劇団ララライ（推しの子）の徹底解説・考察まとめ！歴史・所属劇団員・作品など盛り沢山！

【推しの子】の概要

【推しの子】（おしのこ）とは、2020年4月より『週刊ヤングジャンプ』にて連載が開始された、芸能界を舞台にしたサスペンス漫画である。『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の赤坂アカ（あかさかあか）が原作を担当し、『クズの本懐』の横槍メンゴ（よこやりめんご）が作画を担当している。2021年8月26日時点で累計発行部数200万部を突破しており、「次にくるマンガ大賞2021」のコミックス部門で1位を受賞した。

主人公が彼の「推し」であったアイドルの子供に転生するも、母であるそのアイドルを殺害され、殺害の秘密を握っている可能性の高い正体不明の父親を捜すために芸能界に切り込んでいく姿を描く。転生というファンタジー要素と芸能界という現実の要素をうまくミックスし、芸能界やインターネットの闇を描く独自の切り口が魅力となっている。
原作の赤坂は『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』の連載中に本作を開始しており、作画は横槍の担当とはいえ異例の“2作品同時週刊連載"となっている。

【推しの子】（漫画・アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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【推しの子】（おしのこ）とは、原作：赤坂アカ、作画：横槍メンゴによる漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』にて、2020年4月より連載を開始した。芸能界やインターネットの闇を現在の視点から描く切り口が魅力である。2023年にアニメ化され、主題歌が世界的にヒットするなど大きな反響を呼んだ。
自身の「推し」のアイドルの子供に転生した主人公は、母を殺害され、事件の黒幕である今の自分の父親への復讐を誓う。一方彼の妹は、「母の夢を継ぐ」ためにアイドルを目指す。それぞれの目的から、2人は芸能界で活躍していく。

「劇団ララライ」とは

「劇団ララライ」（げきだんララライ）とは、【推しの子】の作中に登場する劇団の名称。日本屈指の演技力を持つとされる劇団であり、主人公星野アクア（ほしの アクア）／星野愛久愛海（ほしの あくあまりん）の母、父にして母の仇である人物、アクアの腹違いの兄、ヒロインの1人など、過去から現在まで作中の重要人物が数多く所属している。

「2.5次元舞台編」で初登場し、このエピソードでのメインのテーマとなった作中作「東京ブレイド」を熱演。観客と外部からの出演者たちにその実力を見せつけた。その後も何人かのキャラクターは引き続き物語に関わり続け、終盤でいよいよアクアが復讐の最終段階に取り掛かる際に再び大きな出番を得る。

「劇団ララライ」の歴史・来歴・活躍

演劇学校出身者たちによって発足

物語開始の10数年前、演劇学校の出身者たちが「自分たちのやりたいことをやる」ために自主的に集まって発足する。当時代表を務めた金田一敏郎（きんだいち としろう）は、かつては役者として、現在は演出家として劇団を支え続けている。
高い志の下で邁進するも、しばらくの間は仕事に恵まれず苦しい経営が続く。後に名プロデューサーとして活躍する鏑木勝也（かぶらぎ まさや）や天才型の子役だったカミキヒカル（神木輝）といった力のある者たちが所属してはいたが劇団員不足にも悩まされ、金田一は対策を迫られていく。

アイとカミキヒカルの接触

劇団員不足を解消するために金田一が考えたのは、ワークショップ（参加体験型講座）を開催して有望な参加者をスカウトするというものだった。当時売り出し中だったアイドルの星野アイ（ほしの アイ）もこれを通して金田一にスカウトされ、一時的に「劇団ララライ」に身を置いている。
しかし、アイの輝かしいばかりのスター性に興味を抱いたカミキヒカルが彼女に近づき、密かに交際を開始。周囲の者には知られないまま、ついにはアイを妊娠させてしまう。この頃、施設育ちだったアイは急激に色気づいており、鏑木は「劇団員の誰かと恋をしているのではないか」とは考えていたが妊娠していることまでは気付かなかった。

妊娠したアイは「劇団ララライ」を去り、アイドル活動もいったん休止し、父親が誰なのかは周囲に秘したまま双子を出産。その後はアイドルと母親の二足の草鞋を履いて活動していく。この時カミキヒカルはまだ中学生で、彼がアイを妊娠させたことに気付いた「劇団ララライ」はこの事実を徹底して隠蔽。鏑木が知らなかったことからこれは劇団ぐるみの行為ではなく、一部の劇団員による工作だったと思われる。金田一がこれに関わったかどうかは不明。
そのカミキヒカルは、「自分が“価値のある存在”だと認めた人物が滅びていく様を見ることで生の実感を得る」という邪悪な嗜好を持っており、母としての充足を得ながらアイドルとしての高みに上っていくアイを見てそれを抑えられなくなっていく。ついには自身には捜査の手が及ばないよう工夫しつつ、裏から手を回してストーカーをけしかけて彼女を殺害。これに前後して「劇団ララライ」を去る。

