【進撃の巨人】ライナー「輝いていた日常」【厳選名作SS】

進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。仲間達と訓練兵団で過ごす他愛ない日常を、いつしか心地よく感じていたライナー。しかしその日常はいつか自分が壊さなくてはならないものだった…。
ライナー「輝いていた日常」

1 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:13:58 ID:fE2OAdCM
朝 食堂
ミカサ「おはようアルミン。……エレンはどうしたの?」キョロキョロ
アルミン「ああミカサ、昨日の夜からエレンの体調が良くないんだ」
ミカサ「!?早く看病しなければ……!」ガタンッ
アルミン「駄目だよミカサ!君は訓練に出ないと」
ミカサ「でも!」
ライナー「おいおいどうしたんだミカサ」スタスタ
ベルトルト「……」
2 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:16:07 ID:fE2OAdCM
アルミン「ライナー」
ミカサ「エレンが心配。今すぐ私が看病しにいくべき」
ライナー「エレン?ああ体調が悪いって言ってたな。咳もしてたし熱もある、ありゃ多分風邪だ」
ミカサ「……!!」ガタンッガタンッ
アルミン「ライナー!ミカサをそれ以上刺激しないで」
ライナー「わ、悪い」
ベルトルト「……」
3 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:18:33 ID:fE2OAdCM
ミカサ「やっぱり行ってくる」バッ
ライナー「待てミカサ」ガシッ
ミカサ「離して、私はエレンの看病をしなければ」
アルミン「そもそも男子寮に入れないんじゃ……」オロオロ
ライナー「落ち着け、よく考えてみろ。もしミカサがエレンの看病をしに行ったとして、エレンは喜ぶのか?」
ミカサ「……」
ライナー「そんなことする暇があるなら訓練しろよ!」カッ
ライナー「って怒ると思うんだ、エレンなら」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:20:20 ID:fE2OAdCM
アルミン(さすがはライナーだ、説得力がある)
アルミン「僕もそう思うよ、だから今日はエレンの分まで訓練を頑張ろう?」
ミカサ「……わかった。私が間違っていた」シュン
ミカサ「ごめんなさい」
ライナー「分かればいいんだ。休憩のときにでも俺が様子を見に行くから」
ベルトルト「……」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:22:14 ID:fE2OAdCM
昼 男子寮
エレン「畜生!」バンッ
エレン(こんな時に風邪ひいちまうなんて!)
エレン(最悪だ、何が駆逐してやるだよ)
エレン(自分の体調管理もできてねぇ!)
エレン(情けねー……)
エレン「……ゴホッ」
エレン「今頃みんな訓練してんだよな」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:24:07 ID:fE2OAdCM
エレン(やっぱり行くべきだ)
エレン(こんなとこで大人しく寝てられるか!)バサッ
エレン「今からでも行かないとだ」
エレン(着替えて)ゴソゴソ
エレン(ちっ……視界が霞んでうまく着替えられねー)クラッ
バタンッ
ライナー「どこに行くつもりだエレン」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:26:25 ID:fE2OAdCM
エレン「ライナー!?なんでここに」ビクッ
ライナー「何って、ちょうど昼だからな、お前に昼飯を持ってきたんだ」
ライナー「そしたら案の定これだ、お前なら無理矢理にでも行くだろうと思ってた」
エレン「……だって、行かなきゃいけねーだろ」
エレン「俺たちにとって一日がどれだけ大切か分かるだろ!俺は少しでも強くなって巨人を駆逐してや──ゲホゴホッ」
ライナー「おい、興奮するな。熱が上がるぞ」
8 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:32:20 ID:fE2OAdCM
エレン「くっ……そが」ギリッ
ライナー「それになエレン。もしお前が訓練に行ったとしたら、誰かに風邪がうつるかもしれないだろう?」
エレン「……あ」
ライナー「特にいつも一緒にいるミカサやアルミンなんかは」
エレン「それは、困る」
ライナー「だったら今日は大人しくしていろ、ぱっと見そこまで風邪はひどくなさそうだから、明日か明後日には治る」
ライナー「ほらパンだ、食べれるか?」スッ
エレン「……食べれる」
ライナー(大人しくなったみたいでよかった)
9 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:34:24 ID:fE2OAdCM
エレン「……」パクッ
