モンスターハンター ストーリーズ(MHST)のネタバレ解説・考察まとめ
『モンスターハンター ストーリーズ』とはカプコンが開発・発売した『モンスターハンター』シリーズ初となるRPG作品。
従来の作品では対立していたモンスターと協力するという新鮮な視点が魅力の作品。
物語は主人公と幼馴染のシュヴァル、リリアが森でモンスターの卵を見つけるところから始まる。
主人公の少年は様々なモンスターと共に、世界を侵食する「黒の狂気」と呼ばれる現象に立ち向かっていく。
ニンテンドー3DS版が発売されたのちに、iOSやAndroidにも移植された人気作。
『モンスターハンター ストーリーズ』の概要
『モンスターハンター ストーリーズ』とはカプコンが開発・発売した『モンスターハンター』シリーズ初となるRPG作品。
モンスターを狩猟するのではなく、ともに戦い、絆を育む作品となっている。
従来の作品では対立していたモンスターと協力するという新鮮な視点が魅力の作品。
主人公の少年は様々なモンスターと共に、世界を侵食する「黒の狂気」と呼ばれる現象に立ち向かっていく。
2016年10月8日にニンテンドー3DS向けに発売され、その後iOS版やAndroid版がリリースされた。
2024年にはリマスター版がNintendo Switch、PlayStation 4、Steamで発売された。
『モンスターハンター ストーリーズ』は従来のモンスターを狩るというゲーム性とはまるで異なり、育成し共存することを主軸とすることで新たなファン層を獲得した。
『モンスターハンター ストーリーズ』のあらすじ・ストーリー
プロローグ
物語は主人公を含めた3人の少年少女が森でモンスターの卵を探すところから始まる。
幼馴染のリリア、シュヴァルとともに森を探索すると、彼らは巨大なモンスターの巣を発見する。
木の上の巣に何とかよじ登った3人は大きな卵を見つける。
もちろんなんの卵かはわからないため、孵化させてみようという話に。
しかしこの世界では、モンスターとの絆を結ぶために必要な「絆石」を持つ、「ライダー」と呼ばれる者以外の人間には卵は孵化させられないと言われている。
しかし、3人は卵を孵化させるための儀式を試みる。
所詮はただの子どもの遊びと思われたが、なんと卵が孵化し、大きな翼を持つ赤い竜「リオレウス」が誕生する。
リオレウスは主人公に懐き、彼らの卵の探索は成功に終わった。
ハクム村の危機
3人はリオレウスを連れてハクム村に戻るが、森の奥に入ったことを、村のライダーであるダン先輩から叱られる。
その後、村の掟を破ったこととリオレウスを勝手に連れ帰ったことを村長に報告することとなる。
村長は、村の規則を破ったことよりも、絆石なしでモンスターを孵化させた上に、心を通わせたことを驚かれる。
その時、村に黒い霧と共に素早い黒い影の中に赤く光る瞳が現れる。
狂暴化した迅竜「ナルガクルガ」が襲来した。
村に襲い掛かるナルガクルガ。
襲われかけたシュヴァルを助ける主人公。
再び襲い掛かるナルガクルガ、ダメだと思われたその時、リオレウスが助けに入る。
その後もリオレウスとナルガクルガの先頭は続き、ナルガクルガの攻撃がリオレウスの頭部に直撃、崖の下へと落ちていった。
村のライダーたちが集まり応戦し、何とかナルガクルガを撃退することに成功するも、村は甚大な被害を受けた。
ライダー試験
1年後、主人公は正式なライダーとなるための試験「絆あわせの儀式」の日。
リリアは自分探しを続け、シュヴァルはライダーにはなると決めているものの、絆を信じないと発言する。
村長から絆石を受け取った主人公は儀式を始める。
しかし、儀式が始まろうとしたその時、卵が急に動き始めた。
その正体は1匹の猫型のモンスター「アイルー」であった。
そのアイルーはナビルーと名乗り、世界中を旅する途中だという。
主人公は以後このナビルーと行動することとなる。
中断されていた儀式を再開し、共に行動するモンスター「オトモン」を手に入れる。
しかし、これだけではライダーにはなれず、村のはずれにある「ボルデ山の洞窟」の奥にある水場で絆石を清める必要がある。
洞窟に向かい絆石を清めた主人公は村に戻ろうとするが、そこにかつて村を襲ったナルガクルガが現れる。
主人公はオトモンと力を合わせ、これを何とか退ける。
