志々雄真実(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

志々雄真実(ししお まこと)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場するキャラクターであり、主人公の緋村剣心(抜刀斎)と相対する志々雄一派の首魁にして剣客。剣の力量は剣心と互角で、その内に強大な野心と支配欲を秘める危険人物。かつて自身を裏切った維新志士への復讐を兼ねて明治政府転覆を目論み、大久保利通暗殺など様々な事件を主導する。「弱肉強食」を信念としており、一番の強者である自分が国の覇権を握り、国を強くすることが「正義」だと信じている。京都編の大ボスとして剣心達と激しい闘いを繰り広げる。

佐渡島方治に放った一言。志々雄に完全勝利をもたらすため、安慈・宇水・宗次郎の3人のみアジトで待機し残った十本刀で「葵屋」を襲撃することを提案した方治だが、それは「京都のアジトで俺と十本刀達で迎え撃つ」という剣心達との約束を反故にするものだった。自身の剣客としてのプライドから約束を反故にすることを許さなかった志々雄は一度は方治の提案を却下するが、彼の「蛇蝎のごとく嫌われても構わない」という言葉を聞き、彼の覚悟を試すため京都大火の際に十本刀を囮にしたのは方治の発案だったと、濡れ衣を被せる。そして、自身の爪を剥ぐことで志々雄への不信感を払拭させた方治の覚悟をくみ取った志々雄は、彼の発案通り7名の十本刀に「葵屋」を襲撃するように指示。以後、汚れ役をすべて任せる代わりに、常に自身の側でいの一番で勝利を味わわせることを方治に約束する。部下の覚悟や行動を認めることができる志々雄の親分肌な一面が窺える台詞。

「油断?何のことだ?これは”余裕”というもんだ」

斎藤一に放った台詞。剣心を「紅蓮腕」で戦闘不能にし、勝利の余韻に浸っている時、身を隠していた斎藤が奇襲の牙突を仕掛ける。針金の額当てをすることで奇襲を防いだ志々雄は、既に脚に怪我を負っている斎藤はもう牙突を放てないと推測する。しかし、一撃目の牙突で間合いを詰めた斎藤は「言ったそばからまた油断か?」と、密着した状態から上半身のバネのみで使い繰り出す「牙突零式」を放つ。しかし、彼の奥の手をなんなく防いだ志々雄は「油断?なんのことだ?これは"余裕”というもんだ」と、手刀を斎藤に食い込ませ火薬を爆破させることにより重傷を負わせる。一見、油断にしか見えない彼の態度はその高い実力に裏付けられた余裕だったのだ。

「かかってくるなら如何ともし難い力の差をちったあ埋めてからかかって来い!」

相楽左之助に放った台詞。剣心・斎藤と実力者が次々と倒れていく中、激昂した左之助は奥義「二重の極み」で彼の顔面を打ち抜く。圧倒的破壊力を持つ「二重の極み」を顔面に受けてもなお余裕の態度を崩さない志々雄は「かかってくるならこの如何ともし難い力の差をちったあ埋めてからかかって来い!」と左之助をカウンターの打撃で気絶させる。剣心一行の中でも特に強い耐久度を持ち、安慈との「二重の極み」を何度受けても倒れなかった彼を一撃で倒したことから、剣の腕だけでなく肉弾戦でも相当に強いことが窺える。彼の自信と圧倒的強さが表れた一言。

「終わりはしねえさ。俺が無限刃を手にしている限り!」

剣心と互いの奥義をぶつけ合う前に放った一言。互いの力量を称賛し合った後、自分たちのような「人斬り」の時代はとうの昔に終わっていると剣心の言葉に対し、自身が無限刃を手にしている限り「人斬り」の時代は終わらないと返す。志々雄が国盗りを起こせば、再び動乱の時代となり人々が刀を持ち「人斬り」を必要とする時代が始まる。その時代の覇権を一番の強者である自分が取るという彼の国盗りの意志の固さが窺える一言。一方、剣心は「終わっているんだ。拙者がこの逆刃刀を手にした時に…」と返している。この2人の掛け合いは「無限刃」と「逆刃刀」を用いた対比となっており、読者の中でも非常に熱いワンシーンになっている。

「裏切るだと…?てめえのものさしで語るんじゃねェよ。コイツは誰より俺を理解し、俺は誰よりコイツを理解している」

「天翔龍閃」のダメージと過ぎてしまった制限時間が原因で激しく苦しみ出した志々雄。彼の身を案じた由美は、剣心の前に立ちはだかり「これ以上志々雄様を苦しめないで」と懇願する。彼女の姿を見て、剣を納めようとする剣心。しかし、その隙を志々雄は見逃さなかった。彼は、自身を庇おうとした由美ごと剣心を貫いたのだ。その志々雄の行動に「自分を愛する女性を裏切ってまで勝ちを得たいかァ!!」と激昂する剣心。その剣心の問いに対して「裏切るだと…?てめえのものさしで語るんじゃねェよ」と告げる。剣心からは裏切りにしか見えない行為だが、由美は自身が志々雄の戦闘の役に立てたことに嬉し涙を流していたのだ。彼女が本当は宗次郎や鎌足に嫉妬していたこと、戦闘の役に立てないことに歯がゆさを感じていたことを志々雄は理解していた。最期の最期で満ち足りたまま息を引き取った由美。常人からは理解されない愛の形だが、志々雄が由美の事を愛していたことが表れている一言になっている。

