【進撃の巨人】ベルトルト「僕は、君の、そばかすが嫌いだ」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。マルコに寝相をからかわれた腹いせに、マルコのそばかすを消す薬を塗る悪戯を仕掛けたベルトルト。そして事態はユミルにも波及します。※カップリング要素注意です。
ベルトルト「僕は、君の、そばかすが嫌いだ」
1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 22:38:56 ID:yMCZeDdU
マルユミ要素ありのベルユミ
苦手な人はそっと閉じで
あと、ホモ注意
ミーナは腐ってる
クリスタは処女をこじらせた
最初から最後まで一気に貼るので、感想があれば適当に挟んでもらって構わない
…と思ったが、途中で寝るかも知れない
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 22:40:54 ID:yMCZeDdU
マルコ「…ってベルトルトに言われてさ」
マルコ「その時、初めて気が付いたんだ…今の自分の姿に」
マルコ「正直、どう思う?ライナー」
ライナー「…」
ライナー「はぁ…」
ライナー「ベルトル、とりあえずマルコに謝れ」
ライナー「言い訳は、謝罪のあとに聞く」
ベルトルト「…」
ベルトルト「だって…」
ベルトルト「だってマルコが悪いんだ!僕の寝相を執拗にからかってくるから!!」
マルコ イラッ
マルコ「だからってこんな仕返しの仕方しなくたっていいだろ!?」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 22:42:40 ID:yMCZeDdU
マルコ「陰湿だよ!ベルトルト!!」
ジャン「まぁまぁ…マルコも落ち着けよ」
ジャン「ほら、よく鏡を見て見ろ…ベルトルトのおかげでお前…
マルコ「ジャンは黙ってて!これは僕とベルトルトの問題!!」
ライナー「ほら…ベルトル、いいから謝れ」
ベルトルト「いやだ」
コニー「珍しくベルトルトが自我を出してるな~」
ジャン「お前…『自我』って言葉知ってたのか…」
コニー「んだよ、絡むなよジャン」
ライナー「いいから謝れ!!」
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 22:44:49 ID:yMCZeDdU
ベルトルト「…」ムスッ
ベルトルト「マルコ…そばかす消して申し訳ありませんでした!!」
ライナー「…」
ベルトルト「ほら!僕、謝ったからね!これで満足?ライナー」
ライナー「はぁ…」
マルコ「申し訳ありませんでした!じゃないよ…もうどうすんだよ、これ…」
ジャン「だから、男前になったじゃねぇか、そばかす消えて」
コニー「大体、ベルトルト…お前どうやってマルコのそばかす消したんだよ…」
ベルトルト「…えっとね」
ベルトルト「こないだライナーと街まで日用品を買いに行ったんだよね」
ライナー「2週間ほど前だったな」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 22:46:50 ID:yMCZeDdU
ベルトルト「そしたら、露店でさ…そばかすを消す薬ってのが売ってたんだ」
コニー「へぇ…」
ベルトルト「ちょっと高かったんだけど…」
ベルトルト「最近、マルコとジャンに執拗に寝相をからかわれたことを思い出して」
ベルトルト「2瓶買ってきた。2瓶で1か月分」
ジャン「それでマルコのそばかすを消して、仕返ししてやろうと思ったって訳か…」
ベルトルト「うん…」
ジャン「ちょっと待て!お前…今サラッと流したけど、俺にも恨みを抱いていたのか?」
ベルトルト「…別に」
ジャン「お…俺にはどんな嫌がらせをしようとしていたんだよ!白状しろ!!」
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 22:48:44 ID:yMCZeDdU
ベルトルト「い、嫌がらせだなんて…」
ベルトルト「まぁ、マルコのそばかすが上手く消えたら…そうだな、ジャンには…」
ベルトルト「ミーナにジャンとマルコは実は付き合っていて、夜中にあの声がうるさい…」
ベルトルト「って密告でもしようかな?…って思っていたけど…」
ベルトルト「嫌がらせにもならないよね?小粋なイタズラ程度でしょ?」
ライナー「…」
ジャン「…」
マルコ「…」
コニー「夜中にあの声ってなんだ…?」
マルコ「…君って、最低…」ボソッ
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 22:50:49 ID:yMCZeDdU
ジャン「ベルトルト…今後は恨みを溜め込む前に、本人に直接言えよ…」
ジャン「俺は…知らない所でホモにされた挙句、噂好きのミーナによって…」
ジャン「全同期に好奇の目を向けられるところだったのかよ…あっぶねぇ…」ブルッ…
コニー「なぁー、あの声ってなんだよ…もう」
ライナー「お前…それでいつもマルコが寝てから、顔にその液体を塗っていたのか…」
ベルトルト「うん」
ベルトルト「だんだんそばかすが薄くなって、消えていくのが面白くて…」
ベルトルト「今日でちょうど2週間なんだけど、キレイさっぱり消えたみたいだから」
ベルトルト「思い切ってマルコに打ち明けてみた」
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 22:53:15 ID:yMCZeDdU
ベルトルト「僕は、君の、そばかすが嫌いだ…って」
ベルトルト「いや、もう過去形でいいよね?僕は君のそばかすが嫌いだった…。よし!」
ジャン「よし!…じゃねーよ…」
マルコ「…」
ベルトルト「なんで今まで気が付かなかったのかなぁ?そんなに大切なそばかすなら…」
ベルトルト「毎日鏡を見てれば、徐々に薄くなっていることぐらいすぐに分かるでしょ?」
マルコ「男は…女の子みたいに毎日、鏡なんか見ないだろ?」
マルコ「手鏡なんか持ってないし、男子寮や兵舎内だって鏡がある場所は限られている」
ジャン「まぁ…そうだな」
ジャン「そばかすって色素薄いから、窓ガラスに映してみても分かりにくいしな…」
マルコ「でしょでしょ?ジャン!!さっすが僕の親友だ」 ギュッ… スリスリ
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 22:55:48 ID:yMCZeDdU
ジャン「マルコ、抱きつくな!!おい!」
ライナー「ミーナじゃないが…女子の前でそれするなよ?完全に誤解されるぞ…」
ライナー「いつの間にかベルトルの嘘が真実として独り歩きしそうで恐ろしいな…」
コニー「なぁなぁ…夜中のあの声って…
ベルトルト「でも、マルコに打ち明ける前に…」
ベルトルト「ジャンへの仕返しは、ついさっきに完了しているんだけどね…」ボソッ
ジャン「!?」
マルコ「!?」
ジャン「おっまっえっ!!ミーナに…ミーナに言ったのかよ!!このアホがっ!」
ジャン「おっ、俺!今から女子寮行ってその嘘話、取り消してくるわ!!」 ダッ
ジャン「あぁ…くそがっ!ミカサが本気にしたら…てか覚えとけよ!ベルトルト!!」
ダダダダダダッ
