アイアンマン(MCU)のネタバレ解説・考察まとめ

アイアンマンとは、2008年に公開された「マーベル・コミック」の「アイアンマン」を原作としたスーパーヒーロー映画。監督はジョン・ファヴロー。
トニーはある日、プレゼンのために親友のいる空軍を訪れているところをテロリストに襲撃される。
そこでトニーは自社の兵器が罪のない人間の命を奪っているところを目撃。
トニーは悪に立ち向かうためにスーツを身にまとう。

『アイアンマン』のあらすじ・ストーリー

拉致されるトニー

主人公のトニー・スタークは主に兵器開発をし、軍に提供する会社「スターク・インダストリーズ」を経営するやり手のビジネスマン。
ある日トニーは新開発したクラスターミサイル(大型ミサイルに子弾を搭載したもの)「ジェリコ」の宣伝のため、ジェームズ・ローズ(アメリカ空軍中佐。通称ローディ)と共にアフガニスタンのバグラム空軍基地に向かう。

プレゼンの後に軍兵とドライブを楽しんでいたのも束の間、トニーはテロリスト集団の襲撃を受けて気絶してしまう。
トニーが目を覚ますとそこはテロリスト「テン・リングス」の本拠地で、胸には見慣れない機械が取り付けられていた。
同じく捕らえられていたインセン博士曰く、トニーの胸に設置されたものは電磁石で、襲撃された際に心臓周辺に刺さったミサイルの破片を引き留めておくものだという。

テロリスト達は「ジェリコ・ミサイル」の開発を解放条件としてトニー達に要求、材料として用意されている物は全て「スターク・インダストリーズ」が発明した物ばかりだった。
トニーはそこで自社の商品が違法取引でテロリスト達に渡っている事実を知る。
トニーは要求を飲み、インセン博士と協力して監視の目を欺きながらその時間と材料をパワードスーツ(マーク1)と小型アーク・リアクター(プラズマ技術を用いた半永久発電機関であり、強力な電磁石を用いて胸に刺さった破片が心臓に届くのを防ぐ装置)の製造に費やした。

紆余曲折を経て、ト二ーたちはついにパワードスーツを起動させるのに必要な電力をチャージする段階まで進んだ。
しかし、とうとう監視に見つかった。そこでインセン博士は時間稼ぎのために敵を足止めしようとしたが、殺害されてしまった。だがインセン博士の犠牲のおかげで、アーマーにパワーが供給され、トニーは包囲を破り、テロリストが持っていた自社の兵器をすべて焼き払いロケット・ブースターでテロリストのアジトを脱出をする。
その後、破損したスーツを脱ぎ捨てて生身で砂漠を歩いていたトニーを米軍の捜査隊が救助した。

兵器開発からの撤退

3か月後にアメリカ合衆国に帰国したトニーは、自身の会社が作った兵器が悪用されていることを知ったことで、スターク・インダストリーズの全兵器の開発・製造の中止を公表する。トニー自身もともと悪人ではなかったが、会社の兵器が横流しされテロ組織で使用されていることは知らなかった。兵器開発は貴重な収入源でもあるため、副社長のオバディア・ステインはすぐにトニーに考え直すように諭したが、トニーに聞き入れられることはなかった。悪用される自社の兵器をなくすことを心に誓うトニーは、彼が開発したAIコンピュータJ.A.R.V.I.S.を搭載し、トレードマークである赤と金のカラーに彩られたマーク3・アイアンマンを生み出す。こうしてトニーは正体を隠してテロリストを次々と撃破していく「アイアンマン」となった。
トニーは製造を中止したはずのジェリコが未だにテロリストの手に渡っているということを知り、マーク3を装着、テロリストの一団を壊滅させるためにアフガニスタンに飛ぶ。圧倒的な力を見せつけテロリストは壊滅、自社の兵器も破壊し、帰路についているとき、アメリカ空軍に探知をされてしまう。アイアンマンを未確認機として2機のF-22戦闘機が撃墜しようとするがアイアンマンの性能には叶わず失敗、ローディにその未確認機が自分であることを告げたトニーはそれ以上の追撃をされることなく、事なきを得た。
トニーは、オバディアが秘密裏にアメリカ、テロリストの両方と兵器を取引していることを知る。トニーは信用する個人秘書のペッパー・ポッツに会社のメインフレームに侵入、オバディアの行動を調べるように依頼する。それに気が付いたオバディアは、家にいたトニーを携帯武器で麻痺させ、彼の胸からアーク・リアクターを奪い取り瀕死に追い込む。トニーは心臓が止まる前になんとか自身のラボに戻り、最初に使っていた旧型のアーク・リアクターを装着することで命をつなぎとめた。