新たなスターの発掘

「劇団ララライ」の人気は次第に上がっていき、同時に経営問題も改善。ワークショップで劇団員を集めたことを「総合的には失敗だった」と判断した金田一は、新たなスターの発掘に力を入れていく。
まず目を付けたのが、姫川大輝（ひめかわ だいき）という少年だった。大輝は共に役者である上原清十郎（うえはら せいじゅうろう）と姫川愛梨（ひめかわ あいり）の子で、両親が心中して以降は施設に引き取られて暮らしていた。大輝の才能を知った金田一は、彼が施設を出てからの生活の面倒を見つつ演劇の基礎を教え、「劇団ララライ」の新たなスターとして育て上げていく。実は大輝の本当の父親はカミキヒカルであり、彼の両親の心中もそれが発覚したことが大きな原因だったが、劇団員の誰もがこれを知らないまま大輝を迎え入れる形となった。

やがて大輝は「劇団ララライ」の看板役者として成長し、若手では随一の演技力を持つ役者としてテレビや映画の仕事も入ってくるようになる。
この成功で「自分たち独自の育成システムを確立した」と判断した金田一は、その後も有望な子役や若手俳優を次々とスカウト。黒川あかね（くろかわ あかね）などの実力のある役者をそろえ、“国内屈指の演技力を誇る劇団”との「劇団ララライ」の評価を盤石のものとする。

漫画原作の2.5次元舞台「東京ブレイド」への出演

人気漫画「東京ブレイド」が舞台化されることが決定し、この頃にはプロデューサーとして活躍していた鏑木の手配により大輝やあかねを含む「劇団ララライ」の役者が数多くこれに参加することとなる。この舞台には天才子役として名を馳せた有馬かな（ありま かな）、鏑木の推薦によって参加が決まったほとんど無名の若手俳優星野アクア（ほしの アクア）／星野愛久愛海（ほしの あくあまりん）なども出演が決まっており、彼らを相手に見事な演技を披露。演技力の高さで知られる「劇団ララライ」の名を知らしめた。
実はアクアはアイの産んだ双子の片割れで、芸能界で活動しているのも「母の死の黒幕」を突き止めて復讐を果たすためだった。2.5次元舞台に参加したのも黒幕の情報を得るためで、その中で「自分と大輝は兄弟である」ことに気付き、「自分の父親こそがアイ殺害の黒幕」だと推測していたアクアは個人的に彼に接触する。

大輝はアクアから「自分たちは兄弟だ」と告げられて驚くも、実父が別人だということを知らないため「放蕩三昧だった清十郎ならありうる話だ」とあっさり受け入れる。一方で「今回の舞台が始まるまでに面識があるわけでも無し、改めて親しくする表向きの理由も無し、兄弟として交流したいということなら御免被る」とはっきりアクアに告げてこれまで通りの関係を維持する。
「自分の父こそはアイを殺した黒幕」だと考えていたアクアは、「腹違いの兄である大輝の父親はすでに死亡している」と聞かされて困惑。「今さら“母の仇はもう死んでいました”で納得しろというのか」と復讐心を持て余していく。

「伝説のアイドル」の伝記映画「15年の嘘（仮）」への出演

やがてアクアはひょんなことから「大輝の父親は清十郎ではない」ことを知り、カミキヒカルの存在へと辿り着く。ついに母の仇を見付けたと狂喜したアクアだったが、事件当時中学生だったカミキヒカルに自分の望むほどの厳罰が与えられる可能性は低いと判断し、彼を社会的に抹殺することを決意する。
そのために彼が選んだのは、「アイの死の顛末の全てを映画化し、カミキヒカルの罪を世間に広く知らしめる」という策略だった。これまでに培った人脈やかつてのアイの仲間たちの力を総動員して映画の制作の準備に取り掛かったアクアは、鏑木に依頼して一流所の役者を集めてもらう。ここに「劇団ララライ」の役者も相当数が参加する形となり、そうとは知らないままアクアの復讐劇に大きく巻き込まれる。

「劇団ララライ」の所属劇団員

過去の所属劇団員

星野アイ（ほしの アイ）

アイドルとしての天才的な素質を持つ少女。金田一が開催したワークショップに参加し、一時的に「劇団ララライ」に所属する。施設育ちだったこともあり、当時は着飾ることにまったく意識を向けていなかった。
劇団員としての活動期間はあまり長くなく、本格的な練習も舞台への出演も経験しないまま劇団を去る。しかしその間にカミキヒカルと出会って恋仲となることで「自分を女性として美しく見せる」意識に目覚め、その短い人生の中で大きな影響を受けることとなった。

星野アイ（推しの子）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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星野アイ（ほしの アイ）とは、【推しの子】（おしのこ）の登場人物で、アクアこと主人公星野愛久愛海の母にして伝説的アイドル。「B小町」というアイドルグループのセンターで、芸名としては「アイ」で通していた。
天真爛漫で頭の回転が速く、その場に合わせた嘘をつくのが得意で、ファンが求める理想の姿を苦も無く演じ続ける。母子家庭に生まれ、その母に捨てられ、家族愛への飢えを抱えながら成長。16歳にして密かに出産し、母親とアイドル業を両立させるもファンに刺され、我が子への愛情を吐露しながら息を引き取った。

カミキヒカル／神木輝（かみき ひかる）