獣神ライガー(Jushin Liger)のネタバレ解説・考察まとめ

『獣神ライガー(Jushin Liger)』とは、1989年にテレビ朝日系列で放送されたSFロボットテレビアニメである。バイオアーマー「獣神ライガー」の力を手に入れた少年・大牙剣が、邪神復活を目論むドラゴ帝国と壮絶な戦いを繰り広げる。筋肉隆々の巨人に主人公が乗りこんで戦うという、これまでにないアイデアが話題を呼んだ。勧善懲悪のヒロイックな子供向け番組であるが、永井豪を原作・原案に迎えた結果、ハードなストーリーや凄惨な戦闘描写、そして過激なお色気・サービスシーンが盛り込まれた。

目次 - Contents

ドラゴ帝国浮遊城の中で警備をしている人間大のドラゴナイト。槍などで武装している。更迭されたドル・アーミーを連行する場面などで登場する。のちにメタルナイト化され、手持ちの銃器に加えて口から機銃が生えてくるなど大幅に強化されている。第24話でダンゴとりえに不意打ちされるも逆襲し、ダンゴが負傷するなど危機に陥った。弱点は首で、りえの跳び蹴りで簡単にちぎれてしまった。

護衛(ごえい)メタルナイト

護衛メタルナイト(左・右)

ドル・ガイスト直属のメタルナイト。ゆいに変装したまいを連れ去る際にドル・ガイストが引き連れていた。戦闘時には赤いマントを脱ぎ捨てる。顔面は雑兵と似ているが、大柄で優れた跳躍力と機動力をもつ。巨大化能力があるかは不明。

術者魔竜戦士(じゅつし まりょうせんし)

術士魔竜戦士

第33話で登場したドル・サタン直属の特殊なドラゴナイト。ローブですっぽり全身を覆っている。離れた場所を透視しフードの中に投影して他者に見せる能力がある。人払いされたザーラの間を透視して、リュウ・ドルクとザーラの会話を盗聴した。しかし途中でザーラの怒りの波動に阻まれ盗聴を中断してしまう。

人類の保有戦力

ロボビタンX

ロボビタンX

轟博士が自力で建造した巨大ロボット。何らかの目的や手段として開発されたのではなく、単純に轟博士が自らの工学技術を証明するためだけに建造された、いわば「趣味の産物」である。スカイセクターが頭部にドッキングすることで有人操縦型ロボットになる。りえが剣とのケンカに持ち出し、ドラゴナイト・ヘルバットと偶発的に戦闘する。自衛隊も全く歯が立たなかったドラゴナイトを、有線ロケットパンチで後退させ、空中戦を仕掛けるなど良好な戦闘能力を見せる。さらに肩のキャノン砲はヘルバットの爪攻撃を相殺する威力がある。その性能に注目した人類側が本機を元に「バトルスーツ」の開発に着手する。

弱点としてはキャノピーのない露天型コクピットなので乗員の保護が不十分な事である。さらにシートベルトを適切に使用しないと転倒時に操縦者は放り出されることになる。

スカイセクター

スカイセクター

ロボビタンXに搭乗するためのコクピット兼飛行装置。専用のペンダントを掲げることで轟邸の庭から発進、翼とプロペラを展開して飛行し、時間はかかるものの呼び出した者の元に自動で到達する。ペンダントをコンソール内のスロットに設置すると、ロボビタンXを呼ぶことができる。

フラッガー

フラッガー(中)。画像の機体は片桐隊長機

戦闘機に変形する空戦タイプのバトルスーツ。第31話から登場し、バトルスーツ隊の主力として活躍する。完成1号機は成り行きでダンゴとりえが搭乗することになる。固定武装は左右上腕部の機関砲。さらに手持ち武器のキャノン砲があり、メタルナイト「ヘルキャノン」の脚部装甲を抜き、量産メタルナイトを数発で撃破する威力を発揮する。1号機が潜水する場面があるが、他の機体でも同じことができるかどうかは不明。

ガンボディー

ガンボディー

陸戦用バトルスーツ。強力な砲撃能力と重装甲を持つ火力支援型。飛行能力を持たないため、発進時はカプセルに収納されて射出される。キャタピラ走行のタンク形態から、両肩に大口径キャノン砲を備えるロボット形態に変形する。重装型だが量産型メタルナイトの攻撃をジャンプでかわす機動力を発揮する。作中は主に拠点防衛や対空砲撃に活躍した。

