窪田正孝主演『ケータイ捜査官7』について

『花子とアン』で花子の幼馴染の朝市を、そしてドラマ版『デスノート』で夜神月を演じていた窪田正孝氏。その演技力はかなりのもので、ルックスも結構イケメンです。しかし、皆さんご存知でしょうか?かつて彼が「歩くケータイ」とともに悪と戦っていたことを。2008年放送なので、ケータイの型は古いですが、オススメのドラマです。

あらすじ・ストーリー

時は現代、より少し遠い「明日未来」。インターネットの普及とともに増える「サイバーテロ」に対処すべく立ち上げられた組織、アンダーアンカー。捜査員は「フォンブレイバー」なる携帯電話機能を持ったロボットを相棒(バディ)とし、捜査、時には逮捕協力(警察にさえ非公式なので直接の逮捕はできない)をします。ごく普通の高校生網島ケイタは、ひょんなことから捜査員滝本のバディを託されてある事件を解決に導きます。滝本は死亡し、彼のバディ携帯7(セブン)は、そのままケイタのバディとして引き継がれることになるのですが…。

無気力な「イマドキ」高校生

窪田氏演じるケイタですが、イマドキの高校生といった感じで何か無気力です。何せ「どっちでもいい」が口癖ですから。親が転勤族で中々友達ができないから諦めモードになっていたのかもしれませんが、滝本によれば「赤の他人を放っておけない、凄いのではなく優しい奴」とのこと。その優しさは、随所に描かれます。時にさりげなく、時にストレートに。

バディケータイ「セブン」

天使のコスプレ経験アリ。

そんなケイタの「バディ携帯」にして「上司」もしくは「友達」ともいえるのが、セブン。正式名称はフォンブレイバー7。色はグローイングシルバー、だそうです。こいつがまたいろいろとかっこかわいいんです。フォンブレイバーは両手をかざすことでいわゆるプログラムの読み取りや書き換えなどができる優れもの。ほぼ毎回セブンの「萌え所」があるのですが、正義のために作られたものであり、沈着冷静に分析をしたり、助言をしたりもします。ケイタに「友達」と言われて「え…」とうれしそうな声を上げたりもしますが。正式にバディとなって後、二人の絆はどんどん深まっていきます。

「君の心を受信した」が決め台詞。「ケータイは投げるものではない!」も。(しょっちゅう投げられているため)

出典: ja.wikipedia.org

ドヤッ

ブーストフォンというこれまた携帯電話(に見せかけた)カメラやマイク等を装着することで機能の増幅を図るのですが…装着は手動です。しかも、「ええと、これはこっちで…」と迷いながらの装着だったり、完了後は「カッコいい」決めポーズまで取るのです。気まずそうに否定していましたが、絶対ヒーローに憧れてます。人間臭いです。投げられると怒ります。

都市伝説・デビルKとエンジェルK

01は「るるる~」と歌いながら登場します。「お前は圏外だ」が決め台詞。

作中では都市伝説も取り入れられます。つまり、「歩く携帯」。警察にも極秘の組織なのに、ちゃっかり目撃されてます。もっとも、画像右の01(ゼロワン)のせいもあるのですが。彼は3度もバディである人物を失っており、「バディ殺し」である自分や、兄弟機の存在意義等に悩み、兄弟機を破壊、あるいはウイルス感性させて逃亡。悪事に手を貸すのです。黒というカラーリングも相まってか、悪魔の携帯「デビルK」なんて呼ばれるようにまでなりました。セブンはエンジェルKとして、天使のコスプレまでしてケイタのクラスメイトを励ましたりもしました。このシーンは必見です。01も途中から味方のような立ち位置になりました。最終回1話前のシーン、輝いてたよ、01…と声をかけたくなります。

01は、人間との関係に関する「解」を求めていた。

出典: ja.wikipedia.org

桐原とサード

執事キャラ

桐原というのはアンダーアンカー捜査員の一人です。留守中家族が未成年に殺された経験があります。しかも、殺した相手は少年法に守られて顔も名前も分からない。「顔が分からないやつ」は信用できないと、インターネット社会自体をさえ嫌っている風でした。態度が厳しいため、バディ携帯のサードは頭を下げっぱなしです。桐原が家族を殺した男を殴り殺してしまいそうな直前、サードは初めて、そして一度だけブチ切れました。「やめろってんだろ!!」計算してのことなんでしょうが、バディ愛を感じるシーンでした。桐原がサードをバディとしていく覚悟を決めたきっかけが01による一種の謀反だったことを考えると皮肉ですが。

どうなる?

