ラング・ラングラー(ストーンオーシャン)の徹底解説・考察まとめ

ラング・ラングラーとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part6『ストーン・オーシャン』の登場人物で、グリーン・ドルフィンストリート刑務所に収監された男囚である。唾を吐きつけた相手と、相手が触れたものを無重力状態にするスタンド能力「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の影響に備え、奇抜な恰好をしている。物語最大の敵・プッチ神父を手伝いつつ、彼をも出し抜こうとする自信と目的を果たす為に最適な行動が取れる性質を持つ。その能力と性質で、主人公の徐倫と彼女の仲間であるウェザーを一時追い詰めた。

ラング・ラングラーのプロフィール・人物像

年齢:不明
身長:不明
体重:不明
囚人番号:MA-13022
罪状:殺人・タンカージャック
スタンド:ジャンピン・ジャック・フラッシュ

ラング・ラングラーとは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part6『ストーン・オーシャン』に登場する敵スタンド(目に見える超能力)使いである。
ラング・ラングラーが使用するスタンドは、ホワイトスネイクというスタンドの能力でディスク化されたもので、元は彼自身のものではない。ホワイトスネイクから、主人公の空条徐倫の持つ徐倫の父のスタンドのディスクを奪うよう命じられる。
学生時代、女性教師を殺してグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に入れらた経緯を持つ。検事が言うには「69回女性教師を刺した」らしく、その後の本人の言葉からするに、侮られることを嫌う性格らしい。
与えられたものとはいえ、自身のスタンド能力を即座に理解、応用し、状況によっては無理に深追いをせずに逃走を試みるなど頭の回転が速く、その場の状況において最適の行動をとることができる。
単に他者に操られるだけではなく、回収した承太郎のディスクの破壊を試みるなどある種の好奇心も持ち合わせている。また、ホワイトスネイクにただ使われることを良しとせず、自らのスタンド能力でその本体を見つけて倒し、他の囚人や看守をも殺して脱獄しようとする野心と自信もある。
基本的には目的に沿って最適の行動をとることができるが、キレると見境がなくなる。
ジャンピン・ジャック・フラッシュの影響から身を守る為、常に吸盤のついた装備、気圧の差から目を守るゴーグルを身に着けている。ファンからはよく「Part6において、一番異様な外見」と評される。

ラング・ラングラーの来歴・活躍

サヴェジ・ガーデン作戦に介入しディスクを奪う

承太郎のディスクを回収したラング・ラングラー。

ラング・ラングラーは学生の頃、女性教師を刺し殺して刑務所に入った(単行本ではタンカージャックの罪状が追加されているが、殺人事件と関係があるのか詳細は不明)。検事が言うには、女性教師のことを69回ナイフで刺したらしく、その時の気持ちを思い出して「オレをナメたマネをすることは許さねえ」と口にしていることから侮辱された(と思い込んだ)ことから殺害に及んだと思われる。
グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所で、ホワイトスネイクからスタンド能力「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」を与えられ、承太郎のスタンドのディスクを徐倫から奪う任務を負う。

父である承太郎のスタンドのディスクを手に入れた徐倫は、承太郎を保護している組織・スピードワゴン財団に連絡を取る。承太郎は死んだ状態だが、ディスク化された承太郎のスタンドを肉体に戻せば蘇生することを知っていた徐倫は、そのことを財団の代表に告げた。財団の助けなしにはディスクを刑務所の外には持ち出せない。財団の代表は、20分後に中庭に行き、承太郎のディスクを刑務所外に持ち出す為に「サヴェジ・ガーデン」を探すよう徐倫に指示する。この作戦は「サヴェジ・ガーデン作戦」と名付けられた。
仲間のエンポリオ、ウェザー・リポートが徐倫に同行する。ウェザーは、天候を操るスタンド能力「ウェザー・リポート」で床に水たまりを作り、追跡者を観察できるようにして徐倫を中庭へと案内する。ラング・ラングラーは、すでに彼らの後をつけていた。地面に唾を吐きかけることで地面周辺の空気を無重力化させ、速度が上がったラング・ラングラーは、次いで徐倫に唾を吐きかける。物の幽霊を操る能力を持つエンポリオは、徐倫たちと共に幽霊の部屋に逃げ込んだ。
ラング・ラングラーは徐倫たちを見失い、彼らを探してその場をいったん去る。

徐倫たちは作戦を検討し、一旦ウェザーが先に工場に入り、徐倫が中庭を通ってサヴェジ・ガーデンにディスクを渡してウェザーと合流することになった。徐倫は工場入り口前で警備員に賄賂を渡すが、金、コーヒーカップ、ソーサーなどが徐倫に引き寄せられていった。徐倫は、自身が宙に浮いていること、自分が触れたものも無重力状態となって浮かぶことに気付く。持っていたディスクも浮き始めるが、無重力状態の中で身動きが取れない徐倫は取り返すことができない。
ラング・ラングラーはその場に現れて、無重力空間を操作してディスクを手に入れた。徐倫の糸の能力でも奪い返すことはできなかった。
ラング・ラングラーは承太郎のディスクを破壊しようとしたが、それができないと知り、そのままホワイトスネイクに渡すことにする。徐倫はガラスのコップに糸を括りつけて投げ、糸電話の要領でウェザーに助けを求めた。

