トゥームレイダー2(ゲーム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『トゥームレイダー2(Tomb Raider2)』とは、世界で大ヒットしたPlayStation用のアクションアドベンチャーゲーム『トゥームレイダーシリーズ』の2作目。前作よりもグラフィックが大幅に改善され、新たなアクションや乗り物が追加されている。遺跡や洞窟等だけでなく、市街地、海底、雪山などの多彩なステージが楽しめる。前作で、決まった場所でしかできなかったセーブが、いつでもできるようになったが、アクションと謎解きの難しさは前作以上である。

『トゥームレイダー2』の概要

『トゥームレイダー2(Tomb Raider2)』とは、世界的に大ヒットした『トゥームレイダーシリーズ』の第2作目の作品で、製作は前作同様にイギリスのゲーム会社Core Design。グラフィックの大幅な改善や、乗り物を使ったアクション等、前作から正当な進化を遂げた作品として評価され、販売数は前作を上回る。物語は、古代中国の皇帝が使用したとされる短剣にまつわる伝説から始まる。伝説では、この短剣は持ち主の心臓に突き刺すことでドラゴンの姿に変える力を秘めており、古代中国の皇帝はドラゴンに姿を変えて戦い、中国を荒廃させたとされる。最終的に、この短剣は戦いの最中にチベットの僧侶に奪われ、その僧侶は万里の長城に短剣を隠したのだった。それから数百年後、世界中の遺跡を探索している女性冒険家のララ・クロフトは、伝説が真実かどうかを確かめるべく、万里の長城に到着した。

『トゥームレイダー2』のあらすじ・ストーリー

中国編1

1997年、ララ・クロフトは、心臓に突き刺すことでドラゴンに変身できる短剣が密かに隠されているという伝説の真偽を確かめるため、中国の万里の長城に現れる。ララは遺跡の守衛室の内部にある洞窟を探索し、岩が転がってきたり、棘のついた動く壁が迫ってくる等のトラップやギミック、数々のモンスターとの戦いに挑んでいく。トラップはギリギリの時間で走り過ぎなければならないように仕掛けられており、ララの身体能力を持ってしても何度も肝を冷やす程の高難度なものであったが、彼女は間一髪潜り抜け、短剣が隠された墓の入り口に到達する。入り口の鍵の仕掛けに欠けている部分があることに気づいたところで、フィアンマ・ネラというイタリアのカルト集団の信者に突然攻撃される。信者はララに倒され、カルト指導者マルコ・バルトーリこそが短剣を手にすべき選ばれし者であると力説し、マルコ・バルトーリに忠誠を誓いつつ毒を飲んで死ぬ。ララは信者が持っていたラップトップを見つけて操作し、カルト指導者の隠れ家が、ベニスのカルヴェッリ通りにあることを突き止める。

ベニス編

ヴェネツィアの街を探検するララ

ララはベニスの街に入り、スピードボートに乗って水路を進み、マルコ・バルトーリの隠れ家に向かうが、街中のいたる所でバルトーリの手下の待ち伏せにあい、激しい銃撃戦となる。バルトーリの隠れ家であるオペラハウスに通じる水路は頑丈な格子戸で妨げられていたが、ララは離れた場所にある開門装置を使うことで格子戸が少しの間開くことを突き止める。ララは解除装置で解除した直後にスピードボートで建物の中を突っ切る最短ルートを激走し、何とか格子戸を潜り抜ける。その後、カルト集団が管理しているオペラハウスに到着したが、オペラハウスの防備が固く、ララはオペラハウスの屋上部分から侵入を試みる。迷路のような通路を潜り抜け、ララはマルコ・バルトーリが水上飛行機で今まさに飛び立とうとしている場所に辿り着き、身を隠しつつ飛行機に乗り込む。飛行機に潜んでいたところ、パイロットとマルコ・バルトーリの会話から、セラフという秘宝をかつてマルコの父ジャンニ・バルトーリが保有していたこと、そして現在セラフは海中に隠されているという情報を耳にする。このセラフこそが短剣の隠された墳墓の入り口を開くアイテムと思われた。そこでララはカルト信者に襲われて気絶し、アドリア海の石油掘削装置へと運ばれる。

