呪怨(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『呪怨』(映画)とは2003年に公開された日本のホラー映画作品である。監督・脚本は清水崇。かつて殺人事件が起きた家に関わった人間が、その家に巣食う伽椰子と俊雄の霊に襲われていく様が恐ろしい心霊現象として映像化されている。仁科理佳はその家を訪問してから、深夜に自分を見下ろす伽椰子やテーブルの下に潜む俊雄を目撃するなどの恐怖体験に襲われ続けることとなる。あまりの恐ろしさに、伽椰子は『リング』の貞子と並んで日本を代表するホラーキャラクターとなった。キャッチコピーは「総毛立つ快感」。

武藤綾乃(むとうあやの/演:小林加奈)

修学旅行後に行方不明になった3人の女子高生のうちの1人。高宮沙織に誘われてお化け屋敷に行き、そこで伽椰子に襲われた。1人だけ逃げた遠山いづみの元に恐ろしい霊の姿で現れる。

『呪怨」(映画)の用語

呪怨

つよい恨みを抱いて死んだモノの呪い。 それは、死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。 その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。

「いないいないばあ」

福祉センターに入居している斎藤は痴呆が進んでいるせいか、誰も居ない空間に向かって「いないいないばあ」をする。だが、徳永幸枝も死に際に顔を両手で覆っていたことから、理佳は手で顔を覆った時の指の隙間から伽椰子が見えるということに気付く。

『呪怨』(映画)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

何処にも安寧の場はない

仁美が潜り込んだ布団の中には伽椰子(奥)が潜んでいた。

マンションの自室に逃げ帰ってきてからも、TV画面のレポーターの顔が不気味に変貌するなどの心霊現象に襲われた仁美は布団の中へと逃げ込む。しかし安寧を求めて潜り込んだ布団の中には伽椰子がいたのだった。

付き纏い続ける恐怖

目が覚めた理佳(中央)を伽椰子(左)と俊雄(右)が見つめていた。

ふと夜中に目を覚ました理佳を、同じベッドの上にいる俊雄と真上から見下ろす伽椰子がじっと見つめていた。時も場所も関係なく彼らは姿を現し、理佳に恐怖を与え続ける。

伽椰子「あ゛あ゛あ゛あ゛」

遠山いづみ(前)を捕まえた伽椰子(奥)

行方不明になった3人の友人たちの霊に追われて逃げ込んだ和室で、いづみは伽椰子に捕まってしまう。そしてそのまま、「あ゛あ゛あ゛あ゛」と呻き声をあげる伽椰子に仏壇の中に引きずりこまれていくのだった。

仁科理佳「…真理子?」

親友の真理子からの電話で不気味な猫の鳴き声を聞いた理佳は、真理子もまた心霊現象に巻き込まれていることに気付き徳永家へ駆けつける。「…真理子?」と呼びかけながら、彼女を探し階段を上る理佳。しかし、理佳の目の前で真理子は伽椰子に連れ去られてしまった。

『呪怨』(映画)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

清水崇が掲げたコンセプト

清水監督は「笑われるほどに幽霊を出しまくるのが呪怨のコンセプトである」と語っている。
その言葉通りに『呪怨』シリーズでは伽椰子や俊雄が代表的であるが、今作ではお化け屋敷で伽椰子に襲われた3人の女子高生や佐伯剛雄の幽霊も登場する。

『呪怨』(映画)と『ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷』の関係

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