花物語（物語シリーズ）のネタバレ解説・考察まとめ
『花物語』とは『続・終物語』のその後を描いた物語であり、「するがモンキー」に登場したヒロイン、神原駿河が遭遇した新たな事件が語られている。時系列としては『化物語』の主人公である阿良々木暦やヒロインの戦場ヶ原ひたぎは直江津高校を卒業しており、駿河の同級生、日傘 星雨をはじめ新たな登場人物が中心となり物語が描かれている。本作は神原駿河の視点で描かれており、彼女の内面が深く掘り下げられている。2014年8月16日に全5話にてアニメで放送された。
戦場ヶ原ひたぎ（せんじょうがはら ひたぎ）
物語シリーズのヒロイン。神原 駿河とは先輩後輩の仲であり、おもし蟹の怪異を宿した少女。『花物語』では、おもし蟹の怪異に関して、すでに解決しており、阿良々木 暦と同様に既に直江津高校を卒業している。神原 駿河の憧れの先輩であり、Loveの意味で好意を寄せている少女である。
怪異
怪異とは妖怪や幽霊といった人間や動物とは異なる存在の総称である。
悪魔の手
悪魔の手とは魂と引き換えに3つの願い事を叶えてくれる手である。忠実に願い事を叶えてくれるが時に理性に反した心の奥底にある願いを叶えてしまう事もある。
悪魔様
沼地 蠟花の事であり、相談者に名前を明かしていない為、悪魔様と呼ばれるようになった。
直江津高校
神原 駿河が通っている私立の高等学校であり土曜日にも授業がある事が特徴。制服は男子が学ランで女子がブラウスとなっている。
『花物語』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
沼地 蠟花「悩みなんてものは大抵の場合、時間が解決してくれるからに決まっているじゃないか」
沼地 蠟花のセリフであり、相談者に必要なのは悩みの解決法ではなく、私が解決してあげるという言葉であるという考え。このセリフに対し駿河は、それは逃げではないのかと言及している。
沼地 蠟花「悩みなんてものは大抵の場合、時間が解決してくれるからに決まっているじゃないか」
沼地 蠟花「悩みの正体というのは基本的に将来対する不安だ。だから彼らに必要なのは、その悩みは私が請け負ったという言葉であって悩みの解決それ自体じゃないんだよ」
神原 駿河「だけど、それは逃げじゃないのか！逃げてるだけじゃないのか！相談者から目を逸らさせているだけじゃないのか！」
貝木 泥舟「この件からお前が得るべき教訓は逃げるだけでは解決しない物事もあるということだ」
貝木 泥舟のセリフであり沼地 蠟花の考えとは逆の考えである。貝木から逃げた駿河に言ったセリフだが、これを聞いた駿河は以前、沼地から逃げても解決できる事を聞かさせれていたが、それだけでは解決できない事もある事を痛感させられた。
貝木 泥舟「この件からお前が得るべき教訓は逃げるだけでは解決しない物事もあるということだ」
神原 駿河「逃げるだけでは解決しない物事もある…時間が解決してくれない問題もある」
神原 駿河「一番良いのはやって後悔しない事だ」
物語終盤の沼地との対決に駿河が言ったセリフである。「やらずに後悔するよりやって後悔する方が良い」という言葉に対し、沼地に意見を求めたが、やらずに後悔する方が良いと答えた。初めは沼地の意見に駿河自身も同意するも一番良いのはやって後悔しない事だと言い放ち、この言葉を皮切りに対決が始まる。
神原 駿河「なぁ、沼地。お前やらずに後悔するより、やって後悔するという言葉についてどう思う？」
沼地 蠟花「負け犬の遠吠えだ。やらずに後悔する方が良いに決まっている」
神原 駿河「そうだな、私もそう思う。やって後悔する方が良いなんて言うのは、やってしまった後悔の味を知らない無責任な第三者のセリフだ。だけど…」
神原 駿河「一番良いのはやって後悔しない事だ」
阿良々木 暦「お前は青春をしたんだ」
