【進撃の巨人】アルミン「エレンとジャンが喧嘩して暴れていた音です」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。エレンとジャンが喧嘩していたことを正直に教官に報告したアルミン。しかしその結果、なぜかジャンとエレンは仲直りし、ミカサが羨むほどの大親友になるのでした。
ライナー『ちょっ、押すなよコニー!』
コニー『お前の背が高すぎて前が見えないんだよ馬鹿!』
ベルトルト『ライナー、僕らは後ろの方に移動しよう』
エレン(ジャン、お前の一世一代の告白見届けさせてもらうぜ)
アルミン(ミカサから殺気は感じられない。穏便に事を済ませようとしているのか…)
マルコ『みんな、草の陰から覗き見なんてやっぱりよくない。やめようよ』
ユミル『大丈夫だ。あれだけ目立つ開けた場所で二人して立ってるんだぞ。ご自由に見て下さいって言ってるようなもんだろ』
クリスタ『でも、話ってなんだろう?なんかこっちまでドキドキしてきちゃった』
ミーナ『ジャンがミカサのことを好きだってことは知ってたけど、まさか告白するのかな?』
アニ『ふん、馬鹿馬鹿しい…(ミカサ、頑張りなよ)』
サシャ「皆さん!夕食いらないなら私が食べちゃいますからね!」
ユミル『お前は少し声のボリュームを抑えろ!』
ジャン「ミカサはとっくに気がついてたかもしれないけど…」
コニー『おっ!話し始めたぞ!』
アルミン『対するミカサは至って冷静な表情!両者一歩も譲らない構えです』
ユミル『あんたら誰が実況していいと言った』
アルミン『実況は、僕の頭脳に勝てる者などいない。真実はいつも一つ!アルミン・アルレルトと』
コニー『もう馬鹿とは言わせない。実況で名誉を挽回してやる!天才コニー・スプリンガー!』
エレン『解説は、ミカサの家族であり、ジャンの友人であるこの俺エレン・イェーガーでお送りします』
ユミル『おい』
マルコ『みんな!静かに!』
ライナー『……来るぞ』
ジャン「実は俺、ミカサのことが前から好きだった」
コニー『おおっとぉ!?いきなりの告白だー!』
アルミン『随分大胆に、単刀直入に言い切りましたね』
ミーナ『男らしくて良い!』
ユミル『もう突っ込むの疲れた』
コニー『対するミカサは…!』
ミカサ「………」
アルミン『顔色一つ変えていません!これが王者の風格というやつでしょうか!?』
ミカサ「知ってた」
アルミン『こ、これは…ミカサは、ジャンの自分へ好意を把握していたようです!』
エレン『あれだけアピールされてましたからね。勘のいいミカサがすぐに気付くのも無理はないでしょう』
アニ『私でも気づいてたよ。こっちが恥ずかしくなるくらいにね』
ジャン「そ、そうか。やっぱりそうだよな」
アルミン『ジャンは戸惑いを隠しきれない様子です』
ジャン「で、さ……本題に移るけど」
アルミン『しかし、まだ諦めていないようです!』
エレン『ダズの生命力並の粘り強さを見せます!ここは流石というところですね』
ジャン「付き合って欲しいんだ。俺と」
ミカサ「ごめんなさい」
ジャンのような物体「」
コニー『振られたあああぁぁぁ!』
アルミン『わずか2秒で振られました!続きを話す隙も与えません!』
ジャン「……わかった。ありがとう」
アルミン『何かを悟ったかのような表情をしているジャンです』
エレン『普段は勝ち気な彼でも、失恋は辛いはずですからね』
ジャン「次はミカサが話す番だ」
ミカサ「………」
アルミン『珍しく思い詰めたような表情をしているミカサです』
コニー『さぁ、どう動くのか』
ミカサ「」バッ(土下座)
ジャン「!?」
全員「!?」
ジャン「ミカサ…!?」
ミカサ「………」
アルミン『これは…どうしたことでしょう。ミカサがジャンに土下座しているという、信じ難い光景です!』
エレン『………』
ミカサ「エレンを返してほしい」
ジャン「な、なにを言ってるんだ?」
ジャン「顔を上げてくれ、ミカサ」
アルミン『ジャンがしゃがみこんでミカサを気遣います。優しさを忘れていません』
ミカサ「エレンは…私の家族。私は……エレンがいないと生きていけない」
ジャン「ミカサ……」
ジャン「俺はミカサからエレン奪うつもりはこれっぽっちもない。だから安心してくれ」
ミカサ「本当に?」
ジャン「あぁ、本当だ!左胸の心臓を賭けて誓う!」
ミカサ「私は……私は、ジャンが羨ましかった」
ジャン「………」
ミカサ「ジャンは、自分の感情を素直に表現出来る。ので、エレンの笑顔を引き出すことが出来る」
コニー『素直すぎて、たまに腹立つ時があるけどな』
ミーナ『しーっ!今いいところなんだから!』
ミカサ「私には、それが出来ない。素直になることが」
ジャン「いや、出来る」
ミカサ「!」
ジャン「こうして今俺に気持ちを伝えてくれたじゃねぇか」
ジャン「エレンにも言ってやればいいんだ。今、自分が思っている気持ちを」
ミカサ「………」
ジャン「家族なら受け止めてくれるはずだ。友達以上にな」
ジャン「それが、家族ってもんだろう?」
ミカサ「!!」
エレン「ミカサ!」ダッ!
