ウルトラマンデッカー(円谷プロ)のネタバレ解説・考察まとめ
『ウルトラマンデッカー』とは、2022年に放送された円谷プロダクション制作の特撮ドラマ作品。主人公アスミ・カナタは、突宇宙より飛来した謎の物体スフィアから地球を守るため、対スフィア部隊GUTS-SELECTの一員として、そしてウルトラマンデッカーとして仲間たちと日常を守る戦いへと身を投じていく。今作は2022年に放送開始25周年を迎えた『ウルトラマンダイナ』とも関わりが深い作品。キャッチコピーは「輝け、弾けろ、飛び出せ、デッカー!!」「やるしかねぇ!今、やるしかねぇんだ!」。
怪獣・宇宙浮遊物体 スフィア
宇宙浮遊物体 スフィア(うちゅうふゆうぶったい すふぃあ)
数百年後の未来、地球人が宇宙進出を進めた先で遭遇する宇宙生命体。アガムスは「宇宙の摂理」と喩えた。
アガムスが地球を滅ぼすため、未来からカナタの時代にスフィアを呼び寄せてしまった。
取り付いた物体や生命体を吸収して自分の一部にすることができ、スフィアが吸着した物体、怪獣はスフィア合成獣に変貌してしまう。また、スフィアに吸収された人間は自分の意識や記憶を失っていき、やがて同化されてしまう。
自らの身体組織を分解して惑星にバリア(スフィアバリア)を展開し、バリアに覆われた惑星は外部との物理的な行き来、通信が不可能になる。
精強宇宙球体(せいきょううちゅうきゅうたい) スフィアソルジャー
スフィアの中では小型の個体である。先鋒のような立ち位置で、単体でビームを放つことができ、実戦では複数の個体で編隊を組み、飛行しながら四方八方へビーム攻撃をする。怪獣に付着してスフィア合成獣を生み出すことができ、中でもスフィアソルジャー同士が合体して出現する個体はスフィア融合獣と言う。TPU兵士の銃火器やGUTS-SELECTの兵器の攻撃、さらにはウルトラマンのパンチ程度で討伐することが可能で、耐久力は低いといえる。
巨大宇宙球体(きょだいうちゅうきゅうたい) キングスフィア
巨大なスフィア個体で、身体からスフィアソルジャーを生成したり、スフィアザウルスを召喚したりと、スフィアの母体といえる。スフィアソルジャーは体色が白いが、キングスフィアはそれに加えて仄かに七色の光をまとっている。
最強スフィア獣(さいきょうすふぃあじゅう) マザースフィアザウルス(CV:大原さやか)
宇宙浮遊物体スフィアの本体・マザースフィアの怪獣態。時空を超えて存在しており、ワームホールを介して出現する。先鋒として送り出したスフィアザウルスなどのスフィア合成獣に惑星のエネルギーを吸収させ、一定量のエネルギーが吸われた惑星は、最終的にワームホールより現れたマザーに丸ごと飲み込まれるという形で滅ぶ。
地球にはマザースフィアザウルスの姿で地上に君臨したが、本来ならばマザーが星に直接惑星に降り立つことはあり有り得ないことだとアガムスに語られている。
分厚い皮膚と無数の棘に覆われた身体にはどんな攻撃も効かず、さらには巨大な体躯から放たれる物理攻撃、強大なエネルギーを秘める光線など驚異的な武力も兼ね備えている。胸のコアが唯一の弱点であり、ウルトラマンデッカーとGUTS-SELECTの総力を挙げての立て続けの攻撃でやっとひびを入れることができ、金色のデッカーのセルジェンド光線で破壊された。スフィアが文明が栄えた惑星へ侵攻する目的は、全ての命を一つに統合し、悲しみや争いのない世界の実現だということがマザーより語られ、さらにマザーはそれこそが完全な生命体の形であり幸福への道だと説いた。未来も定まったただひとつだけでよいと語るマザーに、カナタたちは、自分たちの未来は自分たちで決める、宇宙には命の数だけ広がった未来があるという希望を最後まで捨てずに立ち向かった。
