『ケータイ捜査官7』とは、2008年から2009年に放送された特撮テレビドラマである。私的情報機関アンダーアンカーと、ロボットに変形する人工知能搭載携帯フォンブレイバーの活躍を描く。高校生網島ケイタが暴走事件に遭遇し、殉職したエージェントの相棒セブンを引き継いで成長していく。基本テーマにコミュニケーションを据え、多彩なストーリーが展開された。本作は本格的な番組作りで高い評価を受け、東京ドラマアウォード2008のキッズ&ヤング部門賞を受賞した。
『ケータイ捜査官7』の概要
『ケータイ捜査官7』(ケータイそうさかんセブン)とは、テレビ東京系列および岐阜放送で2008年4月2日から2009年3月18日にかけて放送された特撮テレビドラマである。キャッチコピーは「これが 明日の リアル。」。CGによるVFXを多用したことから「《明日未来》VFXエンタテインメント」とも称された。
本作は玩具企画開発企業のWiZとアニメーション制作会社Production I.Gが初めて手掛けた特撮作品であり、特撮作品がゴールデンタイムで放送されるのは『超人機メタルダー』以来21年ぶり、テレビ東京のゴールデンタイムにおける連続現代劇としては約7年半ぶりとなった。本放送は全45話が制作され、初回、第23話、最終回は1時間スペシャルとして放送された。
物語はそう遠くない未来である「明日未来」。インターネットの普及とともに急増するサイバーテロに対処すべく立ち上げられた私的情報機関「アンダーアンカー」と、携帯電話から人工知能を搭載した小型ロボットへと変形する「フォンブレイバー」の活躍を描く。主人公の高校生・網島ケイタ(あみしま ケイタ)は、幼いころから転校を繰り返したことで学校に友達がおらず周囲から浮いていた。何事にも投げやりで他人との接触を避ける生活をしていたケイタだったが、ある日工事作業用の機械が暴走する事件に巻き込まれる。そこでケイタはエージェントの滝本壮介(たきもと そうすけ)と1体の動く携帯電話に出会い、その携帯電話であるフォンブレイバー7(セブン)の指示に従って事件の解決に貢献した。この事件で傷ついた滝本が死亡したため、ケイタはセブンをバディとして引き継ぎ、アンダーアンカーの見習いエージェントとして活動しながら成長していくこととなる。
携帯電話をモチーフとしていることから「コミュニケーション」が基本テーマに据えられており、基本的には一話完結形式で、ハードなシリアスから人情話、ホラー、コメディにいたるまで、バラエティに富んだストーリーが展開された。
シリーズ監督を務めた三池崇史は、子供に媚びることのない番組作りを意識したと語っており、本格的な一般ドラマへの出演経験を持つベテラン俳優が多く起用された。作中に登場するフォンブレイバーを模した本物の携帯電話がソフトバンクモバイル(現・ソフトバンク)から発売されたほか、キャラクター玩具がバンダイから発売され、劇中には同社のCMに出演していたダンテ・カーヴァーがゲスト出演した回もある。テレビ東京では2008年10月から12月にかけて、深夜帯にレギュラー陣や大久保佳代子によるミニドラマを加えた『ミッドナイトセレクション』が、日曜日の午前中には一部の回の抜粋による再放送が行われた。
2008年には東京ドラマアウォードのキッズ&ヤング部門賞を受賞した。放送中および放送終了後にはシネマイクスピアリなどでの劇場イベントが開催され、2010年には『S-1バトル』へのエントリーも行われた。2018年には放送開始10周年を記念したファン感謝イベント「キミのココロを受信した!」が阿佐ヶ谷ロフトAで開催され、2020年にはバンダイナムコアーツからBlu-ray-BOXが発売された。
『ケータイ捜査官7』のあらすじ・ストーリー
網島ケイタの日常と運命の邂逅
これはそう遠くない未来である「明日未来」の物語である。高校1年生の網島ケイタ(あみしま ケイタ)は、幼いころから父親の仕事の都合で転校を繰り返したことから、学校で友人を作ることができずに周囲から浮いている無気力な少年だった。何事に対しても投げやりで、「どっちでもいい」「どうでもいい」とそっけない態度をとり、他人との接触を避ける生活を続けていた。クラスメイトの御堂優璃(みどう ゆうり)が何かと気にかけてくれるものの、ケイタは鬱屈とした日常から抜け出すためにかねてより計画していた家出を実行に移す。
