ニノ(推しの子)の徹底解説・考察まとめ
ニノとは、原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴの漫画『【推しの子】』の登場人物。作中の重要人物である星野アイと共にアイドルユニット「B小町」として活動していた。アイを「理想のアイドル」として高く評価し、強く憧れ、そのためにどこまでも深く嫉妬する。アイドルとしての自分の居場所を奪い、ファンの人気を独占するアイに激怒するあまり「死んでほしい」と直接告げたこともある。アイがファンに殺された後も憧れと嫉妬を昇華できず、アイの死の黒幕であるカミキヒカルに接触する。
ニノ(推しの子)の概要
ニノとは、原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴの漫画『【推しの子】』の登場人物。作中の重要人物である星野アイ(ほしの アイ)と共にアイドルユニット「B小町」として活動していた女性。劇中劇『15年の嘘』の映画撮影に現れた際、本名が新野冬子(にいのふゆこ)であることが判明した。
アイドルとしてあまりに完璧なアイにファンの人気を独占される日々を送ったニノは、その苛立ちから本人に直接「死んでほしい」と告げる。さすがに「言い過ぎた」と反省するも、これを謝る機会を作れないまま時が流れ、東京ドーム公演当日にアイがストーカーに刺されて死亡するという事件が発生。ニノは永遠に自分の暴言を謝罪できなくなってしまう。
その後もアイドルとして活動を続けるも、アイという絶対的エースを失って人気が低迷し、B小町は解散しニノも芸能界を引退。その後は一般人として芸能界とは離れて生活する。
しかしアイへの強すぎる憧れと嫉妬を消化できず、「アイを許せないが、理想のアイドルであるアイを超える存在が生まれることも許さない」との屈折した感情を持て余していく。やがてアイの死の黒幕であるカミキヒカルからの接触を受け、彼に命じられるままアイの死を題材とした映画の内容を探り始める。
掲示板「なんj」では、ニノの登場回を読んだファンが続々と投稿。YOASOBIが歌ったアニメの主題歌「アイドル」の歌詞そのままのキャラクターに皆驚いたようだ。またカミキヒカルとの繋がり、アイへ抱いていた複雑な感情など、ニノの闇の深さに言及する投稿が目立った。また読者の中には、アイ殺害の犯人はカミキヒカルではなく、ニノではないかという考察もあった。
物語が進んでいくにつれ、カミキヒカルとのつながりや、アイのストーカーだった良介との関係、アイに対する異常な執着心を持っていることが次々と明かされていったニノ。カミキヒカルがアイ殺害事件の黒幕ではなく、ニノの可能性があるのではないか、自殺した良介も本当はニノに命を奪われたのではないかと考察する読者もいる。
ニノ(推しの子)のプロフィール・人物像
声優:不明
ニノの登場回は漫画132話「ニノ」。旧B小町メンバーで、劇中劇『15年の嘘』の映画撮影に現れた際、本名が新野冬子(にいのふゆこ)だと明かされた。この回はニノが主役の話だったが、ラストでアイ殺害事件の黒幕だと言われてるカミキヒカルと繋がっていることが判明。カミキヒカルとは協力関係にあるが、ニノが「カミキヒカルこそはアイの死の黒幕である」という事実を知っているかどうかは不明。
若い頃はB小町の一員として、アイと共にアイドル活動をしていた。自分の思い描く理想のアイドルそのままのアイの姿に衝撃を受け、強烈な羨望と深い嫉妬を抱き、彼女の死後もそれを消化できないでいる。
ニノ(推しの子)の来歴・活躍
理想のアイドルとの出会い
アイドルに憧れ、「B小町」というアイドルグループの一員として苺プロダクションからデビューを果たす。しかしB小町は最初から「星野アイ(ほしの アイ)というアイドルとして類稀な素質を持つ少女を活かす」ために結成されたグループで、自分が当て馬でしかないことを知って愕然とする。
実際にアイはニノ自身が思い描く理想のアイドルそのまま、あるいはそのさらに上を行くような才能の持ち主で、やがて「私を含めて、B小町のメンバーはアイを彩るために集められた脇役」という認識を否定できなくなる。
これを悔しく思う一方、アイに対して「すごい、敵わない」との思いも抱き、憧れと嫉妬の二律背反に苦しむ。ファンの人気を独占するアイに向けて「死んでほしい」と直接告げたこともあるが、さすがにこれは「言い過ぎた」と言ってしまってから反省した。
しかし、なんとなく謝る機会を後回しにする内に、ストーカーに刺されてアイは死亡。ニノは彼女に永遠に謝罪できなくなってしまう。B小町はその後も活動を続けるが、アイという絶対的エースを失ったことで人気が低迷し、結局は解散。ニノも芸能界を引退し、一般人として歳を取っていった。
「15年の嘘」の撮影風景を見学
