ナナバ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ナナバとは、『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団に所属していたキャラクターの1人である。ショートカットで細身の長身といった中性的な外見と柔らかい口調が特徴的。5年前から生き残っている精鋭で戦闘力も高く、エルヴィン団長やミケ分隊長からの信頼も厚い。また、対巨人戦での攻撃力が高いだけでなく、状況を冷静に判断する能力や精神力、リーダーシップ等あらゆる面で戦闘に長けている。進撃の巨人アニメ第2期でのウドガルド城跡戦を中心に活躍した。
ナナバのプロフィール・人物像
誕生日:6月30日
年齢:不明
性別:不明
身長:172cm
体重:59kg
所属:調査兵団
CV:下田麻美
ナナバは調査兵団の兵士である。5年前から生き残っている精鋭で戦闘力も高く、エルヴィン団長やミケ分隊長からの信頼も厚い。ナナバの戦闘シーンが描かれたのは、進撃の巨人の中ではウドガルド城跡戦のみだが、その強さは十分描かれている。
髪はショートカットで、体格も172cm59kgとスラっとしており、中性的で外見だけでは女性なのか男性なのか分からない。話語でも主語に「私」を使っていることと、アニメ版CVも女性であることから女性説もあるが、ハンジ・ゾエと同じく性別が明らかにされていないキャラクターである。
第57回壁外調査で「女型の巨人」捕獲作戦が行われた際、作戦を知らされていた数少ないメンバーにナナバは含まれている。この時、諜報員が内部に潜伏していることがわかっていたため、兵士には作戦を敢えて伏せていたのだ。知らされていたメンバーは5年前より調査兵団に在籍していた古参のエルヴィン、リヴァイ、ハンジ、ミケ、ナナバである。「女型の巨人」捕獲作戦では、あと一歩のところで女型の巨人を取り逃がしたものの、その後ウォール・シーナ内ストヘス区での女型の巨人(アニ・レオンハート)捕獲作戦が行われた。その最中、ナナバはミケと共にウォール・ローゼ南部の施設で104期を隔離する任務に就いていた。しかしウォール・ローゼ内に巨人が襲来したことを感知し一度は絶望し「人類は負けた…終わった…」と膝をつくが、ミケ分隊長に鼓舞され本来の強い兵士である自分を取り戻した。西班を率いて巨人が侵入してきた壁の穴をみつけるべく壁を巡回した。
ゲルガーら南班と合流後にウトガルド城跡で休息中、突如現れた巨人達と戦闘を開始した。この時、立体起動装置をつけていたのはたった4人の兵士のみだった。4人は連携し次々と巨人達を倒すが、獣の巨人の投石により2人が即死。さらに先程倒した数の2倍の巨人が襲来するという状況に追い込まれた。補給のない消耗戦を強いられる絶対絶命の中で、ナナバはクリスタやコニー、ライナー、ベルトルト、ユミルら104期生を守りながら戦い抜いた。こうした状況から、ナナバは単純に攻撃に長けているだけでなく、状況を冷静に判断する能力や精神力、あらゆる面で戦闘に長けていたと推測される。最期は負傷したゲルガーを助けたことで刃とガスを使い切り、巨人に捕獲された。複数の巨人に捕食されるという壮絶な最期を遂げた。原作では台詞はなく捕食される姿が描かれているだけだが、アニメ版では「うわあ!やだやだ!お父さんやめて!ごめんなさい!ごめんなさい!もうしません!やだあ」というオリジナルの台詞が追加されている。
ナナバの来歴・活躍
第57回壁外調査