しかし、その家出の途中でケイタは工事作業用機械が突如暴走する凄惨な事件に巻き込まれてしまう。混沌とする現場に現れたのは、滝本壮介(たきもと そうすけ)という見知らぬ男だった。そして滝本の傍らには、自らの手足で自立歩行し、高度な知能を持って話し動く驚異の携帯電話型ロボット、フォンブレイバー7(セブン)の姿があった。
アンダーアンカーへの加入とエージェントとしての成長
予期せぬ事態に直面しパニックに陥るケイタだったが、危機的状況の中でセブンの的確な指示に従って行動し、暴走する機械の制圧と事件の解決に大きく貢献する。しかし、この戦いの中でケイタを庇った滝本は深刻な重傷を負い、そのまま命を落としてしまう。滝本は息を引き取る間際、ケイタの内に秘められた責任感と優しさを見抜き、自身の相棒であったセブンを彼に託した。
激しい混乱と喪失感に翻弄されながらも、ケイタは滝本が所属していたネットワーク犯罪を取り締まる警察庁公認の非公式秘密機関「アンダーアンカー」へと導かれる。ごく普通の日常から突如として最先端のサイバーテロと戦うエージェントとしての活動を余儀なくされたケイタは、一癖も二癖もある先輩エージェントたちや、生真面目で口うるさい新たな相棒のセブンと衝突を繰り返しながらも、数々の事件を経て人間的にもエージェントとしても確かな成長を遂げていくこととなる。
『ケータイ捜査官7』の登場人物・キャラクター
アンダーアンカー
網島ケイタ(あみしま ケイタ/演:窪田正孝)
本作の主人公で、明陽学園に通うイマドキだが無気力な16歳の高校1年生。フォンブレイバー7の相棒(バディ)であり、一時期はゼロワンのバディも兼任していた。父親の転勤に伴う度重なる転校のせいで周囲に馴染めず、諦めモードになっていた。人との関わりを避けて「空気くん」と呼ばれていたが、作業ロボットの暴走事件に巻き込まれたことを機にアンダーアンカーに関わるようになる。
投げやりな態度が目立っていたが、本来の責任感と優しさを滝本に見出され、彼の死後にセブンを引き継いだ。単純で純粋な性格をしており、誰かのために行動する際に爆発的な力を発揮する。滝本によれば「赤の他人を放っておけない、凄いのではなく優しい奴」とのこと。その優しさは、随所に描かれる。
桐原大貴(きりはら だいき/演:松田悟志)
29歳のエージェントで、フォンブレイバー3の相棒。アンダーアンカーのエースであり、自分にも他人にも厳しいストイックな人物である。ネットの匿名性を悪用する人間を憎んでおり、過去に家族をネット犯罪で亡くした重い十字架を背負っている。未熟なケイタには当初冷たく接していたが、徐々にその存在を認めていく。20代の終わりである年齢を気にしており、周囲には隠しているが島谷ひとみの熱狂的なファンという一面を持つ。
滝本壮介(たきもと そうすけ/演:津田寛治)
フォンブレイバー7の元の相棒であり、優秀なエージェント。暴走事件の際にケイタを庇って重傷を負い、そのまま命を落とした。彼が命がけでケイタを守り、セブンを託したことが、ケイタがアンダーアンカーへと足を踏み入れる直接のきっかけとなった。実年齢は35歳であったが、なぜか「29歳」と自称していた。
美作千草(みまさか ちぐさ/演:伊藤裕子)
アンダーアンカー特捜部の部長であり、フォンブレイバー2の相棒。表向きは会長室直属の第2秘書を務めている。亡くなった滝本とは生前、曖昧な恋愛関係にあり、彼の死後にその存在の大きさを痛感した。冷静沈着で統率力に優れるが、ユーモアも解する。自身のバディはセカンドだけと心に決めていたため、それを破壊したゼロワンを強く憎んでいたが、のちに危機を脱するため臨時のバディを組んだ。
麻野瞳子(あさの とうこ/演:三津谷葉子)
24歳のエージェントで、フォンブレイバー4の相棒。いつもスカジャンを羽織っており、部内のムードメーカーだが天然な性格。漫画のような劇的な出会いを求めているが極めて男運が悪く、一度恋愛モードに入ると周囲が見えなくなるため、トラブルメーカーとして恐れられている。プログラミングや格闘術に長けており、主に本部でのバックアップ業務を担当する。