石油掘削装置

潜水場の通路を探索

石油掘削装置の中で彼女は目を覚まし、ピストルなどのすべての武器を失っていることに気づく。施設内のギミックをクリアしピストルを入手した後、彼女はダイビングエリアにアクセスできるようになる。そこで、火炎放射器を持った敵を倒して探索を続けると、チベットの僧チャンを拷問してセラフの場所を聞き出そうとしているフィアンマ・ネーラのメンバーに遭遇する。チャンを救い出し、ララはチャンから短剣の隠された場所の鍵となるセラフに関する重要な情報を得る。チャンの話によると、チベットの僧たちは災いを世界にもたらさないように短剣を見守っていたが、大昔に盗賊たちに短剣は持ち出されてしまった。その後セラフは長い間行方知れずとなっていたが、マルコの父ジャンニ・バルトーリがセラフを見つけ出したため、チベットの僧たちは短剣を手に入れることを阻止すべく、ジャンニ・バルトーリを彼が所有していた豪華客船マリア・ドリア号とともに海に沈めることに成功した。そして今、ジャンニの息子マルコが海底に沈んだマリア・ドリア号の残骸を潜水艇を使って探索しようと計画していることを知る。

インド洋編

マリア・ドリア号の船内に潜り込んだララ

ララは潜水服を着て海に潜り、海底のマリア・ドリア号へ向かう潜水艇の背後に取り付くことに成功する。潜水艇とララは海底へと潜水していき、マリア・ドリア号の船影が見えるところまで近づいたその時、大型のサメが潜水艇を襲う。潜水艇は辛うじてサメとの衝突を回避したが、海底の岩山に激突し、沈没してしまう。潜水艇から素早く離れたララは、マリア・ドリア号の船腹に開いた小さな裂け目を通り、泳いで船内に潜入する。窒息寸前になりながら、ララは船内の空気が残る場所を見つけ出す。船の中で、ララは数々のギミックを解き、バルトーリの部下等と戦い、サメやバラクーダなどの野生生物の襲撃を潜り抜けつつ、船内を探索していく。水中での戦闘は身動きが難しく、息継ぎも必要なため、緊迫感のある展開が続く。彼女はついに船の甲板が引っかかっている洞窟の中で秘宝セラフを見つける。ララは、秘宝を手に入れた後、ブイを使って水面に浮かび、石油掘削装置の中に戻り、水上飛行機でチベットへと向かう。

チベット編

チベット山脈への短い飛行の後、飛行機の燃料切れによって、気がついた時には高度が下がり始めていた。墜落の前に、ララはパラシュートを見つけ、ギリギリなんとか脱出し、斜面へ着陸する。
そこで、彼女はさらに多くの傭兵に遭遇しつつもバルカン僧院の入り口近くまで辿り着く。バルカン僧院へ続く道は閉じられており、その扉を開くレバーを動かす装置のある小屋には頑丈な鍵がかけられ、二重の守りが施されていた。彼女はこの二重の守りを突破する手がかりを見つけるため、丘陵地帯の中にある洞窟に入っていく。洞窟の中はところどころ氷のクレバスが開いており、徒歩では進めないようになっているが、彼女は小屋の近くで見つけたスノーモービルを駆使して崖を飛び越え、洞窟の最深部まで進み、小屋の鍵を発見する。彼女は小屋の所まで戻ると鍵を使って中に入り、内部のスイッチからバルカン僧院へ続く道を開き、中に足を踏み入れる。ここで、彼女は残りの傭兵との戦いを制し、ギミックをクリアして、セラフを使ってカタコンベへと潜入する。ここで多くのイエティとホワイトタイガーと遭遇する。彼女が氷の宮殿の大きなゴングを叩くと、鳥の頭を持つ筋肉質な灰色の二足歩行の巨人、タリオンの守護者が召喚される。彼女はそれを全て倒し、短剣の墓の鍵を手に入れる。