主人公のエレン・イェーガーが巨人化したことにより、これまで人類を脅かす巨人は壁の外に存在すると考えられていた説が逆転した。壁を壊そうとした巨人は人間で壁の内側にいると想定された。調査兵団はまず壁の内側に存在する、諜報員(巨人化できる人間)を特定することを優先した。そのためにエレンを囮に壁の外に連れ出し、巨人が追いかけてきたところを捕獲する作戦である。だがこの作戦は初めて壁が壊された5年前から調査兵団にいる信頼できるごくわずかなメンバーのみが知りうる作戦だった。本来の目的を隠すため第57回壁外調査の表向きの目的はウォール・マリアのシガンシナ区にあるエレンの家の地下室とされた。壁から外に出た調査兵団はエルヴィンの考えた陣形を組み、煙幕を上げて離れた兵士とも常に連絡を取り合い進んでいった。思惑通り「女型の巨人」が現れ、遭遇した兵士たちは次々に蹂躙されていく。アルミン・ジャン・ライナーたち104期生含む調査兵団は女型の襲撃に遭うも、アルミンの機転により生き延びた。リヴァイ率いるエレンを連れた特別班は巨大な木が生えた巨大樹の森の中へ馬を走らせた。104期生を含めた多くの兵士は森の入り口で巨人をひきつける囮となった。
ナナバの初登場は、第57回壁外調査での「女型の巨人」捕獲作戦で、巨大樹の森の入り口にて巨人侵入阻止を指揮しているシーンである。作戦内容を知らされていたナナバは、周りが状況を読み込めない中でも冷静に振舞っていた。これは、クリスタ・レイス(ヒストリア・レイス)に撤退命令がじきに出されることを伝えていることから分かる。初めてのセリフはクリスタとの「そうだね」からの会話である。
「女型の巨人」捕獲作戦はあと一歩のところで失敗し逃げられているが、多くのヒントから104期生のアニ・レオンハートに目星をつけることとなった。
ウォール・シーナ内ストヘス区でのアニ捕獲作戦
アニ捕獲作戦中にはナナバはミケ分隊長らとストヘス区ではなく、アニの共謀者を遠ざける目的で104期訓練兵の隔離の任務にあたっている。そのためライナー、ベルトルト、サシャ、コニー、クリスタ、ユミルを含む104期生は私服で待機を命ぜられ訓練も禁止されていた。104期生とは対照的に完全装備の上官たちの姿にライナーは違和感を感じていた。この時、地響きに気が付き巨人の襲来を感知するサシャ。一方同じタイミングで建物の屋根の上で監視を続けていたミケ分隊長は鼻を効かせて巨人の襲来を感知していた。
咄嗟に屋根から建物内に待機している104期生に指示を出すナナバ。「500m南方より巨人が多数接近 こっちに向かって歩いてきてる 君達に戦闘服を着せてるヒマは無い 直ちに馬に乗り…付近の民家や集落を走り回って避難させなさい いいね? 残念だけど仕事が終わるまで昼飯はお預けた! さぁ!動いて!! ぼけっとしてられるのも生きてる間だけだよ!」と言い終わると瞬時に屋根の上に戻り、分隊長のミケに巨人の位置を確認したのだった。ミケより9体の巨人の存在を告げられる。壁内部の巨人の存在に、再び壁は破壊されたと捉えた結果、考えうる限りで最悪の事態が今起きている。事実上、ウォール・ローゼは突破されてしまった。と認識したナナバ。
「私達は… 超大型巨人の正体も鎧の巨人の正体も… もしくはそれ以外の敵勢力を見つけ出すことに失敗し… この日を迎えた 私達…人類は負けた…」ナナバは一度心が折れるも、ミケ分隊長から「いいや… まだだ 人は戦うことをやめた時初めて敗北する 戦い続ける限りはまだ負けてない」と鼓舞された。続いて「104期には申し訳が立たない 我々が疑ったばかりに… 無防備な状態でこの状況に放り出してしまったのだ…」と部下である104期生を思うミケの台詞に、「あぁ… 情けないところは見せられない」とナナバは立ち上がり、ミケの「さぁ… 戦うぞ」に続いて再び兵士としての使命を全うする強さを取り戻した。
その後は調査団としての仕事を着実にこなす。まずは、104期生と武装兵で構成した班を東西南北の4つに分けた西班を率いて、情報収集すべく、巨人が侵入してきたと思われる壁の穴を調査する任務に従事することとなる。4つの班が動き出す際に、ナナバは兵士達に「わかってると思うが今日は人類最悪の日が更新された日だ! そして人類史上最も忙しく働くべき時が 今だ!」と檄を飛ばし、西班を率いて壁を巡回するのだった。
陽が落ち真っ暗闇の中、ナナバ率いる西班は壁に巨人が侵入してきたはずの穴を探して巡回していた。いつ巨人が現れるかわからない緊迫した状況下で、向かい側から松明の明かりが見えた。それはゲルガー率いる南班だったが、南班との遭遇は壁に穴があけられたと思しき辺りを巡回しきったことを意味した。だが、どちらの班も壁に穴は見つけていない。疑問を残しながらも、偶然にも発見したウトガルド城跡で一時休息をとることにしたのだった。