スフィア合成獣(すふぃあごうせいじゅう)
精強融合獣(せいきょうゆうごうじゅう) スフィアザウルス
複数のスフィアソルジャーが合体した形態で、怪獣の姿をかたどっている。他のスフィア合成獣と異なり、物体や別の怪獣の肉体への寄生を介さずに誕生するため、特別にスフィア融合獣とも呼ばれる。またキングスフィアが投下する形や、他のスフィア合成獣が開いたワームホールから召喚される形で出現する場合もみられた。
2本の巨大な前脚が特徴的で、そこから惑星の地下に根を張ってエネルギーを吸収する。鋭利かつ頑丈な岩石上の表皮で覆わて攻守ともに優れた前脚と頭部の刃状の角という近接戦闘での強みを持ちながら、背中から高威力の衝撃波も放つという遠距離攻撃の手段も兼ね備えている。この衝撃波は電磁パルス攻撃も兼ねており、これによって電気通信は悉く阻害され、遠隔通信で作動する兵器は瞬時に無力化された。
古代合成獣(こだいごうせいじゅう) スフィアゴモラ
市街地に突如現れ、暴れ回るゴモラにスフィアが寄生した姿。ゴモラの遺伝子情報を、寄生したスフィアが書き換えたことでオリジナルとは全く別の怪獣に変化した。劇中で初めて怪獣にスフィアが融合したケースであり、「スフィア合成獣」という概念もスフィアゴモラの例から作られた。
スフィアゴモラは元のゴモラに比べて身体が肥大化して大柄になっていて、アシンメトリーな角、背中や尻尾の先に生えた白色の結晶状の突起が生えるなど見た目が変化している。
もともとパワーのあるゴモラがスフィアによって大幅に強化されており、デッカー フラッシュタイプを終始圧倒する。しかし、ストロングタイプにタイプチェンジしたことでデッカーはパワーを上回り、スフィアゴモラを撃破した。
なお、一度誕生したスフィア合成獣は基となった怪獣を再び介さずスフィアのみの融合で再び召喚することができる。
どくろ合成獣(どくろごうせいじゅう) スフィアレッドキング
グレースが街から追い払ったレッドキングにスフィアが寄生した姿。グレースとGUTS-SELECTの試合に乱入する形で再び出現した。スフィアと融合する描写はなく、GUTS-SELECTたちの前に現れた時には既にスフィア化していた。
黄色い体色は真っ赤になっており、元々一際大きかった2本の上歯がより大きく鋭利に変化し、また身体のあちこちにスフィア合成獣特融の突起が生えている。レッドキング自慢の怪力も大幅に強化されていて、さらに口からの光線、電磁パルスを帯びた衝撃波などスフィアによって付加された能力も持つ。
グレースとデッカー、GUTSグリフォンの連帯で圧倒され、最後はGUTSグリフォンのハイパーソーンレーザーでとどめを刺された。
新創合成獣(しんそうごうせいじゅう) スフィアネオメガス
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目次 - Contents
- 『ウルトラマンデッカー』の概要
- 『ウルトラマンデッカー』のあらすじ・ストーリー
- 宇宙浮遊物体「スフィア」の襲来
- 新生GUTS-SELECT誕生とスフィアとの闘い
- ウルトラマントリガーとの邂逅
- アサカゲの裏切りと未来のウルトラマンデッカー
- デッカーの新たな力
- アガムスとの決着
- マザースフィアザウルスの降臨
- 『ウルトラマンデッカー』の登場人物・キャラクター
- 新生GUTS-SELECT
- アスミ・カナタ(演:松本大輝)
- キリノ・イチカ(演:村山優香)
- リュウモン・ソウマ(演:大地伸永)
- カイザキ・サワ(演:宮澤佐江)
- ムラホシ・タイジ(演:黄川田雅哉)
- HANE2/ハネジロー
- TPU関係者
- アサカゲ・ユウイチロウ/バズド星人 アガムス(演:小柳友)
- メトロン星人 ナイゲル