「決まってんだろ。閻魔相手に地獄の国盗りだ」

今際の際に方治が見た光景に現れた志々雄の台詞。剣心との死闘の末、自らの上昇し過ぎた体温によって人体発火を起こし夢半ばで倒れた志々雄。方治は彼の後を追い自決するが、夢か現か幻化、骸骨の山の上に待ち構える志々雄と再会する。これからどこに行くのか?と訊ねる方治に対し志々雄は「決まってんだろ。閻魔相手に地獄の国盗りだ」とかつてと同じ不敵な笑みを浮かべる。現世では時代が剣心に味方をしたが、悪人しかいない地獄では邪魔をする者はいない。圧倒的強さとゆるぎない信念は地獄でも変わらず、再会した由美と方治と再び修羅の道を歩き始める志々雄。高笑いの意味は、地獄にいる猛者達との戦いに胸を躍らせているのか、地獄の国盗りを為せる確信からなのか、真意を知る者は彼自身しかいない。

「本当にいい男は例えどんなになっても女の方から寄って来る」

新月村で初めて対面した剣心と斉藤一に対して志々雄真が放った言葉。志々雄真実の一団を見る限り、そのカリスマで男ならもっと寄って来るという事は明白である。

「そんな時代に生まれ合わせたのなら天下の覇権を狙ってみるのが男ってもんだろ」

新月村で剣心らと対峙した際に志々雄真実は幕末の動乱の世を指し、こう言う。自らの運命を狂わせた明治政府をねじ伏せ、日本に君臨する強い野心が表れた台詞となっている。

「動乱が終わったのなら、俺がもう一度起こしてやる!」

新月村で剣心と斎藤一に対して、志々雄真実が自分の思想を語る場面での台詞。ある種のカリスマさえ感じる志々雄真という男の本質が分かる言葉となっている。
志々雄真実が国盗りを志した目的の一つである。

「弱者は強者の糧となるべき。糧にすらならない弱者は存在する価値すらねえ」

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武田観柳(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

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武田観柳(たけだかんりゅう)とは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』に登場する悪徳実業家。 表向きは町外れに住む青年実業家だが、裏では医師と結託し「蜘蛛の巣」という阿片を売りさばいていた。仲間割れにより協力者であった医師を殺害してしまい、その助手を務める高荷恵を監禁し無理矢理阿片の製造に協力させた。四乃森蒼紫を御頭とする御庭番衆や私兵団を従え、阿片で得た利益を利用して武器商人となり、更なる財を築こうと企む。実写や舞台の要素を取り入れて深みが増していったキャラであり、『北海道編』で再登場する。

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四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

四乃森蒼紫(しのもりあおし)とは、『るろうに剣心』の登場人物でかつて江戸城の警護を務めた御庭番衆(おにわばんしゅう)最後の御頭であり、15歳という若さでその座に就いた天才である。小太刀を用いた防御力に優れる剣術と御庭番式の格闘術を融合させた戦法で戦う。整った顔立ちの美男子だが、幼い頃より隠密として厳しい修行を受けていたため、冷静沈着な性格で表情の変化に乏しい。幕末最強と言われていた人斬り抜刀斎(現在の緋村剣心)を倒し、御庭番衆こそが真の最強である事を証明する為、剣心の前に立ちはだかる。

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エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリー(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

エルダー=ピーベリーとは、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 第零幕』の登場人物で、外国人居留地に在住する西洋人の女性医師。 若輩かつ女性ということで、西欧では信用も仕事も得られず、やむなく自分の技術を活かせる場所、必要としている人を求めて日本にやってきた。困窮する者からは金を取らない高潔な医師だが、日本においても“若い娘”というだけで色眼鏡で見る者が少なくないため、普段は男装している。主人公緋村剣心と交流し、協力して外国人居留地で起きた事件を解決した後、アメリカへと渡っていった。

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緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

緋村剣心(るろうに剣心)の徹底解説・考察まとめ

緋村剣心(ひむらけんしん)とは『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物であり、同作の主人公。左頬の十字傷と後ろで一つ結びにした長い赤髪が特徴的な単身痩躯の男。赤い着物に白い袴姿で腰には刃と峰が逆になっている刀「逆刃刀」を差している。一見物腰穏やかな優男だが、その正体はかつて幕末最強と謳われた「人斬り抜刀斎」。 動乱の中で多くの者を殺めた過去を抱えており、その償いと太平の世を生きる人々を守るため「不殺(ころさず)」の信念を掲げて旅をする「流浪人(るろうにん)」を名乗っている。

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