他にも見所はありますが、実際見た方がよほどいいです。主題歌も一見明るめ、なのにどこか切なげで、機械と人間なのに心が通じ合ったり、人間同士でも信じられなかったり…これからのネット社会がどうなるのかを案じているようでもありました。

えどまち
えどまち
@edono78

Related Articles関連記事

アンナチュラル(Unnatural)のネタバレ解説・考察まとめ

アンナチュラル(Unnatural)のネタバレ解説・考察まとめ

『アンナチュラル(Unnatural)』は女優の石原さとみ主演の、野木亜紀子の脚本によるオリジナルドラマである。主人公の三澄ミコトはUDIラボで働く法医解剖医。UDIラボメンバーの中堂、東海林、六郎たちと一緒に、日本全国から送られてくる不自然死した遺体を解剖する仕事をしている。1話ごとに事件解決する法医学ミステリーで、ドラマのキャッチコピーは「不自然な死は許さない」。スピード感や爽快感のある明るくスリリングな物語で、UDIラボメンバーの人間ドラマをメインに「死」の謎や事件を解明していく。

Read Article

銀魂(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

銀魂(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「銀魂」(実写版)は、2017年7月に公開された福田雄一監督による日本映画。空知英秋作画の漫画「銀魂」の実写化作品で、原作の長編「紅桜編」がベースです。「紅桜編」は、妖刀紅桜を利用して国の転覆を目論む鬼兵隊と、それを阻止しようとする主人公坂田銀時と仲間たちの戦いを描いたもの。原作はSF時代劇コメディです。実写版はそれを忠実に再現し、ギャグ満載、時にほろりとさせる内容になっています。

Read Article

銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

銀魂2 掟は破るためにこそある(実写映画)のネタバレ解説・考察まとめ

「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。

Read Article

実写版『銀魂2 掟は破るためにこそある』のキャスト、キャラ絵との比較画像、公式最新動画まとめ

実写版『銀魂2 掟は破るためにこそある』のキャスト、キャラ絵との比較画像、公式最新動画まとめ

福田雄一監督による実写版「銀魂」の続編が、2018年8月17日に公開されます。メインキャストは、万事屋の3人(小栗旬、菅田将暉、橋本環奈)真選組の3人(中村勘九郎、柳楽優弥、吉沢亮)を初めとし、ほとんどが前作と同じ顔ぶれ。これに新たなキャストも加わった今作は、原作の人気長編である「真選組動乱篇」と、征夷大将軍徳川茂茂が登場する「将軍接待篇」を土台としたストーリー展開となることが発表されています。

Read Article

小顔代表・唐沢寿明の顔が本当に小さかった件【イケメン俳優と並んで立つと…】

小顔代表・唐沢寿明の顔が本当に小さかった件【イケメン俳優と並んで立つと…】

小顔芸能人の代表として知られる唐沢寿明。彼の顔の小ささが本当に引き立つのは、隣に誰かが立ったときです。いや、もうほんとに憎らしいくらい顔がちっちゃくて羨ましいですよね。ちなみに、帽子をかぶるときは子供用のものじゃないとずり落ちてしまうそうです。小顔な彼の隣に立ちたくないと思う人は、多いのではないでしょうか。

Read Article

破壊力がヤバい!窪田正孝の「頭ガシッ」からのキスにファン騒然

破壊力がヤバい!窪田正孝の「頭ガシッ」からのキスにファン騒然

ドラマ『デスノート』に出演していた窪田正孝。彼の演じる夜神月が第5話の予告でミサミサにキスをする場面が流れ、この時点ですでに話題騒然となっていました。迎えた本編で流れた窪田正孝の「頭ガシッ」からのキスの破壊力がヤバすぎるとして、一部のファンの間で悲鳴が上がったようです。一体どんな反応があったのか、この記事でまとめました。

Read Article

【神木隆之介】演技力が素晴らしい若手俳優まとめ【窪田正孝】

【神木隆之介】演技力が素晴らしい若手俳優まとめ【窪田正孝】

今をときめく若手俳優たち。彼らの中には、思わず目を引くような素晴らしい演技をする人たちがたくさんいます。この記事では、演技力に定評のある俳優たちについてまとめました。普段は爽やかな好青年風の出で立ちをしていても、いざ演技のスイッチが入ると狂気じみた役柄になりきっていたりするんだから本当にスゴい人たちですよね。

Read Article

多部未華子が「大奥」で共演した窪田正孝と熱愛!フライデーの報道内容まとめ

多部未華子が「大奥」で共演した窪田正孝と熱愛!フライデーの報道内容まとめ

『大奥〜誕生[有功・家光篇]』に出演した多部未華子に熱愛が報じられたことがありました。お相手は、同作品で共演した窪田正孝。人気真っ只中にある2人の熱愛とあって、世間では大きくクローズアップされることに。この記事で、実際にフライデーで報道された内容についてまとめています。

Read Article

窪田正孝演じる夜神月が「スゴイ」と話題に!オタクからサイコパスへの華麗な変身!【デスノート】

窪田正孝演じる夜神月が「スゴイ」と話題に!オタクからサイコパスへの華麗な変身!【デスノート】

実写版『DEATH NOTE』(デスノート)で、窪田正孝演じる主人公夜神月の華麗なる変化が「スゴイ」と話題になっている。実写版での月は「勉強のできるオタク」といったキャラクターになっており、それが「世界中を戦慄させるサイコパス気質の殺人者」へと変わっていく様は見る者をただ圧倒させる。ここでは、当時の反応を紹介する。

Read Article

実写版「銀魂」メインキャストが出揃う!※キャラ絵との比較画像、公式最新動画掲載

実写版「銀魂」メインキャストが出揃う!※キャラ絵との比較画像、公式最新動画掲載

主役の銀さん以外のキャスティングが発表になりました。それぞれドラマや映画で主役を張れる方達の揃い踏みです。そこで「銀魂実写化!」の妄想キャスティングと同じような感じで、画像を並べてみました。 メインキャストのビジュアルや予告動画、主題歌などについての情報は、その都度紹介していきます。

Read Article

目次 - Contents