アイの死から10数年が経過した頃、若手芸能人として頭角を現していた星野ルビー(ほしの ルビー)/星野瑠美衣(ほしの るびい)と星野アクア(ほしの アクア)/星野愛久愛海(ほしの アクアマリン)が「自分たちはアイの子である」と世間に表明。芸能界を大いに賑わせる。
そのアクアは母親であるアイの死にはカミキヒカルという人物が深く関わっていることを突き止め、彼を糾弾する内容の映画を作ろうと芸能界内部の知り合いに働きかけていた。この頃、ニノはそのカミキヒカルと交流するようになっており、アクアの作る映画について探りを入れ始める。
アクアの映画はアイの半生を題材としたもので、「旧B小町のメンバー」としてその撮影会場に正体されたニノは、映画の中で自分を演じる黒川あかね(くろかわ あかね)と交流。「アイはどんな人だったのか」と尋ねられ、「死んでほしい」と言ってしまったことへの公開も含めて彼女との思い出を語る。
この時、ニノは密かにアイの娘のルビーのことを観察しており、見学が終わって帰路に就いたところでカミキヒカルにその感想を報告。「娘か何か知らないが、最高のアイドルだったアイには遠く及ばない」とルビーのことを嘲笑した。
事件の黒幕
アイ殺害事件の黒幕とも噂されるカミキヒカルだったが、アクアからアイが本当にカミキヒカルのことを愛していたと聞かされ、改心。ルビーが「人を許す道を選んだ」み、アクア自身もカミキを許す道を選んだのだ。兄妹の復讐は終わりを告げ、ハッピーエンドを迎えると思ったのも束の間。アクアはあかねとの会話の中で、カミキヒカルが全ての元凶としたら色々と辻褄が合わないことを指摘し、これまでの事件に関わった人物がもう1人いること、それがニノだと断定した。
ニノはリョースケの自殺にも関与していた。旧B小町のファンであるリョースケはニノと付き合っていたが、だんだんとアイ推しになっていく。そしてアイ殺害事件を起こした彼に、「もう死んでよ」と一言告げ、リョースケはあっさりと自らの命を絶った。
ニノ(推しの子)の関連人物・キャラクター
星野アイ(ほしの アイ)
かつて「B小町」というアイドルグループで絶対的エースとして活躍していた少女。アイドルとして類稀な素質を持ち、爆発的な人気を獲得していたが、ストーカーに刺されて死亡する。
ニノは同じB小町のメンバーだったアイに対して「自分たちを当て馬にして1人だけファンの人気を独占している」と強く反発し、同時に「自分の思い描く理想そのままの、あるいはそれすらも超えた最高のアイドル」として強い憧れも抱いていた。この相反する気持ちをニノは昇華できず、アイに対して直接「死んでほしい」とまでいう反面、「彼女以上のアイドルなんて存在しない、していいはずがない」と断言するほどに心酔している。
星野アイ(推しの子)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
星野アイ(ほしの アイ)とは、【推しの子】(おしのこ)の登場人物で、アクアこと主人公星野愛久愛海の母にして伝説的アイドル。「B小町」というアイドルグループのセンターで、芸名としては「アイ」で通していた。
天真爛漫で頭の回転が速く、その場に合わせた嘘をつくのが得意で、ファンが求める理想の姿を苦も無く演じ続ける。母子家庭に生まれ、その母に捨てられ、家族愛への飢えを抱えながら成長。16歳にして密かに出産し、母親とアイドル業を両立させるもファンに刺され、我が子への愛情を吐露しながら息を引き取った。
黒川あかね(くろかわ あかね)
劇団ララライに所属する、新進気鋭の若手女優。アイの半生を描いた「15年の嘘」では、B小町時代のニノを演じている。
この縁で見学に来たニノに話しかけ、アイがどのような人物だったのかについて尋ねた。
黒川あかね(推しの子)の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
黒川あかね(くろかわ あかね)とは、【推しの子】(おしのこ)の登場人物で、高校生にして劇団ララライに所属する若手女優。
幼い頃から子役として活動していたが、当時は天才と称された有馬かなの後塵を拝していた。高校生になった後、恋愛リアリティ番組「今からガチ恋始めます」に出演し、視聴者の誹謗中傷に耐え兼ねて自殺未遂を起こす。主人公星野アクアを含む出演者一同にこれを止められて立ち直った後、アクアに恋心を抱き、彼と交際を始める。やがてアクアが復讐を目的に芸能界入りしたことを知るも、なお彼を支え続けた。
カミキヒカル
神木プロダクション代表取締役。「輝かしい才能が潰れていく様を見るのが何よりも好き」という歪んだ嗜好を持つ危険人物で、アイドルだったアイとの間に子を作り、その上でストーカーをけしかける形で彼女を殺害した。
経緯は不明ながらニノと通じており、自身の犯罪について糾弾する内容でもある「15年の嘘」について探るよう命じた。
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