ジャンピン・ジャック・フラッシュ

ラング・ラングラーは、駆け付けたウェザーと戦いを始める。戦闘の衝撃でセキュリティが作動し、ゲートが閉まり始めて徐倫、ウェザー、ラング・ラングラーは閉じ込められそうになった。ラング・ラングラーはジャンピン・ジャック・フラッシュで無重力を操縦し、ゲートをすり抜けて外に出た。
機械室と思しき部屋に押し込まれたウェザーは、徐倫に中庭へ行く方法を教える。尿意を気にする徐倫だが、それは無重力状態の影響で血液が脳に上がり、頭が水分が増えたと錯覚して起きるものだとウェザーが説明する。
他の部屋から、ラング・ラングラーによる攻撃(ボルトやネジなどを弾丸のごとく発射する)が発射される。徐倫は自信のスタンド、ストーン・フリーで攻撃を防ぐが、彼女が触れたものは空気を含めて重量を失う。気圧が0になってしまうと、徐倫とウェザーは呼吸ができなくなる。徐倫は窒息を心配したが、ウェザーはそれよりも前に全身の血が沸騰すると言った。気圧が低くなると、窒息するより先に20秒程度で全身が干からびてしまうと言うのだ。
ウェザーは自身の能力で雲のスーツを作り、徐倫と自分の呼吸に使用する。しかし雲のスーツは2分程度しか持たない。
徐倫は、遠くの床に落ちているものを見つけ、無重力空間には限りがあることに気付く。本体であるラング・ラングラーは、無重力空間圏外で呼吸ができる箇所に隠れている。徐倫はそう推測した。

ホワイトスネイクを倒す意思

ラング・ラングラーは、発射体を飛ばしてウェザーの雲のスーツを破損させ、戦闘で負った彼の傷を開かせた。徐倫に守られながら、ウェザーは無重力空間から抜け出そうとする。ラング・ラングラーは殴ったネズミの血で徐倫に目潰しをした上で、多くの発射体を彼女のスーツに突き刺すのだった。
自分の能力に絶対の自信を抱いたラング・ラングラーは、この能力を与えたホワイトスネイクをも倒せると実感する。ホワイトスネイクの本体を倒し、他の囚人、看守も殺して脱獄することを決意する。ところが、ラング・ラングラーの発射体の中に、徐倫の糸が隠されていた。徐倫はそのことをラング・ラングラーに告げ、彼を手繰り寄せる。無重力空間に入れば、彼の血液は沸騰して死んでしまう。ラング・ラングラーは死を避ける為に、オキシドールの入ったボトルを出し、二酸化マンガンと混ぜて酸素を生み出す。
破裂したボトルを投げつけ、徐倫の雲のスーツを破壊することはできたが、ウェザーが現れ、自分の壊れかけの雲のスーツを徐倫に渡した。ラング・ラングラーは能力を解除して逃れようとしたが、捉えられ、徐倫の激しいラッシュを受けて敗北する。

ラング・ラングラーのスタンド:ジャンピン・ジャック・フラッシュ

スタンドとは

スタンドとは、簡単に言えば目に見える超能力のことである。一人につき一能力が備わっており、スタンドを自在に操れる者をスタンド使い、或いは本体と呼ぶ。基本的に生まれつき、或いは特殊な矢の矢じりで傷を負うことでスタンドを得る。
Part6では、他者の記憶とスタンドをディスクにして抜き出すスタンド「ホワイトスネイク」が登場した。スタンド能力は、基本的に本体でないと100%操れないが、相性の合う者に与えれば大きな効果を発揮する。ホワイトスネイクの本体であるエンリコ・プッチ神父は、「天国へ行く(誰もが幸福になれる世界を作る)」という目的達成のために邪魔なジョースター一族の排除の為、スタンドと相性の合うものにディスクを与え、徐倫殺害の刺客として送り込んでくる。

ステータス

破壊力 - B / スピード - C / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - E
(A-超すごい B-スゴイ C-人間と同じ D-ニガテ E-超ニガテ)

能力:唾を吐きかけたものを無重力化する

唾を吐きかけたものを中心に無重力空間を作り出す能力。いきなり無重力になるのではなく、徐々に重力が失われる形となる。
作中では唾として表現されたが、実際にはスタンドのエネルギーを溜め込んだ自身の一部を相手に接触させることで発動すると思われる。標的が触れたものも無重力化し、半径20mまで無重力空間が広がっていく。
対象の周辺の空気も失われていき、遂には真空となる。気圧は下がっていき、減圧により無重力空間にいる生命体は気絶や窒息よりも先に血液の沸騰により死に至る。ウェザー・リポート曰く「20秒でカラカラに干からびる」とのこと。

