斉藤壱護(推しの子)の徹底解説・考察まとめ

斉藤壱護(さいとう いちご)とは、【推しの子】(おしのこ)の登場人物で、芸能事務所「株式会社苺プロダクション」の代表取締役。
物語の主要人物にして伝説的アイドル星野アイを見出し、世に送り出す。どこかの男と勝手に子供を作るなどアイには散々振り回されるも、その才能を信じて支え続け、家族にも似た信頼関係で結ばれていた。アイがストーカーに刺殺された後、仕事も立場も捨てて失踪。アイの死に黒幕がいることを感づいており、その復讐のために暗躍。成長したアイの子供たちとも協力し、黒幕に肉薄していく。

斉藤壱護の概要

斉藤壱護(さいとう いちご)とは、【推しの子】(おしのこ)の登場人物で、芸能事務所「株式会社苺プロダクション」の代表取締役。
物語の主要人物である星野アイ(ほしの アイ)にアイドルとしての類稀な素質を見出し、世に送り出す。芸能事務所としては弱小ながら手腕は確かで、様々な売り込みの結果アイを同世代では並ぶ者の無い伝説的な人気アイドルへと成長させた。

そのアイには「どこかの男と勝手に子供を作る」など散々振り回されるも、その才能を信じて妻の斉藤ミヤコ(さいとう ミヤコ)と共に支え続ける。アイの側も斉藤夫妻を信頼し、家族にも似た絆で結ばれていった。しかしそれだけにアイがストーカーに刺殺されるとすさまじいショックを受け、仕事も立場も捨てて失踪する。
実はアイの死に黒幕がいることを感づいており、失踪したのもその復讐を果たすためだった。10数年後、成長したアイの子供たちと再会し、彼らと協力しながら黒幕に肉薄していく。

斉藤壱護のプロフィール・人物像

CV:江川央生

外見はいかにも芸能界の人間らしい派手なものだが、中身は成熟した社会人であり、初対面の相手には丁寧に接する。芸能事務所の代表としての手腕は確かで、アイを数年でトップアイドルにまで成長させたのは本人の才能に加えて斉藤の様々な努力の結果である。
妻のミヤコとはかなり年が離れており、アイたち所属アイドルの間でも「社長は若い子が好き」というのは共通認識になっていた。ミヤコはミヤコで「若い男の子が好き」らしく、愛情というより利害関係で結ばれた夫婦ではあったが、傷心の時は互いに気遣う程度には情を交わしていた。

施設育ちのアイを書類上は自分の娘として引き取っており、あれこれと手をかけさせられる内に本当の娘のように大切にするようになっていった。それだけに彼女が殺された時はすさまじい衝撃を受け、一時は記者会見に応じることもできずに酒に溺れていた。
アイが産んだ双子の星野アクア(ほしの アクア)/星野愛久愛海(ほしの あくあまりん)と星野ルビー(ほしの ルビー)/星野瑠美衣(ほしの るびい)のことは大切にしており、母の後を追うようにアイドルデビューしたルビーの活躍を楽しみに見守っている。母の仇を追うアクアに対しては「人生を無駄にしてほしくない」、「アイの仇を討つのは父親代わりだった自分の役目だ」との想いもある一方、積極的に止めるでもなく共犯者のような立場となっている。

斉藤壱護の来歴・活躍

アイとの出会いと出産騒ぎ

アイ(右)をスカウトする斉藤。

弱小の芸能事務所「苺プロダクション」の代表取締役として活躍していたある日、街で星野アイ(ほしの アイ)という少女と出会う。彼女にアイドルとしての類稀な素質を感じ取り、熱心に口説いて苺プロダクションに所属させる。アイは施設育ちであったため、今後の活動の利便性を考えてこの時に彼女を引き取り、書類上の父になった。
デビューしたアイは、並外れた才能を発揮して若手アイドルの中でも特に注目される存在となる。斉藤は売り込みやアイを中心とするアイドルグループ「B小町」の結成など様々な形でこれをサポートし、アイの躍進の大きな力となる。一方、アイに目をかけるあまりB小町の他のアイドルに対してはやや適当な扱いが目立ち、彼女たちからは反感を持たれている。