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 22:57:51 ID:yMCZeDdU
コニー「ははは…ジャン。噂ってのはな、ほっとくのが一番いいんだぜ」
コニー「ムキになって否定すればするほど、周りは真実だと思い込むからな~」
ライナー「お前、たまに事の本質を突くな…」
マルコ「とにかく!ベルトルト…返してよっ!僕の…僕のそばかす…」グスッ
マルコ「このままじゃ僕のアイデンティティーが崩壊するだろっ!!」
ベルトルト「アイデンティティー?」
マルコ「自己確立だよ!僕が僕である証明!」
マルコ「いくら現在、成績7位の僕でも…このままだとモブに埋もれちゃうじゃない!」
ライナー「いきなりモブとか言い出すなよ…こっちこそ世界観が崩壊寸前だぞ…」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:00:28 ID:yMCZeDdU
ベルトルト「待ってよ!じゃぁさ、マルコってそばかすが本体なの!?」
ベルトルト「そばかすがなくてもマルコはマルコでしょ?」
マルコ「…」
マルコ「はぁ…」
マルコ「ベルトルトはもっと頭が良いかと思ってた…」
マルコ「噛み砕いて言わなきゃわかんない?」
マルコ「君は僕のそばかすが嫌いだったのかも知れないけど…」
マルコ「僕は、君の、高すぎる身長が嫌いだ」
ベルトルト「…うっ」
マルコ「身長を縮める薬が、もし街の露店で売ってたら…絶対買ってくるからね!」
ベルトルト「そ、そんな薬売ってる訳ない!」
マルコ「そりゃ、売ってる訳ないけど!」
マルコ「…それだけ僕は今回のベルトルトの所業に対して怒ってるんだってこと!」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:02:14 ID:yMCZeDdU
マルコ「アイデンティティーの崩壊ってこういうことだよ?」
マルコ「104期で一番背が高い奴と言えばベルトルト。ベルトルトと言えば身長」
マルコ「すなわち、ベルトルトの本体は身長なんだよ?僕のそばかすと一緒で」
ライナー「むちゃくちゃ言ってるが、妙に説得力があるから困るな…」
コニー「こいつら何言ってるかわかんねぇよ…」
マルコ「あぁ、もう…しばらくは君と口も利きたくないから…」
マルコ「僕の気持ちが落ち着くまで、話しかけないでくれる?顔も見たくない」
ベルトルト「ちょっ…ちょっと待ってよ!その理屈はおかしいよ!!」
マルコ「は?」
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:04:47 ID:yMCZeDdU
ベルトルト「僕と言えば身長…そこまでは認めてもいい…でも…」
ベルトルト「そばかすと言えば、マルコ…じゃない。いや、マルコかも知れないけど…」
ベルトルト「ほら、もう一人いるでしょ?」
ベルトルト「黒髪の、口が悪くて…キツイ眼をした…」
マルコ「…」
マルコ「…ユミル?」
ベルトルト「そう!」
ベルトルト「そばかすの利権は、マルコが独占しているわけじゃないんだって!!」
コニー「なぁ、ライナー『利権』ってなんだ?」ヒソヒソ…
ライナー「あぁ…えっと、利益を得る権利って意味だ」
コニー「へぇ…」
ベルトルト「ほら、ユミルだってそばかすのおかげでキャラ立ちして、女子にも人気が…
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:06:40 ID:yMCZeDdU
マルコ「へぇ…ユミルはそばかすのおかげで、女の子にも人気が出たんだ…ふーん…」
ベルトルト「あ…」
マルコ「じゃ、僕もそばかすがあれば女の子にモテるよね?ベルトルト」
ベルトルト(いやいや、だから、マルコの理屈はおかしいって!)
ベルトルト(そばかすが消える前も特別モテてた訳じゃなかっただろ!?)
ライナー≪また論点をずらし始めたぞ…この屁理屈、アルミン並みだな…≫ヒソヒソ
コニー≪異次元会話何とかしてくれよ…傍で聞いている方は置いてけぼりだぞ…≫
マルコ「あれれ~?その僕の…大事なそばかすを消したのは誰だったっけなぁ?」
ベルトルト「う…」
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:11:51 ID:yMCZeDdU
マルコ「ねぇ、ベルトルト…君の、心からの謝罪の言葉が欲しい…」
ベルトルト「…」
ベルトルト「マルコ…ごめんなさい…」
ベルトルト(く、くやしい…!でも…謝っちゃう…)ビクンビクン
マルコ「でも、いくら謝られたところで、もう消えたそばかすは元には戻らないんだよ」
ライナー「じゃ、なんで改めてこいつに謝罪させたんだよ…お前…」
コニー「今日のマルコは攻めてくるなぁ」
マルコ「あぁ…僕のアイデンティティー…」
マルコ「そこで、考えたんだけどさ」
マルコ「僕は、ベルトルトを許そうと思う」
ベルトルト「!?」
ライナー「!?」
コニー「はぁ?」
20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:14:13 ID:yMCZeDdU
マルコ「ただし、一つだけ条件がある」
マルコ「僕のそばかすを消した薬、まだ1瓶残ってたよね?」
ベルトルト「うん…」
マルコ「その薬で…」
ベルトルト ゴクッ…
マルコ「ユミルのそばかすも消して来い!!」
ベルトルト「…!!!!」
ベルトルト「む…無理だよ!同室でもないんだしっ!!どうやって顔に塗るのさ!」
マルコ「クリスタにでも頼めばいいだろっ!」
マルコ「例えばそう…」
21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:17:42 ID:yMCZeDdU
マルコ「『僕、ユミルが好き過ぎて贈り物を用意したんだ!肌が綺麗になる化粧水だよ!』」
マルコ「『僕からじゃ受け取ってくれないからクリスタからって事で渡してくれないか?』」
マルコ「…とか何とか言ってさぁ!ね?出来るでしょ。出来るよね?僕のそばかす消し…
ベルトルト ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…
ベルトルト「あぁああぁぁ…!! もう、くそっ…出来るよ!出来るさ!!マルコの馬鹿!」
ライナー「ベ…ベルトル…?」
ベルトルト「僕は、僕はね!本気になれば壁だってぶっ壊せるんだ!あははははははは!」
ライナー「おい!ベルトル!!やめろ!」
コニー「ストレス溜めこんでるなぁ…マルコもベルトルトも…」
コニー「せっかくの休日、馬鹿に付き合うのは勿体ねぇから、俺もおいとまするわ…」
22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:20:20 ID:yMCZeDdU
ベルトルト「じゃ、僕は今からクリスタのところに行ってくる」
ベルトルト「マルコが用意した台詞…」
ベルトルト「一言一句、間違えずに使わせてもらうからね…」ニコッ
マルコ「どうぞどうぞ」
マルコ「好きにパクっちゃって!そんでユミルのそばかすを消してきて」ニコニコ
マルコ(ユミル、ごめんね…)
マルコ(僕は、君を道連れにする。ユミルはそばかすが無い方が…多分可愛い!)
