銀河漂流バイファム・バイファム13のネタバレ解説・考察まとめ

『銀河漂流バイファム』とは、1983年から1984年まで放映された日本サンライズ(現・サンライズ)制作のSFロボットアニメ作品。また、『銀河漂流バイファム13』は、1998年に放映された外伝的作品である。『十五少年漂流記』をモチーフにして作られた同作品は、登場キャラクターとメカ、そしてストーリーが絶妙に絡み合った傑作として高評価されている。異星人側の捕虜になった両親の行方を捜すべく、13人の少年少女たちが時にはぶつかり合いながらも力を合わせて宇宙を旅する姿を描いたSFロボットアニメ作品である。
『ドラえもん』との激しい視聴率競争
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『銀河漂流バイファム』アイキャッチ画像(左からバーツ・ライアン、ロディ・シャッフル、マキ・ローウェル)
『銀河漂流バイファム』は、第1クールから第2クールまでの期間、TBS系列にて毎週金曜日19:00より放映された。当時、テレビ朝日系裏番組の裏番組に『ドラえもん』があり、『バイファム』は『ドラえもん』と熾烈な視聴率競争を展開した。しかし、国民的アニメ『ドラえもん』の牙城を崩すことはできず、第3クール以降は毎週金曜日17:00(関東圏ほか)や毎週土曜日17:00(近畿圏)と放送時間の変更を余儀なくされた。さらに、青森テレビやテレビ山梨など一部の放送局では、第2クールで打ち切られるなど、悲劇の作品として知られている。それでも作品自体の人気は高く、後述するOVA版のリリースやや外伝的作品『銀河漂流バイファム13』の放映が行われた。
本編のその後が描かれたOVA版『銀河漂流バイファム』

ロディ・シャッフル(左)シド・ミューラァ(中央)ケイト・ハザウェイ(右)
『銀河漂流バイファム』は、作品自体の人気を受けて、1980年代前半に誕生してブームを迎えていたOVA版が制作・発売されている。OVA版は、以下の4作品リリースされた。
『銀河漂流バイファム カチュアからの便り』(1984年10月28日発売)
『銀河漂流バイファム 集まった13人』(1984年12月21日発売)
『銀河漂流バイファム 消えた12人』(1985年2月25日発売)
『銀河漂流バイファム “ケイトの記憶” 涙の奪回作戦!!』(1985年9月25日発売)
この中で、『カチュアからの便り』と『集まった13人』は、新作部分を加えた総集編で、『消えた12人』と『 “ケイトの記憶” 涙の奪回作戦!!』はオリジナルストーリーである。『消えた12人』が、本編内で起きた出来事のアナザーストーリーだったのに対して、『 “ケイトの記憶” 涙の奪回作戦!!』は死んだと思われていたケイト・ハザウェイとシド・ミューラァが生存しており、ククト星に地球の来賓として招かれたロディたちと再会するという純然たる続編であり、ファンの間で人気が高い。
なお、OVA版は全てサンライズ公式YouTubeチャンネルやAmazon Prime Videoなどの有料動画配信サービスで視聴可能である。
『銀河漂流バイファム・銀河漂流バイファム13』の主題歌・挿入歌
『銀河漂流バイファム』の主題歌・挿入歌
『銀河漂流バイファム』OP(オープニング):TAO「HELLO, VIFAM」
『銀河漂流バイファム』のOP主題歌は、TAOの「HELLO, VIFAM」である。作詞をジャネット・辻野、作曲をデヴィッド・マン、そして編曲はTAOが担当した。TAOは、1980年代前半に活動したロックバンドで、全編英語の歌詞とプログレッシブロックを彷彿させるスケールの大きいサウンドが特徴である。「HELLO, VIFAM」は、TAOの3枚目のシングルであり、メンバー関根安里のヴァイオリンをフィーチャーしたスペイシーなサウンドでオリコンチャート週間32位にランクインするスマッシュヒットを記録した。ファンの間で極めて人気が高い曲として有名である。
『銀河漂流バイファム』ED(エンディング):TAO「NEVER GIVE UP」
