キングダム 運命の炎(キングダム3)のネタバレ解説・考察まとめ

『キングダム 運命の炎』とは、原泰久の漫画『キングダム』を原作とする2023年公開の実写映画作品。同シリーズでは3作目にあたるため『キングダム3』とも呼ばれる。キャッチコピーは「大いなる夢を、新しい時代を、その手で掴め―」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮など主要人物の役者は全員が前々作から続投している。
趙の大軍に攻められた秦は、六大将軍の王騎を総大将にしてこれを迎撃する。将軍を志す剣士にして秦の若き王嬴政の友でもある信も従軍し、師である王騎から重要な作戦を託される。

趙国最高の知将にして、武力にも長ける万能型の戦士。物腰は礼儀正しく、戦場ではない場所であれば敵対する国の人間であろうと対等かつ紳士的に接する。
半面、戦となれば一切の容赦はなく、北方の騎馬民族との戦いでは敵兵を壊滅させた上でその死体を見せつけるかのように1か所に集めて野ざらしにし、「趙に手を出せばこうなるぞ」と脅すことでさらなる侵攻を躊躇させている。

『キングダム 運命の炎』(キングダム3)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

紫夏「あなたは誰よりも偉大な王になれます」

物心ついたころから虐げられながら生きてきた嬴政は、自分が秦の正当な皇太子になったと聞かされてもそれを信じられず、「自分のような人間が王になっていいわけがない」とまで言い出す。しかし、彼がどれほどの苦しみの中で生きてきたのかを知った紫夏は、「あなたは誰よりも偉大な王になれます」との言葉をかけ、嬴政が味わってきたものは全て無駄にならず、糧にすることもできるものだと語って聞かせる。
紫夏の強さと優しさが詰まった名セリフであり、絶望の中にいた嬴政が王としての一歩を踏み出し始める名シーンである。

王騎「あなたの隊に名前を与えましょう」

戦端が開かれる直前、王騎はわざわざ信の部隊を訪れ、彼に「あなたの隊に名前を与えましょう」と言葉をかける。それは王騎が短い間ながら弟子となった信の力を認め、同時に「これから先は後戻りのできない血塗られた道だ」との覚悟を問いかけるものでもあった。王騎の信への期待が透けて見える名シーンである。

信「俺たちは1本の矢だ」

敵の策にハマって壊滅の危機にある左軍を救うため、たった100人での敵将馮忌の本陣への突撃を命じられた飛信隊。多くの兵が「そんなことできるのか」と尻込みする中、この作戦の重要性を理解した信は、「俺たちは1本の矢だ。目標を貫くこともできれば、その前に圧し折られることもある」と自分たちの役目を彼らに語って聞かせる。
前作、善前作では考え無しに突撃しては死に物狂いでそれを切り抜けるというパターンの多かった信が、将として大きく成長したことを感じさせる。

『キングダム 運命の炎』(キングダム3)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

吉沢亮の“9歳役”への挑戦

本作で描かれた嬴政の過去の物語は、彼の絶望と葛藤、それを救わんとする紫夏の強さと優しさが描かれた原作でも人気のエピソードである。
しかし、原作ではこの時の嬴政は“9歳”という設定であり、すでに成人している嬴政役の吉沢亮は役作りが非常に難しかったと述べている。

『キングダム 運命の炎』(キングダム3)の主題歌・挿入歌

主題歌:宇多田ヒカル「Gold ~また逢う日まで~」

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