マルコ(いや、今でも充分、可愛いけど…あぁ、お嫁さんにしたい…はぁはぁ)
マルコ(そしてユミルのアイデンティティーが崩壊したところで僕が慰めて…っと)ニヤニヤ
23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:22:47 ID:yMCZeDdU
~兵舎内 どこかの廊下~
クリスタ「えっ!」
ベルトルト「頼めるかな…?クリスタ」
ベルトルト「早くユミルに渡したくて、プレゼント用の包装もしてないんだけど…」
クリスタ「ベルトルト…」
クリスタ「大丈夫!任せて。私が可愛く包装してユミルに渡しておく」
クリスタ「一応、ベルトルトの希望通り『私からの贈り物だよ』って言って渡すけど…」
クリスタ「もしユミルがこの化粧水を気に入ったら、」
クリスタ「『本当はベルトルトからなの』…ってユミルに伝えてもいいよね?」
ベルトルト「…」
24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:26:23 ID:yMCZeDdU
ベルトルト「えっと…それは、嫌だ」
クリスタ「なんで?ユミルの事、好きなんでしょ?気持ちはちゃんと伝えないと…」
ベルトルト「そ、そう!好きだから…」
ベルトルト「だからさ、ほら…贈り物の事も、告白も…自分の口から伝えたいな…なんて」
クリスタ「わぁぁ…」キュンキュン…
クリスタ「素敵…」キラキラ
クリスタ「ベルトルトって、男の子だね!」
ベルトルト「えっ…」
クリスタ「私、応援するっ!ベルトルトの恋」ギュッ
ベルトルト「わっ…手っ」///カァァ…
クリスタ「あ、ごめんね、興奮しちゃって」パッ
25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:28:12 ID:yMCZeDdU
ベルトルト「いや…あの…あぁ、そうだ!」
ベルトルト「えっと、その化粧水の使い方なんだけど…1日1回、就寝の直前に使うんだ」
ベルトルト「特に目の下と頬にたっぷりと…美白化粧水でさ、2週間で効果を実感するよ」
ベルトルト「もっとも、その化粧水は2週間分しかないんだけど…」
クリスタ「わかった!それも伝えておくね」
ベルトルト「…」
ベルトルト「ねぇ、あのさ…クリスタはユミルのそばかす、好き?」
クリスタ「えっ…」
クリスタ「変なこと聞くんだね。もちろん好きだよ!」ニコニコ
26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:29:38 ID:yMCZeDdU
クリスタ「でも、そばかすが有っても無くても、ユミルはユミルだから…」
クリスタ「ユミルの心がユミルのままであったなら見かけが変わっても…別に関係ないよ」
ベルトルト「そっか…良かった」ホッ
ベルトルト(あれ?なんでこんなこと聞いているんだ…僕は)
クリスタ「それよりベルトルトはどうなの?」
ベルトルト「へ?」
クリスタ「ベルトルトは、ユミルのどこを好きになったの?」
ベルトルト「えっ…あの……えーっと、その…」
ベルトルト(まずい、何も考えてなかった…)
ベルトルト(上手く答えないとクリスタに疑われる…)
27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:32:34 ID:yMCZeDdU
ベルトルト「そう、だな…面倒見が良い性格も好きだし、長身で細身の見た目も好きだ」
クリスタ「ねぇ、それユミルの身体が好きって事だよね?」ジィー
クリスタ「…いやらしいこと考えてる?」
ベルトルト「ち…違うよ!そんな劣情だけの気持ちじゃないってば…僕に失礼すぎるよ!」
クリスタ「…」
ベルトルト「あっ…あとは、顔も好みだし、成績も優秀だし…ほら、声もキレイだし…」
ベルトルト「女らしさを感じないから話しやすいし、でも胸は大きくて柔らかそうで…」
ベルトルト「そのギャップがたまらなく魅力的って言うか…」
ベルトルト 「えっ…?」
ベルトルト(何言っちゃってるの!僕…。本当にこんなこと考えてた?)
29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:34:32 ID:yMCZeDdU
クリスタ「胸が大きくて柔らかそう…って、ベルトルト…あなたやっぱり…」
クリスタ「はぁ…そういうお年頃なのは分かるけど…ユミルを性的な目で見るのはやめて」
クリスタ「頭の中でユミルとあんなことや、こんなことを妄想するのも禁止ね!」
クリスタ「あとユミルをおかずに自慰するのも、今後はやめてね…ユミルが穢れる」ハァ…
ベルトルト「違うって!誤解だ!!そんなこと断じてしてない!」アワワ…
ベルトルト(自慰ってなんだよ!君の見た目からは想像もできないような言葉が出たぞ!)
クリスタ「贈り物は渡しておく…」
クリスタ「あのね、エッチな事するのは…ちゃんと相手の気持ちを確かめてからだよ?」
ベルトルト(説教スイッチ入った!?)
30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:37:16 ID:yMCZeDdU
クリスタ「我慢しきれずに嫌がるユミルを無理やり押し倒したりしたら、私はあなたを…
ベルトルト「しない!そんなこと絶対にしない!!クリスタこそ妄想やめて…ぐすっ」
ベルトルト「勝手に僕を脳内でエロくて性欲が抑えきれない鬼畜系男子にしないでよ!」
クリスタ「だって…最近までそういうの多かったんだもん…」
ベルトルト「どこに多かったんだよ!!僕は違うよっ!」
クリスタ「まぁ…ベルトルトは草食系男子の筆頭だし、性格上出来るわけないか…」
クリスタ「あ、ベルトルトは仏男子かなぁ?」
ベルトルト「ブッダンシ?」
クリスタ「今後、流行るかも知れないよ?」
クリスタ「趣味が一番、自分のペースで行動したい、恋愛は面倒くさい、彼女はいらない」
クリスタ「気を使いたくない、一人が好き、女の子といると疲れる…そういうタイプ」
31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:39:49 ID:yMCZeDdU
ベルトルト「あぁ、それ僕だ…」ハァ…
クリスタ「ごめん…汗いっぱいかいてるね。反応が面白くてつい調子に乗っちゃった」
ベルトルト(乗っちゃったじゃないよ!!おこだよ!僕は…激おこだよ!!)
