ウルトラマンデッカー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウルトラマンデッカー』とは、2022年に放送された円谷プロダクション制作の特撮ドラマ作品。主人公アスミ・カナタは、突宇宙より飛来した謎の物体スフィアから地球を守るため、対スフィア部隊GUTS-SELECTの一員として、そしてウルトラマンデッカーとして仲間たちと日常を守る戦いへと身を投じていく。今作は2022年に放送開始25周年を迎えた『ウルトラマンダイナ』とも関わりが深い作品。キャッチコピーは「輝け、弾けろ、飛び出せ、デッカー!!」「やるしかねぇ!今、やるしかねぇんだ!」。
ホッタ・マサミチ(演:田久保宗稔)
TPU技術部・特務3課の主任。『ウルトラマントリガー』本編の時間軸以前から活動しており、ナースデッセイ号やGUTSファルコンの開発に関わった凄腕のメカニック。旧GUTS-SELECTのメンバー、メトロン星人 マルゥルは、異動する前は特務3課に所属しており、彼にとって相棒と言える。
『ウルトラマントリガー』のスピンオフ番組『ナースデッセイ開発秘話』の主要人物だが、『ウルトラマンデッカー』でも特別総集編回でメインを務めた。特務3課は『ウルトラマントリガー』以降もGUTSホークやテラフェイザーの開発に関わるなど活躍するも、マルゥルの空いた席には後任が定期的に就いたらしいが長くは続かず、ホッタは時おり人員不足で苦労した過去を回顧する様子を見せる。
若き技術者であるアサカゲを尊敬していたが、彼の真の正体が異星人で組織を裏切ったことやテラフェイザーが彼の手に渡り、地球の脅威になってしまったことにショックを受け一度は意気消沈するも、自分たちの使命はGUTS-SELECTやウルトラマンデッカーが万全に戦えるために装備を万全の状態に整えておくことだと再起する。後に彼とマルゥルが主役の『ウルトラマンデッカー』スピンオフ作品『GUTS-SELECT交流記』がTSUBURAYA IMAGINATIONで配信された。
メトロン星人 マルゥル
CV:M・A・O
TPUに所属するメトロン星人であり、旧GUTS-SELECTでは怪獣に関する豊富な知識を買われてオペレーターを務めた。頭脳明晰だが、生意気で毒舌家な側面もある。
元々はTPU技術部特務3課に所属しておりホッタの下で技術者として働いており、旧GUTS-SELECT解散後は再び特務3課に着任する。新生GUTS-SELECTの面々とは、ナースデッセイ号のエンジンのオーバーホールのために赴いた際に出会う。かつての戦友、マナカ・ケンゴがウルトラマントリガーの変身者であったことから、彼と行動パターンが一緒のカナタがデッカーに変身者であることもすぐに見抜いてしまう。
新人隊員3人には最初は辛辣な評価を下すも、最終的には彼らの実力を評価し、今後の成長を期待する様子を見せた。
地球の人々
アスミ・ダイシロウ(演:鈴木一功)
カナタの祖父で、老舗煎餅屋「明日見屋」を営む。店の看板商品はオリジナル商品の「宇宙せんべい」で、客からも好評である。
TPU訓練校に入学するかを迷っているカナタに「俺なら心配無い、お前はお前の信じる道を行け」と発破をかけて背中を押した。
シズマ・ユナ(演:豊田ルナ)
旧GUTS-SELECTの元メンバーでウルトラマントリガーと地球の平和のために戦った女性。シズマ財団および地球平和同盟TPUの創設者シズマ・ミツクニの娘であり、旧GUTS-SELECT解散後は地球でシズマ財団会長秘書として働いている。詳細な描写はないがカナタがデッカーの変身者であることをどこかで知った。
超古代人ユザレを先祖に持ち、ユザレの思念体を自身の身体に憑依させることができる。10年前よりは扱えるユザレの力は弱まっているが、デッカー、トリガーをサポートする際にその力を発揮した。なお、ケンゴが火星で邂逅したユザレは遠い未来(アガムスやデッカー・アスミが生きる時間軸)のユザレであり、ユナとは別人である。
シゲナガ・マキ(演:野村真美)
