また一定確率でオタカラ情報も教えてもらえる。
ぶつぶつ交換を行うには獣人族との友好度が6にする必要がある。6になるとぶつぶつ交換ができる場所へと翼竜で飛ぶことができるようになり、そこで交換を楽しめる。
モンスターライド
小型モンスターに乗る新たな移動手段。モンスターの痕跡を手掛かりに自動追跡してくれる。回復や砥石の使用など、移動しながら戦闘の準備も可能。小型モンスターと「オトモダチ」になっているときのみライド可能(オトモダチ状態でないと振り落とされる)。
利用の際は「ライドコールの指笛」というアイテムを使用する。これは初期状態では所持しておらす、どのクエストでもいいので一回クリアする必要がある。クリア後にキャンプの外にいるオトモに話しかけるか、テント内で「オトモ装備の変更」を選択することでライドコールの指笛を入手できる。ただしモンスターライドはその地に住まう獣人族ともオトモダチになる必要があるので注意。獣人族とオトモダチでないと、小型モンスターともオトモダチになれない仕様なのだ。そのためモンスターライドを行うためには、最初に各地の獣人族とオトモダチになっておかなければならない。
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目次 - Contents
- 『モンスターハンターワールド:アイスボーン』の概要
- 『モンスターハンターワールド:アイスボーン』のあらすじ・ストーリー
- 渡りの凍て地
- アステラ拠点
- 竜結晶の地とイヴェルカーナ
- 大いなる存在
- 『モンスターハンターワールド:アイスボーン』のゲームシステム
- 基本的なゲームシステム
- 追加されたアクション クラッチクロー
- クラッチ中武器攻撃
- クラッチ中クロー攻撃
- ぶっ飛ばし
- システム系追加要素 マスターランクの実装
- カスタム強化の仕様変更
- カスタム枠の概念が追加
- 導きの地
- 地帯(エリア)レベル
- 任意のモンスターの出現
- オトモダチ
- オタカラ探し
- ぶつぶつ交換
- モンスターライド
- ビューモード・観察キット
- 『モンスターハンターワールド:アイスボーン』の登場人物・キャラクター
- 大団長
- 竜人族のハンター
- ソードマスター
- 陽気な推薦組
- 勝気な推薦組
- 総司令
- 調査班リーダー
- 受付嬢
- フィールドマスター
- 三期団の期団長
- 二期団の親方
- 『モンスターハンターワールド:アイスボーン』のアイテム
- 撃龍杭砲
- 覚醒武器
- 大霊脈玉 / 霊脈玉 / 霊脈玉のかけら
- 封印の錬金術
- 覚醒の錬金術
- 導きの錬金術
- 『モンスターハンターワールド:アイスボーン』の新モンスター
- 追加された大型モンスター一覧
- 追加された小型モンスター一覧
- 『モンスターハンターワールド:アイスボーン』の用語
- 施設・場所
- セリエナ / セリエナ拠点 / 新拠点
- 渡りの凍て地
- 蒸気機関管理所
- 温泉・サウナ
- 導きの地
- 兵器置き場
- 淵源の孤島
- 種族・モンスター
- ボワボワ
- ムフェト・ジーヴァ
- その他
- マスターランク
- ライドコールの指笛
- 『モンスターハンターワールド:アイスボーン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- マスターランクという名称の由来はタイトル統一のため
- 陽気な推薦組=筆頭ルーキー
- ソードマスターは『MHP2』の登場人物説
- 渡りの凍て地にあるクシャルダオラの脱皮後の抜け殻
- 導きの地にゾラ・マグダラオス