刃牙シリーズの武術・流派まとめ
『刃牙』シリーズは、強さを求めて飽くなき戦いを繰り広げる格闘家たちの熱く壮絶な生き様を描いた板垣恵介の描く漫画作品。『グラップラー刃牙』、『バキ』、『範馬刃牙』、『刃牙道』、『バキ道』と名前を変えながら30年以上の長期連載を果たしている。
格闘技を扱った作品であるだけに、現実に存在するものを中心に様々な武術や流派が登場する。空手や柔道といったお馴染みのものから柔術、合気道、ボクシングまで多種多様。ここでは、『刃牙』シリーズに登場する武術と流派を紹介する。
『刃牙』シリーズの概要
『刃牙』シリーズは、強さを求めて飽くなき戦いを繰り広げる格闘家たちの熱く壮絶な生き様を描いた板垣恵介の描く漫画作品。
『グラップラー刃牙』、『バキ』、『範馬刃牙』、『刃牙道』、『バキ道』と名前を変えながら30年以上の長期連載を果たし、アニメやゲームなどメディアミックスも行われている。作者の板垣自身格闘技経験があり、その中で学んだマニアックな知識や情熱を惜しみなく注ぎ込んだ独特の作風で知られ、いくつかのネットミームの元ネタとしても広く認知されている。
「最強生物」とも称される無双の拳士範馬勇次郎(はんま ゆうじろう)を父に持つ範馬刃牙(はんま ばき)は、母の仇でもある勇次郎を倒すべく修行を重ねていた。「我こそ最強」と自負する格闘家たちと次々に拳を交え、己を鍛え上げた刃牙は、かつて勇次郎も参加していた地下闘技場のチャンピオンへと上り詰める。
しかし、勇次郎の力は刃牙の想像を超えて強大だった。十分な力を得たと思ってもなお遥か上を行く勇次郎に圧倒され、叩きのめされながら、刃牙はかつての強敵たる戦友たちと鎬を削って成長を続けていく。
武術・流派について
格闘技を扱った作品であるだけに、『刃牙』シリーズには現実に存在するものを中心に様々な武術や流派が登場する。
世界でもその名を広く知られる打撃系格闘技の空手。
スポーツとして愛好されている柔道と、その柔道の原型となった柔術。
相手の力を利用して投げ飛ばす合気道。
高速の拳打と組み技を基本とする総合格闘技日本拳法。
拳だけを頼りに殴り合う、数千年もの歴史を持つボクシング。
タフネスを武器に大技を仕掛けるプロレス。
海外で進化を遂げたブラジリアン柔術。
数千年の研鑽の果てに見果てぬ境地へと達した中国拳法。
忍術めいた技を用いるオリジナル武術空道。
ここでは、『刃牙』シリーズに登場する武術と流派を紹介する。
『刃牙』シリーズの武術・流派
空手(からて)
沖縄発祥の武術。素手による攻撃で敵を倒す、世界的に有名な打撃系格闘技。あまり知られていないがトンファーやサイといった独特の形状の武器を使用した技術もあり、伝統派の空手の道場の中にはこれらの使い方を教えるところもある。
沖縄土着の武術である手(でい)に、唐(から)と呼ばれていた頃の中国から伝来した中国拳法の要素を取り入れて現在の形になったとされる。このため昔は「唐手」と書いて「からて」と読むのが一般的だった。
『刃牙』シリーズにおいては、「神心会」という世界規模の空手協会が存在しており、この総帥である愚地独歩(おろち どっぽ)や愚地克己(おろち かつみ)といった猛者たちが登場。時に敵として、時には味方として物語を大いに盛り上げている。
神心会空手(しんしんかいからて)
世界中に支部の存在する空手団体。医者から政治家、大きな企業の重役まで様々な立場の人々が加入し修行に励んでおり、時にその組織力をも利用して敵を追い詰める。
総帥である愚地独歩は「虎殺し」の伝説で知られており、作中屈指の猛者としても活躍している。
鎬流空手(しのぎりゅうからて)
鍛え抜かれた手足を用いて、“打撃”ではなく“斬撃”と称する鋭利な攻撃を特徴とする流派。実際に肌を裂きバスケットボールを貫くなど、その手刀や足刀の威力は刃物にほぼ匹敵する。