スタンドの手首には、回転により生まれる遠心力を利用してネジやボルトといった金属片を飛ばすことができる球体がある。能力の特性上、自身も無重力空間に入ってしまうと、殴打による攻撃ができない。殴ることでの打撃を与えるには、踏ん張る力が必要だからだ。本体でさえも減圧の影響を受けてしまうので、ジャンピン・ジャック・フラッシュは手首の球体から金属を回転させながら飛ばし、射撃するという攻撃手段を取る。この攻撃による利点として、隠れながらの射撃が可能な点がある。
また、無重力下であっても何らのハンデもない。それというのも、回転という動きには芯がぶれなければバランスを崩すことなくいくらでも加速できるからである。回転で生まれる遠心力を使えば、無重力の中でも強力かつ正確な射撃が可能なのだ。
ジャンピン・ジャック・フラッシュが打ち出したボルトやネジの破壊力は凄まじく、減圧されているため出血も通常以上に多くなる。減圧が進むにつれて血液は体の外に出たとたんに爆発したかのようなダメージを与える。
「無重力化する」と一言で言えばあまり脅威的に感じないが、宇宙空間と同じ状況を作り出すことができ、通常とは違った状態での戦闘を強いる、恐るべき能力と言える。能力の相性によっては、攻略は不可能かもしれない。作中では、徐倫の糸の能力で本体を引き寄せ、ラング・ラングラーによりジャンピン・ジャック・フラッシュの能力が解除されたことで撃破することができた。

ラング・ラングラーの関連人物・キャラクター

空条徐倫(くうじょう じょりーん)

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ジョンガリ・A(ストーンオーシャン)の徹底解説・考察まとめ

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ジョンガリ・Aとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第6部『ストーンオーシャン』の登場人物で、スタンド「マンハッタン・トランスファー」の使い手。元軍人で凄腕のスナイパーだが、白内障を患ってほぼ失明している。主人公・空条徐倫の父・承太郎と直接の面識はなかったが、DIOを信奉する部下であり、復讐のために徐倫に濡れ衣を着せて「州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所」に収監させる。徐倫を脱獄させるために面会に来た承太郎と徐倫を殺害し、復讐を遂げようと画策する。

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【ジョジョの奇妙な冒険】ディオ・ブランドーのカリスマ的魅力と彼の人生を徹底解説【DIO】

【ジョジョの奇妙な冒険】ディオ・ブランドーのカリスマ的魅力と彼の人生を徹底解説【DIO】

「ジョジョの奇妙な冒険」に登場し、初代・ジョジョとの死闘を繰り広げ、血の因縁を作り上げた巨悪、ディオ・ブランドー。底なしの野心のため、人間を辞めて怪物へと変貌した彼の奇妙な人生と「悪のカリスマ」として多くの人々を突き動かした、彼が持つ独特の魅力について、解説する。

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【ジョジョの奇妙な冒険】漫画家・岸辺露伴の魅力と奇妙な人生を徹底解説

【ジョジョの奇妙な冒険】漫画家・岸辺露伴の魅力と奇妙な人生を徹底解説

『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』に登場する漫画家・岸辺露伴。舞台となる杜王町に集う「スタンド使い」の一人として一度は主人公達に立ちはだかるも、やがて仲間の一人として町で起こる事件へと挑んでいく。数々のスピンオフ作品でも描かれる、彼の「奇妙な冒険」について、解説する。

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空条承太郎(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

空条承太郎(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

空条承太郎(くうじょう じょうたろう)とは、荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』Part3『スターダストクルセイダース』の主人公であり、時間を止めるスタンド「スタープラチナ」の使い手である。感情は表に出さないためクールに見えるが、仲間思いであり正義感あふれる人物。第3部で宿敵DIOを倒した後も、第6部まで再登場しており、頼れる味方キャラクターとして圧倒的な存在感を持つ。そんな承太郎のセリフには、読者の胸を熱くするような名言が多数登場している。

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岸辺露伴(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

岸辺露伴(ジョジョの奇妙な冒険)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

岸辺露伴(きしべ ろはん)とは、『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』、及びスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』シリーズなどに登場するスタンド使いである。人気天才漫画家で性格は自己中心的。しかし漫画に対する姿勢は真摯で、自分が認めた人物への敬意もある。強い癖があるが独特の魅力を持ったキャラクターであり、多くの読者に親しまれている。そんな露伴のセリフは、彼のこだわりや信条を表したものが多いことから、読者の心にも強く響くものとなっている。

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ジョジョの奇妙な冒険シリーズのモデル・元ネタ・由来まとめ

ジョジョの奇妙な冒険シリーズのモデル・元ネタ・由来まとめ

“ジョジョ”の名を冠する勇者たちの戦いを描いた『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズには、膨大な数のキャラクターが登場し、その中には現実の人物やグループがモデルとなっているものも少なくない。 伝説的殺人鬼のジャック・ザ・リパー。ゾンビ騎士ブラフォードとタルカス。波紋の戦士リサリサ。ナチスドイツのサイボーグ戦士シュトロハイム。恐るべき柱の男たちに、4部以降の数々のスタンドたち。ここでは、『ジョジョの奇妙な冒険』に登場するキャラクターのモデルとなった人物やグループを紹介する。

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