ウトガルド城跡戦
ゲルガーら南班と合流後にウトガルド城跡で休息中、突如現れた巨人達に城跡を囲まれたため止む無く戦闘を開始した。立体起動装置を装備した兵士はナナバの他、ゲルガー、リーネ、ヘニングの4人のみ。「ここからは立体起動装置の出番だ」と言い、104期生たちを庇うために真っ先に飛び出したナナバ。仲間との連携で巨人を次々と倒し、一難が去ったかと一息ついたところに、獣の巨人があらわれ、石の投擲が始まったのだった。
獣の巨人が放った石にリーネとヘニングが直撃し即死。さらに一陣で倒した巨人の倍の数の巨人の襲撃という状況に追い込まれた。それでも生きている間は生き残るために戦い続けるナナバとゲルガーだった。
ウトガルド城跡戦の終盤では刃も使い切り、負傷したゲルガーを助けたことで立体起動装置のガスも底をつき巨人に捕獲された。
壮絶な最期
最期は複数の巨人から貪り食われての壮絶なシーンとなった。原作では無言での死となるが、アニメではより残酷で強烈な台詞が追加されている。
「うわあ!やだやだ!お父さんやめて!ごめんなさい!ごめんなさい!もうしません!やだあ」という台詞。死の直前、苦しそうに叫ぶこの姿はトラウマものである。
原作でもアニメでも一切ナナバの過去は描かれないが、このシーンからしつけなどが厳しい家庭環境にあったと推測される。別の場所では、分隊長のミケが「やだあ」と叫びながら壮絶な最期を遂げた。アニメでは巨人の恐ろしさと兵士自らが望んだ死ではないと強調するため敢えて入れたと思われる。この演出により残虐性が増している。
エルヴィンの足の下の屍の山にナナバの姿
数えきれないほどの犠牲を出しながら進む調査兵団のメンバーたち。その死を背負っていくのは、エルヴィンやリヴァイを始めとする生き残りだった。過去を振り返るエルヴィンが屍の山の上に立つシーンに、ミケ分隊長やゲルガーたちと共にナナバの姿があった。死しても尚ストーリーに登場するナナバ。その死に意味があったという作者の意図が汲み取れる。
ナナバの関連人物・キャラクター
ミケ・ザカリアス
ミケ・ザカリアスは調査兵団ではリヴァイ兵長に次ぐ戦闘能力の持ち主で、エルヴィン団長をはじめ兵士からの信頼も厚い。年齢は非公開ながらもエルヴィンより少し年上である。原作者によると「進撃の巨人」の中で最も体格に恵まれている。また、並外れて鋭い嗅覚を持ち、巨人の接近を鼻で感知することができる。ウォール・ローゼ内に巨人が発生した際はその嗅覚でいち早く巨人の襲来を察知した。ナナバは壁が破られたと認識し「人類は負けた」と絶望したが、ミケ分隊長の「人は戦いを諦めた時に…」とナナバを鼓舞し再度兵士の強さを取り戻させた。
センター分けの髪型と口髭顎鬚がトレードマークである。
ミケ・ザカリアス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
ミケ・ザカリアスとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団分隊長。口ひげと顎ひげが特徴の長身の男性。調査兵団ではリヴァイ兵長に次ぐ戦闘能力を持ち、エルヴィン団長からの信頼も厚い。また、並外れて鋭い嗅覚を持ち、巨人の接近を鼻で感知することができる。ウォール・ローゼ内に巨人が発生した際は他の兵士を逃がすために1人で囮役を引き受けた。複数の巨人を相手に1人で奮戦するも、知性を持つ「獣の巨人」の登場により追い詰められ、最後は複数の巨人によって体を食いちぎられ壮絶な戦死を遂げた。
ゲルガー
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『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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