【進撃の巨人】ミカサ「えれんがおっきい……」エレン「何言ってんだミカサ???」【厳選名作SS】

進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回は、ミカサの記憶が10歳に退行してしまうSSです。子供に戻ったミカサの相手におおわらわの104期達。果たしてミカサは元に戻れるのでしょうか?

296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 20:09:47 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「え……」

エレン「速く!」

ミカサ「えっと」バンッ ギュルギュル!

エレン「よし!」ダキッ

ミカサ「あ///」

ビュウゥゥゥゥン!

エレン「ふぅ」スタッ

キース「よくやったイェーガー訓練生」

キース(しかし、今のアッカーマンは怯えていた? そうか、むしろ今までアッカーマンが精神的に完成されすぎていたということか)

キース(これでは……)

297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 20:16:05 ID:4QzpyNOh0

エレン「大丈夫か?」

ミカサ「大丈夫」ギュ

エレン「昔は、こうだったんだよな」

ミカサ「???」

エレン「お前が俺の後をくっついてこようとして、結局俺が手を貸すって、それが普通だった」

エレン「いつの間にか、お前の方がどんどん凄くなっちまって」

ミカサ「??? エレンは凄い」

エレン「……ありがとな」ナデ

ミカサ「///」

エレン(……やっぱりミカサはこのままの方が……)

298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 20:18:02 ID:4QzpyNOh0

アルミン「今日も終わったねー」

エレン「ああ、風呂に入ってこようぜ」

ミカサ「うん」

エレン「……」

アルミン「……」

ミカサ「???」

エレン「いやお前は女子風呂へ行けよ!?」

アルミン「流石にミカサが男子風呂は無理だよ」

ミカサ「でも家では」

エレン「昔の話だろ!」

────

ジャン「ぐぼあっ!」

ライナー「」

フーバー「わああああ!? ジャンが吐血を!? 誰か手伝ってよー!」

299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 20:19:02 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「私は男子風呂には入れない?」

エレン「ああ」

ミカサ「わかった」

エレン「じゃ」

グイッ

ミカサ「なら」

エレン「お、おい!?」

ミカサ「エレンを女子風呂へ連れて行く」グイグイ

エレン「助けてくれアルミィィィィィン!!!」

303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 20:25:07 ID:4QzpyNOh0

アルミン「落ち着いてよミカサ!」

アルミン「だいたい昨日はどうしたのさ!?」

ミカサ「入っていない」

アルミン「え」

ミカサ「アルミンを探していたら消灯時間と言われた」

アルミン「ごめん」

ミカサ「気にしていない」ズルズル

エレン「落ち着けミカサ! 俺を兵団にいられなくさせる気か!」

ミカサ「?」

304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 20:26:49 ID:4QzpyNOh0

エレン「男子の女子風呂覗きは良くて営倉、悪ければ一発追放だ!」

ミカサ「大丈夫」

エレン「え」

ミカサ「覗きじゃないから」

エレン「」

アルミン「だめだよミカサ! それはとてもいけないことなんだ!」

ミカサ「そうなの?」

アルミン「そうなの! とりあえずお風呂には一人で……」

ミカサ「一人じゃシャンプーできない……」

アルミン「」

307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 20:36:25 ID:4QzpyNOh0

エレン「くそ、こんな時いつものミカサがいたら退行してるミカサを風呂にいれてもらうのに!」

アルミン「落ち着いてよエレン! 相当おかしなこと言ってるよ!」

アニ「あんたら喧しいんだけど」

エレン「アニ! 丁度いいところに!」

アニ「?」

エレン「ミカサを風呂に入れてやってくれ!」

アルミン「僕からも頼むよ!」

アニ「はぁ?」

アルミン「ミカサは一人じゃお風呂に入れないらしいんだ」

アニ「ああ、なるほど。今はでっかいお子様だものね」

ミカサ「……」

308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 20:41:03 ID:4QzpyNOh0

アニ「しょうがない。ほら、ミカサ、ついてきな」

エレン「よしミカサ、アニについていくんだ。ちゃんと言うこと聞くんだぞ」

ミカサ「別にエレンが洗ってくれればそれで……」

アニ「はやくしてくれない? 私もあんまり時間かけたくないんだ」

アルミン「頼むよミカサ! それがエレンを助けることに繋がるんだ!」

ミカサ「エレンを?」チラ

エレン「」コクコク

ミカサ「わかった」

アニ「じゃいくよ」

ミカサ「うん」

314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 20:48:53 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「私、凄く成長してる」カガミ

アニ「そりゃそうだろうさ」

ミカサ「でも、髪が、ない」

アニ「そういやアンタ、入った当初は長かったっけ? また最近伸ばし始めたようだけど」

ミカサ「母さんが、伸ばしていたから」

アニ「……そうかい。ほら、さっさと入っちゃうよ」

ミカサ「うん」

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 20:54:04 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「」ゴシゴシ

アニ「……」

ミカサ「なに?」

アニ「いや」

ミカサ「?」

アニ(引き締まった身体、どうやりゃこんなふうになるんだか。だいたい腹筋が付きすぎだよ)

ミカサ「シャンプー、できない」

アニ「はいはい」

アニ「じゃあやってあげるよ」

ミカサ「うん」

318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:00:06 ID:4QzpyNOh0

アニ「目を閉じてな」

ミカサ「うん」ブルブル

アニ(震えちゃってまあ)

アニ「痒いところはあるかい?」ゴシゴシ

ミカサ「」フルフル

アニ「あ、こら! 頭動かすな!」

ミカサ「」ビクッ

アニ「あ、ごめん」

ミカサ「は、はやく終わらせて……」ビクビク

アニ「う、うん。じゃあ湯をかけるよ」

ミカサ「えっ」

アニ「えっ」

321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:05:07 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「このまま?」