翌日、村長から村を襲ったナルガクルガを覆っていた黒い霧のようなものは「黒の狂気」と呼ばれていることを教えられる。
昔から存在している自然現象の一つと考えられており、世界に広がり続けると世界は滅んでしまうという。
黒の狂気はモンスターを狂暴化させる。
黒の狂気を収める方法はただ一つ、絆石で浄化すること。
だが今の主人公に世界中の災害を止める力はない。
ライダーに必要な経験を積むために訓練を続ける主人公。
最後の試験の際に村長からライダーは村から出ることを禁じられているということを聞かされる。
村の外ではモンスターは討伐の対象であり、それを仲間にしているライダーは危険な存在と考えられるからだ。
ひとまず主人公は最後の試験としてアオアシラの討伐に向かう。
アオアシラの討伐後に森を探索すると怪しげな黒い植物を発見する。
ナビルーが触れようとしたときに、謎の女性が現れ制止、調査が済むまでは森に近づくなといわれる。
村に戻り、その話をリリアとシュヴァルに伝える主人公。
シュヴァルは黒の狂気の影響だと気づき、自らの手で食い止めようと村を飛び出す。
リリアも後を追いかけ、主人公もそのあとを追うことに。
シュヴァルの後を追い、森の奥で迷ったリリアはモンスターに襲われる。
主人公が退けるも、リリアはモンスターの毒に侵されていた。
そこに再び謎の女性が現れ、治療を行ってくれた。
女性の正体はモンスターの生態を研究・調査している「王立書士隊」の隊長のシモーヌだという。
シモーヌは黒の狂気の調査のために森を訪れていた。
リリアが助けて貰ったお礼を伝えたのちに、書士隊に入りたいと希望する。
最初は断られたものの、シモーヌに懇願し、入隊を許可される。
そのころシュヴァルはモンスターの卵を片手に、一人どこかへ旅立ってしまう。
禁足地
3人がそれぞれ別の道を歩き出した後も、主人公はダン先輩からライダーとしてのいろはを叩き込まれていた。
そんなある日、主人公は村長から近くの森で黒い霧が確認されたとの情報を聞く。
急ぎ調査が必要となり、森に向かう準備をしている途中に、ダン先輩から「禁足地」にだけは行くなと指示を受ける。
その後、調査の中で禁足地に向かった主人公。
大きな黒い結晶があり、雰囲気が異様である。
ナビルー曰く、大きな黒い結晶は「絆原石」と呼ばれる鉱物とのこと。
調査を続けていると、試験の際に撃退したナルガクルガがまたしても現れる。
力を付けた主人公はナルガクルガの討伐に成功する。
すると、主人公の絆石が突如として光を放ち黒の狂気を浄化した。
そこに広がる世界を見た主人公にナビルーは世界を旅しようと提案する。
村長からも許可が降り、ダン先輩からモンスターを討伐することを生業とするハンター達の街への向かい方を聞き、主人公は旅に出る。
黒の狂気
ハンターの街に着いた主人公は、ギルドマスターの紹介でリヴェルトというハンターの協力を受ける。
リヴェルトから住居を借り受けて、ハンターの街で依頼をこなす主人公。
そんな主人公のもとにシモーヌが訪れ、砂漠化の調査をするように依頼を受ける。
調査の途中で狂暴化した大きな翼を持つ緑色の竜「リオレイア」が現れる。
リオレイアの討伐後に結果をシモーヌに報告すると黒の狂気が原因である可能性があると聞かされる。
別の村では黒の狂気の影響を受けたモンスターが原因と思われる噂話もあり調査を開始する。
噂話の原因は2本の大きな角を持つ竜「ディアボロス」だと判明。
討伐に向かう途中で「モンスターはモンスターの力で倒せばいい」と語るマネルガー博士の襲撃を受ける。
マネルガー博士はモンスターに改造を施し、コントロールしていた。
応戦する主人公だが改造されたモンスターに苦戦する主人公。
そんな主人公の前に現れたのは、かつて道を違えた幼馴染のシュヴァルだった。
優しかったシュヴァルの面影はなく、冷酷な性格となっておりまるで別人のようだった。
襲撃を退けた主人公は調査を開始し、原因であるディアボロスと対面する。
ディアボロスとの戦闘に勝利した主人公の絆石が輝き始め、黒の狂気が浄化された。
調査を終えた主人公は、かつて「白き竜」にまたがった乗り人が世界に降りかかる厄災を退けたという伝説を聞く。