この流派の使い手である鎬昴昇(しのぎ こうしょう)は、この技を利用して相手の神経を切断することを得意にしており、主人公刃牙を苦しめた。
柔道(じゅうどう)
日本発祥の武術。戦国時代に生まれた柔術という実戦武術の中から、危険な技法を取り除いてスポーツ化したもの。世界中に愛好者が存在し、ボクシングと並んでもっとも知名度の高い武術である。
組み合った状態からの投げ技、相手を倒してからの寝技を基本とする。試合においては禁止されているが、実は打撃技も技術体系に含まれており、数は少ないながら熟練者の中にはこれを学んでいる者もいる。
安全のために危険な技をほとんど捨て去ってしまったため、「流派も階級も超えて格闘家たちがひたすらに強さを求める」というコンセプトの『刃牙』シリーズの中においては、やや戦闘能力に欠ける流派として描かれることが多い。
柔術(じゅうじゅつ)
日本発祥の武術。戦国時代に、刀を失った侍が「相手をどのようにして迅速に無力化するか」を目標に発展した。このため締め技や危険な関節技、人体の破壊を目的とした技法や脇差などのサブウェポンを利用したトドメの刺し方など、確実に相手を仕留めるための技が多い。
基本的には組んでからの攻防を念頭にした技術体系だが打撃技も存在し、中には「鎧越しに敵に致命的なダメージを与える」という非常に特殊なものも。それらの危険な技を徹底的に排除していくことで、柔道の原型となった。その柔道を追いかける形で世界に進出し、少しずつ人気を集めている。
『刃牙』シリーズには「柔術の達人」本部以蔵(もとべ いぞう)という人物が登場し、序盤ではただならぬ雰囲気をまとう武術家として振る舞っていた。物語が進むに連れてネタ的な扱いが増えていったが、柔術家としての凄味もところどころで発揮しており、その都度ネットを賑わせている。
本部流柔術(もとべりゅうじゅうじゅつ)
本部以蔵(もとべ いぞう)が興した実戦柔術。“実戦”を謳っているだけあって徒手空拳でも強力だが、刀や煙玉といった武器の類を持ってからが真骨頂。十分な武器を持った本部は作中屈指の強キャラクターたちも手玉に取っており、「本部はこんなに強かったのか」と驚かれることとなった。
合気道(あいきどう)
日本発祥の武術。江戸時代末期から明治時代初期に活躍した武術家武田惣角(たけだ そうかく)が、「剣術こそ日本の武術でもっとも洗練されたものである。これを素手の技術に活かせないか」と考えて編み出した技法を、その弟子の植芝盛平(うえしば もりへい)が体系化したことで完成した。
“小柄な老人や女性が大男を投げる”という魔法じみたイメージが先行しているが、実際は人体構造や力の流れを利用した非常に科学的な流派である。元ボクシングヘビー級王者マイク・タイソンは、試合で来日した際に植芝盛平の高弟だった塩田剛三(しおだ ごうぞう)という合気道家の動きを直接目にし、「この武術の要はタイミングと、それを捉えるスピードだ」と分析している。後にこれを聞いた塩田は、「さすがはチャンピオンだ、見ただけでそこまで見抜くとは」と驚いたという。
『刃牙』シリーズでは、この塩田をモデルとした渋川剛気(しぶかわ ごうき)という合気道家が登場し、魔法じみた投げ技を披露して巨漢を苦も無くあしらっている。作者の板垣は生前の塩田と親交があり、彼から多くの助言と影響を受け、「これが本物の達人か」と尊敬していた。このためか、渋川は『刃牙』シリーズの中でもかなりの強キャラとして描かれている。
渋川流合気柔術(しぶかわりゅうあいきじゅうじゅつ)
