ウルトラマンデッカー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウルトラマンデッカー』とは、2022年に放送された円谷プロダクション制作の特撮ドラマ作品。主人公アスミ・カナタは、突宇宙より飛来した謎の物体スフィアから地球を守るため、対スフィア部隊GUTS-SELECTの一員として、そしてウルトラマンデッカーとして仲間たちと日常を守る戦いへと身を投じていく。今作は2022年に放送開始25周年を迎えた『ウルトラマンダイナ』とも関わりが深い作品。キャッチコピーは「輝け、弾けろ、飛び出せ、デッカー!!」「やるしかねぇ!今、やるしかねぇんだ!」。
ウルトラマンデッカーとウルトラマントリガーが使用する剣型武器。もともとはユザレがケンゴに託したものであり、その後ケンゴはトリガーのウルトラディメンションカードとともに自分に代わり地球を守るカナタに預ける形で託した。ウルトラディメンションカードを読み込む機能を持ち、読み込むディメンションカードの種類、または複数のディメンションカードの組み合わせによって必殺技が多彩に変貌する。
デッカーシールドカリバー
ウルトラマンデッカー ダイナミックタイプの専用武器。カナタの前に初めて現れたときは、彼がデッカーシールドカリバーを手にしたときダイナミックタイプのウルトラディメンションカードに姿を変え、ダイナミックタイプに変身する力を与えた。通常形態である盾型の「シールドモード」と、左右の刃部分を展開した双剣型の「カリバーモード」の2形態を使い分けることができる。ウルトラデュアルソードと併用することで、「シールドモード」での剣と盾の攻防一体の形や「カリバーモード」での二刀流の戦闘法など戦略の幅を広げられる。
組織
地球平和同盟TPU
『ウルトラマントリガー』の時代より存在する、世界規模の巨大財団「シズマ財団」の創設者シズマ・ミツクニが主導となって設立された地球平和同盟組織。世界各国の政府も設立に関わっており、闇の勢力の復活や怪獣災害に備えて設立された。
『ウルトラマンデッカー』の時には、怪獣災害が収まり地球が平和を迎えたことから怪獣対策の規模を縮小し、宇宙開発をメインに進めるようになった。地球にスフィアが襲来してからは、GUTS-SELECTの再編成など対スフィアの防衛活動を再開する。
GUTS-SELECT
TPUによって、かつて地球を懐柔や闇の脅威から守ったエキスパート集団が対スフィア組織として再編成される。隊長ムラホシ・タイジを中心として、怪獣研究のプロフェッショナルであるカイザキ・サワとTPU訓練校怪獣対策課の数多くの訓練生の中からムラホシに選ばれた3人の若き精鋭、アスミ・カナタ、キリノ・イチカ、リュウモン・ソウマがスフィアや怪獣の脅威に立ち向かう。
サイテックスラボラトリーホールディングス社
民間のエネルギー開発企業。ヒヤマ・ユウジが会長を務めている。秘密裏にスフィアソルジャーの死骸を回収し、スフィアからエネルギーを発見する。そのエネルギーをSプラズマと名付け、ヒヤマ主導のもとそのエネルギーを生成する装置・Sプラズマ増殖炉を開発を始める。
メカ
ナースデッセイ号
旧GUTS-SELECTの頃より活躍した対怪獣用の巨大戦艦型兵器。『ウルトラマントリガー』当時のTPUの総力を挙げて開発された。作戦司令室に加え、研究室や各隊員の個室まで備えられており、GUTS-SELECTの本拠点としての役割を持つ。
『ウルトラマンデッカー』において、新生GUTS-SELECTにとってもその役割は変わらず、最後までチームを支え続けた。
GUTSファルコン
旧GUTS-SELECTより使用された戦闘機型兵器。通常の飛行形態「フライトモード」と戦闘特化形態「ハイパーモード」を切り替えて戦う。以前は遠隔操作で操縦されていたが、電波障害を引き起こすスフィアに無力化されてしまうため、新生GUTS-SELECTの兵器に投入された際には有人機に改修されている。しかし、本来は人間が乗り込むことを想定していない設計のため、乗り心地は最悪である。
GUTSホーク
ハネジローが操縦する無人戦闘機。GUTSファルコンと並ぶGUTS-SELECTの戦闘機である。通常形態の「フライトモード」と高速移動形態「飛竜モード」の2形態を持つ。コックピットにはハネジローのサブボディが設置されており、ハネジローはデータをそのボディに移行させて機体を操縦する。実質的にはコックピットで操縦するため、スフィアの電波障害による影響を受けずに済む。
GUTSホークを操縦するハネジローは、GUTSファルコンの操縦システムとリンクして2機を並行して操縦可能あり、ファルコンのパイロットのカナタがデッカーに変身して操縦者が不在になった時などに並行操縦を行い、そこからGUTグリフォンに合体させるなどの芸当も見せた。
GUTSグリフォン
GUTSファルコンとGUTSホークが合体して成る1機の大型戦闘機。合体することでGUTSホークが有するビーム兵器・ホークタロンビームが、直結された戦闘機2機のエンジンによってグリフォンタロンビームへと強化される。グリフォンタロンビームから放たれるハイパーソーンレーザーは、その威力はスフィア合成獣を一撃で撃破するほどである。
電脳魔人 テラフェイザー
TPUがスフィアに対抗すべく開発した人型兵器。元々は旧GUTS-SELECTの頃より開発が行われていたが、完成するより前に地球の脅威は過ぎ去り、TPUの軍縮の影響もあって計画は凍結されていた。しかし、アサカゲの尽力の末、対スフィア兵器として開発計画が再始動される。当初は内蔵されたAIが操縦を行う予定だったが、パイロットAIに実戦経験が求められたためハネジローが操縦を担当することになった。GUTSホークと同じく、制御室にハネジローのサブボディが置かれている。
