岸辺露伴 ルーヴルへ行く(映画)のネタバレ解説・考察まとめ
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』とは、荒木飛呂彦の漫画を原作にNHKが制作した実写ドラマ『岸辺露伴は動かない』シリーズの映画化作品。主演はテレビ版に引き続き高橋一生が務め、日本映画史上2番目にフランスのルーヴル美術館での撮影が許可されたことで注目された。
荒木飛呂彦とルーヴル美術館とのコラボ企画のために描き下ろされた短編漫画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』をもとに、「ジョジョ」シリーズのアニメ脚本で知られる小林靖子が長編映画脚本を手掛けた。
辰巳隆之介(たつみ りゅうのすけ/演:安藤政信)
ルーヴル美術館の調査員。美術品の鑑定を担当している。
露伴の過去の関係者
青年期の岸辺露伴(演:長尾謙杜)
新人漫画家だった青年期の露伴。ジャニーズのアイドルグループ「なにわ男子」の長尾謙杜が演じた。
原稿に集中するために祖母が経営していた下宿に泊まり込んでおり、そこで謎めいた女性、奈々瀬と出会う。
奈々瀬(ななせ/演:木村文乃)
祖母の下宿に泊まり込んで漫画を描いていた露伴が出会った謎めいた女性。露伴に「この世で最も黒い絵」の存在を教えた。
露伴は彼女に淡い恋心を抱くが、とつぜん乱心した奈々瀬は露伴の漫画の原稿を切り刻んだ後、姿を消してしまう。
山村仁左右衛門(やまむら にざえもん/演:高橋一生)
「この世で最も黒い絵」の作者で、江戸時代の絵師。露伴が読んだ奈々瀬の記憶の中に登場する。名門の絵師の家に生まれたが、海外の絵の手法も積極的に取り入れる柔軟な考えを持っている。
妻、奈々瀬の美しい黒髪を絵で再現しようと苦心していた。
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の用語
この世で最も黒い絵
奈々瀬が若き日の露伴に語った、江戸時代の絵師「山村仁左右衛門」が描いた絵。タイトルはなく、「決して見てはいけない、触れてもいけない、この世で最も黒く邪悪な絵」として語られる。
ルーヴル美術館の廃墟となった「Z13」倉庫で眠っていた。
ルーヴル美術館
フランスのパリにある世界最大の美術館。レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』や、作者不明の『ミロのヴィーナス』など、価値ある美術品が展示されている。
所蔵されている美術品は無数で、務めている職員ですらすべてを把握することはできない。
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
泉京花「きっと少しだけ、お母さんのそばにいたかったんですよ」
Z13倉庫で「黒い絵」を見てしまったエマは、自身の「罪」と「後悔」に襲われる。幼い頃に水の事故で亡くなった息子のピエールと再会したエマは、息子と同じように水に溺れる。
泉は露伴の指示を受けてエマを倉庫の外に連れ出し、エマは軽傷で済んだ。息子を亡くした悲しみに崩れ落ちるエマに、泉は「ピエールくんは、お母さんを責めるために現れたんじゃないと思います。きっと少しだけ、お母さんのそばにいたかったんですよ」と言葉をかける。そして、幼い頃に亡くなった父がルーヴル美術館の広場で撮った写真と、自分が同じ場所で撮った写真を並べて見せる。「こうしてみると、近くにいる感じがしません?きっとピエールくんも同じだったんだと思いますよ」と軽い調子で話す泉の言葉に、エマはとうとう泣き崩れ、ピエールを喪った悲しみに向き合った。
岸辺露伴「人の手に負える美術館じゃない」
すべての事件が終わった後、露伴は泉とカフェでお茶を飲みながら、ルーヴル美術館を眺める。Z13倉庫で起きた一連の出来事は「有害なガスの充満と引火」という形で処理された。
露伴は泉には「黒い絵」の真実を伏せつつ、22世紀に入っても未知の作品が「発見」されるという広大な館、ルーヴル美術館の神秘について「人の手に負える美術館じゃない」と語った。
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
入場者プレゼントとして荒木飛呂彦の描きおろしイラストが配布
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目次 - Contents
- 『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の概要
- 『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』のあらすじ・ストーリー
- 黒い絵の謎
- 遠い日の記憶
- ルーヴル美術館
- 奈々瀬の記憶
- 『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 岸辺露伴(きしべ ろはん/演:高橋一生)
- 泉京香(いずみ きょうか/演:飯豊まりえ)
- ルーヴル美術館の関係者
- エマ・野口(エマ・のぐち/演:美波)
- 辰巳隆之介(たつみ りゅうのすけ/演:安藤政信)
- 露伴の過去の関係者
- 青年期の岸辺露伴(演:長尾謙杜)
- 奈々瀬(ななせ/演:木村文乃)
- 山村仁左右衛門(やまむら にざえもん/演:高橋一生)
- 『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の用語
- この世で最も黒い絵
- ルーヴル美術館
- 『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 泉京花「きっと少しだけ、お母さんのそばにいたかったんですよ」
- 岸辺露伴「人の手に負える美術館じゃない」
- 『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 入場者プレゼントとして荒木飛呂彦の描きおろしイラストが配布
- 黒と白を基調とした衣装