クリスタ「全部、冗談だよ。ベルトルト」
クリスタ「お詫びにユミルでエッチな妄想して抜いている事は言わないでおいてあげるね」ニコッ
ベルトルト(誰に言うつもりだ!ミーナか?ミーナなんだろっ!?)
ベルトルト「あぁもう!…何で既成事実みたいになってるの…エッチな妄想はしてない!」
ベルトルト「大体、ぬ…抜くって何?」
ベルトルト「そんな女神みたいな顔して卑猥な妄想、そっちがやめて!」
ベルトルト(あとで僕の恨み帳に、クリスタの名前も追加しておこう…)
ベルトルト(仕返しにライナーとくっつけてやる!)
ベルトルト(いや、それだとライナーが幸せになりそうで、それはそれでムカツク…)
32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:42:02 ID:yMCZeDdU
クリスタ「ベルトルトの気持ちは良く分かった。ユミルに告白できるといいね」
クリスタ「私に何か手伝えることがあったら、何でも相談してね!」
ベルトルト「ありがとう、クリスタ」
ベルトルト(…何で、こんな事になってしまったんだ…)
ベルトルト(僕はただ、マルコに仕返しをしたかっただけだったのに…うぅ…)
…そして2週間後
~訓練兵団兵舎内 食堂~
ミーナ「ユミル!最近どうしちゃったの?…なんか急にキレイになっちゃってさ…」
ミーナ「実は前から聞こうと思ってたんだよねぇ…1週間前くらいから別人みたいだよ」
ユミル「えっ…いや…そうか?」
サシャ「そうですよ!私も聞きたいです」
34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:44:31 ID:yMCZeDdU
サシャ「なんか肌もつやっつやですし…いつもより色っぽい感じがします」
サシャ「もしかして…恋でもしてるんですか!?」
ユミル「いやいや、そんな事はないんだが…」
ユミル「クリスタが2週間前に、私に化粧水をくれてな。嬉しくて毎日つけてたんだ」
アニ「へぇ…」
ユミル「その化粧水のおかげかな…?」
ユミル「確かに肌の調子が良いんだ、プルプルのつやつやで…心なしか気持ちまで軽い」
ユミル「昨日使い切っちゃって、また追加で欲しいんだが…もう手に入らないらしい」
ミーナ「いいな!いいなぁ!!…ねぇねぇ、クリスタ。ユミルにあげた化粧水って…」
ミーナ「一体どこで買ったの?教えて!もう手に入らないって期間限定品って事なの?」
サシャ「クリスタ、私にも教えてください!!」
ミカサ「私も…知りたい…」
35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:46:42 ID:yMCZeDdU
クリスタ「えーっとね…あの…う~ん…これ、言っちゃってもいいのかな…」
アニ「いいよ。言っちゃいな…私も知りたいし」
クリスタ「うん…実はね、それ私が用意した化粧水じゃないの…」
ユミル「!?」
クリスタ「ユミルのことが好きな男子に頼まれてね…」
クリスタ「自分からの贈り物だとユミルに受け取ってもらえないからって…それでね」
ユミル「マ…マジか…」
ミーナ「へぇ。ユミルもスミに置けないね」
アニ「そう言えば、ユミル…あんたそばかすどうしたの?」
ユミル「そばかす?」
サシャ「あ!初めて気付きました…ユミル…そばかす消えてますよ!!」
ユミル「えっ?」
36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:48:54 ID:yMCZeDdU
クリスタ「うん、私は前から気付いていたけど…みんなは今初めて気が付いたの?」
ミカサ「ええ…じっくり顔を見る機会も、さほどないから…」
ミカサ「顔の印象が明るくなって…肌の白さも際立つようになった…羨ましい…」
サシャ「ミカサも元々色白ですよ!大丈夫です!!」
ユミル「そ、そうか…ありがとう。ま、肌色の価値観なんてのは時代と共に変わるしな…」
ユミル「昔は色白より焼けた肌の方が健康的って事で、もてはやされた時代もあったし」
サシャ「昔っていつの時代の話ですか…私らが生まれて以後は美白一強の時代ですが…」
ユミル「…」
ユミル「あれって…そばかすが消えるくらい強力な美白化粧水だったのな…」
ユミル「どおりで強い薬品臭がすると思った。副作用とかねぇよな?ちょっと心配だ」
クリスタ「ごめん…ユミル」
37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:51:12 ID:yMCZeDdU
クリスタ「私からの贈り物だと思ったから、信用してあれを使ってくれてたんだよね?」
クリスタ「もっと成分とか、確認してから渡すべきだった…」ウルウル…
ユミル「いいって!気にすんな」
ユミル「2週間使って何ともないんだ。今後もきっとなんともないよ」ニコッ
ユミル「ただ、そばかすがな…」
ユミル「一族…てか、親からの遺伝だから無いってのは少し落ち着かないな」
アニ「無い方が、美人じゃないか?割と本気で言うけど」
ミカサ「そう…キレイに…なったと思う」
ミーナ「そんな事より、問題は誰がユミルにその化粧水を贈ったかだよねぇ…」ニヤニヤ
ミーナ「クリスタ!相手の名前、教えて」
クリスタ「そ、それは、言えないよ…本人は自分で告白するって言ってたんだから…」
クリスタ「そのうち名乗り出ると思う」
38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:53:28 ID:yMCZeDdU
クリスタ「彼は、ユミルに対して真剣なの!」
クリスタ「顔が好みで、特に胸が大きくて柔らかそうなところが…もうたまんないって」
ユミル「…」
アニ「その男の…どこが真剣なんだい?」
アニ「どう考えたってユミルの身体目当てじゃないかっ!!」バシッ!