90式戦車

90式戦車

陸上自衛隊の最新鋭戦車。第1話ではドラゴナイトが出現した際に迎撃するが主砲の120mm砲では全く歯が立たず投げ飛ばされたり踏み潰されたりされる。第2話では鬼の岩から発する電磁波で暴走し同士討ちをしてしまう。

F-15J

7oiwa_gan
7oiwa_gan
@7oiwa_gan

Related Articles関連記事

ゲッターロボ アーク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

ゲッターロボ アーク(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ゲッターロボ アーク』とは、石川賢が手がけたSF巨大ロボットバトル漫画であり『ゲッターロボ』シリーズの叙事『ゲッターロボ・サーガ』最終作。 正義のロボットだったはずのゲッターロボが、未来ではゲッターエンペラーとして宇宙を侵略する悪魔のようになってしまう予知があった。 なぜ、そのような未来が創られたのか。初代ゲッターパイロット流竜馬の子、流拓馬が現代での最新ゲッター「アーク」を駆って、その謎を解き明かす予定だったが、作者急逝により謎のまま未完となった。 2021年夏アニメ化。

Read Article

キューティーハニー(CUTIE HONEY)のネタバレ解説・考察まとめ

キューティーハニー(CUTIE HONEY)のネタバレ解説・考察まとめ

『キューティーハニー』は、漫画、テレビアニメ、オリジナルビデオアニメ、数回にわたる実写映画など、様々な媒体で製作されている、永井豪の代表作の一つである。セクシーシーンと臨場感あふれるアクションシーンが満載の、キューティーハニーと悪の組織・パンサークローとの戦いは、少年少女のみならず、幅広いファンを獲得した。

Read Article

ハレンチ学園(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

ハレンチ学園(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

『ハレンチ学園』とは、永井豪によるギャグ・学園漫画。『週刊少年ジャンプ』誌上にて1968年から1972年まで連載された。漫画を基にした実写テレビドラマ版・実写映画版・OVA版などがある。連載当時としては過激な性描写と破天荒なストーリーで人気と話題を博し、永井豪の初期の代表作品であるとともに草創期の『週刊少年ジャンプ』を支えた作品として知られた。日本一ハレンチな学校「聖ハレンチ学園」を舞台に、そこに集った常識外れの生徒たちと教師たちが巻き起こす騒動を描いたギャグ・学園・セクシー漫画である。

Read Article

バイオレンスジャック(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

バイオレンスジャック(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

『バイオレンスジャック』とは、永井豪とダイナミックプロによるポスト・アポカリプス漫画。『週刊少年マガジン』にて1973年から1974年まで、『月刊少年マガジン』にて1977年から1978年まで、『週刊漫画ゴラク』にて1983年から1990年まで連載された。約17年間に渡る連載期間は永井豪作品最長であり、多くの永井キャラクターが共演したことでも知られる。巨大地震で分断された無法地帯関東で逞しく生きる少年たちと、彼らを見守る謎の存在バイオレンスジャックとその敵スラムキングとの戦いを描いた作品である。

Read Article

プロレスの星 アステカイザー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ

プロレスの星 アステカイザー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ

『プロレスの星 アステカイザー』とは、1976年(昭和51年)10月から1977年(昭和52年)3月まで全26話が放送されていた永井豪・石川賢原作、円谷プロダクション制作による特撮ドラマである。プロレスを含む全格闘技界を征服しようとする格闘軍団ブラック・ミストと戦うアステカイザーの活躍を描いている。戦闘シーンでは、実写からからセル画のアニメーションに代わる通称「ドラマメーション」が用いられていた。実写では表現が難しい戦闘シーンが表現可能となり、特撮番組の新たな世界が展開されていた。

Read Article

デビルマン(漫画版DEVILMAN)のネタバレ解説・考察まとめ

デビルマン(漫画版DEVILMAN)のネタバレ解説・考察まとめ

『デビルマン』(漫画版DEVILMAN)とは、永井豪が『週刊少年マガジン』に連載した漫画である。デーモンとの戦いを通して人間の弱さや邪悪さが露呈し、その過程で本当に守るべきものは何か、本物の悪魔とは何かを問う作品となっている。おとなしい高校生の不動明は友人飛鳥了の提案により、200万年の眠りから目覚めたデーモン軍団から人間を守るためにデビルマンとなり戦うことを決断する。デビルマンとなった明はデーモンから人間を守りたいと戦うが、追い詰められた人間が見せる剥き出しの残虐さに絶望していく。

