カーズ(ジョジョの奇妙な冒険)の徹底解説・考察まとめ
カーズとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part2『戦闘潮流』に登場する「柱の男」と呼ばれる超生物のリーダーである。究極生物となることを望むカーズは、太古の昔より「エイジャの赤石」と呼ばれるアイテムを探しながら自分たちに対抗しうる波紋使いたちと戦ってきた。敵対する者は同胞でも容赦なく殺す冷徹さを持つ一方、味方への仲間意識や弱者への優しさを持ち合わせる。人間を餌と見なす存在で、尊大な言動も多いが、カーズは現代兵器でも倒せない能力や圧倒的なカリスマ、王者の風格といった魅力を備えたキャラクターといえる。
足や腕から、光り輝く刃を生やす。カーズ独自の流法(モード)で、「光の流法」と呼ばれる。刃が輝いて見えるのは、刃の表面にあるサメの歯のような極小のトゲが、高速で動き回ることで生じる光の乱反射が原因である。
刃は体組織が変化したものだが異常なまでの切れ味を誇り、山小屋の壁ごしに数名のナチス兵士を殺害し、30ミリの鉄板を撃ち抜く重機砲弾の他、サイボーグ化したナチス兵士・シュトロハイムの体をも両断した。刃の輝きは目くらましの他、遠方にいる相手への合図にも使われる。
カーズの肉体の一部である為、突き刺した刃と相手の肉体を同化させ、相手の体からエネルギーを吸い取ることもできる。ただ、相手が波紋使いの場合は波紋を流される危険性もまたある。作中ではジョセフに刃を折られ、そこから波紋を流されてダメージを負った。
究極生命体としての能力
太陽を浴びても石化しない
「柱の男」は太陽の光を浴びると石化し、動けなくなってしまうが、究極生命体となったカーズはその弱点を克服した。もはや太陽や紫外線照射装置は弱点ではなく、太陽光の下でも活動、戦闘できる上、弱点がない為ダメージを気にせずに戦えるという利点を得た。
あらゆる生物の能力を再現
一度細胞レベルまで体を分解した後、様々な生物の形へ変形、構成できる。単に他の生物の力を得るだけではなく、「羽を飛ばしてピラニアに変える」といったように、体から離しても再構築が可能である。火山の噴火口に落とされても次から次へと泡を生み出すことで熱をシャットアウトし、火口の外に出るまでの間生きていられる。
波紋を習得
「柱の男」にとって太陽と並ぶ弱点であった波紋ももはや脅威ではなく、むしろ武器となった。高度な学習能力故か波紋の呼吸法を習得したカーズは、ジョセフの数百倍のパワーを持つ波紋エネルギーを生み出すに至った。カーズの波紋攻撃を受け、ジョセフは負傷してしまう。
カーズの関連人物・キャラクター
エシディシ
CV:藤原啓治
同胞の中で唯一カーズに賛同した仲間。「炎の流法」を駆使し、熱を操る。カーズ、ワムウに比べると荒っぽい性格であり、「激昂してトチ狂いそうになると泣き喚いて頭を冷静にする」という習慣を持つ。ジョセフとの戦いの果てに肉体を失って脳髄だけとなり、最終的にジョセフ、シーザーと戦い消滅する。脳髄だけになっても仲間の為に赤石を入手し、スイスへと郵送する執念を見せた。
カーズは、赤子以外でただ一人ついてきてくれたエシディシに強い仲間意識を持っており、彼が命を賭して送り届けた赤石を入手せんとジョセフと攻防を繰り広げる。
ワムウ
CV:大塚明夫
赤子の頃、カーズ、エシディシに連れ出された。カーズとエシディシに対し絶対的な忠誠心を持ち、カーズに影を踏まれて反射的に攻撃してしまった時は即座に謝罪し、懲罰を願った。カーズはワムウが自分の影に入られるのを嫌うことを忘れていたと語り、「お前のその闘争の士気を何よりも頼りにしている」と逆にワムウに謝罪した。
風を操る「風の流法」の使い手で、両腕を高速回転させることで驚異的な破壊力を生み出す「神砂嵐(かみずなあらし)」という必殺技を持つ。
戦いに誇りを持つ武人で、「一カ月もあれば、お前なんか追い越して見せるのになぁ~」「お前は、脅威に感じていないカスみてえな俺に額を5センチも抉られた。その屈辱を晴らすには、強くなった俺と再戦して勝つしかない」とのジョセフの挑発に興味を持つ。彼の心臓に33日後に毒が流れ出す指輪を埋め込み逃げられないようにし、再戦を誓って別れた。スイスでは「柱の男」に父を殺されたシーザーと決闘し、苦闘の果てに彼を倒す。
赤石入手を優先するカーズに対し、エシディシの仇を討つ為にもジョセフとの決闘を願い出る。「自分たちを倒すと赤石は手に入らない」と言ったリサリサの駆け引きが元でジョセフとの決闘が実現。ワムウの敗北という結果に終わったが、彼自身は満足していた。
カーズはワムウが勝つと信じ切っており、彼が命がけの切り札である技を使用した時は冷や汗をかいて止めようとしていた。
サンタナ
CV:乃村健司
太古の昔、カーズ、エシディシがワムウと共に連れ出した赤子。メキシコの地下洞窟で発見されナチスにより目覚めさせられた。驚異的能力でジョセフたちを圧倒し、シュトロハイムの自己犠牲とジョセフの知略でようやく再び石化させることに成功する。しかし、カーズに言わせれば「青っ白いガキ」で「番犬のようなもの」でしかなかった。尚、「サンタナ」という名前もシュトロハイムがつけたものであり、本名ではない。
ジョセフ・ジョースター
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目次 - Contents
- カーズのプロフィール・人物像
- カーズの来歴・活躍
- 超生命体の一族に生まれた天才
- エイジャの赤石の奪い合い
- 決闘
- 究極生命体の誕生
- カーズの能力
- 「柱の男」としての能力
- 他生物のエネルギーを吸い取る
- 温度差体温を感じ取る能力
- 光の流法(モード)・「輝彩滑刀(きさいかっとう)」
- 究極生命体としての能力
- 太陽を浴びても石化しない
- あらゆる生物の能力を再現
- 波紋を習得
- カーズの関連人物・キャラクター
- エシディシ
- ワムウ
- サンタナ
- ジョセフ・ジョースター
- リサリサ
- カーズの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「勝てばよかろうなのだァァァァァッ!!」
- 究極生物化
- カーズの最後
- カーズの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 小説『JOUGE JOESTAR』で再登場
- 「カーズ」の名前の由来はアメリカのロックバンド「The Cars」