【進撃の巨人】ミカサ「エレンの心の声だけが聞こえる都合のいい薬を作ってほしい」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回はアルミンが作った薬でエレンの心の声がミカサに聞こえるようになります。エレンとミカサがひたすらイチャイチャしている様子をお楽しみください。
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12 00:25:06 ID:U+dfEbBN0
ジャン「おいエレン!てめぇ何してんだ!!」
エレン(邪魔すんなよ馬)
ミカサ(邪魔しないで馬)
エレン「何だっていいだろ」ナデナデ
ミカサ「ジャンには関係ない」
ジャン「ミカサを撫でるのと訓練がどう関係すんだよ!」
エレン「お前が突っかかってくんのは訓練に関係あんのかよ」ナデナデ
エレン(ミカサは俺の女だぞ、撫でて何が悪い)
ミカサ(私はエレンのもの!エレンのお嫁さん!!)
ミカサ「私が暫定1位を維持しているのはこれのおかげ。訓練に大いに関係する」
エレン「そういうことだ」ナデナデ
ジャン「はんっ!そうかよ。くそっ……」
エレン(つまり毎日撫でていいってことか?)
ミカサ(つまり毎日なでなでしてほしい)
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12 00:26:34 ID:U+dfEbBN0
──1200 訓練兵食堂~昼休み
エレン「また堅いパンとスープか、たまにでいいから肉出してくれたっていいじゃねぇか」
ミカサ「仕方ない、土地が減ってしまったから……」
エレン(土地を奪還すれば肉が手に入るようになる→ミカサにチーハン作ってもらえる→俺勝利)
ミカサ(わ、私の手料理のせいでエレンを危険な目に合わせてしまう……嬉しいのか悲しいのか分からない)
エレン「つまり俺が調査兵団に入って巨人共を駆逐すれば、こんな飯ともおさらばできるって事だろ?」
ミカサ「そんな理由で調査兵団に行く気ならやめたほうがいい」
エレン「食料事情が改善されればアルミンのお祖父さんみたいな人だって減るじゃねぇか!」
エレン(そんな理由とか言うな!お前の作ってくれるチーズハンバーグが大好きなんだよ!)
ミカサ「それは……」
ミカサ(人口の2割と私の料理を天秤にかけられても……)
アルミン(今ごろ一方的な脳内会話が繰り広げられているんだろうな……)
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12 00:28:03 ID:U+dfEbBN0
──1300 立体機動術
キース「これより立体機動術の訓練を始める!整列後、速やかに装備の点検を始めろ!」
「「「はっ!」」」
エレン(ハーネス異常なし、操作装置異常なし、接続問題なし、ガス圧正常──)ガチャガチャ
ミカサ(やっぱり真面目なエレンが一番好き……)ガチャガチャ
エレン「おいミカサ!ガスのバルブ閉まったままだぞ!」
ミカサ「え?……あっ、ごめんなさい。ぼーっとしてた」
エレン「珍しいな、お前がぼーっとしてるなんて」
エレン(体温が普段より1.23℃高い…!やっぱり熱が……?)
ミカサ「もう大丈夫だから心配しないで」
ミカサ(ただのエレン病だから)
キース「おいそこ!まだ終わらんのか!?」
キース(グリシャの言ってた通りだな、実に仲睦まじい……)
エレン「今終わりました!」
ミカサ「終了しました」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12 00:29:33 ID:U+dfEbBN0
キース「それでは普段通り巨人を攻撃しろ!総員、立体機動に移れ!」
「「「はっ!」」」
ミカサ(エレンにいいとこ見せる……!!)
エレン(今日こそミカサに追いついてやる!!)
ミカサ(エレンが私を追いかけている!なんて幸せな時間!)
エレン(くっそ!どうやってあんなに速く動いてるんだ!?)
ミカサ(ん、目標補足。11時方向、距離300)
エレン(ミカサが向きを変えた!あっちに的があるんだな!!)
ミカサ(私の動きで的を察知していた?どうりで……)
コニー「お、あいつら向こうに行くみたいだな!向こうに的があるんだ!」
ジャン「俺には何も見えねぇぞ!?」
ライナー「ミカサの視力を考えろ!5km先に居るエレンを目視できるんだぞ!?」
ベルトルト「この先に的があるのは間違いない」
アニ「あんたらそうやって見つけてたのかい」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12 00:31:02 ID:U+dfEbBN0
ミカサ(目標接近……3、2、1、攻撃、今)ズバッ
エレン「でぇぁあああああ!!!」スカッ
エレン(くそ!ミカサに追いつけねぇ!斬撃もミカサより浅い!!)
ミカサ(手加減するのはエレンに失礼。だから私は本気を出さなければならない!)
エレン(次こそ……!!)
ミカサ(次もエレンにいいとこ見せる……!新たな目標、2時方向、距離800)
エレン(ミカサに……追いついてやる!!)
ミカサ(エレンが普段より651.3mmも早く巻き取りを始めた?勝負を仕掛けられている?なら私も)
エレン(ミカサが普段より26.57%もガスを強めに吹かしている?逃げ切るつもりか!)
ライナー「なぁ?あの2人、一言も喋ってないのに連携取れてないか?」
ベルトルト「お互いの息がぴったりというか、動きが合っているね」
アニ「私達もやってみる?」
ジャン「あいつらには敵わねぇさ……」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12 00:32:30 ID:U+dfEbBN0
ミカサ(接敵5秒前、3、2、1、今)ズバッ
エレン「くっそ……!」スカッ
エレン(まただ!また追いつけなかった!!)