アニ「そりゃそうさ」

ミカサ「シャンプーハットは?」

アニ「そんなものここにはないよ」

ミカサ「それは、困る」

アニ「え」

ミカサ「湯や泡が目に入っちゃう」ブルブル

アニ「だからちゃんと瞑っておきなって」

ミカサ「で、でも……」

アニ「はいはいご託はいいから!」ザパア

ミカサ「ひゃぅぅぅぅぅぅ!!!」ブルブル

アニ(かわいい)

323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:06:42 ID:4QzpyNOh0

アニ(あのミカサが)

アニ(普段から隙のないミカサが)

アニ(前進を震わせ、股をギュッと閉じて肩をブルブルと震わせている……)

ミカサ「ま、まだ?」

アニ「まだだよ、しっかり瞑ってな」ザパア

ミカサ「ひぃぃぃぃやぁぁぁぁ」グス

アニ「」ゾクゾクゾク

ミカサ「ま、まだぁ?」

アニ「もう一回」ザパア

ミカサ「やぁぁぁぁぁぁ……」ブルブル

アニ(たのしい)

326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:10:00 ID:4QzpyNOh0

アニ「終わったよ」

ミカサ「め、あけられない」フラフラ

アニ「ほらタオル」つタオル

ミカサ「どこ……?」フラフラ

アニ「……」

ミカサ「あれ?」

アニ「こっちだよ、ここさ」

ミカサ「ん……」テサグリ

ミカサ「あった……!」ガシッ

アニ(きゃわわ)

328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:13:46 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「んん」ゴシゴシ

アニ「はい、じゃあ後は暖まって終わりだ」

ミカサ「うん」

アニ「ちゃんと肩まで浸かって百まで数えるんだよ」

ミカサ「うん」チャプン

アニ「よし」チャプン

ミカサ「いーち、にーい、さーん……」

アニ(この子、もうずっとこのままでいてくれないかな)

331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:21:26 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「エレン!」ホカホカ

エレン「お、出てきたか。アニ、ありがとうな」

アニ「別に。自分のついでだったし」

エレン「迷惑かけなかったか?」

ミカサ「大丈夫」

アニ「問題ないさ。なんだったら明日も面倒見て上げるよ」

エレン「おお、そいつは助かるな」

アニ「それじゃあね」

エレン「ああ」

332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:26:32 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「アルミンは?」