サシャ「何ですかそいつは…最低ですね。同期ですよね?その男」
ミカサ「はっ…まさか、エレン…?」
ミーナ「うっわぁ…分かりやすいね。どう考えても身体目当てだね。それ…」
アニ「ユミル、そんな男に目をつけられていたんだ。可哀想に…変態だね、そいつ」
ミサカ「誰か…否定して、欲しい…エレンじゃないと…」クスン…
ユミル「…はぁ」
ユミル「別に誰だっていいよ…興味がない」
39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:55:44 ID:yMCZeDdU
アニ「クリスタ!あんたにその化粧水を渡してきた男って誰だ?早く言いな!」
クリスタ「だから、言えないってば!!」
ユミル「もういいって!」
ユミル「今更、何言っても同じだ…もうあの化粧水…全部、使っちまったんだからな」
ユミル「だがクリスタ。私はお前を信用してあの化粧水を使った…」
ユミル「なぁ、こんなすさんだ世の中だ」
ユミル「私がどこかで誰かの恨みをかって、そいつがお前を騙して…贈り物だと偽って」
ユミル「異物を混入させた化粧水やら何かを私に使用させる可能性が今後もあるから…」
ユミル「次から貰ってくるのはやめてくれ…。いいな?」
クリスタ「う、うん…。分かった。勝手なことしてごめん、ユミル」グスッ…
ユミル「いいって!ほら、泣くな」ナデナデ
40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/13(木) 23:59:27 ID:yMCZeDdU
サシャ「異物混入の異物って…具体的にどんなのでしょう?」
アニ「想像したくないけど…その変態男が本当にユミルの事を好きだったのなら…」
アニ「化粧水に、唾液や精液かなんかを混入してても、おかしな話じゃないね…」
ユミル ゾワッ…
サシャ「あ~…聞いたことあります。相手が好き過ぎて、ジャムに精液を入れた事件」
ミカサ「違う…あれは、ジャムの瓶に何日も溜めた精液を入れて贈った事件で…」
ミカサ「瓶だけジャム瓶で中身は10割精液」
ミーナ「うわ……きっもちわるぅ…」
ユミル「…」
クリスタ「無いよ!無いって…」
クリスタ「だって化粧水、封切られてなかったもん!!もうやめてよ…」
41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:02:52 ID:lWnMPI7M
ユミル「ク、クリスタ…」ギュッ…
ユミル「まぁ、大丈夫だ…精神的に少しやられたが…はぁ……」
ユミル「でも、あとで犯人を聞き出すからな…隠さずに教えてくれよ?」
クリスタ「…」
ユミル「気持ちを切り替えて、風呂に入って思いっきり顔洗いたい…で、早く寝たい」
ユミル「さて…みんなも飯、食い終わったろ?女子寮に戻ろうぜ」ガタッ
マルコ「待って!ユミル」
ユミル「…ん?」
マルコ「2週間経ったね、僕によくその顔を見せて?」ジッ
ユミル「はぁ?」
42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:04:57 ID:lWnMPI7M
マルコ「やっぱり…ユミルもそばかすが消えている…しかも超美人になってる…」
マルコ「僕の思った通りだ」ハァハァ…
マルコ「お互いアイデンティティーの喪失は辛いけど、二人でなら乗り越えて行けるよ!」
アニ「二人で…って、クリスタ…あんたに化粧水を渡した男ってマルコなの?」
アニ「ほら、ユミルの事を真剣に好きだって言ってた男」
クリスタ「ち、違うよ…マルコじゃない…」
ユミル「アイデンティティーの喪失?」
ユミル「ひょっとして、私のそばかすが消えたことを言ってるのか?」
マルコ「うん、そうだよ!僕と同じ」
ユミル「ふむ…私はそんな事ないぞ、マルコ」
ユミル「私は私に自信があるからな!」ヘッ
43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:07:25 ID:lWnMPI7M
ユミル「別にそばかすが有ろうと無かろうと関係ない。私が私である限り何も変わらない」
クリスタ「ユミル!私もそう思ってた」
マルコ「ユ、…ユミル。心が折れてないの?」
ユミル「何で折れる必要がある?って言うか、マルコもそばかす消えてるじゃねぇか…」
ユミル「今、気が付いたよ。なかなかのモブ…ゴホン…色男だ。似合ってるよ」
マルコ「ほ、本当に…似合ってる?そばかすが無い方が…色男…なの?」
ユミル「私のそばかすが消えている事、自分でも意識してなかったし…周りの同期も」
ユミル「さっき気が付いたくらいだ。別にそんな大したことじゃないんじゃないか?」
ユミル「アイデンティティーの喪失だなんて、お前大げさだな!ダハハハハ!」
マルコ「…」
44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:10:00 ID:lWnMPI7M
クリスタ(ユミル!違うの…私は気付いてた)
クリスタ(でね、周りの男子も気付いてた…だって今までと反応が違うでしょ!?)
クリスタ(ねぇ!もう少し危機感を持ってよ)
ジャン「ミカサ!聞いてくれ!!何度でも言う。俺はマルコとデキてなんかないんだっ」
ミカサ「ジャン…あなたの男色趣味は、私には関係ない…誰を好きになっても個人の自由…」
ミカサ「でも、エレンに手を出すのだけは、絶対に許さない!…ので、覚えておいて」
ジャン「出すわけねぇだろ!俺はあの死に急ぎ野郎に興味はない!!」
ジャン「ミーナ!変な噂広めるんじゃねぇよ!ベルトルトの嘘に踊らされやがって…」
ジャン「もう2週間も好奇の目に晒されてるんだぞ!俺達は…」ハァハァ…
マルコ「僕は別に構わないよ。っていうか、騒ぎ立てる方が噂は消えないしね…」
ミーナ「よっマルコ、男前だね!」
45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:13:09 ID:lWnMPI7M
ミーナ「やっぱさ、夜の立体機動はマルコが上なの?そうなの?そうなんでしょ!?」ハァハァ
マルコ「それはミーナには内緒だなぁ…」フフッ…
ジャン「マルコも乗っかるなよ!ミーナ、よく聞けよ!!あれは俺達の話じゃないんだ…」
ジャン「ベルトルトの話なんだよ!ライナーとベルトルトはデキているんだ!!」
ベルトルト「えっ…」
ライナー「ん…?」
ジャン「夜の声がうるさいのはライナーで…
ミーナ「う~んと…正直、ライベルもベルライも…妄想するの飽きた」
ジャン「は?」
ミーナ「今の私のトレンドは、マルジャンなんだよねぇ…だから真偽のほどは関係ないの」
ミーナ「ベルトルトが本当のことを言ってようが嘘だろうが…妄想できれば…」ハァハァ
ミーナ「マルジャンに飽きたら、次はマルコニで妄想しようかなぁ」ダラーッ
46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:16:12 ID:lWnMPI7M
コニー「さ…最悪の人材だな、ミーナ」
ライナー「恐ろしいこと言ってるぞ…こいつ」
ベルトルト「腐ってるね…遅すぎたみたい。色々と」
ベルトルト「てか、ジャン!僕とライナーは同郷ってだけでデキてなんかないから!!」
ベルトルト「そっちと違って…」ボソッ
ジャン「ベルトルト…てっめぇ!」グィッ
ユミル「クリスタ、部屋に戻ろう。アニとサシャ、ミカサはとっくに離脱したみたいだ」
クリスタ「う…うん」
ベルトルト「あ、待って!ユミル…」
ユミル「ん?」
ベルトルト「あの…顔、もう一度見せて…本当にそばかす消えちゃった?」
47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:18:07 ID:lWnMPI7M
ユミル「…見りゃわかるだろ?」
ユミル「誰が寄越したか知らないが、あの得体のしれない薬品のせいでそばかすを失った」
ベルトルト「…ごめん」
ユミル「何でお前が謝るんだ?」
ユミル「…ま、別に騒ぐほどの事でもない。…ってもうこんな時間かよ」
クリスタ「ユミル、また?」
ユミル「あぁ…今日は兵舎裏の井戸まで呼び出されててさ…今、思い出した」
ユミル「早く行かねぇと…チッ…面倒くせぇな」
クリスタ「今度は誰から?」
ユミル「サムエル…」
48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:20:24 ID:lWnMPI7M
ベルトルト「はぁ?…な、なんで?」
ユミル「知らねぇよ!今まで接点なんか無かったんだからな!!」
ユミル「金貸してくれとかだったら…どうやって断るか…」
ベルトルト「こんな時間にそんな用件で呼びつけるわけないでしょ…」
ベルトルト(ありえないけど、告白の流れだよね…サムエル…)
ベルトルト(ちょっとユミルのそばかすが消えてキレイ系のお姉さんになったからって…)
ベルトルト(もう告白…?まだ薬をあげてから2週間だよ?)