物語の最後に阿良々木 暦が駿河に言ったセリフである。駿河がやった事は正しい事でも間違った事でもなく、ただ青春をしただけだから周りに何か言われても気にするなと駿河に言ったセリフである。
阿良々木 暦「今回お前がした事はきっといろんな奴がいろんな事を言うだろう。お前のした事を正しいと言う奴もいれば、お前のした事を間違っていると言う奴もいる。だけど、そういう事じゃないんだ。誰が何と言おうとお前は気にしなくて良い。だってお前は正しい事をしたわけでも間違った事をしたわけでもないんだから」
阿良々木 暦「お前は青春をしたんだ」
『花物語』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
貝木 泥舟の生死
『花物語』から見て過去の話となる恋物語で最終話にて貝木 泥舟は騙した中学生の一人から後頭部を殴打され、その場に倒れ込むシーンがある。一見、中学生に殺害されたと考えた視聴者も多かったものの、後の『花物語』では髭を生やした姿で登場している。貝木が死んだと明言されていない為か、視聴者の中ではいくつか仮説が立てられた。一つは既に死んでいて怪異になっているというもの。ただしこの場合、阿良々木 暦の様に吸血鬼の視力を持っていない神原 駿河が怪異になった貝木を視認できている時点で矛盾が生じているものの貝木自身が駿河の力になりたいという思いから視認できるようになっているという解釈にもとれる。この場合、怪異である沼地のケースにおいても悪魔の左腕を駿河から奪うという目的上、同様の仮説が立てられる。2つ目は生きているというもの。この場合は重傷を負わされたものの殺害まで至らなかったという場合と恋物語の語り手が貝木であるという事から中学生に襲われるというシーン自体が嘘を孕んでいるという大きく分けて2つの説が挙げられた。仮に前者の説が正しかった場合、恋物語～『花物語』まで約2ヶ月間空いているので怪我の療養としては時間は十分に確保できている。
忍野 扇の性別
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目次 - Contents
- 『花物語』の概要
- 『花物語』のあらすじ・ストーリー
- 事の始まり
- 悪魔様との対峙
- 悪魔の手から解放
- 沼地 蠟花との再会
- 沼地 蠟花の過去と悪魔のパーツを集めるきっかけ
- 真実
- 悪魔のパーツを賭けて対決
- 『花物語』の登場人物・キャラクター
- 神原 駿河（かんばる するが）
- 沼地 蠟花（ぬまち ろうか）
- 阿良々木 暦（あららぎ こよみ）
- 阿良々木 火憐（あららぎ かれん）
- 忍野 扇（おしの おうぎ）
- 貝木 泥舟（かいき でいしゅう）
- 神原 遠江（かんばる とおえ）
- 日傘 星雨 （ひがさ せいう）
- 『花物語』の用語
- するがモンキー
- 忍野メメ（おしの めめ）
- 戦場ヶ原ひたぎ（せんじょうがはら ひたぎ）
- 怪異
- 悪魔の手
- 悪魔様
- 直江津高校
- 『花物語』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- 沼地 蠟花「悩みなんてものは大抵の場合、時間が解決してくれるからに決まっているじゃないか」
- 貝木 泥舟「この件からお前が得るべき教訓は逃げるだけでは解決しない物事もあるということだ」
- 神原 駿河「一番良いのはやって後悔しない事だ」
- 阿良々木 暦「お前は青春をしたんだ」
- 『花物語』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- 貝木 泥舟の生死
- 忍野 扇の性別
- 駿河が壊したマウンテンバイク
- 『花物語』の主題歌・挿入歌
- OP（オープニング）『the last day of my adolescence』：神原駿河（沢城みゆき）
- ED（エンディング）『花痕 -shirushi-』：河野マリナ