エレン「ああ、一足先に寮に戻るってよ」

ミカサ「そう」

エレン「つっても俺たちは医務室だったよな」

ミカサ「いむしつ?」

エレン「昨日寝た場所だよ」

ミカサ「ああ……」

エレン「じゃあ行くぞ」

ミカサ「わかった」

334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:30:46 ID:4QzpyNOh0

エレン「医務室のベッドが一杯!?」

フーバー「うん、ジャンとライナーが使っててさ。僕は何故か二人の面倒を教官に言いつけられたし」

エレン「まいったな、どうしよう」

フーバー「この際僕らの部屋でいいんじゃないかな」

エレン「いやそれやまずいだろ、男子寮だぞ」

フーバー「教官に言えば許してもらえると思うよ。ほら、今夜は僕もライナーもいないからさ」

エレン「そうか、寮の部屋には俺とアルミンだけ」

フーバー「君たちは幼馴染みなんでしょ?」

エレン「ああ、そうと決まれば教官に伝えてこよう、ありがとうなベルトルト」

ベルトルト「!」ガシッ

エレン「!?」

ベルトルト「こちらこそありがとう!」

エレン「???」

336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:33:42 ID:4QzpyNOh0

キース「わかった。許可しよう」

エレン「ありがとうございます」

キース「」ジィ

ミカサ「?」

キース「」ジィ

エレン「あの、教官?」

キース「なんだ?」

エレン「そんなにミカサを見つめて、どうかしましたか?」

キース「……いや、伸びてきている、と思ってな」

エレン「背ですか?」

キース「か……いや、なんでもない。下がれ」

エレン「ハッ!」

337: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:36:19 ID:4QzpyNOh0

アルミン「あ、おかえ、り……?」

エレン「よっ」

ミカサ「……」

アルミン「ちょ、なんでミカサを連れてきてるの!?」

エレン「教官には許可をもらったよ」

アルミン「ええ!? そんなの許可されるわけ……」

エレン「ジャンとライナーが医務室で寝ててさ、ベ、ベル、ベルトルが看病してるから、今日は俺たちだけなんだこの部屋」

アルミン「ああ、それで……」

ミカサ「今日はアルミンも一緒に寝よう?」

アルミン「え」

339: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:41:17 ID:4QzpyNOh0

アルミン「い、いや僕は遠慮しておくよ」

エレン「なんでだよ、いいじゃねえか。たまには幼馴染み同士水入らずもいいじゃねえか」

アルミン「いや、僕らのベッドで三人は流石にキツイよ」

エレン「そんなのその辺に雑魚寝でいいだろ」

アルミン「ミカサだって女の子だよ? そんなの」

ミカサ「私は別に構わない」

アルミン「ですよねー」

エレン「うっし、決まりな! なんか昔を思い出してきた!」

ミカサ「お泊まりは楽しい」

アルミン「あはは……」

343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:48:27 ID:4QzpyNOh0

アルミン「じゃあエレンが真ん中だね」

エレン「ええ? いやアルミンでいいだろ」

ミカサ「私はどちらでも構わない」

エレン「アルミン!」

アルミン「エレン!」

ミカサ「二人とも喧嘩はだめ」

エレン「……」

アルミン「……」

ミカサ「??」

エレン「ぷっ、あははは!」

アルミン「いや、なんていうんだろう、本当に懐かしいや」

344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 21:52:37 ID:4QzpyNOh0

エレン「よし、じゃあ間をとってミカサが真ん中だな」

アルミン「そうだね」

ミカサ「わかった」

エレン「あー本当に昔を思い出すなあ」

アルミン「こうやってミカサに宥められるのは久しぶりだけど昔はよくあったよね」

エレン「ああ、アルミンとは口論にはよくなってたからな」

アルミン「喧嘩ってほどじゃないんだけどね。ミカサはいつも心配してくれて」

ミカサ「あれはどうみても喧嘩」

346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:00:35 ID:4QzpyNOh0

エレン「そういや俺たちが三人こうやって寝たのはいつが最後だろうな?」

アルミン「うーん……」

ミカサ「半月前にアルミンのご両親が遠出したとき」

アルミン「ああ、あの時か! ミカサにとっては半月前でも僕らにとっては何年も前なんだよね」

エレン「えっと、いつだっけ?」

アルミン「ほら、外の世界をイメージして絵を書こうって」

エレン「ああ!」

アルミン「で、僕が氷の大地を書いて」

エレン「俺が砂の雪原を書いたんだ」

ミカサ「私は……」

347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:03:32 ID:4QzpyNOh0

さっきから何度もすぐにさるくらうorz

エレン「あ……」

アルミン「うん……」

ミカサ「私はエレンと、アルミンと、三人で手を繋いで外の世界を歩く絵を書いた」

エレン「そうだな」

アルミン「あの時は照れくさかったけど、嬉しかったよね。エレンなんて外の世界のこともっと書けよ! なんて言ってさ」

エレン「そ、それはこいつが俺たちばかり書いて全然他のこと書かないから……」

アルミン「とかなんとか言って、あの後すごく顔を紅くしてたじゃないか」

エレン「してねえよ!」

アルミン「いーやしてたね」

エレン「してねえ!」

ミカサ「やめなさい」

351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:08:48 ID:4QzpyNOh0

エレン「……」

アルミン「……」

ミカサ「二人とも、少し羨ましい」

エレン「え?」

アルミン「急にどうしたのさ?」

ミカサ「二人は、私の知る二人のまま。とても、仲がいい。本当に、羨ましい」

エレン「な、何言ってるんだよ」

アルミン「そうだよ、ミカサだって一緒だよ」

ミカサ「鏡を見て思った。そこには私の知らない私がいた」

ミカサ「今の私は、ちゃんと二人と一緒にいられてる?」

352: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:09:20 ID:4QzpyNOh0

エレン「……当たり前だろそんなの」

アルミン「……そうだよ。ミカサなんていっつもエレンにべったりだよ」

ミカサ「そう……良かった」

エレン「ミカサ?」

ミカサ「すぅ、すぅ」

アルミン「……ミカサ」

エレン「こいつなりに、考えてるんだろうな」

アルミン「無理もないよ。急に大人の中に放り込まれたようなものだと思うし」

エレン「……なあアルミン」

アルミン「なんだい?」

エレン「やっぱり、ミカサはこのまま開拓地へ行った方がいいんじゃないだろうか」

354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:11:29 ID:4QzpyNOh0

アルミン「!」

エレン「ミカサはさ、もう苦しまなくてもいいと思う」

エレン「両親を殺されて、次は俺の母さん……」

エレン「もう十分こいつは戦ってきた」

アルミン「だからミカサは一人で安全な場所へ、って?」

アルミン「僕は反対だよエレン」

エレン「……」

アルミン「エレンの決断を応援する、とは言ったけど、でも今日のミカサを見てるとさ」

アルミン「きっと誰よりも僕らから離れたくないのはミカサなんだ」

アルミン「だから僕らの単なる言い争いさえも恐がる」

355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:17:38 ID:4QzpyNOh0

エレン「それは、わかってるさ」

アルミン「まあ僕はエレンの選択を応援するって言った手前、エレンがそれでいいって思ったんなら止めないよ」

アルミン「でも、僕の考えもちゃんと知っておいて欲しいんだ」

エレン「わかった」

アルミン「あ、それと」

エレン「?」

アルミン「万一、っていうかこっちの方が可能性高いけどミカサが開拓地に行ってから記憶を取り戻したら、後が恐いよ?」

エレン「……」

アルミン「ね?」

エレン「想像したら身体が震えてきた」

359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:26:41 ID:4QzpyNOh0

アルミン「僕らは僕らの出来ることをやっていこう」

エレン「ああ」

アルミン「とりあえずまだ記憶が戻らないって決まったわけでもないし」

エレン「そうだな」

アルミン「じゃあおやすみ」

エレン「おやすみ」

アルミン「……」ススス

エレン「すぅ、すぅ」

アルミン(これだけ離れれば、多分大丈夫)

ミカサ「んんぅ」ギュッ

エレン「すぅ、すぅ……う」

ミカサ「すぅ」ギュゥゥゥゥゥゥ

エレン「う、う、う……」

アルミン(やっぱりか。ごめんよエレン、僕じゃそれには耐えられない)

361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:28:22 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「二人とも起きて」

エレン「う、また身体が痛え……なんなんだよ一体」

アルミン「ふぁ……」

ミカサ「アルミン、寝相悪い? 随分遠かった」

アルミン「あはは……」

アルミン(当時でさえ死にかけたのに今や鍛え抜かれたミカサにホールドされたら……生きていられる自身がない)

─────

ジャン「羨ましい!コンチクショウ!」

ベルトル「静かにしてよジャン!」

ライナー「うぅ」

─────

363: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:31:34 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「座学?」

エレン「そう、勉強だよ勉強。俺は身体を動かす訓練の方が好きだけどな」

アルミン「それだけじゃだめだよ。敵のことも知らないとね」

ミカサ「なんて書いてあるかさっぱりわからない……」

エレン「何々? 巨人の生態について、か」

エレン「かなり初期にやった奴だな」

ミカサ「エレンが、頭良さそうなこと言ってる」

エレン「お前馬鹿にしすぎだろ」

アルミン「大丈夫、ここに入った当初はエレンも同じようなこと言ってたよミカサ」

エレン「おい! 余計なことは言うなよ!」

ミカサ「やっぱり」

367: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:41:02 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「整備?」