怪獣研究の第一人者。元TPU科学技術大学理学部生物学科教授かつ元TPU怪獣研究室室長で、カイザキにとって大学時代の恩師であり、TPU怪獣研究室所属時代の上司である。5年前にクローン技術によって生み出した怪獣の脳にコントロール装置を埋め込むことで制御可能な怪獣兵器を生み出す研究を進めていたが、それがクローン生体規制法と生体兵器禁止法の違反に当たるとしてカイザキに内部告発される。処罰として室長解任されてからは消息不明となっていた。
怪獣の生態を研究するうちに怪獣の力を恐れるようになり、怪獣の脅威には人の手によって制御された怪獣の力をもって制すべきだとして怪獣は人類が管理すべきだという思想を持ち、人造怪獣兵器の研究を始める。消息を絶ってからは、怪獣やスフィアの脅威に警戒する他国や企業から秘密裏に資金提供を受けて人造怪獣兵器・新創獣 ネオメガスを開発する。
結局ネオメガスはデッカーに倒され、シゲナガは逮捕される。連行される際に、無駄な争いを避け、人間、怪獣関わらず一つでも多くの命を救いたいと語りかけてきたカイザキの言葉を「綺麗事」と一蹴するが、それに対してカイザキは「これからの可能性を信じたい」とさらに答えた。
ピット星人 ユウコ(演:中村守里)
一人旅をして宇宙を周遊していた途中で、宇宙船の不調による不時着のために地球に降り立った宇宙人。仲間の救援を待つも、スフィアの襲来で地球の外部との繋がりが立たれたためそれも叶わなくなり、そのまま地球で暮らさざるを得なくなった。彼女のような、スフィアバリアによって故郷に帰られなくなった地球上の宇宙人のことを総じて「スフィア難民」という。マンションを借りることはできたが、孤立無援の地球での暮らしの不安や寂しさは大きく、ペットの宇宙怪獣 エレキングのエリーを唯一の心の支えにしていた。
エレキングは電気を捕食するが、ユウコがつい甘やかして餌を与え過ぎたのと電気がライフラインである地球の環境の影響でどんどんと成長し、マンションの一室で飼えなくなるほどのサイズになってしまい、ユウコは近くの湖にエリーを連れていく。巨大化したエリーは遂に発電所を襲撃するという事件を起こしてしまい、GUTS-SELECTの出動案件となる。周辺住民が避難する中湖に向かってエリーをなだめようとし、GUTS-SELECTの攻撃からエリーを守ろうとさえした。イチカは他のメンバーより先んじて彼女の事情を知り、共にエリーのために奔走することになる。
グレゴール人 グレース(演:中村浩二)
CV:中村浩二
グレースは「宇宙最強の格闘チャンピオン」、「鋼の魔人」の異名を持つ宇宙格闘家である。普段は壮年の男性に擬態しており、温厚ながらも格闘家としてスポーツマンらしく誠実な人柄である。また、困っている人のためなら自己犠牲さえ厭わない正義感で溢れており、彼の住む町でどくろ怪獣 レッドキングが現れた際には、カナタが変身する前にグレゴール人本来の姿になりその身を挺して怪獣を追い払った。
格闘家として宇宙を股にかけており、ウルトラマントリガーに決闘を申し込むため、一人娘のミカと地球を訪れたが、その時には地球には平和が訪れておりトリガーが現れることはなかった。諦めて故郷の星に帰ろうとした矢先、地球がスフィアバリアに覆われて宇宙に出ることができなくなった。そのため、地球で働いて家族を養おうとするも、今まで格闘技一本だった彼はどんな仕事に就いてもうまくいかず、困窮した生活を余儀なくされていた。
高齢化や闘いのブランクから体が鈍ってしまったこと、胸の古傷など体調が悪化していることが重なって勢いを失っていたが、GUTS-SELECTの訓練への協力という名目で彼らと試合することになり再び身体を鍛え始める。しかし、試合当日に、先日のレッドキングにスフィアが融合したどくろ合成獣 スフィアレッドキングが乱入する。試合を続行できるよう、カナタはデッカーとなり食い止めようとするが苦戦する。それをみていたグレースは持ち前の正義感から勝利を譲る形で試合を棄権し、すぐさまデッカーの助太刀に入る。デッカー、グレース両者とGUTS-SELECTの活躍でスフィアレッドキングを撃破するも、この戦いで身体の限界を迎えたグレースはTPUの医療施設に入院し回復に専念するのであった。