ベルトルト(本当にあいつらユミルの顔しか見てないのな!いや…身体目当てかも…)
ベルトルト(ユミルも、ほいほい告白されに行かないでよ…なんて返事をするつもり?)
ベルトルト(もう!そばかす消してあげたの僕じゃないか!!急にモテだしてさ!くそっ)
ベルトルト「あれ…?何で、こんなに、イライラしてるんだ…僕は…」
49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:23:16 ID:lWnMPI7M
クリスタ≪ちょっとベルトルト!≫グイグイ
ベルトルト「えっ?」
クリスタ≪これで5人目…≫ヒソヒソ…
ベルトルト≪な、何が…?≫
クリスタ≪ユミル、他の男に取られちゃうよ!?それでもいいの?≫
ベルトルト「は?」
クリスタ≪そばかす薄くなってから…ユミル、モテモテなの≫
ベルトルト「…」
クリスタ≪本人に自覚とその気は無いみたいなんだけど…≫
クリスタ≪ほら、ベルトルトも早く告白しないと…≫
ベルトルト「ぼ…僕はいいよ…僕は、その…違うんだ!実はね、クリスタ…
50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:25:37 ID:lWnMPI7M
ユミル「クリスタ、先に部屋に戻っていてくれ」
クリスタ「えっ…あ、うん。わかった…」
クリスタ「ベルトルト!応援してるからね!」
ベルトルト「…」
ベルトルト(サムエル…か)
ベルトルト(胸がざわざわする…これ、嫌な感じだ)
ミーナ「ねぇ…ベルトルトってさ、ユミルが好きなの?」
ベルトルト「!?」ビクッ!
ベルトルト「な…何を…
ミーナ「他の男子みたいに、そばかす無くなったから彼女を好きになったんでしょ~?」
ベルトルト「違うよ、僕は別にユミルなんか好きじゃない!!…あっ!」
51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:27:46 ID:lWnMPI7M
ベルトルト キョロキョロ
ミーナ「もう行ったよ、ユミル。待ち合わせの場所に…」
ベルトルト「…」
ミーナ「そうやってさ、意地張ってると…そのうち他の男に取られちゃうよぉ…うふふ」
ベルトルト「本当にそんなんじゃないんだ…。僕はただ、マルコに言われて…」
ベルトルト「そばかすを消す薬をユミルにあげただけ…彼女の事を特別意識したことは…
ミーナ「でも、美人だと思ったでしょ?今のユミル。それで気になって仕方がない…」
ベルトルト「うん…」
ベルトルト「えっ!!僕、今…うんって言った?」
ミーナ「言った言った!」
52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:29:58 ID:lWnMPI7M
ミーナ「って…うっかりしてたけど、ベルトルトがユミルに化粧水を贈ったの?」
ベルトルト「うん…そう。街の露店で買った、そばかすを消す薬なんだ…」
ミーナ「じゃ、あんたが化粧水に精液混入させた犯人?」
ベルトルト「は!?…せ、せいえき?」
ベルトルト「そ、そんなことするわけないだろ!!封も切ってないのに!」
ベルトルト「なんだよ!ここの女子は変態ばっかだ!自慰とか、抜くとか、精液とか!!」
ベルトルト「君たち本当に最低だよ!!」グスッ…
ライナー「おっ…大声で騒ぐな、ベルトル」
ライナー「みんなこっちを見てるぞ。お前まで変態に思われる…」
ミーナ「まぁ、女子寮も処女をこじらせてるの多いからね…あ、私は違います」
53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:32:28 ID:lWnMPI7M
ジャン「大体、お前が全ての元凶じゃねぇのか…?他人事みてぇに言ってやがるが…」
ジャン「マジで変な知識、教えるなよ?特にミカサにだ!!」
ベルトルト「クリスタに妄想込みの性の知識を教えたのは…ミーナだったのか…」
ライナー「クリスタ…性の知識…俺も教えてやりたいな。実地で」ハァハァ…
コニー「なぁベルトルト、いいのか?マルコはユミルを追って中庭に向かったけど…」
ベルトルト「…」
ベルトルト「僕も、行く…」
ベルトルト「で、サムエルが振られるところ、僕も見てくる…」
ミーナ「クリスタからベルトルトは仏男子って聞いてたけど、そんな事ないじゃん…」
ミーナ「ちゃんと、女の子が好きな普通の男の子だねぇ…」
54: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:35:04 ID:lWnMPI7M
コニー「当たり前だろ…ミーナ…」
ミーナ「薔薇も百合も好きなんだけどさ、やっぱノーマルも好きなわけよ!」
ミーナ「マルコとベルトルトとユミルの恋の三角関係…」
ミーナ「ちょっと楽しみだね。修羅場りそう」
コニー「見に行くか?みんなで」
一同「…」
~兵舎裏の井戸~
ユミル「悪ぃ…サムエル」
サムエル「い…いいんだ。こっちこそ突然すまなかった、こんな事…迷惑だっただろ?」
ユミル「お前とはほとんど喋ったことがなかったが、良かったら今度…勉強教えてやるよ」
サムエル「えっ!?」
55: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:38:13 ID:lWnMPI7M
ユミル「お試しで付き合うつもりもねぇんだけど…」
ユミル「普通の友達として、仲良くできねぇかな?今後は…」
サムエル「ユミル…それって、残酷だよ…」
~草陰で見守るベルトルト、ライナー、ジャン、コニー、ミーナ達~
ミーナ「友達として付き合えるわけないでしょ!残酷すぎる…」
ジャン「…胸が、痛すぎるぞ…おい!」
ライナー「ユミルって案外モテるんだなぁ…」
コニー「もうブスって言えねぇのかな…寂しいもんがあるが、だがあえて俺は言う」
ベルトルト「…」