エレン「ああ、俺たちが使う装備も自分たちで整備するんだ」

エレン「大砲の中の掃除とかな」

ミカサ「へえ、凄い」

ミーナ「ミカサもやる?」

ミカサ「やってみる」

ミカサ「……」ゴシゴシ

ミーナ「ミカサって真面目だからね、こういうのも人一倍ちゃんとやるし」

ミカサ「」ゴシゴシ

369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:44:39 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「出来た」

ミーナ「ご苦労様……ってミカサ、鼻の頭に煤がついてる!」

ミカサ「?」ゴシゴシ

ミーナ「ああ、こすっちゃだめ! ああ、顔が真っ黒に……」

ミカサ「うう」

エレン「あーあー、何やってんだか」

ミカサ「大丈夫、ハンカチがある」フキフキ

ミカサ「綺麗になった?」

エレン「全然」

ミカサ「嘘……こんなにハンカチは汚れてるのに」

ミーナ「煤って落ちにくいからねえ」

373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:53:56 ID:4QzpyNOh0

エレン「よし、今日はこれで終わりだし、ミーナ、ミカサを風呂に連れて行ってくれないか」

ミーナ「いいけど……なんで?」

ミカサ「私、一人じゃお風呂に入れない」

ミーナ「ああ! そっか! いいよいいよ、洗ったげる!」

エレン「頼んだ。後は俺がやっとくから」

ミーナ「了解、班長」

ミカサ「班長?」

ミーナ「そ、あれでエレン結構がんばってんのよねー」

ミカサ「……」

374: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 22:58:38 ID:4QzpyNOh0

ミーナ「さて、じゃさっさとお風呂に入りますかー!」

ミカサ「顔、洗う」ワシャワシャ

ミカサ「綺麗になった」

ミーナ「お、んじゃ次は」

ミカサ「身体」

ミーナ「よーし、背中を洗ってあげよう」ゴシゴシ

ミカサ「ありがとう」

ミーナ「いいっていいって」

クリスタ「あ、ミーナお疲れ」

ユミル「うぃーす」

376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:03:58 ID:4QzpyNOh0

ミーナ「おつかれー」

クリスタ「ミカサと洗いっこ?」

ミーナ「うん、一人じゃ入れないらしくて」

ユミル「はぁ? ガキかよ……って今はガキか」

クリスタ「いいなあ」

ユミル「クリスタは私が洗ってやるよ」

クリスタ「え~いいよぉ、私は洗いたいの!」

ユミル「じゃ私を洗ってくれ」

クリスタ「もう、しょうがないなあ」

ミーナ「はーい、身体流すよー」

ミカサ「次は私が洗う」

ミーナ「じゃお願いー」

379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:07:06 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「よいしょ」ゴシッ!

ミーナ「いったああ!!!」

ミカサ「!?」

ミーナ「力入れすぎだよミカサ!」

ミカサ「ごめんなさい」シュン

ミーナ「もっとやさしく、ね?」

ミカサ「わかった」ゴシゴシ

ミーナ「うん、良い感じ」

ミカサ「」ゴシゴシ

380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:14:25 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「!」ジィ

ミーナ「……? どうかした?」

ミカサ「」チラ

ペターン

ミカサ「」ジィ

ボイン

ミカサ「……おっきい」

ミーナ「あはは、そういうのに興味を持ち始める年頃かあ。まあこう見えても少しは自身あるんだ私」ボイン

ミカサ「大丈夫、今私は成長期……あ、違う、もう身体は育ってる……うぅ」

384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:16:43 ID:4QzpyNOh0

ミーナ「落ち込まない落ち込まない、さっ、髪洗ってあげる」

ミカサ「……」

ミーナ「わしゃわしゃ~」

ミカサ「」ビクッ

ミーナ「おや? ミカサはシャンプーが苦手なんだ?」

ミカサ「め、目に入る……から」ビクビク

ミーナ(か、かわいい……!)

クリスタ(ミカサが……)

ユミル(震えてる……)

386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:19:46 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「ま、まだ……?」

ミーナ「あ、ああごめんね」ワシャワシャ

ミカサ「ぅ、ぅ……っ」ギュッ

ミーナ(大きい身体を必至に縮めて……)

クリスタ(肩を張って、内股で目を必至に閉じて……)

ユミル(震えてる……)

ミカサ「ま、まだ……?」

ミーナ「湯をかけるよー」

ミカサ「っ」ビクビク

387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:20:23 ID:4QzpyNOh0

ミーナ「いくよー」ザパア

ミカサ「っ」ブルブル

ミーナ(怯えるミカサがこんなに可愛いなんて)

クリスタ(いいなあミーナ、あ、また湯をかけられたミカサが)

ユミル(震えてる……)

ミカサ「っ、め、目に入るっ!」

ミーナ「はいはいちゃんと閉じててね」ニヤ

クリスタ(ミーナが意地悪な顔を……何をする気!? ああミカサ、あんなに)

ユミル(震えてる……)

389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:24:06 ID:4QzpyNOh0

ミーナ「はーい」チョロチョロ

ミカサ「っ、っ、っ!!!!」ブルブル

クリスタ(! ミカサが可愛く怯えるのをいいことに、わざと湯を少しずつでも長くかけ続けるなんて! おかげでミカサは)

ユミル(震えてる……)

ミーナ(役得役得♪)

クリスタ(なんて小悪魔的な……でも速く終わって欲しいと願いながら耐えてるミカサが可愛い!)