アサカゲもといアガムスに機体を奪われ、彼が操縦を行うときには彼の肉体と機体とを直接接続することで操縦を可能にした。テラフェイザーの運用目的は対スフィア用であるというのは建前で、本来の目的はアガムスがウルトラマンデッカーを倒すためにウルトラマンと同等以上の戦力を持つためであった。
『ウルトラマンデッカー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
デッカー・アスミ「負けるな!!ウルトラマンなら……立ち上がれ!!」
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目次 - Contents
- 『ウルトラマンデッカー』の概要
- 『ウルトラマンデッカー』のあらすじ・ストーリー
- 宇宙浮遊物体「スフィア」の襲来
- 新生GUTS-SELECT誕生とスフィアとの闘い
- ウルトラマントリガーとの邂逅
- アサカゲの裏切りと未来のウルトラマンデッカー
- デッカーの新たな力
- アガムスとの決着
- マザースフィアザウルスの降臨
- 『ウルトラマンデッカー』の登場人物・キャラクター
- 新生GUTS-SELECT
- アスミ・カナタ(演:松本大輝)
- キリノ・イチカ(演:村山優香)
- リュウモン・ソウマ(演:大地伸永)
- カイザキ・サワ(演:宮澤佐江)
- ムラホシ・タイジ(演:黄川田雅哉)
- HANE2/ハネジロー
- TPU関係者
- アサカゲ・ユウイチロウ/バズド星人 アガムス(演:小柳友)
- メトロン星人 ナイゲル
- ホッタ・マサミチ(演:田久保宗稔)
- メトロン星人 マルゥル
- 地球の人々
- アスミ・ダイシロウ(演:鈴木一功)
- シズマ・ユナ(演:豊田ルナ)
- シゲナガ・マキ(演:野村真美)
- ピット星人 ユウコ(演:中村守里)
- グレゴール人 グレース(演:中村浩二)
- グレゴール人 ミカ(演:榎本遥菜)
- 浦澤ナギ(うらさわなぎ/演:竜のり子)
- ヒヤマ・ユウジ(演:阿部翔平)
- 火星の人々
- アスミ・シロウ(演:小沼朝生)
- アスミ・トキコ(演:夏目実幸)
- マナカ・ケンゴ(演: 寺坂頼我)
- 未来人
- デッカー・アスミ(演:谷口賢志)
- ユザレ(未来人)(演:豊田ルナ)
- 地球に現れた巨人
- ウルトラマンデッカー
- ウルトラマンデッカー/フラッシュタイプ
- ウルトラマンデッカー/ストロングタイプ
- ウルトラマンデッカー/ミラクルタイプ
- ウルトラマンデッカー/ダイナミックタイプ
- ウルトラマントリガー
- 妖艶戦士 カルミラ
- ウルトラマンダイナ
- 怪獣・宇宙浮遊物体 スフィア
- 宇宙浮遊物体 スフィア(うちゅうふゆうぶったい すふぃあ)
- 精強宇宙球体(せいきょううちゅうきゅうたい) スフィアソルジャー
- 巨大宇宙球体(きょだいうちゅうきゅうたい) キングスフィア
- 最強スフィア獣(さいきょうすふぃあじゅう) マザースフィアザウルス(CV:大原さやか)
- スフィア合成獣(すふぃあごうせいじゅう)
- 精強融合獣(せいきょうゆうごうじゅう) スフィアザウルス
- 古代合成獣(こだいごうせいじゅう) スフィアゴモラ
- どくろ合成獣(どくろごうせいじゅう) スフィアレッドキング
- 新創合成獣(しんそうごうせいじゅう) スフィアネオメガス
- Sプラズマ融合獣(えすぷらずまゆうごうじゅう) スフィアジオモス
- その他の怪獣
- 新創獣(しんそうじゅう) ネオメガス
- 邪神(じゃしん) スフィアメガロゾーア
- エリー/宇宙怪獣(うちゅうかいじゅう) エレキング
- 海底原人(かいていげんじん)ラゴン
- 『ウルトラマンデッカー』の用語
- アイテム
- ウルトラDフラッシャー
- ウルトラディメンションカード
- ウルトラデュアルソード
- デッカーシールドカリバー
- 組織
- 地球平和同盟TPU
- GUTS-SELECT
- サイテックスラボラトリーホールディングス社
- メカ
- ナースデッセイ号
- GUTSファルコン
- GUTSホーク
- GUTSグリフォン
- 電脳魔人 テラフェイザー
- 『ウルトラマンデッカー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- デッカー・アスミ「負けるな!!ウルトラマンなら……立ち上がれ!!」
- アサカゲ・ユウイチロウ「宛のない善意というものは、逆に人を傷つける結果になる事もある…気をつけた方がいい…」
- アスミ・カナタ「俺たちの未来を勝手に決めつけるな!」
- 『ウルトラマンデッカー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アスミ家の家訓となった言葉
- ムラホシ・タイジは初めての「眼鏡をかけた」隊長
- 三大特撮制覇の人物
- 『ウルトラマンデッカー』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):SCREEN mode「Wake up Decker!」
- ED(エンディング):影山ヒロノブ「カナタトオク」(第1話ー第13話)
- ED(エンディング):影山ヒロノブ「ヒカリカナタ」(第14話ー第25話)