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アイアン・マイケルとは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場するプロボクシング世界ヘビー級チャンピオン。第1作『グラップラー刃牙』では、プロボクシング世界ヘビー級チャンピオンこそは「世界最強の男」だと証明するため、仲間の反対を押し切って地下最大トーナメントに出場。テコンドー選手の李猛虎に勝利し、暴走族の柴千春にはセコンドの違反行為で敗れたが終始圧倒した。第3作『範馬刃牙』では刑務所で服役しており、犯罪者がプロボクシング界に復帰することを疎んだ者に派遣された三つ子の戦士「マウス」と対決した。
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劉海王(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
劉海王(りゅう かいおう)とは板垣恵介の漫画『刃牙シリーズ』に登場する中国拳法最高峰の称号「海王」の名を持つ格闘家である。中国拳法を代表する実力者で、100歳を超えても屈強な肉体を維持している。自身が率いる白林寺では多くの格闘家が修行し、烈海王やドリアン海王といった一流の戦士も輩出している。海王同士が戦い、優勝者に最強の証たる「海皇」の称号を与えるトーナメント「中国大擂台賽」に現役海王として出場。「地上最強の生物」の異名を持つ範馬勇次郎と対決し、顔面の皮を剥ぎ取られる衝撃的な敗北を喫した。
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宮本武蔵(刃牙)の徹底解説・考察まとめ
宮本武蔵(みやもとむさし)とは、『刃牙シリーズ』第4作目『刃牙道』に登場する宮本武蔵のクローン。天下無双の名に恥じない強さを発揮し、『刃牙シリーズ』に登場する数々の猛者と闘い勝利した。二刀流を得意とし、強者と闘い勝つことに心から喜びを感じる生粋の武人である。自身を天下一と信じて疑わない傲慢さと、勝つためなら手段を選ばない狡猾さの裏には、日々強くなるための鍛錬を怠らない真面目さと、戦の中で身につけた厳しい死生観がある。
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目次 - Contents
- 『刃牙』シリーズの概要
- 武術・流派について
- 『刃牙』シリーズの武術・流派
- 空手(からて)
- 神心会空手(しんしんかいからて)
- 鎬流空手(しのぎりゅうからて)
- 柔道(じゅうどう)
- 柔術(じゅうじゅつ)
- 本部流柔術(もとべりゅうじゅうじゅつ)
- 合気道(あいきどう)
- 渋川流合気柔術(しぶかわりゅうあいきじゅうじゅつ)
- 少林寺拳法(しょうりんじけんぽう)
- 日本拳法(にほんけんぽう)
- 相撲(すもう)
- 古代相撲(こだいすもう)/角力(すもう)
- 医術(いじゅつ)
- プロレスリング
- 剣術(けんじゅつ)
- 居合(いあい)
- 二天一流(にてんいちりゅう)
- 軍隊格闘術(ぐんたいかくとうじゅつ)
- 環境利用闘法(かんきょうりようとうほう)
- ボクシング
- マホメド・アライ流拳法(マホメド・アライりゅうけんぽう)
- レスリング
- ランカシャーレスリング/キャッチ・アズ・キャッチ・キャンスタイル
- キックボクシング
- 中国拳法(ちゅうごくけんぽう)
- 白林寺(はくりんじ)
- 拳王道(けんおうどう)
- 薬硬拳(やくこうけん)
- 金剛拳(こんごうけん)
- 竜王拳(りゅうおうけん)
- 節拳道(せっけんどう)
- 三合拳(さんごうけん)
- 受柔拳(じゅじゅうけん)
- 抜拳術(ばっけんじゅつ)
- ブラジリアン柔術(ブラジリアンじゅうじゅつ)
- ムエタイ
- サンボ
- テコンドー
- 護身術(ごしんじゅつ)
- シュートレスリング
- カポエイラ
- 空道(くうどう)