ユミル(震えてる……)

ミカサ「は、はやく、終わって……」ブルブル

392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:25:20 ID:4QzpyNOh0

バンッ

ミーナ「!?」ビクッ

クリスタ「!?」ビクッ

ユミル「!?」ビクッ

アニ「……はぁ、はぁ、チッ、遅かった」

ミカサ「!? っっっ! いやぁぁ! 痛い! 目に入った!」

ミーナ「あ!」

クリスタ「!ミカサ大丈夫!?」

アニ「チッ!」ダッ

ミカサ「お母さぁぁん! エレェェン!! ひぐっ!」

395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:28:39 ID:4QzpyNOh0

ミーナ「大丈夫、大丈夫だからね?」

アニ「何やってんだ」

ミーナ「アニが急に入ってくるから!」

ミカサ「うぅぅ……!」

クリスタ「落ち着いてミカサ、はいタオル」

ミカサ「うぅ~」ゴシゴシ

ミカサ「」パチクリ

ミカサ「取れた……」

ミーナ「ふぅ……」

ユミル「ミカサがあんな情けない声出すとこ初めて聞いたな」

クリスタ「もうそんなこと言ったらだめだよユミル!」

396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:32:39 ID:4QzpyNOh0

アニ「ミカサ、明日からは私がシャンプーしてやるよ」

ミカサ「うん」

ミーナ「えー! ちょっと確かに今のは私が悪かったけどさ」

クリスタ「待って! 私もやりたい!」

ユミル「ここは間を取って私がやってやってもいいぞ」

アニ「私は昨日無事にシャンプーをし終えた実績があるんだ」

ミーナ「ちょっと、今のだってちゃんとやってたし! そこまで言うなら明日も私がやって無事に終わらせてみせるわよ!」

クリスタ「二人ともやったことあるなら変わるのも大事だよ!」

ユミル「クリスタの言うとおりだな」

ミカサ「じゅーご、じゅーろく、じゅーしち……」チャンプン

400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:40:34 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「ひゃーく!」

アニ「!」

クリスタ「!」

ミーナ「!」

ユミル「!」

ミカサ「あがろうっと」

クリスタ「ま、待ってミカサ!」

ミカサ「?」

クリスタ「えっと、これから女子寮に行きましょう!」

ミカサ「どうして?」

クリスタ「是非ミカサに着て貰いたい服があるの!」

ミカサ「でもエレンが待ってる」

ユミル「可愛い服を着て行けばエレンも喜ぶぜ?」

ミカサ「……いく」

女共(よしっ!)グッ

404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:46:04 ID:4QzpyNOh0

ミーナ「じゃ私エレンにミカサのこと伝えてくる!」ザパア!

クリスタ「お願い!」

ミーナ「エレン!」

エレン「?誰だ?」

ミーナ「え? 私私」

エレン「???」

ミーナ(あ、お風呂上りで髪を結ってないからかな)

ミーナ「豚小屋出身の家畜以下であります!」

エレン「馬鹿なのか?」

ミーナ「……同じ班だよ」

エレン「え? お前みたいなやついたっけ?」

407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:47:02 ID:4QzpyNOh0

ミーナ「こうすれば……」おさげ

エレン「ああミーナか」

ミーナ「今初めてミカサの気持ちがわかった気がする」

エレン「???」

ミーナ「なんでもない。ミカサしばらく借りるから」

エレン「お、おう」

ミーナ「」タタタ

エレン「ミーナって結構かわいかったんだな……」

408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:47:34 ID:4QzpyNOh0

クリスタ「いい! いいよミカサ! そのスカートよく似合う!」

ミカサ「でも、少し小さい……」

ミーナ「そこでくるっと回転してみて!」

ミカサ「こう?」クルッ ヒラッ

アニ「っ!」

ユミル「これは……」

ミカサ「?」キョトン

クリスタ「イイ!」

ミーナ「まさかの逸材だったね……」

アニ「くっ、こんなことで……」

ユミル「私にはクリスタが……いやしかし」

413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:50:32 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「ただいま」

エレン「おかえ……り?」

アルミン「ああミカ……サ?」

ミカサ「///」モジモジ

エレン「お、おいアルミン! これはどういうことだ!?」

アルミン「僕にきかないでよ!」

エレン「ミカサだよな!?」

アルミン「僕の網膜がいかれていなければ首から上はミカサ本人だよ!」

エレン「じゃああの服装はなんだよ!」

アルミン「僕がききたいよ!」

ミカサ「///」モジモジ

414: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:51:40 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「みんなが着ていけって」

エレン「ああ……いや、しかし」

アルミン「これは……」

ミカサ「似合わない?」シュン

アルミン「い、いや!そんなことないよ! ね、ねえエレン!」

エレン「……」

アルミン「エレン?」

エレン「なんか、ミカサっぽくない」

ミカサ「!」

アルミン「エレン! 女の子のオシャレに……!」

ミカサ「いい、アルミン。それがエレンのいいところ。正直」シュン

アルミン「でも……見損なったよエレン!」

エレン「い、いやでもよ、俺はいつものミカサがいいよ」

ミカサ「!」パアッ

アルミン(……エレンって天然タラシの素質あるんじゃない?)

416: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:54:17 ID:4QzpyNOh0

ミカサ「すぅーすぅ」

エレン「すぅ」

アルミン「すぅすぅ」

ミカサ「」ムク

ミカサ「お腹痛い……」

ミカサ「トイレ……」フラフラ

ミカサ「……う」

ミカサ「なにこれ、気持ち悪い」

ミカサ「……うぅ、はやくトイレ……」

ガチャバタン

ミカサ「っ……え、うそ……これ、血!?」

ミカサ「こんなに血が……私、病気、なの?」

421: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/29 23:58:04 ID:4QzpyNOh0