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目次 - Contents
- 『ケータイ捜査官7』の概要
- 『ケータイ捜査官7』のあらすじ・ストーリー
- 網島ケイタの日常と運命の邂逅
- アンダーアンカーへの加入とエージェントとしての成長
- 『ケータイ捜査官7』の登場人物・キャラクター
- アンダーアンカー
- 網島ケイタ(あみしま ケイタ/演:窪田正孝)
- 桐原大貴(きりはら だいき/演:松田悟志)
- 滝本壮介(たきもと そうすけ/演:津田寛治)
- 美作千草(みまさか ちぐさ/演:伊藤裕子)
- 麻野瞳子(あさの とうこ/演:三津谷葉子)
- ガンノスケ・ブラックバード
- 水戸幸平(みと こうへい/演:ミッキー・カーチス)
- 支倉真由子(はせくら まゆこ/演:長澤奈央)
- 榊睦月(さかき むつき/演:秦みずほ)
- 如月さやか(きさらぎ さやか/演:鎌田奈津美)
- 影山弥生(かやま やよい/演:辰巳奈都子)
- 森下博文(もりした ひろふみ/演:森田直幸)
- 蓮見壮一郎(はすみ そういちろう/演:佐野大輔)
- 辻風修平(つじかぜ しゅうへい/演:佐藤大介)
- 御手洗真一(みたらい しんいち/演:浅利英和)
- 天音佳織(あまね かおり/演:葉山恵里)
- 望月咲桜(もちづき さくら/演:あまのまい)
- 藤宮今日子(ふじみや きょうこ/演:安久理恵子)
- 伊達雄人(だて ゆうと/演:渡辺いっけい)
- 宗田雅芳(そうだ まさよし/演:益岡徹)
- 警察
- 志村克彦(しむらかつひこ/演:勝野洋)
- 海斗修吾(かいとしゅうご/演:勝野洋輔)
- 網島家
- 網島健太郎(あみしまけんたろう/演:田口浩正)
- 網島春美(あみしまはるみ/演:渡辺典子)
- 網島可憐(あみしまかれん/演:五十嵐令子)
- 明陽高校
- 御堂優璃(みどうゆうり/演:岡本奈月)
- 芹沢智(せりざわさとし/演:未来弥)
- 五十嵐陽子(いがらしようこ/演:秋山奈々)
- ジャージの健太(演:千原せいじ)
- アンカー関係者
- 間明蔵人(まぎらくらんど/演:高野八誠)
- 唐崎晶(からさきあきら/演:飛鳥凛)
- 元宮英彦(もとみやひでひこ/演:黄川田将也)
- 関東電龍会(かんとうでんりゅうかい)
- 若頭(演:諏訪太朗)
- 組員(演:レイザーラモンHG、出渕誠、くまだまさし)
- その他
- 大江達郎(おおえたつろう/演:佐野和真)
- まさたか君
- フォンブレイバー
- フォンブレイバー7
- フォンブレイバー01
- フォンブレイバー3
- フォンブレイバー2
- フォンブレイバー4
- フォンブレイバー5/コピーフォンブレイバー・ジーン
- フォンブレイバー6
- 『ケータイ捜査官7』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 都市伝説のデビルKとエンジェルK
- 桐原とサードのバディ愛を感じるシーン
- 『ケータイ捜査官7』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):島谷ひとみ「WAKE YOU UP」(第1話 - 第45話)
- ED(エンディング): BACK-ON「Sands of time」(第1話 - 第13話)
- ED(エンディング): OLIVIA「Rain」(第14話 - 第35話(第30話を除く))
- ED(エンディング): 相川七瀬「Yumemiru..」(第36話 - 第45話)
- 挿入歌: 村岡ケイコ(柴田杏花)「ひみつのうた」(第14話)
- 挿入歌:お七(安藤麻吹)「お七の子守唄」(第20話)
- 挿入歌:島谷ひとみ「泣きたいなら」(第30話)
- 挿入歌:島谷ひとみ「雨の日には 雨の中を 風の日には 風の中を」(第30話)
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