『銀河漂流バイファム』のED主題歌は、TAOの「NEVER GIVE UP」である。パーソネルは「HELLO, VIFAM」と全く同じで、同曲のカップリング曲としてリリースされた。愁いを帯びたポップサウンドに、デヴィッド・マンの印象的なボーカルが絡む名曲であり、こちらもファン人気が高い。ちなみに、「NEVER GIVE UP」は日本語歌詞もあるが、これは英語歌詞の「HELLO, VIFAM」のリリースをOKしてくれたサンライズ側に対する感謝の意であることが明かされている。
『銀河漂流バイファム』挿入歌:ムーヴ「君はス・テ・キ」
『銀河漂流バイファム』の挿入歌の1つに、ムーヴ(後の白鳥座)の「君はス・テ・キ」がある。同曲は、作詞を荻田寛子、補作詞・ありそのみ、作曲・渡辺俊幸、編曲・有澤孝紀 というパーソネルで制作された。ムーヴのメインボーカルは、さだまさしの実妹さだれい子(現・佐田玲子)が担当しており、少年の成長を描いた歌詞と彼女の透明感のある歌唱が際立った名バラードである。本編最終回ラストシーンで流されたこともあり、やはりファン人気のある1曲として名高い。
『銀河漂流バイファム』挿入歌:ムーヴ「THE ASTRO ENEMY ミューラァのテーマ」
『銀河漂流バイファム』のもう1曲の挿入歌は、ムーヴの「THE ASTRO ENEMY ミューラァのテーマ」である。作詞をリンダ・ヘンリック、作曲・編曲を渡辺俊幸が手がけた。同曲は全編英語歌詞であり、緊張感のあるサウンドが特徴、そしてタイトルの通りシド・ミューラァの登場する戦闘シーンで流されることが多かった。
『銀河漂流バイファム』挿入歌:バイファムシンガーズ「パパにあえる、ママにあえる」
「パパにあえる、ママにあえる」は、『銀河漂流バイファム』の挿入歌の1曲。作詞は矢立肇、作曲を渡辺俊幸、歌唱はバイファムシンガーズが務めた。バイファムシンガーズのメンバーの詳細については不明だが、子供たちが両親に会える喜びを生き生きと歌っている。
『銀河漂流バイファム13』の主題歌・挿入歌
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目次 - Contents
- 『銀河漂流バイファム・銀河漂流バイファム13』の概要
- 『銀河漂流バイファム』のあらすじ・ストーリー
- プロローグ
- 宇宙へ飛び出した13人の少年少女たち
- ケイト・ハザウェイとの別れ
- 地球人とククトニアン
- エピローグ
- 『銀河漂流バイファム』OVAのあらすじ・ストーリー
- カチュアからの便り
- 集まった13人
- 消えた12人
- “ケイトの記憶” 涙の奪回作戦!!
- 『銀河漂流バイファム13』のあらすじ・ストーリー
- ジェイナス号13人メンバーと双子の赤ちゃん
- 死に場所を求める老夫婦
- 『銀河漂流バイファム・銀河漂流バイファム13』の登場人物・キャラクター
- メインキャラクター
- ロディ・シャッフル(RODDY-SHUFFL)
- バーツ・ライアン(BARTS-LYAN)
- スコット・ヘイワード(SCOTT-HEYWARD)
- クレア・バーブランド(CLARE-BARBLAND)
- マキ・ローウェル(MAKI-ROWEL)
- シャロン・パブリン(SHALON-PUBLIN)
- フレッド・シャッフル(FRED-SHUFFLE)
- ペンチ・イライザ(PENCH-ELIZA)
- カチュア・ピアスン(KATUE-PEARSON)
- ケンツ・ノートン(KENTSU-NORTON)
- ジミー・エリル(JIMMY-ERIL)
- マルロ・Jr.・ボナー(MALRO-J-BONNER)
- ルチーナ・プレシェット(ROUTINE-PRESSETTE)
- 地球人の大人
- ケイト・ハザウェイ
- メルビン・クレーク
- フレデリック・ローデン
- アデル
- シュトロハイム
- 中尉(ちゅうい)
- ギャラクレー
- 司令官(しれいかん)
- ミセスロビンソン
- ククトニアン
- ラレド
- シド・ミューラァ
- レアラ・ジェダ
- 通訳(つうやく)
- シャル・サライダ
- グレダ・デュボア
- ガイ
- メル
- ケイ
- ユウ
- メルの父(メルのちち)
- ロード・ガンテツ
- アイゼル
- オタ
- コーネル
- フォルクス
- ネラ
- 『銀河漂流バイファム13』のみに登場するキャラクター
- バーツJr. & ロディJr.