エレン「おはよう」

ミカサ「……うん」

エレン「どうした?」

ミカサ「なんでもない……」

エレン「???」

アルミン「何だかミカサの様子がおかしいね」

エレン「ああ……」

ミカサ「……」

422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:01:18 ID:m50VosWS0

エレン「さて朝飯だ」

ミカサ「……」

アルミン「食べないのミカサ?」

ミカサ「食欲がない……」

サシャ「なら私が食べてあげます!」パッ

エレン「うおっ!? どこから湧いて出た!」

サシャ「失礼ですね、で本当にもらってもいいんですか?」

ミカサ「欲しいならあげる……」

サシャ「神!」パクッ

サシャ「もぐもぐ」

サシャ「ご馳走様でした!」

425: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:04:59 ID:m50VosWS0

ミカサ「……」

キース「今日は見学だと? 顔色が優れないようだが」

ミカサ「……」

キース「辛いようならいえ」

ミカサ「……はい」

キース「訓練はじめ!」

エレン「……」

アルミン「……」

ミカサ「……うぅ」

426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:06:58 ID:m50VosWS0

エレン「なあ、やっぱおかしいよなミカサ」

アルミン「うん、絶対におかしい」

エレン「一体どうしちまったんだ?」

アルミン「わからない。でもあんなミカサ見たことないよ」

エレン「う~ん」

アルミン「とりあえずそれとなく後でもう一回聞いてみよう」

エレン「ああ」

アニ「ミカサの」

クリスタ「様子が」

ユミル「おかしい」

ミーナ「ですって!?」

430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:11:22 ID:m50VosWS0

アニ「ミカサ!」

ミカサ「」ビクッ

クリスタ「何処か調子悪いの!?」

ユミル「なんなら特別に相談に乗るぞ」

ミーナ「なんでも言ってよ!」

ミカサ「な、なんでもない……」

クリスタ「でも顔色悪いよ?」

ミカサ「大丈夫、それと今夜のお風呂は……」

クリスタ「あ、今夜は私がシャンプーを……」

ミカサ「入らない」

クリスタ「」

433: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:15:50 ID:m50VosWS0

ミカサ「!」

ミーナ「ミカサ?」

ミカサ「ごめんなさい……」ダッ

ミーナ「あ……」

アニ「怪しいね」

ユミル「何か隠してるなありゃ」

クリスタ「」

ユミル「おーいもどってこーい」

クリスタ「」

439: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:19:55 ID:m50VosWS0

ミカサ(また……凄い量の血。私、もうすぐ死ぬのかも……)フラ

トン

ミカサ「あ」

エレン「大丈夫か? だいぶ顔色が悪いぞ」

ミカサ「へい、き」

エレン「そんな顔には見えない」

ミカサ「大丈夫だから、気にしないで」フラフラ

エレン「フラフラじゃねえか!」

ミカサ「平気だから……」

エレン「ミカサ」ギュッ

ミカサ「!」

エレン「お前がいつも言ってくれるように、俺もお前を護りたい家族だと思ってる。何かあるなら言ってくれ!」

ミカサ「……」

441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:20:38 ID:m50VosWS0

ミカサ(だからこそ、言えない)

ミカサ「ありがとうエレン。でも、本当に大丈夫」

エレン「ミカサ?」

ミカサ「気にしないで」

エレン「……わかった、でも何かあったら絶対言えよ!」

ミカサ「うん」

ミカサ「」フラ

エレン「……」

443: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:21:11 ID:m50VosWS0

キース「今日の午後からの訓練は座学の予定だったが変更する」

キース「町の本部まで行き、物資の流通の手伝いがお前たちの午後の仕事だ」

キース「わかったか?」

ハッ!

キース「よし、では班単位で行動し、向こうで指示をあおげ」

ハッ!

キース「ではいけ!」

ハッ!

444: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:21:47 ID:m50VosWS0

駐屯兵団「お前たちが手伝いの訓練兵か」

ハッ!

駐屯兵団「では物資の移動を手伝ってくれ、お前たちはあっちへ」

ハッ!

駐屯兵団「残りはやぐらたてを手伝え。今新しいやぐらを急造中なんだ」

ハッ!

エレン「ミカサは見てるだけでいいぞ」

ミカサ「……うん」

エレン「……」

445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:22:24 ID:m50VosWS0

ヨォーシ、イイゾォー!

ヨセーコイセー!

ミカサ「……」

クリスタ「ミカサ、ちょっといい?」

ミカサ「……」

クリスタ「何かあったの?」

ミカサ「なんでもないと言ったはず」

クリスタ「本当に?」

ミカサ「……」コク

クリスタ「じゃあ、なんで今にも泣きそうな顔してるの?」

ミカサ「っ!」ゴシゴシ

クリスタ「何を、そんなに怖がってるの?」

ミカサ「!」

448: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:23:40 ID:m50VosWS0

ミカサ「エレンには、言わないで」

クリスタ「うん」

ミカサ「私、死ぬかもしれない……」

クリスタ「えっ!?」

アニ「どういうことだい!?」

ユミル「おいおいおい!?」

ミーナ「ちょ、死ぬって!?」

ミカサ「!?」

クリスタ「みんな! 出てきちゃだめだよ!」

クリスタ「でもどういうこと? ミカサ」

449: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:24:25 ID:m50VosWS0

ミカサ「血が出てきた」

クリスタ「血!?」

ミカサ「血が、止まらない……」

ユミル「おいおいおい……」

ミカサ「股から、血が……」

ミーナ「股? それってもしかして生理なんじゃ……」

ミカサ「生理って?」

クリスタ「……」

ユミル「……」

アニ「……」

ミーナ「……」

451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:25:26 ID:m50VosWS0

ミカサ「???」

クリスタ「と、とりあえずそれは病気じゃないよミカサ。むしろ正常な証拠だよ」

ミカサ「そうなの!? じゃあ私、エレンを残して死なない?」

ユミル「大丈夫だろ」

アニ「間違いないね」

ミーナ「あーびっくりしたあ」

ミカサ「うっ、ひぐっ、ぐすっよかったぁ……」グスグス

クリスタ(かわいい)

ユミル(かわいい)

アニ(かわいい)

ミーナ(かわいい)

ジャン(かわいい)