旧型のリアクターはパワーも劣り、最新のパワードスーツがうまく稼働しないなか、オバディアのいるスターク・インダストリーズに到着、そこでオバディアがマーク1を原型として開発を進めていたアイアンモンガーと対峙をすることになる。意見の食い違う2人はスターク・インダストリーズの周辺で戦う。スーツの不調の中、トニーはペッパーにラボに設置してあった巨大なリアクターをオーバーロードするように指示、その結果オバディアは吹き飛ばされ、敗北した。
それから、トニーがパワードスーツを着た存在「アイアンマン」なのではないかと記者に噂されるようになった。彼は記者会見の場でS.H.I.E.L.D.(スーパーヒーローを管理する国家組織)のコールソン捜査官からアイアンマンは自分ではないと言うように指示される(アイアンマンが個人が持ちうるには強大すぎる力であったため、トニーへの世間の風当たりが強くなることを危惧していた)が、悩んだ末に、偽る理由がなく、自分の活動への誇りを頂いていたトニーは、自分がアイアンマンだ(「I am Iron Man」)と発表してしまう。この事実は1日にして世界中を駆け巡ることになる。
その後エンドクレジットにて、S.H.I.E.L.D.のリーダーである、ニック・フューリーが登場、トニーに「君にアベンジャーズの話をしに来た」と告げるところで幕が下りる。

アイアンマン解説

アイアンマンとは、1963年3月に「マーベル・コミック」から刊行された「Tales of Suspense #39」に初登場して以降、高い人気を維持し続けるアメリカン・ヒーロー。
クリエイターはスタン・リー。
富豪であり天才であるトニー・スタークが私産を投じて自分用のパワードスーツを開発し、スーツから超人的な力を得て戦う。

能力

天才的な頭脳

トニーはスペシャルパワーなどは持ち合わせておらず、かわりに驚異的な頭脳の持ち主。
わずか17歳でマサチューセッツ工科大学を主席で卒業していることからもわかる通り、MCUの中でも世界屈指の天才である。パワードスーツの作成ではAIであるJ.A.R.V.I.S.を開発、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ではJ.A.R.V.I.S.を超える人工知能であるウルトロンを作成、世界規模での宇宙からの侵略に備えらえるだけのパワードスーツの量産までをも視野にいれていた。『アベンジャーズ/インフィニティ・フォー』の時点でナノテクノロジーを発明しており、胸のアーク・リアクターだけでスーツを形づくれるようにまでなっている。『アベンジャーズ/エンドゲーム』においてはタイムトラベル理論をも完成させる。

白兵戦闘術

同じヒーローであり、友であるキャプテン・アメリカに仕込まれた格闘術。
生身での強さに不安の声が上がるが、決して弱くはない。
映画ではキャプテンと出会っていないので、習得はしていない。

アーマー

超人的な怪力、光線、飛行などトニーがアイアンマンとして発揮できる能力に限界はない。
常に新たなひらめきと高度な開発技術でアーマー達は進化を続けていく。
装備の大半は光線兵器で、実弾系は少なめ。

アイアンマン:マーク1

トニーが最初に作成したパワードスーツ。
武装はミサイルと火炎放射器、そして使いきりの飛行用ロケット。
以降に製作されるスーツに比べ性能は低いが、それでもテロリストを圧倒する強さを持つ。

アイアンマン:マーク2

映画では銀色だが、コミックでは金色に塗装されている。

マーク1を元に作られた試作スーツ。
塗装がされておらず、市民を怖がらせてしまうという理由から以降はスーツに色をつけている。
両手足からジェット噴射を出すことにより飛行が可能。
だが行テストの際に高度を上げすぎると氷結する問題が発覚している。
武装は手のひらから光線を発射するリパルサー。

アイアンマン:マーク3

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