Read Article

マジンガーZ(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

マジンガーZ(永井豪)のネタバレ解説・考察まとめ

『マジンガーZ』とは、永井豪とダイナミックプロ原作の漫画やテレビアニメなどのメディアミックス作品。漫画版は1972年から1974年まで『週刊少年ジャンプ』及び『テレビマガジン』にて連載され、アニメ版は1972年から1974年まで放映された。続編に『グレートマジンガー』と『UFOロボ グレンダイザー』がある。主人公が人型巨大ロボットを操縦して敵と戦うスーパーロボットものの代表的作品であり、多くのフォロワーを生み出した。主人公が、スーパーロボットに乗り込み悪の科学者と戦う様を描く。

Read Article

鋼鉄神ジーグ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

鋼鉄神ジーグ(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『鋼鉄神ジーグ』(こうてつしんジーグ)とは、2007年に放送されたロボットアニメ。1975年に放送された『鋼鉄ジーグ』の続編ではあるが、設定や世界観は手を加えられている。前作の原作を担当した永井豪らしいお色気シーン、往年のロボットアニメに見られた熱血的な演出や特訓シーンなど、古き良き作品の魅力をブラッシュアップした演出が好評を博した。 初代鋼鉄ジーグと邪魔大王国の決戦から50年。結界に覆われたままの九州から出現した新たな敵を倒すため、高校生の草薙剣児は鋼鉄神ジーグの操縦者となって戦い始める。

Read Article

グレンダイザーU(Grendizer U)のネタバレ解説・考察まとめ

グレンダイザーU(Grendizer U)のネタバレ解説・考察まとめ

『グレンダイザーU』とは、世界的に高い人気を誇るロボットアニメ『UFOロボ グレンダイザー』のリブート作品。総監督に福田己津央、キャラクターデザインに貞本義行、脚本に大河内一楼、音楽に田中公平と豪華絢爛なスタッフで話題となった。キャッチコピーは「宙と大地よ、思い出せというのか?」。2024年放送予定。 故郷フリード星を滅ぼされ、地球へと逃げ延びたデューク・フリード。その地球に仇敵たるベガ星連合軍が迫っていることを知ったデュークは、フリード星の守護神グレンダイザーに乗ってこれを迎え撃つ。

Read Article

マガジンの歴代ヒロインまとめ

マガジンの歴代ヒロインまとめ

『少年マガジン』は、日本でもっとも長く続いている週刊の少年漫画誌の1つである。その長い歴史の中で幾多の傑作を生み出し、日本の漫画文化を支えていった。「少年漫画」という縛りがあるため主人公の多くは少年だが、その活躍を支えるヒロインたちもまた物語に欠かせない存在として魅力たっぷりに描かれている。 幼馴染に学生、人外や異世界人と設定も様々なら、その関係性も恋人から友人、ライバルまで多種使用である。ここでは、マガジン作品を彩ったヒロインたちを紹介する。

Read Article

デビルマン(DEVILMAN)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

デビルマン(DEVILMAN)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『デビルマン』とは、70年代にアニメの企画と並行して誕生した漫画作品で、原作者である永井豪の会心作の一つである。 悪魔を主人公にした斬新な設定と、ハードなアクション、そして後半のヨハネ黙示録を元にした終末観溢れるストーリーが話題を呼び、いくつもの派生作品が生まれた。 人、悪魔、そして神とは一体何か、本作の登場人物の言葉にその秘密が隠されている。

Read Article

【ガラダK7】徹底解説!マジンガーZに登場する機械獣一覧!【ダブラスM2】

【ガラダK7】徹底解説!マジンガーZに登場する機械獣一覧!【ダブラスM2】

スーパーロボットアニメの元祖として語り継がれる伝説的名作『マジンガーZ』。作中で主役ロボットマジンガーZが戦うのが、世界征服を目指すDr.ヘルに率いられた“機械獣”である。そのデザインは千差万別にして自由奔放、狙撃兵を模したようなものから機械に人体風のパーツがついたようなものまで様々である。 ここでは、『マジンガーZ』に登場した機械獣たちを紹介する。

Read Article

目次 - Contents