上条当麻（とある魔術の禁書目録）の徹底解説・考察まとめ

上条当麻の概要

上条当麻（かみじょうとうま）とは、鎌池和馬のライトノベル『とある魔術の禁書目録（インデックス）』の登場人物の一人であり、本作の主人公。外伝『とある科学の超電磁砲』にも登場する。学園都市に住む無能力者（レベル0）の高校1年生で、右手には生まれつき「幻想殺し（イマジンブレイカー）」という能力が宿っている。しかしその能力によって神の加護まで打ち消されており、大小さまざまなトラブルに巻き込まれる不幸体質である。幼少期は特に深刻で、命にかかわるような出来事もあったことから、小学生の時に「迷信を信じない科学の街」である学園都市に送られた。以来、学園都市で一人暮らしをしている。
作中でもさまざまな不幸な目に遭うが、最終的には状況を打開し、生還する。また、女性がらみのトラブルとして入浴や着替え、パンチラを目撃するといった強運を発揮するが、その後制裁を食らうことになるため、本人はこれも毎度の不幸だと認識している。謎のシスター・インデックスに出会ったことで魔術の存在を知り、「必要悪の教会」の魔術師ステイル・神裂と彼女の処遇を巡る戦いを繰り広げることになる。

とある魔術の禁書目録（インデックス）のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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『とある魔術の禁書目録』とは、2008年10月より放送が開始した、鎌池和馬のライトノベルが原作のバトルアクションアニメ作品。超能力が科学によって解明された街「学園都市」を中心に、イギリスやローマなど世界中の様々な場所が舞台となる。超能力や超常の科学力を用いる「科学サイド」と、イギリス・ロシア・ローマを中心とした魔術師達「魔術サイド」の科学と魔術が交差した物語が、主人公「上条当麻」を中心としたキャラクター達の活躍と交錯しながら描かれる。

上条当麻のプロフィール・人物像

年齢：15歳
身長：168cm
星座：水瓶座
一人称：俺

CV：阿部敦

学園都市に住む高校1年生の少年。ツンツンした短めの黒髪で、これといった特徴が無い平凡な容姿をしている。体格は中肉中背だがやや筋肉質。作中では基本的に学生服を身に着けており、夏は制服の下にオレンジのTシャツ、冬は詰襟のボタンを空けて中に赤色のシャツを身に着けている。性格は常に気だるげで基本的に怠惰。しかしその心根は熱く、困っている人がいれば自身の危険を顧みずに助けに行くほど正義感が強く、お人よしである。
学園都市で超能力者としては最弱のレベル0であるが、右手に宿っている魔術と超能力を無効化する「幻想殺し（イマジンブレーカー）」により、誰も太刀打ちできないことから実は最強のキャラクターではないかという説も。ただし、イマジンブレイカーにより神の加護まで無効化されているのか、不運なことばかり続き様々な事件に巻き込まれていく。

上条当麻の能力

幻想殺し（イマジンブレイカー）

右手に宿る能力。右手で触れた異能の力や、その力が直接生み出している現象を打ち消すことができる。ただし、異能を起こす力の源が別にあるものや、力が膨大すぎるものは打ち消しに時間がかかる。さらに、異能によって起こった二次的な物理現象については打ち消すことができない。

竜王の顎（ドラゴンストライク）

アウレオルス戦で右腕を切断された際、その肩から出現した2mを超すサイズの竜の顎。
その牙の一本が空気に触れただけで、アウレオルスの「黄金錬成」に掌握された空間の主導権を強引に変更し、直前のアウレオルスの命令もキャンセルしている。

上条当麻の来歴・活躍

インデックスとの出会い

超能力と魔術が存在する世界。人口の八割が学生で、超能力を開発するカリキュラムが組まれている学園都市で暮らしている無能力者（レベル0）である上条当麻は、魔術と超能力を無効化する「幻想殺し（イマジンブレーカー）」を右手に宿していた。そんな上条の前に、ある日突然シスターの格好をした少女が現れる。シスターは自身を「禁書目録（インデックス）」と名乗り、「魔術師」という科学とは別の魔術の世界の人間に追われていることを明かす。インデックスは「完全記憶能力」を持っており、その頭の中には10万3千冊の魔導書が保管されているという。当初、上条はその話を信じていなかったが、イギリス清教の魔術師ステイル・マヌグスに襲撃され、その右手の力で退けたことをきっかけに、インデックスの話を信じることにした。
インデックスは10万3000冊の魔導書を記憶していたが、容量を超えると死んでしまうため、記憶を消す必要があった。しかし「記憶を消すことで大切な思い出まで失うことを許せない」と考えた上条は、記憶を消さずにインデックスを救う方法を科学サイドで調査。その結果、記憶を消さなくても記憶のキャパ超えでは死なないことが証明された。
しかし、魔術の力で1年に1度インデックスの記憶を消さないと命が助からないように、魔術によって何者かに仕組まれていたことがわかる。上条が右手の「幻術殺し」でインデックスの中からその魔術を無効化して助け出すが、そのことで上条の脳が損傷し、記憶喪失になってしまう。上条は周りを悲しませないために、記憶喪失を隠して生きることを決意する。