ミカサ(少し可哀相かもしれない……)
エレン(こんなんじゃ……ミカサを守れるような男になんてなれねぇじゃねぇか)
ミカサ(エレン?)
エレン(俺はミカサより強くなってあいつを守るんだろ……これがこの体たらくかよ!!)
エレン(ミカサは俺の事を守ろうと必死に強くなろうとした。ならそのミカサは誰が守る!?)
ミカサ(エレン……私は……)
エレン「はっ!?ミカサ!前!前!木にぶつかる!!」
ミカサ「え……?あっ!」ガツン
エレン「ミカサ!?」
ミカサ「うっ……」バサッ
エレン「お、おい!ミカサ!?」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12 00:33:59 ID:U+dfEbBN0
ジャン「ライナー!信号弾を撃て!教官を呼ぶんだ!!」
ライナー「おう!!」バシュウゥゥ
エレン「ミカサ!おい!しっかりしろよ!」ユサユサ
ジャン「バカ!あんま動かすな!」
キース「何事だ?」
エレン「ミ……ミカサが……ミカサが……」
ジャン「……アッカーマン訓練兵が立体起動中に木と衝突しました。前方不注視と思われます」
キース「そうか。私が医務室まで運ぶ。貴様等は訓練を続行しろ」
エレン「待ってくれ!俺も医務室に行く!」
キース「これは命令だ、イェーガー」
エレン「んな命令聞けるかこのハゲ!」
キース(ったく……グリシャめ、どこが素直でいい子なんだ)
キース「なら命令違反の罰則を与えねばならん。今から明朝0600まで医務室にて謹慎処分とする」
エレン「それって……」
キース「飯もトイレも許すつもりはない……分かったら行け」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12 00:35:27 ID:U+dfEbBN0
──2100 医務室
ミカサ「んっ……?」
エレン「ミ、ミカサ!?」
エレン(よかった……無事だ……)
ミカサ「ここは……?私はいったい……?」
エレン「医務室だ。訓練中にお前が事故ってさ……もう平気なのか?」
エレン(覚えていないのか!?そんなに酷いのか!?)
ミカサ「もう平気。心配しなくていい」
エレン「し、心配なんてしてねぇよ。心配するほどお前弱くねぇだろ」
ミカサ(嘘つき、心配してくれたくせに)
ミカサ「そうだった、私は強かった。だから心配いらない」
エレン「だからしてねぇって」
エレン(心配しないわけねぇだろバカ……)
ミカサ(ごめんなさい……でも、そういうことならバカでいい)
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12 00:36:59 ID:U+dfEbBN0
ミカサ「ところでエレン、部屋には戻らないの?」
エレン「謹慎処分だとよ。明日の6時までこっから出られねぇ」
ミカサ「謹慎処分?何かしたの?」
エレン「ただの命令違反だよ……飯もトイレもダメなんだってさ」
エレン(ミカサと一緒に居ることのどこが罰則なんだか……)
ミカサ(つまり今夜はエレンと一緒に寝られるという事!?)
ミカサ「それは大変。お腹が空いてしまう前に寝てしまったほうがいい」
エレン「それもそうだな。ミカサも休んだほうがいいだろうし」
エレン(ミカサと一緒に寝るなんていつ振りだろ……)
ミカサ「おやすみなさい、エレン」
エレン「おう、おやすみ」
エレン(早く元気になれよ?)
ミカサ(大丈夫、明日には治す)
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12 00:38:28 ID:U+dfEbBN0
──0000
ミカサ(……眠れない)
エレン「すぅ……すぅ……」zzz
ミカサ(エレンの声が聞こえないからエレンは寝ているみたいだけど)
エレン「みか……しゃぁ……」zzz
ミカサ(どんな夢を見てるのかな?夢は聞こえないみたい)ナデナデ
ミカサ(後5時間くらいで薬が切れてしまうのか)
ミカサ(……この薬は使って正解だったの?)
ミカサ(確かにエレンの事をいろいろ知ることはできた。けど)
ミカサ(ずっと私の事を想っていてくれていたのに、裏切ってしまったような気がしてならない)
ミカサ(エレンの気持ちを知ってしまった。こんなずるいやり方で)
ミカサ(もしエレンが勇気を出して告白してきたとしても、私はその勇気を無駄にしてしまう)
ミカサ(私はその時、どんな反応をするのだろうか……?)
ミカサ(……もうやめよう、こんな薬。もう2度と使わない。せっかく作ってもらって悪いけど)
ミカサ(もう、寝よう)
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/12 00:40:04 ID:U+dfEbBN0
──0600 医務室~起床時刻
ミカサ(もう朝……エレンを起こさないと)
ミカサ(確かにエレンの気持ちは知ってしまった。エレンは私の事を愛してくれている)
ミカサ(そんな事を知ってしまっても私達の関係は変わらない。変わるわけがない)
ミカサ(だって、私も──)
ミカサ「エレン、おっきして」ユッサユッサ
エレン「ん……もう朝か……」
ミカサ(エレン、大好き……愛してる)
──同時刻 男子寮201号室~エレン・アルミン・ライナー・ベルトルトの部屋
アルミン(そろそろ副作用の影響で、今度はミカサの心の声がエレンに聞こえてくる頃合いだけど……)
アルミン(まぁ、いいか)
終わり
関連リンク
進撃の巨人の厳選面白SSまとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
『進撃の巨人』に関する名作SSを厳選してまとめています。シリアスな本編に辛くなったら、たまにはクスっと笑える面白いSSをお楽しみください。中にはキャラ崩壊・ネタバレしているものもあるかもしれないのでご注意ください。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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