花物語（物語シリーズ）のネタバレ解説・考察まとめ

『花物語』の登場人物・キャラクター

神原 駿河（かんばる するが）担当声優：沢城みゆき

本作の主人公であり直江津高校の3年生。初登場は「するがモンキー」であり、猿の手ならぬ悪魔の手を宿した少女である。桐の箱に入った亡き母から託された左手のミイラを駿河は小学4年生の頃、初めて使った。「足が速くなりますように」と、当時転校したばかりの駿河はクラスに馴染めず浮いた存在になっており徒競走で1番になる事で周囲に認めてもらえるように左手のミイラにそう願った。そして左手のミイラは駿河の想いに応える。しかし叶えられた願いは駿河の足が速くなる事では無く、駿河と走る彼女より足の速い選手を襲い欠席させるというものだった。恐ろしくなった彼女は足が速くなる為に努力をし、その後自分より足の速い選手の居ないバスケットボール部に入る事となる。足が速くなる為に努力した彼女は、すぐにバスケットボール部のエースとなり噂を聞き付けた戦場ヶ原 ひたぎと出会う事になる。ひたぎと会話を重ねるうちに心を惹かれた駿河は彼女が何かに対して悩みを抱えている事を知り、左手のミイラを使おうかと何度も苦悩するが結局、ミイラを使う事は無かった。しかし、その1年後ひたぎの悩みを解決した。
阿良々木 暦が彼女と仲良く談笑している姿を目撃し、暦に対する殺意を左手のミイラに願ってしまう。だが、駿河は実際に暦を本当に殺したいという殺意は無く、殺されかけた暦に真相を問い質されるも、事情を説明し、忍野メメの協力の元、暦への殺意の願いを叶えさせない事に成功する。本作の『花物語』では悪魔の手が誰かを傷つけない為に左手を柱に縛り付けた状態で睡眠している姿が描かれている。

沼地 蠟花（ぬまち ろうか）担当声優：阿澄佳奈

神原 駿河の中学時代のバスケットボールのライバル。駿河がオフェンスを得意としているプレイヤーであるのに対し沼地はディフェンスを得意としているプレイヤーである。沼地は駿河が悪魔様の噂を聞いて再開した時には既に死んでおり、怪異として悪魔のパーツの収集を行っていた。見た目は足に怪我を負い松葉杖を使用しているが駿河と同様に足と腕に悪魔のパーツを取り込んでいる為、実際は怪我は無く、飽くまでカモフラージュの一環として包帯を巻いている。

阿良々木 暦（あららぎ こよみ）担当声優：神谷浩史

物語シリーズの主人公であり、吸血鬼の力を持った人間。駿河が沼地の死を知った日に現れ先輩としてアドバイスを送ってくれる。この時、登場したシーンではお馴染みの自転車ではなく、免許取りたての車で登場しており駿河に軽く幻滅される。

阿良々木 火憐（あららぎ かれん）担当声優：喜多村英梨

阿良々木 暦の妹であり、神原 駿河の後輩でもある。ファイヤーシスターズという通り名で困っている人を助ける正義の味方をやっており以前、貝木 泥舟の詐欺事件を解決しようとした所、返り討ちに遭ってしまう。阿良々木 暦と戦場ヶ原ひたぎによって、この事件は解決に向かい、後に火憐は受験勉強中の暦に奉仕したいという名目で絡むが、偶然にも会話の途中で暦から神原 駿河の名前が出てくると、沈黙。以前から会ってみたかったという理由もあり駿河を紹介してほしいと土下座で頼み込むが暦は駿河が変態的思考を持ち合わせている為、妹と会わせたくなく、拒否をする。しかし、お互い譲る気はなく暦から勝負に勝ったら紹介してやるという約束の元、火憐が勝利を収め、偽物語9話にて火憐と駿河は初顔合わせとなり、その後交流を深めていく事となる。『花物語』では駿河に電話越しで悪魔様と沼地 蠟花についての情報を話してくれる。

忍野 扇（おしの おうぎ）担当声優：水橋かおり

阿良々木 暦の生み出した正体不明であることが正体の怪異。暦と同一人物であり、忍野メメの姪を名乗っている。

貝木 泥舟（かいき でいしゅう）担当声優：三木眞一郎

神原 駿河を臥煙の忘れ形見と言い助言を与える詐欺師。初登場は偽物語であり、悪役として多くの中学生から金銭を巻き上げる詐欺師として描かれている。偽物語での印象はあまり良く無かったものの本作の『花物語』では逆に良い印象が強く様々な意味で視聴者を驚かせた。

神原 遠江（かんばる とおえ）担当声優：根谷美智子

神原 駿河の母であり大学時代の貝木 泥舟の憧れの女性である

日傘 星雨 （ひがさ せいう）担当声優：日笠陽子

神原 駿河の同級生であり友人。バスケットボール部では副キャプテンを務める。『花物語』では沼地 蠟花に関して知っている事を話してくれる。