454: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:26:18 ID:m50VosWS0

クリスタ「でもどうしよう。私生理用品持ってきてないよ」

ユミル「私もだ」

ミーナ「私も」

アニ「私もだね」

ミカサ「?」

クリスタ「聞きにくいけど、多分パンツ血だらけでしょ?」

ミカサ「……コク」

クリスタ「もっと速く言ってくれれば良かったのに……どうしよっか」

サシャ「どうかしたんですかー?」

ユミル「お前にゃ関係ない話だ」

456: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:26:57 ID:m50VosWS0

サシャ「もうなんですか仲間はずれにして……あそうそうミカサ」

ミカサ「?」

サシャ「今朝少し鉄っぽい匂いがしてましたよ。生理ですか?」

ミカサ「そうらしい」

サシャ「なら私持ち歩いてるんで使いますか? 生理用品」

クリスタ「!?」

ユミル「!?」

ミーナ「!?」

アニ「!?」

サシャ「何を驚いてるんです?」

460: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:27:54 ID:m50VosWS0

ユミル「いや、お前そういうの気を使うんだなって」

サシャ「何言ってるんですか。女の子として必要な慎みと嗜みですよこれくらい」ドヤ

ユミル「お前に女の慎みで説教される日がくるとは……」

アニ「その慎みの数%でいいから普段に振り分けてほしいものだけどね」

ミーナ「同感」

サシャ「みんなひどいです」

クリスタ「そんなことよりサシャ、はやくミカサに」

サシャ「そうでした。それじゃミカサ、トイレにいきましょう」

ミカサ「うん。みんなありがとう!」パア

ズキュゥゥゥゥゥウン!!!

462: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:29:19 ID:m50VosWS0

クリスタ(かわいい)

ユミル(かわいい)

アニ(かわいい)

ミーナ(結婚しよ)

サシャ「今朝パァンもらいましたし。さあ行きますよ」

ミカサ「うん」

クリスタ「でもこれでミカサ元気になってよかった」

ユミル「そうだな」

ミーナ「一時はどうなることかと」

アニ「死ぬって言われた時は流石にキモを冷やしたね」

464: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:30:10 ID:m50VosWS0

ミカサ「エレン!」

エレン「ミカサ? 元気になったみたいだな」

ミカサ「うん。生理だった」

エレン「そっか、生理か。生理ってなんだ」

ミカサ「股から一杯血が」

アルミン「ちょっとまって! それここで話して良い内容じゃないから!」

エレン「そうなのか?」

ミカサ「そうなの?」

アルミン「今のミカサはともかくエレンはそろそろこういうこと覚えようよ! 頼むからさあ!」

465: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:31:11 ID:m50VosWS0

オーイ!ニゲロー!! ズズゥゥン!

エレン「ん? 何か音が」

ガタガタ!!!

アルミン「やぐらが! 倒れる!」

ミカサ「えっ」

エレン「あぶない!」ドンッ

ミカサ「あっ」

ドンガラガッシャーン!!!!!

ミカサ「あ、ああああ、エレン……?」

アルミン「エレン!」

467: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:32:08 ID:m50VosWS0

エレン「う……」

アルミン「エレンが挟まれてる! 速く助けないと!」

ミカサ「エレン!」

ミカサ「っ!?」ズキィ!

ミカサ(前にも、こんなことが、あったような……)

エレン「逃げろ……まだ、崩れそうだ……!」

アルミン「君をおいて逃げられるわけないだろ!」

ミカサ「絶対助ける!」ギュッ

エレン「だめだ……また、崩れる!」

ズスゥン

アルミン「!」

エレン「頼むアルミン! ミカサを連れて、逃げろ!」

470: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:34:35 ID:m50VosWS0

アルミン「う、うあ……そんな」

アルミン(でも、このままじゃ……くそ!)

ミカサ「絶対助ける!」ズキンズキンズキン

ミカサ「くぅ、頭が……!」

アルミン「くそっ! エレン! 恨むからな! 死んだら恨むからな!」ダキッ

ミカサ「!?」

ミカサ「離してアルミン! エレンを……エレンを!」

アルミン「うわああああああああっ!!!!!!」ダダダ

エレン「そうだ、それでい」

ズズズズズズン!!!!!!!!

ミカサ「エレェェェェェェェッェエエエエエエエンン!!!!!!!!!」

477: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:38:37 ID:m50VosWS0

カイタイサギョウイソゲー!!!
ジンメイキュウジョダー!!!
ヒトガイタゾー!!!