- メリー
- アン・ホルテ
- ドア・ルービン
- ヴィナ・ルルド
- ポール・チェンバー
- ディグレー・チェンバー
- アラン・チェンバー
- 『銀河漂流バイファム・銀河漂流バイファム13』の登場メカ
- 地球側ラウンド・バーニアン及び装備
- バイファム
- ネオファム
- トゥランファム
- ディルファム
- スリングパニアー
- ククト軍機動メカ
- ウグ
- ルザルガ
- バザム
- ガッシュ
- ブラグ
- ジャーゴ
- ドギルム
- ズゴッホ
- デュラッヘ
- ギブル
- ギャドル
- ディロム
- ディゾ
- 宇宙艦艇
- 外宇宙練習艦ジェイナス(がいうちゅうれんしゅうかんジェイナス)
- カールビンソン級宇宙駆逐艦(カールビンソンきゅううちゅうくちくかん)
- ピケット艦(ピケットかん)
- XU23a
- 宇宙戦闘艦(うちゅうせんとうかん)
- リベラリストの大型シャトル(リベラリストのおおがたシャトル)
- カーゴロケット
- 航空機・宇宙艇
- 飛行艇(ひこうてい)
- ラピッドファイター
- パペット・ファイター
- 高空・宇宙両用戦闘機(こうくううちゅうりょうようせんとうき)
- シャトル
- 小型シャトル(こがたシャトル)
- 輸送機(ゆそうき)
- 小型艇(こがたてい)
- 兵員輸送艇(へいいんゆそうてい)
- 曳航艇(えいこうてい)
- ニュートロンバズーカ
- ピーピングトム / VRC
- 標的ブイ(ひょうてきブイ)
- 戦闘機(せんとうき)
- フローティングタンク
- 大型フローティングタンク(おおがたフローティングタンク)
- 大型輸送機(おおがたゆそうき)
- ホバーヘリ
- 車両類
- 地球軍戦車(ちきゅうぐんせんしゃ)
- APC
- バギー
- トラック
- トレーラー
- 運搬車(うんぱんしゃ)
- ジープ
- 装甲車(そうこうしゃ)
- その他
- ウェア・パペット
- レコーダー
- 謎の遺跡(再生装置)(なぞのいせき さいせいそうち)
- 中継基地(ちゅうけいきち)
- タウト星(タウトせい)
- 監視衛星(かんしえいせい)
- スペースバズーカ
- 軍用銃器類(ぐんようじゅうきるい)
- ビームガン
- キャンピング用品(キャンピングようひん)
- サバイバルキット
- 旗付きバルーン
- 簡易テント(かんいテント)
- マイクロ翻訳機(マイクロほんやくき)
- ミューラァの腕時計(ミューラァのうでどけい)
- エクストラ力線探知機(エクストラカせんたんちき)
- 装甲宇宙服(そうこううちゅうふく)
- 『銀河漂流バイファム13』のみに登場するメカ
- ルルド艦(ルルドかん)
- キエフ
- 『銀河漂流バイファム・銀河漂流バイファム13』の用語
- 『銀河漂流バイファム・銀河漂流バイファム13』に共通する用語
- ラウンドバーニアン
- ククト星(ククトせい)
- ククトニアン
- 『銀河漂流バイファム13』のみに登場する用語
- ルルド部隊(ルルドぶたい)
- ラピス
- 『銀河漂流バイファム・銀河漂流バイファム13』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- ロディ・シャッフル「俺たち、自分のことは自分でやるしかないんだ。」
- ケイト・ハザウェイ「ロディ…、あなたは素敵よ。 一緒にお酒、飲みたかったわ。 自分をごまかすお酒じゃなくって、楽しいお酒をね。 ああ…、寒い、寒い…。」
- シド・ミューラァ「カチュア、君は地球人とうまくやっていける。 いや、そうであってほしい。」
- ロディ・シャッフル「ああ、戦争が終わったらきっと会えるさ、絶対に。」
- 『銀河漂流バイファム・銀河漂流バイファム13』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 1980年代のテレビアニメとしては非常に珍しかった全編英語歌詞のOP主題歌
- 芦田豊雄デザインのキャラクターと大河原邦男デザインのメカニックのマッチング
- 『ドラえもん』との激しい視聴率競争
- 本編のその後が描かれたOVA版『銀河漂流バイファム』
- 『銀河漂流バイファム・銀河漂流バイファム13』の主題歌・挿入歌
- 『銀河漂流バイファム』の主題歌・挿入歌
- 『銀河漂流バイファム』OP(オープニング):TAO「HELLO, VIFAM」
- 『銀河漂流バイファム』ED(エンディング):TAO「NEVER GIVE UP」
- 『銀河漂流バイファム』挿入歌:ムーヴ「君はス・テ・キ」
- 『銀河漂流バイファム』挿入歌:ムーヴ「THE ASTRO ENEMY ミューラァのテーマ」
- 『銀河漂流バイファム』挿入歌:バイファムシンガーズ「パパにあえる、ママにあえる」
- 『銀河漂流バイファム13』の主題歌・挿入歌
- 『銀河漂流バイファム13』OP(オープニング):KATSUMI「オメガの扉 〜HELLO, VIFAM〜」
- 『銀河漂流バイファム13』ED(エンディング):前田愛・前田亜季「DON'T CRY」
- 『銀河漂流バイファム13』挿入歌/OVA版『"ケイトの記憶" 涙の奪回作戦!!』OP:白鳥座「つばさ」
- 『銀河漂流バイファム13』挿入歌:冨永みーな「BLUE…」
- 『銀河漂流バイファム13』挿入歌:笠原弘子「約束」