- ホッタ・マサミチ(演:田久保宗稔)
- メトロン星人 マルゥル
- 地球の人々
- アスミ・ダイシロウ(演:鈴木一功)
- シズマ・ユナ(演:豊田ルナ)
- シゲナガ・マキ(演:野村真美)
- ピット星人 ユウコ(演:中村守里)
- グレゴール人 グレース(演:中村浩二)
- グレゴール人 ミカ(演:榎本遥菜)
- 浦澤ナギ(うらさわなぎ/演:竜のり子)
- ヒヤマ・ユウジ(演:阿部翔平)
- 火星の人々
- アスミ・シロウ(演:小沼朝生)
- アスミ・トキコ(演:夏目実幸)
- マナカ・ケンゴ(演: 寺坂頼我)
- 未来人
- デッカー・アスミ(演:谷口賢志)
- ユザレ(未来人)(演:豊田ルナ)
- 地球に現れた巨人
- ウルトラマンデッカー
- ウルトラマンデッカー/フラッシュタイプ
- ウルトラマンデッカー/ストロングタイプ
- ウルトラマンデッカー/ミラクルタイプ
- ウルトラマンデッカー/ダイナミックタイプ
- ウルトラマントリガー
- 妖艶戦士 カルミラ
- ウルトラマンダイナ
- 怪獣・宇宙浮遊物体 スフィア
- 宇宙浮遊物体 スフィア(うちゅうふゆうぶったい すふぃあ)
- 精強宇宙球体(せいきょううちゅうきゅうたい) スフィアソルジャー
- 巨大宇宙球体(きょだいうちゅうきゅうたい) キングスフィア
- 最強スフィア獣(さいきょうすふぃあじゅう) マザースフィアザウルス(CV:大原さやか)
- スフィア合成獣(すふぃあごうせいじゅう)
- 精強融合獣(せいきょうゆうごうじゅう) スフィアザウルス
- 古代合成獣(こだいごうせいじゅう) スフィアゴモラ
- どくろ合成獣(どくろごうせいじゅう) スフィアレッドキング
- 新創合成獣(しんそうごうせいじゅう) スフィアネオメガス
- Sプラズマ融合獣(えすぷらずまゆうごうじゅう) スフィアジオモス
- その他の怪獣
- 新創獣(しんそうじゅう) ネオメガス
- 邪神(じゃしん) スフィアメガロゾーア
- エリー/宇宙怪獣(うちゅうかいじゅう) エレキング
- 海底原人(かいていげんじん)ラゴン
- 『ウルトラマンデッカー』の用語
- アイテム
- ウルトラDフラッシャー
- ウルトラディメンションカード
- ウルトラデュアルソード
- デッカーシールドカリバー
- 組織
- 地球平和同盟TPU
- GUTS-SELECT
- サイテックスラボラトリーホールディングス社
- メカ
- ナースデッセイ号
- GUTSファルコン
- GUTSホーク
- GUTSグリフォン
- 電脳魔人 テラフェイザー
- 『ウルトラマンデッカー』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- デッカー・アスミ「負けるな!!ウルトラマンなら……立ち上がれ!!」
- アサカゲ・ユウイチロウ「宛のない善意というものは、逆に人を傷つける結果になる事もある…気をつけた方がいい…」
- アスミ・カナタ「俺たちの未来を勝手に決めつけるな!」
- 『ウルトラマンデッカー』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- アスミ家の家訓となった言葉
- ムラホシ・タイジは初めての「眼鏡をかけた」隊長
- 三大特撮制覇の人物
- 『ウルトラマンデッカー』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):SCREEN mode「Wake up Decker!」
- ED(エンディング):影山ヒロノブ「カナタトオク」(第1話ー第13話)
- ED(エンディング):影山ヒロノブ「ヒカリカナタ」(第14話ー第25話)