一方通行（アクセラレーター）との死闘

上条は知人であり学園都市に7人しかいない超能力者（レベル5）の第3位、通称「超電磁砲（レールガン）」の異名を持つ御坂美琴（みさかみこと）の妹を名乗る少女（御坂妹）と出会う。少女の姿は御坂美琴に瓜二つだった。しかしその後、上条は御坂妹が無残な姿で殺害されているのを目撃してしまう。その死体の処理に現れたのは、死んだはずの御坂妹の集団だった。彼女たちは、自分達が御坂美琴のクローンである「妹達（シスターズ）」という存在であることを告げる。

妹達を殺害するという謎の「絶対能力進化（レベル6シフト）実験」の存在を知った上条は、クローン元である御坂に真相を尋ねるため、彼女が通う常盤台中学校の学生寮に向かった。そこで上条は、謎の実験詳細の資料を発見する。そこには学園都市最強の能力者であるレベル5の第1位「一方通行（アクセラレータ）」に対し、2万通りの戦場で2万人の妹達を殺害させ、「一方通行」をレベル6に進化させるという内容が書かれていた。
御坂を見つけ出した上条は、彼女が残酷な実験を止めるために、「一方通行」と戦おうとしていることを知る。オリジナルである自らが「一方通行」に瞬殺されれば、クローンである妹達を使った実験にも見直しが生じるはずだという御坂の言葉に、上条は激怒した。身体を張って御坂を説得した上条は、自身が「一方通行」を撃破することを誓い、その夜実験が行われる場所へと向う。

「一方通行」に対し、生身で立ち向かう上条。「一方通行」はあらゆる力のベクトルを操作し、自身へのダメージすら相手へ反射するという無敵の能力者だった。そんな相手に自分の「幻想殺し」が通用することに気付いた上条は、真っ向からの殴り合いを挑んだ。敵の攻撃を反射できてしまうがために直接の戦闘能力が極めて低かった「一方通行」は追い詰められるが、空気を圧縮してプラズマを生み出し、逆に上条を瀕死に追い込む。しかし残りの1万人の妹達が学園都市中の風車を操ることで空気の流れを乱し、プラズマが崩壊。再び立ち上がった上条は拳を叩き込み、「一方通行」に勝利した。
そして「一方通行」が無能力者に敗れたことにより実験は凍結され、生き残った1万人の妹達は実験から解放されることとなったのだった。

「神の右席」との戦い

魔術サイドの一大勢力であるローマ正教は、科学サイドの人間である上条当麻に数々の作戦や魔術が妨害されてきたことを理由に、彼を正式に敵として判断。そして学園都市とローマ正教の対立があらわになり、世界中でローマ正教徒による科学サイドへの大規模デモが起こる。
上条はイギリス清教と学園都市の二重スパイである友人の土御門元春（つちみかどもとはる）によってフランスのアビニョンへと連れて行かれ、今回の騒動の原因が「C文書」と呼ばれる「世界中の人に宣言したことを強制的に『正しい』と信じさせる」ローマ正教の霊装だと教えられる。
アビニョンで上条は「C文書」を探っていた神裂の古巣、天草式十字凄教の五和（いつわ）と出会い、デモの中を教皇庁宮殿へと向かう。そこには神の右席の一人・左方のテッラが待ち構えており、戦闘になる。一時はテッラに圧倒されるが、土御門と五和の活躍により上条はテッラを倒すことに成功。

その後、ローマ正教から追われる身となった上条のもとに、五和がやってくる。五和達天草式はイギリス清教にアックアからテッラの遺体と共に上条の襲撃予告が届いたため、彼を護衛するために学園都市にやってきていたのだ。しかし天草式による万全の警備体制を軽々と破ったアックアにより、上条は五和の目の前で殺されかけてしまう。何とか逃げ出し、命を繋ぎ病院で眠る上条を前にリベンジを誓う五和や天草式の面々だったが、神の子と聖母の両方の身体的特徴をもつ特別な聖人であるアックアが誇る絶対的な力を前に、再び窮地に追い込まれる。

その時、彼らを救うべくかつて天草式十字凄教の女教皇であった聖人神裂火織（かんざきかおり）が現れる。瀕死のまま病院を抜け出した上条らとアックアの戦いが始まるも、アックアは尚、圧倒的な力を見せつけた。
激戦の末天草式の切り札たる対聖人専用術式「聖人崩し」をその身に受け、 一時的に聖人としての力を封印、暴走させられたアックアは一瞬制御不能になる。 保有する大きな力の影響で大爆発を引き起こし、敗北した。

上条当麻の関連人物・キャラクター

インデックス

本編のメインヒロインで本名不明のシスター。イギリス出身だが記憶を無くしている。魔術集団に追われているところを上条当麻に助けられ、それ以降、上条の学生寮で居候の身となる。 10万3000冊の魔道書を記憶する「禁書目録」の役割を担う。インデックスの名前は作品のタイトルにもなっている。

インデックス（とある魔術の禁書目録）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

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インデックスとは、鎌池和馬のライトノベル『とある魔術の禁書目録（インデックス）』の登場人物の一人であり、本作のメインヒロイン。イギリス清教第零聖堂区「必要悪の教会（ネセサリウス）」に所属するシスターであり、魔術師。本名や年齢などは不明。10万3000冊の魔道書を記憶する「禁書目録」という過酷な役割を担っている。幼い容姿と見た目の通りの幼さの残る性格をしているが、自身の壮絶な宿命を笑って受け入れる芯の強さや優しさを持つ。日本へやってきてからは上条の部屋に居候している。

御坂美琴（みさかみこと）