ドクター・ストレンジ(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ
『ドクター・ストレンジ』とは、2016年に公開されたアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。日本での公開は翌年2017年1月27日。製作はマーベル・スタジオ、配給はウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ。マーベル・コミックの実写映画の中でも、同一の世界観を共有する「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズとしては第14作品目。不慮の事故により医師の道を断たれ、厳しい修行の末に魔術師として再起した元天才外科医ドクター・ストレンジと、闇の魔術を操る集団との戦いを描く。
オープニング後に始まるロンドンでのカエシリウスとエンシェント・ワンの現実世界での魔術バトル。空中に描かれる炎の魔法陣、念力など、今まで「物質」の世界で戦っていたアベンジャーズとは違った「精神」の世界での魔力バトルは迫力満点。
『ドクター・ストレンジ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
MCUシリーズとのクロスオーバー
単独で鑑賞できる作品だが、MCUシリーズとのクロスオーバーも含まれている。冒頭でストレンジが車を運転するニューヨークの町並みにはアベンジャーズタワーが映っており、エンディングではアベンジャーズの一員である雷神ソーが登場する。また、他シリーズ同様原作者のスタン・リーがカメオ出演(バスの乗客)を果たしている。
原作では東洋系の老人だったエンシェント・ワン
原作コミックでは、エンシェント・ワンは500歳を超える白髪白髭のチベット系、黄色人種男性の外見をしている。演じたティルダ・スウィントンはロンドン出身の白人女性であり、ホワイトウォッシング(白人以外の物語の登場人物を、劇中で白人が演じること)として批判された。白人が主人公のヒーロー映画で、精神世界の教えを授けるメンターが東洋系の仙人的な老人なのもまた、ステレオタイプな表現であるとマーベルスタジオとスコット・デリクソン監督は弁明したが、「ステレオタイプを避けようとして別のステレオタイプが強化された」と重ねて批判される結果となった。
登場人物・キャラクターの心情変化に注目
登場人物・キャラクターの心情変化にも注目してほしい本作。傲慢だったドクター・ストレンジが仲間たちと過ごすうちに丸くなっていく様子や、エンシェント・ワンが密かに抱えてきた葛藤、彼女を崇拝していたモルドが、魔術師という存在を疑いだしたこと。ドクター・ストレンジとクリスティーンの和解など、誰もが揺れ動く心を抱えているのだ。
エンディングテロップ後のエピソード
マーベル作品ではお馴染みの、エンディングテロップ後のエピソード。
今回登場するのは『マイティ・ソー』シリーズのソーである。豪快にジョッキビールを飲み干す姿が彼らしい。
父親探しのサポートをして欲しいと申し入れるソーと、意味ありげに笑みを浮かべ、承諾するストレンジのやりとりが描かれている。そしてストーリーは『マイティ・ソー ラグナロク』へと続く。
映画の世界観を追体験できるサウンドトラック
本作の世界観を追体験できるサウンドトラックも発売されている。
『ドクター・ストレンジ オリジナル・サウンドトラック Soundtrack』
アーティスト:マイケル・ジアッキーノ
レーベル::ユニバーサル ミュージック
収録時間: 66 分
ASIN: B07CLRMK7D
JAN: 4988031271759
1. Ancient Sorcerer's Secret
2. The Hands Dealt
3. A Long Strange Trip
4. The Eyes Have It
5. Mystery Training
6. Reading Is Fundamental
7. Inside the Mirror Dimension
8. The True Purpose of the Sorcerer
9. Sanctimonious Sanctum Sacking
10. Astral Doom
11. Post Op Paracosm
12. Hippocratic Hypocrite
13. Smoke and Mirrors
14. Ancient History
15. Hong Kong Kablooey
16. Astral Worlds Worst Killer
17. Strange Days Ahead
18. Go for Baroque
19. The Master of the Mystic End Credits
『ドクター・ストレンジ』の主題歌・挿入歌
挿入曲:Hi-Finesse「Catalytic」
挿入曲:Hi-Finesse「Dystopia」
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目次 - Contents
- 『ドクター・ストレンジ』の概要
- 『ドクター・ストレンジ』のあらすじ・ストーリー
- 天才医師に訪れた悲劇
- 奇跡の噂を耳にするストレンジ
- 師匠との出会い
- 闇の魔術師・カエシリウスの襲来
- 師との別れ
- 地球を救う最後の戦い
- 『ドクター・ストレンジ』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ(演:ベネディクト・カンバーバッチ)
- クリスティーン・パーマー(演:レイチェル・マクアダムス)
- 魔術師
- モルド(演:キウェテル・イジョフォー)
- ウォン(演:ベネディクト・ウォン)
- エンシェント・ワン(演:ティルダ・スウィントン)
- 闇の魔術師
- カエシリウス(演:マッツ・ミケルセン)
- ルシアン/ストロング・ゼロッツ (演:スコット・アドキンス)
- その他
- ジョナサン・パングボーン(演:ベンジャミン・ブラット)
- ニコデマス・ウエスト(演:マイケル・スタールバーグ)
- ソー(演:クリス・ヘムズワース)
- 『ドクター・ストレンジ』の用語
- 多次元宇宙(マルチバース)
- ミラー・ディメンション(ミラー次元)
- アストラル・ディメンション
- ダーク・ディメンション(暗黒次元)
- サンクタム・サンクトラム
- レリック
- スリング・リング
- 浮遊マント
- アガモットの目 (Eye of Agamotto)
- 魔術
- 『ドクター・ストレンジ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- モルド「Wi-Fiのパスワードだ」
- エンシェント・ワン「誰もが時を選べない」
- ドクター・ストレンジ「負けたとしても何度もやり直す」
- ドクター・ストレンジ「ドクターだ、ドクター・ストレンジ」
- ニューヨーク・ミラー次元の戦い
- ロンドン・魔術バトル
- 『ドクター・ストレンジ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- MCUシリーズとのクロスオーバー
- 原作では東洋系の老人だったエンシェント・ワン
- 登場人物・キャラクターの心情変化に注目
- エンディングテロップ後のエピソード
- 映画の世界観を追体験できるサウンドトラック
- 『ドクター・ストレンジ』の主題歌・挿入歌
- 挿入曲:Hi-Finesse「Catalytic」
- 挿入曲:Hi-Finesse「Dystopia」