56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:40:46 ID:lWnMPI7M
ミーナ「好きな子ほどいじめたい心理だねぇ…コニー可愛い…」
コニー「ちげぇーよ!バカ。腐れ縁だ」
ベルトルト「なんで…急にモテだしたの?そばかすが消えたぐらいで…」
ライナー「ん?」
ベルトルト「ユミルの本質は、何も変わってないのに…彼女は2週間前と同じなのに」
ベルトルト「顔のシミが少し減ったぐらいで、どうしてこんなに彼女に男が群がるの?」
ミーナ「説明しよう!」
ミーナ「元々、顔の作りは良かった。美人の素質があった。そして…」
ミーナ「同期で人気の高いクリスタを独占していたことで、一部から恨みをかっていた」
ジャン「あぁ、そうだな…」
57: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:42:53 ID:lWnMPI7M
ミーナ「だがしかし、そばかすが消えたことで彼女自身が注目され始めた」
ミーナ「いわゆるギャップ萌え」
ベルトルト「ギャップ萌え…」
ベルトルト「男っぽく振る舞うのに、胸が大きい…みたいな?」
ミーナ「そう!顔良し、スタイルよし!」
ミーナ「おまけにあの化粧水のおかげで、肌がプルップル!すんごい羨ましい!!」
ベルトルト「…」
ミーナ「この短期間で、ユミルの魅力を理解して分かっちゃった男子がいたんでしょう…」
ミーナ「そして男に免疫がなさそうな彼女を今のうちに手に入れようと…ハァハァ…」
コニー「ちょっと妄想入り過ぎじゃないかって思うのは俺が馬鹿だからじゃないよな?」
ライナー「いや、俺もそう思うぞ…ユミルは以前と大して変わってないと思うんだが…」
58: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:47:38 ID:lWnMPI7M
ベルトルト「理解した…」
ジャン「理解したのかよ!」
ベルトルト「同時に、頭にきた」
ミーナ「ん?」
ベルトルト「僕は彼女の顔に、そばかすが有っても無くてもどっちでもいいのに…」
ベルトルト「彼女に告白した奴らは、そばかすの有る無しで彼女の価値を決めようとした」
ベルトルト「僕はそれが、許せない」
ジャン「許せないって…それってお前…
ベルトルト「ちょっと…行ってくる…」
ミーナ「どこへ?」
ベルトルト「ユミルのとこ」
59: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:49:56 ID:lWnMPI7M
ライナー「ま、待て!マルコが行ったぞ!!」
ベルトルト「え?」
ライナー「ほら、全員隠れろ!!」サッ
~兵舎裏の井戸~
マルコ「ユミル…見てたよ」
ユミル「なんだよ、次はマルコか…」
ユミル「はぁ…」
ユミル「残酷だって言われて、走って逃げられた…呼び出したのはそっちなのにな」
マルコ「…」
マルコ「ユミルってさ、男心が分かってないよね?」
60: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:52:08 ID:lWnMPI7M
ユミル「ん?」
マルコ「恋を進展させてくれる気もないのに、友達として仲良くしようだなんて…」
マルコ「男心をもてあそぶ気?」
ユミル「…」
ユミル「もてあそぶも何も…こっちは訳が分からないんだ!」
ユミル「大体いい迷惑だよ!こう入れ替わりに何度も呼び出されて…」
ユミル「1週間前からこんな感じだ…」
ユミル「みんな、私のどこに惚れたんだよ…馬鹿言ってんじゃねぇよ、ふざけんな!!」
ユミル「私は、何も、変わってない!!」
ベルトルト(ユミル…)
61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:54:36 ID:lWnMPI7M
マルコ「ベルトルトにね、そばかすを消す薬をユミルに渡すように言ったのは僕だよ」
ユミル「…は?」
マルコ「1週間で目立たなくなり、2週間で完全に消える…そんな薬だったみたい」
ユミル「何でそんな薬を、私に?」
マルコ「単純に、ユミルのそばかすが無い顔に興味があったってのもあるけど…」
マルコ「僕もベルトルトのイタズラでそばかす消されたから…」
マルコ「ユミルのそばかすも消してさ、落ち込んでる君を慰めたいって思ったりして…」
マルコ「実際のところ、君は落ち込みも喜びもしなかったけど…」
ユミル「くっだらねぇ理由だな…反吐が出る」
マルコ「ごめん…僕が悪いんだ。だから後でベルトルトを責めないでね」
ユミル「…」
62: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 00:58:56 ID:lWnMPI7M
マルコ「ユミル、君が好きだよ」
ユミル「てめぇで6人目だ」
マルコ「ふふっ…こんなにモテるようになるなんて、予想外だったから焦っちゃった」
マルコ「返事は今くれる?」
ユミル「私の返事は『お断りします』だ」
ユミル「どうせ、好き…の後は『付き合ってくれ』って言うんだろ?」
マルコ「ご名答!」
ユミル「はぁ…そばかすが消えたぐらいでこんなにモテるならさぁ…」
ユミル「また復活した日にゃ、どうなるんだ?私はそばかすで振られまくるのか?」
マルコ「僕に関して言えば、それはないね」
マルコ「だって僕は、ユミルのそばかす、大好きだから」
ユミル「…」
63: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 01:01:22 ID:lWnMPI7M
ユミル「そんなにそばかすが好きなら、何で消したんだよ…私のそばかす…」
マルコ「理由はさっき言った。僕の目論見が思いっきり外れたから二度は言わない…」
ガサガサッ…
ライナー(お、おい!ベルトル…)
ミーナ(修羅場キタコレ!!)
ジャン(おぉ…行ったぞ!)