ミカサ「……エレン!」
ジャン「………」
エレン「すまない。俺、気付かなかった。お前がそんなに寂しい思いをしてたなんて」
ミカサ「私も、ごめんなさい。感情を表に出すのをずっと我慢していたから」
エレン「これからも、よろしくな。その…家族として///」
ミカサ「うん…///」
ギュッ
全員(抱きしめ合った!)
エレン「ジャンも友達として、よろしく頼む」
ジャン「ああ!」
ジャン「ミカサもよろしくな」
ミカサ「え?」
ジャン「俺達はもう友達だろ?」
ミカサ「!」
ミカサ「ありがとう」
ジャン(ミカサを幸せにすることが出来るのはエレン、お前だけだよ)
ミーナ『良かったね…』
クリスタ『エレンとミカサが抱き合うところでドキドキしちゃった』
ライナー(俺もクリスタを抱きしめたい)
マルコ(ジャン、いつかきっと君に似合う素敵な女性が現れるさ)
ベルトルト(僕も告白する勇気があればなぁ)
コニー『なぁ、なんで俺、ユミルに手で目隠しされてるんだ?』
ユミル『コニーにはまだ早いからだ』
アニ『…まったく、とんだ茶番を見せられた気分。時間を無駄にしたよ(良かったね、ミカサ)』
ハンナ「私達に続き、104期生に夫婦が誕生したようね、フランツ」
フランツ「ああ、そうみたいだね。ハンナ」
―食堂―
アルミン「あれ?他の104期生はもう食べ終わっていないみたいだけど、サシャ一人でここにいたの?」
サシャ「ゲフッ……あ、はい!」
アルミン「僕らの夕食が見当たらないけど…」
サシャ「あっ、皆さんの夕食は私がいただいておきました」
アルミン「え?」
アルミン「ええええええええええ!?」
サシャ「ちょ、ちょっとアルミン!そんな絶叫されたら教官が来ちゃいますって!」
エレン「どうしたアルミン!?」
全員「どうしたどうした」ザワザワザワ
アルミン「サシャが……僕らの分の夕食を完食していた。な、なにを言っているのかわからないと思うけど(ry」
全員「」
全員「サシャアアアアアアアアア!!」
サシャ「ひいいいいい!」
アニ「今日という今日は許さないよ!」
ジャン「逃がさねーぞ芋女!」
コニー「もうこいつ教官に引渡そうぜ!」
ユミル「おい、そっちに逃げたぞ!捕まえろ!」
ライナー(こうなったら巨人になるしか…!)
ベルトルト(ライナー!やるんだな!?今、ここで!)
ギャーギャー
ドタバタドタバタ
ユミル「ヘッドロック喰らえ!」
サシャ「いだいいだい!隠し持ってた一週間分の食事を皆さんに差し上げますから、許して!」
ユミル「…本当か?」
サシャ「…はい」
クリスタ「も、もうその辺にしてあげようよ」
エレン「そうだ。反省してるみたいだし」
ユミル「次こんなことしたら教官のところに連れて行くからな」
サシャ「は、はひ…」
ミカサ「……クスッ」
アルミン(ミカサが笑った!?)
ガチャ
全員「!!」
エレン(ま…まずい……)
ジャン(教官だ……)
キース「今しがた大きな音が聞こえたが、誰か説明してもらおうか」
全員「………」
アルミン「みんなで仲良く喧嘩していた音です!」
おわり
【進撃の巨人】アルミン「岩を運ぶ以外のことは全部僕に任せるんだ!!」 【厳選名作SS】 - RENOTE [リノート]
renote.net
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回はトロスト区防衛任務において、エレンが岩で扉を塞ぐ任務を行っていた際のお話です。周りの巨人の掃討を請け負ったアルミンが意外な活躍を見せます。
【進撃の巨人】エレン「夏の日」【厳選名作SS】 - RENOTE [リノート]
renote.net
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回はいつもの104期男子メンバーによるほのぼのとした日常を描いたSSです。ある夏の日、104期男子達がひたすらだらだらと様々なことを語り合います。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373896374/
アルミン「エレンとジャンが喧嘩して暴れていた音です」
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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