ミカサ「エレン! エレンエレンエレン!!!!」

アルミン「エレン!」

エレン「……」

アルミン「う、あ、そんな……」

ミカサ「エレン!……」ダキッ

──ドクン

ミカサ「っ!」

ミカサ「う」

ミカサ「うわああぁぁぁぁあああああああああああああああんっ!!!!!!!!!!」

480: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:42:42 ID:m50VosWS0

アルミン「ミカサ、泣かないでよ、そりゃ僕だって」

ミカサ「わああああああんっうわぁぁあああああああああああああああんっ!!!!」

アルミン「ミカサぁ」グス

ミカサ「エレェェェェェエッンンッ!!!! いぎでりゅうううううううっ!!!」

アルミン「! え、エレン……! うわああああああああんっ!!!」

ミカサ「わああああああああああああああんっ!!!!!!」

アルミン「わああああああああああああああああんっ!!!!!!!!」

エレン「……っるせ、寝られねえ……」

ミカサ「ばかあ!」

アルミン「ばかあ!」

483: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:44:57 ID:m50VosWS0

ミカサ「すぅ、すぅ……」

アルミン「泣き疲れて眠ったか」グス

エレン「お前も泣いてんじゃねえか」

アルミン「うるさいな! そりゃ死んだと思ったんだから仕方ないだろ!」

エレン「おい、静かにしろよ、起きちゃうだろ」

アルミン「あ、ごめん」

エレン「奇跡的にさ、俺の周りの資材が俺を護るように積み重なってほとんどおれにはかさなならなかったんだ」

エレン「すげぇ確率だよきっと」

アルミン「そうだね。でもよかった。本当に良かったよ」

エレン「ああ」

ミカサ「エレン……むにゃむにゃ」

485: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:46:24 ID:m50VosWS0

ミカサ「ん、う……?」

エレン「お、目が覚めたか?」オンブ

ミカサ「エレン……?私どうして……」

エレン「お前は泣き疲れて寝てたんだよ」

ミカサ「泣き疲れて? よくわからないけど、ありがとう。もう歩ける……っ!」

エレン「お、おい! まだフラフラじゃねえか!」

ミカサ「血が、足りてない……? 付けた覚えないのに、付けてる?」

エレン「あ、何の話だ?」

ミカサ「なんでもない」

エレン「おかしな奴だな。よっと」ダキッ

ミカサ「!?」

エレン「調子悪いんだから素直に運ばれとけ」

ミカサ「……うん///」

488: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:48:19 ID:m50VosWS0

ミカサ「エレン? ここ男子寮」

エレン「? 一緒に寝るんだろ?」

ミカサ「! そ、それって……でもエレンが望むなら私は構わない。あ、でも今はだめ。来てる」

エレン「え、来てるって何が?」

ミカサ「それは……」

アルミン「おかえりーお疲れだったねエレン、ミカサ」

エレン「ただいま、なんかミカサがまたおかしくなったみたいだアルミン」

アルミン「えっ」

ミカサ「よくエレンの言ってることがわからない。私はそもそもなんで泣き疲れて寝てたの?」

ミカサ「確か私はエレンと立体軌道訓練中だったはず」

アルミン「! ミカサ、思い出したんだね!」

492: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:50:15 ID:m50VosWS0

ミカサ「私が、退行?」

アルミン「うん、そうなんだ」

ミカサ「全然記憶にない……」

アルミン「まあそういうこともあるよ」

ミカサ「それよりエレンの怪我は?」

エレン「大丈夫だっての」

ミカサ「良かった」ホッ

エレン「なんていうか、お前もやっぱり変わらねえな」

ミカサ「???」

アルミン「そうだね」クスッ

495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:50:58 ID:m50VosWS0

アニ「」ズゥゥゥン

クリスタ「」ズゥゥゥン

ユミル「」ズゥゥゥン

ミーナ「」ズゥゥゥン

アニ「戻っちゃったのか」

クリスタ「みたい」

ユミル「つまんねえ」

ミーナ「はぁ……」

クリスタ「次は私がシャンプーする番だったのに」

ユミル「その次は私の番だったのによお」

「「「「はぁ……」」」」

497: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/30 00:51:39 ID:m50VosWS0

ミカサ「エレン、もっと安全にやろう」

エレン「わかってるよ」

アルミン(あれからエレンとミカサは前以上に仲良くなったと思う)

アルミン(無駄にエレンも尖らなくなってきたし、むすばれるのも時間の問題かな)

アルミン(いろいろあったけど、まさに雨降って地固まるだね)

エレン「おーいアルミン、立体軌道中によそ見してるとあぶないぞー」

アルミン(人のこと注意しながらチラチラミカサを確認してるのがわかるよエレン、君も変わったのかな)

ミカサ「アルミン危ない!」

アルミン「へ? どわああああっ!?」

ドンッ!!!!

エレン「おいおい!? 大丈夫かアルミン!?」

ミカサ「アルミン大丈夫!?」

アルミン「う、ん……いたたた……あれ?」

アルミン「なんでミカサとエレン成長してるの?」

おわり

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ユミル・フリッツ/始祖ユミル(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

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ユミル・フリッツは『進撃の巨人』の登場人物で、「始祖ユミル」とも呼ばれている。エルディア人こと「ユミルの民」の始祖となった女性で、光るムカデのような生物と接触したことで彼女は「始祖の巨人」の能力を得たとされている。マリア・ローゼ・シーナという名前の3人の娘達がおり、パラディ島の3重の壁は彼女達の名前から名付けられた。ユミルの死後、巨人化能力は3人の娘達に引き継がれ、さらに子々孫々に脈々と継承されることとなった。

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ジーク・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジーク・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジーク・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの異母兄。「獣の巨人」の継承者として調査兵団の前に立ちはだかり、高い投擲能力で多くの兵士を殺傷した。「九つの巨人」の継承者で組織されるマーレの戦士部隊のリーダーであり、多くの戦場でマーレに勝利をもたらしてきた。しかしその真の目的はエルディア人の救済であり、全てのエルディア人から生殖能力を奪うことで巨人の力を巡るこれ以上の悲劇を起こらないようにしたいと考えている。

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リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

リヴァイ・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団に所属する兵士長。1人で1個旅団(約4000人)並みの戦力を持つとされ、「人類最強の兵士」として名高い。三白眼と刈り上げた髪型、小柄な体格が特徴で、ブレードを逆手に持って回転しながら巨人の肉を切り刻む戦闘スタイルを好んでいる。性格は冷静沈着で無愛想。スラム出身ということで言動も粗暴である。神経質で潔癖症だが、部下の最期を看取る際には汚れを気にせず手を握るという仲間想いの一面もある。

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エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・クルーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で、ユミルの民であることを偽造してマーレ人になりすまし、マーレ治安当局の職員として潜入していたエルディア復権派のスパイである。九つの巨人の一つである「進撃の巨人」の力を身に宿し、通称「フクロウ」と呼ばれている。 ユミルの呪いによって寿命が近い自分の代わりに、グリシャ・イエーガーにエルディア復権の願いを託して壁の中へ行くよう指示した。その後進撃の巨人を継承させる為無垢の巨人化したグリシャに捕食され、スパイとしての任務を果たし、その生涯を終えた。

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アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。

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フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。

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エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。

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グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。

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ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。

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ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。

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キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。

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ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。

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ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。

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ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。

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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。

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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。

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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。

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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。

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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。

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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。

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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。

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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。

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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。

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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。

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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。

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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。

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イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。

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ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。

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