中国編2

ドラゴンと戦うララ

彼女は山腹の割れ目から宮殿を脱出し、警備されたジープを盗んで逃走する。ジープに乗ったバルトーリの手下たちがマシンガンを乱射しながら追ってきたが、彼女は巧なドライビング・テクニックによって振り切る。峡谷を横断して万里の長城に戻り、洞窟の閉ざされた入り口に向かう。洞窟の中にある寺院の入り口は閉ざされており、ララは複雑なトラップをかいくぐり、洞窟の奥に隠された入り口を開くためのレバーを見つけ出す。短剣の墓の鍵を挿入すると、彼女は目の前に現れた短剣を手に入れようとするが、その真正面にある落とし戸に落ちてしまい、バルトーリに先を越されてしまう。寺院内部も複雑な迷路となっており、暗闇の中、トーチの明かりを使いながら探索を続ける彼女に、巨大な黒いクモとたくさんのギミックが立ちはだかる。寺院最上部に辿り着いた彼女は、バルトーリが短剣を心臓に突き刺すところを目撃する。バルトーリの手下たちは彼の体を寺院の奥へと運んでいく。バルトーリたちの後を追った彼女は、空中に浮かぶ不思議な島に足を踏み入れる。空中の島から島へと飛び移りながら探索し、ドラゴン寺院に入るために2つの神秘的な黄金の円板を入手する。最も高いところにある浮島にある謎の扉の左右には円板をはめ込む窪みがあり、彼女がそこに手に入れた黄金の円板をセットすると扉が開き、バルトーリのドラゴンの隠れ家へと続く道が姿を現す。彼女は途中で多くの石像たちの襲撃を受けつつも、隠れ家に到着する。隠れ家の中に入ると、彼女は恒久的なドラゴンの形態に変化したバルトーリと対峙し、激しい戦いを繰り広げ、ドラゴン化した彼が倒れ込んだところを素早く心臓から短剣を取り除いて倒す。墓が崩壊し始め、爆発が全てを埋めてしまう前に、彼女はなんとか逃げることができる。目的をやり遂げたララは、休息のためにイギリスに戻る。冒険の余韻に浸っていたところ、バルトーリの最後の部下が彼女を襲いに現れる。彼女は棚からショットガンを取り出し、フィアンマ・ネラのリーダーもろとも襲撃者を倒す。

『トゥームレイダー2』のゲームシステム

移動・ジャンプ・登る・ふちにつかまる

前進
・方向キーで、↑を押す。ゆっくり歩く場合は、R1ボタンを押しながら方向キー↑を押す。
後退
・方向キーで、↓を押す。ゆっくり後退する場合は、R1ボタンを押しながら方向キー↓を押す。
向きの変更
・方向キー←、→を押す。
横移動
・前を向いたまま、横に移動する場合は、R2ボタンを押しながら方向キー←、→を押す。
反転
・○ボタンを押すと、その場で前転して、後ろを向くことができる。

ジャンプ
・止まっている時、□ボタンを押すと、その場でジャンプする。
・止まっている時、方向キーを押して□ボタンを押すと、その方法に向けてジャンプする。
・移動しながら□ボタンを押すと、移動方向に向けてジャンプする。崖の端からジャンプする場合は、崖の少し手前で□ボタンを押して移動すると、丁度端のところでジャンプする。
登る
・手の届く段差の前で、前進キーを押したまま×ボタンを押すと、段差の上に登る。×ボタンを押しながら方向キー←、→を押すと横に移動できる。
ふちにつかまる
・ジャンプ中に、xボタンを押したままにすると、手の届く段差のところでふちにつかまる。さらに×ボタンを押したまま、方向キー↑を押すと、段差を登る。
・×ボタンを押してふちにつかまったまま、方向キー←→を押すと、つかまったままの状態で横に移動する。

乗り物

乗る
・×ボタンを押しながら、方向キーで、↑を押す。
降りる
・□ボタンを押しながら方向キーで、←→↓を押す。
加速
・乗った状態で、×ボタンを押しながら、方向キーで、↑を押す。

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