獣神ライガー(Jushin Liger)のネタバレ解説・考察まとめ

『獣神ライガー(Jushin Liger)』とは、1989年にテレビ朝日系列で放送されたSFロボットテレビアニメである。バイオアーマー「獣神ライガー」の力を手に入れた少年・大牙剣が、邪神復活を目論むドラゴ帝国と壮絶な戦いを繰り広げる。筋肉隆々の巨人に主人公が乗りこんで戦うという、これまでにないアイデアが話題を呼んだ。勧善懲悪のヒロイックな子供向け番組であるが、永井豪を原作・原案に迎えた結果、ハードなストーリーや凄惨な戦闘描写、そして過激なお色気・サービスシーンが盛り込まれた。

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Fー15J

航空自衛隊の戦闘機。第2話から登場。ドラゴナイト出現の報を受け5機がスクランブルしてくる。ミサイル攻撃などを仕掛けるもドラゴナイトには一切通じず、一方的に撃墜される。鬼の岩が出現すると電磁波で操縦不能となり空中衝突してしまう。

CH-47J

CH-47J

陸上自衛隊が保有するタンデムローター式の輸送ヘリ。何人もの人間や軽車両を輸送出来る高性能を誇る。第25話でドラゴの聖杯が収納されたコンテナを運搬するのに使用された。

AH-1コブラ

AH-1 コブラ

陸上自衛隊の装備。第1話でドラゴナイト襲来にいち早く駆けつけて30mmガトリング砲をあびせるが全く通用せず、回避運動に移るも低空飛行があだとなりあえなく叩き落とされる。その内の1機が小学校の校庭に墜落し避難中の生徒を巻き込む悲劇が起こる。その後も何度か登場し、第24話では演習場で射撃訓練に励む姿が描かれる。

84mm無反動砲

84mm無反動砲

第24話で登場する陸上自衛隊の装備。ドラゴナイト襲撃の混乱で自衛隊演習場内に放棄されていた。兵器マニアで操作方法を知っていたオサムが、ダンゴやミニナイトと協力して発射、ドラゴナイトに命中し、危機に陥ったライガーを救った。

73式小型トラック

73式小型トラック

陸上自衛隊が装備する4輪駆動車。作中に何度も登場し、神崎が運転する場面もある。作中に登場する車両はラジエーターグリルが水平になっており、現実の73式小型トラックとは異なる。

中継車

中継車

第4話から登場。冴子と村川が大牙牧場に乗り付けた。当初より車内から操作できるパラボラアンテナやサーチライトを装備するハイテク車両だった。第5話でドラゴナイト・イガースからの逃走劇の末に大破するが、損害補填の建前で八神家が大幅改装を施し装甲車のような姿に生まれ変わった。作中のセリフに「買い取った」との言及が無いため所有者はテレビ局のままのはずだが、車体横の「TV」と書かれたロゴを「S. station」と書き換えるなど完全に冴子が私物化していた。テレビカメラを車内から遠隔で操作できるほか、原理は不明ながらドラゴ帝国の襲来を察知するレーダーや「鬼の岩」ですら分析できる高度なコンピューターを搭載している。車内には簡易的ながらキッチンやトイレ、シャワーまで完備しており、寝泊まりできるほどの居住性を備える。初見で「おおげさ」「戦争にでもいくつもりか」などと文句を言っていた神代姉妹も、その内装を見た後は概ね好印象を口にしていた。「神の宮殿」登場後も取り回しの良い移動拠点として活用された。

『獣神ライガー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ドル・アーミー「破壊せよ!人間どもの血と悲しみを大地にまき散らせ!」

ドラゴナイトに檄を飛ばすドル・アーミー。それを受けてドラゴナイトは破壊と殺戮を始めるのだった。

第1話にて街に襲来した時にドル・アーミーが放ったセリフ。ドラゴナイト・アトラスとグランを出撃させると同時に「破壊せよ!人間どもの血と悲しみを大地にまき散らせ!そして我らが神ドラゴを招くのだ!」と号令をかける。ドラゴナイト達は街を破壊しむごたらしく人々を踏みにじり握りつぶしていく。瞬く間に街には人間達の阿鼻叫喚が溢れるのであった。ドラゴ帝国に必要なのは邪神ドラゴ復活に必要なエネルギーである人間の苦しみや恐怖そのものである。彼らと人間が消して相容れない存在であることがよくわかるセリフだ。

大牙剣「見たか!俺はお前達と同じ力を手に入れたぞ!」

全身に溢れる感覚に震え、力を手に入れた興奮のままに叫ぶ剣

第1話で剣が初めてライガーの力を実感した時に放ったセリフ。「獅子のアザ」を天に掲げ、初めてライガーを召喚し一体化した剣は、街に襲いかかったドル・アーミー麾下のドラゴナイト・アトラスの前に立ち塞がると、強烈なパンチとキックを浴びせて吹き飛ばす。剣はみなぎる力に震え、「動く、俺の思い通りに……。見たか!俺はお前達と同じ力を手に入れたぞ!」と興奮とともに叫ぶのだった。巨大な力を手に入れた少年の高揚感が現れたシーンだ。

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