アイが16歳になった時、突如として彼女の妊娠が発覚。「相手は誰なのか」と問い質すも彼女は頑として口を割らず、堕胎することもできない時期になってしまったため、やむなく父親不明のまま出産させることとなる。表向きには「病気で長期療養」という形にしてアイと共に地方の産院に赴き、雨宮吾郎(あまみや ごろう)という産婦人科医に診てもらいながら準備を進めていく。
その雨宮はアイの出産予定日前日に突如失踪してしまうものの、出産自体は無事に終わり、アイは双子の男女を産む。兄の方は星野アクア(ほしの アクア)/星野愛久愛海(ほしの あくあまりん)妹の方は星野ルビー(ほしの ルビー)/星野瑠美衣(ほしの るびい)と名付けられ、斉藤はこの2人を表向き自分の子とした上でアイと共に育てていく。

アイの死

アイの死を知って呆然自失の斉藤と、彼を案じる妻のミヤコ(中央右)。

妻の斉藤ミヤコにも協力してもらってアクアたちを育てつつ、アイドルに復帰したアイの活動を支える。幸いにもアクアとルビーは極端に手のかからない赤ん坊で、慣れない子育てにそこまで苦労することもなく、やがてアイを中心とする疑似家族のような関係を完成させていく。
アイはその後も躍進を続け、ついにB小町単独での東京ドーム公演が決定。弱小事務所の自分たちがついに日本芸能界の頂点に手をかけたと狂喜するも、その当日にアイの部屋をストーカーが襲撃。彼女を刺殺するという悲劇が起こる。

苺プロダクションの主力にして娘同然の存在だったアイを突然失ったことに計り知れない衝撃を受け、呆然自失で記者会見にも応じられないまま酒に逃げる日々を送る。やがて「ただのストーカーがアイの住所を突き止め、厳重なセキュリティを突破するのはおかしい」と気付き、アイの死に黒幕がいることに思い至る。
アイの交友関係の狭さから、その黒幕が芸能界の内部の人間であることまで推測した後、突如として失踪。これはアイの復讐を果たすためでもあり、それを成し遂げた際にミヤコや彼女が引き取ったアクアとルビー、苺プロダクションで働く者たちを巻き込まないための行動だった。

双子との再会

ミヤコに引き取られたアクアとルビーは高校生にまで成長し、ルビーは母の後を追うようにアイドルになることを目指す。「アイの二の舞にはさせたくない」と反対するミヤコやアクアを押し切り、根負けした2人から苺プロダクションからデビューすることを許され、本格的にアイドル活動を開始する。
この頃、世捨て人のような立場で復讐のために動き回っていた斉藤はアクアとルビーに再会。ルビーの活躍を喜び、何かと相談に乗っては自身の経験からアドバイスを送るようになる。

一方、アクアもまた「母の死には黒幕がいる」ことに感づいており、斉藤と同様に復讐のために様々な活動を続けていた。斉藤はアイの遺した子が復讐によってその人生を台無しにしようとしていることを嫌い、それとなく真っ当な道を歩むよう誘導するが失敗。自身もまたアイの復讐を諦められないことから最終的にはアクアの想いを理解し、共犯者のような立場で黒幕を追うこととなる。

斉藤壱護の関連人物・キャラクター

星野アイ(ほしの アイ)

自らその素質を見出し、苺プロダクションにスカウトした少女。斉藤の見立てた通りにすさまじいまでのアイドルとしての才能を発揮し、同世代では随一の人気芸能人へと成長した。
施設育ちだったため、苺プロダクションに所属する際に斉藤が引き取り、書類上は親子となる。アイはなんだかんだで自分を守ってくれる斉藤のことを信頼しており、ある時は面と向かってからかい、ある時は遠慮なく迷惑をかけるなど、肉親同然に甘えていた。斉藤の側もアイには散々に振り回されながらも支え続け、やがて彼女を本当の娘も同然の存在として大切にするようになっていった。

renote.net

星野アクア(ほしの アクア)/星野愛久愛海(ほしの あくあまりん)

アイが産んだ双子の兄。赤ん坊の頃から面倒を見ていたが、当時から極端に手のかからない子供だった。
アイの死に黒幕がいることに気付き、その正体を突き止めて復讐することを悲願としている。斉藤はこれに良い顔はしていないが、自身も復讐のために動き回っていることから大きな声では言えず、共犯者のような関係で共に黒幕を探すこととなる。

renote.net

星野ルビー(ほしの ルビー)/星野瑠美衣(ほしの るびい)

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