コニー(風呂入りたいから俺抜けるわ…)コソコソ…
64: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 01:03:17 ID:lWnMPI7M
ベルトルト「マルコ、言ってよ…僕にユミルのそばかすを消させた訳」
マルコ「もう、その答えは言ったよ。僕は、ユミルが好きだって」
ベルトルト「そうじゃなくて…
マルコ「…って言うかさ、こんな所まで何の御用ですか?ベルトルト・フーバー君」
ベルトルト「…」ムッ
マルコ「まさか、君までユミルが好きだなんて言い出さないよね?」
ベルトルト「…だとしたら、何が悪いの?」
ベルトルト「君に遠慮する必要、無いでしょ?」ギリッ…
ユミル「はぁ…もう、うんざりだ」
ユミル「どいつもこいつも、顔だの胸だの尻だの脚だの…外見ばっか見てさ…」
ユミル「そばかすなんて、どうでもいいっての!」
65: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 01:05:30 ID:lWnMPI7M
ユミル「ベルトルさん、自意識過剰だと思うが…告白される前に言っておく」
ユミル「断る!」
ベルトルト「ユ、ユミル…僕はまだ何も…」
ユミル「だから、自意識過剰だって言っただろうが!」
ユミル「もし一言でも私を好きだって言ってみろ!」
ユミル「…マルコもお前も大っ嫌いになるからな!!」チッ
マルコ「あーぁ…僕までとばっちりだ」
ユミル「私はもう帰る。お前らはここで好きなだけ口論でもしてろよ…疲れた…」
マルコ「僕は諦めないからね!これからも君に挑戦するよ」
ユミル「勝手にしろ…」
66: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 01:07:31 ID:lWnMPI7M
ユミル「あぁ、そうだ…マルコ」
マルコ「…ん?やっぱり僕と付き合う事にした?」
ユミル「違う。来週から雪山訓練が始まるだろ?」
マルコ「うん…君と同じ班になれなくて残念だった…」ショボン
ユミル「どうやらしばらくは天気が良いらしいんだ…でさ、雪山訓練の時は、」
ユミル「なるべく下を向いて歩くといいぞ。晴れてる時な」
マルコ「…?」
ユミル「これは…お前の大事なそばかすが復活するおまじないだ」
ユミル「お前のアイデンティティー、取り戻せよ。頑張れ!」
マルコ「うん、分かった!覚えておく」
67: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 01:11:52 ID:lWnMPI7M
ベルトルト「ユミル…」
ユミル「そうだ…ベルトルさんにも…」
ユミル「お前の化粧水、女子に人気だぞ。売ってる場所、後でこっそり教えてくれ」
ベルトルト「う、うん…まだ売ってるか分からないけど…」
ユミル「ね、念のため聞くが、あの化粧水に唾液とか…その…せ、精液とか…」
ユミル「マジで混入させてなかったよな?」
ベルトルト「!?」
ベルトルト「またその話!?そんなことする訳ないでしょ!!いい加減にしてよ!」
ユミル「だよな…お前、そんな陰湿な男じゃないよな」ホッ
マルコ「いやいや、ベルトルトは結構、陰湿だよ?だって僕のそばかすを消すために…」
マルコ「僕が寝た後、2週間もその薬…僕の顔に塗りたくってた男だからね。信じないで!」
68: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 01:13:34 ID:lWnMPI7M
ベルトルト「だからあれはマルコへの仕返しなんだって!!」
ベルトルト「ちゃんと理由がある犯行なんだよっ!」
ベルトルト「君が僕に何をしたか、胸に手を当ててよーーく、考えてみて…!」
ユミル「あぁぁぁ…もう…帰るっ…帰してくれ!」
ベルトルト「待ってユミル!」
ユミル「ああ?もうなんだよ!!引っ叩くぞ!馬鹿」イライラ…
ベルトルト「僕は、本気だからね」
ユミル「…」
ベルトルト「いつか、時期が来たら…ちゃんと告白するから、まだ返事はしないで」
ベルトルト「告白する前に、『断る』だなんてそんなの認めない」
69: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 01:15:08 ID:lWnMPI7M
マルコ「…ふぅん」
マルコ「僕だって認めないからね!ユミルを連れて憲兵団に行くんだ」
ベルトルト「僕だって憲兵団に行くよ!ユミルと一緒に」
ユミル「私は憲兵団には行かないだろうな…枠がないし…」ボソッ
マルコ「じゃあ僕のお嫁さん枠で…
ベルトルト「マルコ!ちょっと気が早いんじゃない!?頭おかしいよ!振られたくせに…
マルコ「はぁぁ?君こそ…
70: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 01:17:01 ID:lWnMPI7M
~近くの草陰~
ミーナ「もう、帰ろうか…」
ジャン「あぁ…そうだな」
ジャン「何だ、この羨ましさは…」ボソッ
ライナー「青春してるな、あいつら…」ハァ…
ミーナ「じゃ、張り切って帰りますか!」
ミーナ「まず、今見た事の顛末を同室の女子に報告するでしょ…明日は食堂でみんなに…」
ミーナ「でぇ、明後日にはこの噂が104期生、全員で共有できるようになるからぁ…
ジャン「ミーナ…俺は今、猛烈にお前の首を絞めたい…」
71: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 01:19:34 ID:lWnMPI7M
――― 時は流れ…トロスト区襲撃、エレンの覚醒、調査兵団入団、
ウトガルド城で巨人との交戦を経て…今現在 ―――
~巨大樹の森~
ベルトルト「ユミル…大丈夫?」
ユミル「大丈夫じゃねぇが…死にはしねぇよ」
ユミル「エレンの方は、まだ意識が戻ってないみたいだな」
ベルトルト「うん、そうみたいだ」
ベルトルト「はぁ…」
72: 以下、名無しが深夜にお送りします 2014/02/14(金) 01:21:28 ID:lWnMPI7M
ベルトルト「まさか君が、マルセルを食った巨人だったなんてね…」
ユミル「マルセル…?」
ユミル「お前らの仲間の名前か?」
ベルトルト ジッ…
ユミル「5年前だったよな、お前らが壁外からやってきたのは…」
ユミル「そうか…そういう事か」
ユミル「すまないな…食ったかどうか覚えてすらいないんだ」
ベルトルト「覚えてないのは仕方がない」
ベルトルト「僕らの時もそうだった…」
ユミル「そうか…」
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リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
リヴァイ・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団に所属する兵士長。1人で1個旅団(約4000人)並みの戦力を持つとされ、「人類最強の兵士」として名高い。三白眼と刈り上げた髪型、小柄な体格が特徴で、ブレードを逆手に持って回転しながら巨人の肉を切り刻む戦闘スタイルを好んでいる。性格は冷静沈着で無愛想。スラム出身ということで言動も粗暴である。神経質で潔癖症だが、部下の最期を看取る際には汚れを気にせず手を握るという仲間想いの一面もある。
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エレン・クルーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エレン・クルーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で、ユミルの民であることを偽造してマーレ人になりすまし、マーレ治安当局の職員として潜入していたエルディア復権派のスパイである。9つの巨人の1つである「進撃の巨人」の力を身に宿し、通称「フクロウ」と呼ばれている。 ユミルの呪いによって寿命が近い自分の代わりに、グリシャ・イエーガーにエルディア復権の願いを託して壁の中へ行くよう指示した。その後進撃の巨人を継承させる為無垢の巨人化したグリシャに捕食され、スパイとしての任務を果たし、その生涯を終えた。
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アニ・レオンハート(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。
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フロック・フォルスター(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。
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エレン・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。
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グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。
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ピーク・フィンガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。
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ファルコ・グライス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。
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キース・シャーディス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。
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ロッド・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。
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ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。
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ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。
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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。
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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。
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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。
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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。
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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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