グレゴール人 ミカ(演:榎本遥菜)
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目次 - Contents
- 『ウルトラマンデッカー』の概要
- 『ウルトラマンデッカー』のあらすじ・ストーリー
- 宇宙浮遊物体「スフィア」の襲来
- 新生GUTS-SELECT誕生とスフィアとの闘い
- ウルトラマントリガーとの邂逅
- アサカゲの裏切りと未来のウルトラマンデッカー
- デッカーの新たな力
- アガムスとの決着
- マザースフィアザウルスの降臨
- 『ウルトラマンデッカー』の登場人物・キャラクター
- 新生GUTS-SELECT
- アスミ・カナタ(演:松本大輝)
- キリノ・イチカ(演:村山優香)
- リュウモン・ソウマ(演:大地伸永)
- カイザキ・サワ(演:宮澤佐江)
- ムラホシ・タイジ(演:黄川田雅哉)
- HANE2/ハネジロー
- TPU関係者
- アサカゲ・ユウイチロウ/バズド星人 アガムス(演:小柳友)
- メトロン星人 ナイゲル
- ホッタ・マサミチ(演:田久保宗稔)
- メトロン星人 マルゥル
- 地球の人々
- アスミ・ダイシロウ(演:鈴木一功)
- シズマ・ユナ(演:豊田ルナ)
- シゲナガ・マキ(演:野村真美)
- ピット星人 ユウコ(演:中村守里)
- グレゴール人 グレース(演:中村浩二)
- グレゴール人 ミカ(演:榎本遥菜)
- 浦澤ナギ(うらさわなぎ/演:竜のり子)
- ヒヤマ・ユウジ(演:阿部翔平)
- 火星の人々
- アスミ・シロウ(演:小沼朝生)
- アスミ・トキコ(演:夏目実幸)
- マナカ・ケンゴ(演: 寺坂頼我)
- 未来人
- デッカー・アスミ(演:谷口賢志)
- ユザレ(未来人)(演:豊田ルナ)
- 地球に現れた巨人
- ウルトラマンデッカー
- ウルトラマンデッカー/フラッシュタイプ
- ウルトラマンデッカー/ストロングタイプ
- ウルトラマンデッカー/ミラクルタイプ
- ウルトラマンデッカー/ダイナミックタイプ
- ウルトラマントリガー
- 妖艶戦士 カルミラ
- ウルトラマンダイナ
- 怪獣・宇宙浮遊物体 スフィア
- 宇宙浮遊物体 スフィア(うちゅうふゆうぶったい すふぃあ)
- 精強宇宙球体(せいきょううちゅうきゅうたい) スフィアソルジャー
- 巨大宇宙球体(きょだいうちゅうきゅうたい) キングスフィア
- 最強スフィア獣(さいきょうすふぃあじゅう) マザースフィアザウルス(CV:大原さやか)
- スフィア合成獣(すふぃあごうせいじゅう)
- 精強融合獣(せいきょうゆうごうじゅう) スフィアザウルス
- 古代合成獣(こだいごうせいじゅう) スフィアゴモラ
- どくろ合成獣(どくろごうせいじゅう) スフィアレッドキング
- 新創合成獣(しんそうごうせいじゅう) スフィアネオメガス
- Sプラズマ融合獣(えすぷらずまゆうごうじゅう) スフィアジオモス
- その他の怪獣
- 新創獣(しんそうじゅう) ネオメガス
- 邪神(じゃしん) スフィアメガロゾーア
- エリー/宇宙怪獣(うちゅうかいじゅう) エレキング
- 海底原人(かいていげんじん)ラゴン
- 『ウルトラマンデッカー』の用語
- アイテム
- ウルトラDフラッシャー
- ウルトラディメンションカード
- ウルトラデュアルソード
- デッカーシールドカリバー
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- OP(オープニング):SCREEN mode「Wake up Decker!」
- ED(エンディング):影山ヒロノブ「カナタトオク」(第1話ー第13話)
- ED(エンディング):影山ヒロノブ「ヒカリカナタ」(第14話ー第25話)