伝説について調べる途中で、以前襲撃してきたマネルガー博士の拠点がドヴァン火山にあるかもしれないという話を知り、近隣の村にも被害が出ていることから主人公は調査へ向かう。
調査に向かう途中、港で騒ぎに気づいた主人公は港へ駆けつける。
そこにはかつて3人で孵化させたリオレウスがいた。
リオレウスと再会した主人公は、そのままリオレウスの背中に乗り火山へ向かう。
主人公は火山でマネルガー博士を追い詰めるも逃げられてしまう。
火山から出た主人公はリオレウスが黒の狂気に侵されていることに気づく。
絆石を使って黒の狂気を抑え込んだ主人公。
そんな時に現れたのがシュヴァル。
シュヴァルはリオレウスが、黒の狂気に侵されていることに気づき討伐しようする。
モンスターとの絆を信じる主人公達は絆石を使うことで黒の狂気は抑えられると主張する。
しかしシュヴァルは黒の狂気に侵されたモンスターは討伐対象だと主張する。
和解することはできず、再び別行動をすることに。
旅を続ける主人公は伝説をもとに世界に広がる黒の狂気を止めることを決意。
黒の狂気となるのは世界中にある7つの絆原石。
絆原石はモンスターの心身に影響を与え、赤黒く変色したものは黒の狂気を生み出してしまう。
絆原石を浄化すれば、その地域の黒の狂気を止めることができる。
主人公は世界中にある7つの絆原石を浄化していくことを決意する。
対立
6つの絆原石を浄化し、最後の一つに向かう途中、またしてもシュヴァルと出会う。
シュヴァルと共に姿を現したのは、モンスターを改造し、機械による制御こそが最も効率的であると考えるマネルガー博士。
マネルガー博士はシュヴァルの絆石を改造し教会していた。
シュヴァルは強化した「白竜」と呼ばれる伝説のモンスターを孵化させる。
黒の狂気を止めるという目的は同じでも、考え方がまるで違う主人公とシュヴァルは戦闘を始める。
しかし、戦闘中にシュヴァルの絆石が黒く光り始め、白竜が黒の狂気に侵される。
世界を救うはずの白竜は、一転して最大級の厄災「最凶の黒」へと変貌した。
「最凶の黒」をシュヴァルは制御できず襲われてしまう。
間一髪シュヴァルを助けたのは、かつての相棒であるリオレイアであった。
シュヴァルは絆の力をもう一度信じるようになり、かつての優しい心を取り戻した。
最凶の黒
主人公は黒の狂気の元凶である最凶の黒の元へと向かう。
黒の狂気の影響により、リオレウスが狂暴化する。
狂暴化したリオレウスは主人公にも攻撃。
主人公の絆石が砕けてしまう。
しかし主人公は絆の力によりリオレウスを正気に戻すことに成功する。
正気を取り戻したリオレウスと共に最凶の黒との戦闘に挑む。
絆石がなくとも絆を結んだリオレウス。
主人公は共に最凶の黒へと挑み、勝利した。
主人公は世界に平和を取り戻した。
エピローグ
黒の狂気を打ち破った主人公は、ハクム村に凱旋する。
村も平和を取り戻し、主人公、リリア、シュヴァルの3人は自らの成長を実感する。
その後は新たな冒険への期待を胸に物語は締めくくられる。
『モンスターハンター ストーリーズ』のゲームシステム
『モンスターハンター ストーリーズ』はプレイヤーがモンスターと絆を深めながら冒険していくRPGである。
そのため今までの『モンスターハンター』シリーズとはゲームシステムが大きく異なる。
育成システム
モンスターの卵
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目次 - Contents
- 『モンスターハンター ストーリーズ』の概要
- 『モンスターハンター ストーリーズ』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- ハクム村の危機
- ライダー試験
- 禁足地
- 黒の狂気
- 対立
- 最凶の黒
- エピローグ
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- 最凶の黒
- 『モンスターハンター ストーリーズ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- オリジナルをしっかり残したモンスターのデフォルメデザイン
- ユーザーの操作に関する問題に悩まされたリマスター版の移植作業
- 従来の作品との違いに懸念