エレン「うまい」
ライナー「そうか、よかった」ホッ
エレン「ライナー……、ありがとな。心配してくれて」
ライナー「当たり前だろ、友達なんだから」
エレン「ライナーらしいな」ハハッ
バタンッ
ベルトルト「ライナー」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:47:20 ID:fE2OAdCM
ライナー「おおベルトルトか、どうした?」
ベルトルト「そろそろ訓練始まるから呼びにきた」
ライナー「もうそんな時間か、じゃあ行くか」
エレン「頑張れよ、二人とも」
ライナー「もちろんだ」
ベルトルト「うん。エレンも早く治るといいね」ニコッ
バタンッ
エレン(早く治そう)
14 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:49:25 ID:fE2OAdCM
次の日
エレン「ようミカサ」
ミカサ「エレン!体調は?」
エレン「気合いで治した、そんな長いこと休んでるわけにもいかねーしな」
ミカサ「本当に無理していない?」
エレン「してねーよ」
ライナー「まさか本当に一日で良くなるとはな。よかった」
ベルトルト「ライナー」
ライナー「ん?」
ベルトルト「あのさ、後でちょっと話が──」
15 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:51:15 ID:fE2OAdCM
夜
ライナー「なんだよベルトルト。話って」
ベルトルト「ライナーは戦士なんだよね?」
ライナー「戦士?」
ベルトルト「僕たちの目的は故郷に帰ることだ」
ベルトルト「君も僕もアニも、戦士なんだ」
ライナー「……」ハッ
16 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:52:32 ID:fE2OAdCM
ライナー「ああ」
ライナー「そう、だったな」
ライナー「そうだった」
ベルトルト「僕らは兵士じゃない、エレンたちとは違う」
ライナー「そんなこと知ってる、知っているんだ」
ベルトルト「だったらあんまり馴れ合わない方がいい」
ライナー「ああ」
ベルトルト「情がわいてくる、忘れないで」
ベルトルト「話はそれだけだから」
67 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/05(金) 03:04:23 ID:n1y/JQaI
ライナー(そうか、そうなんだよ)
ライナー(俺は戦士だ)
ライナー(そして、裏切り者なんだ)
ライナー(でも)
ライナー「困っている奴を放っておくなんてできない」
17 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:54:38 ID:fE2OAdCM
ベルトルト「……なんか言ったかい?」
ライナー「言った」
ベルトルト「ライナー!僕たちは」アセアセ
ライナー「わかってる」
ライナー「でも放っておけないんだ、あいつらバカだから、何起こすかわからんしな」
ベルトルト「……良いよもう」ハァ
ベルトルト「だけど自分の目的は何かを忘れないでくれ」
ライナー「わかった。すまない、ベルトルト」
ベルトルト(本当は良くないよ、全然良くない)
18 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:56:20 ID:fE2OAdCM
ある日 食堂
アルミン「痛っ」
ライナー「どうした?」
アルミン「あはは……さっきの座学の時間に紙で指切っちゃってさ」
ライナー「どれ、見せてみろ」
アルミン「う、うん」スッ
ライナー「ぱっくりやっちまってるな」
アルミン「マヌケだなぁ僕」アハハ
ライナー「何言ってるんだ、誰でも一回はしてる。俺も指切ったことあるしな」
アルミン「ライナーは優しいんだね」
19 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:57:20 ID:fE2OAdCM
ライナー「そういえば良い薬あったな」
アルミン「え?」キョトン
ライナー「治りが早くなる薬、たぶん寮にあるから後でやるよ」
アルミン「いいの?」
ライナー「むしろこういう時に使うもんだと思うが」
アルミン「ありがとう!」ニコッ
アルミン(ライナーは頼りになるなぁ)
ベルトルト(……)
20 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 21:58:34 ID:fE2OAdCM
またある日 男子寮にて
コニー「全っ然わかんね、アルミンが羨ましいぜ……」ハァ
アルミン「どうしたの?」
コニー「座学だよ!俺バカだから全然頭に入んねーんだよ」
エレン「俺も今回のところはちょっと分からないところがあったな」
ライナー「そうか?俺は意外と理解できた」
コニー「すげーなライナー。ベルトルトはどうだ?」
ベルトルト「僕も、まあ理解はできたかな」
コニー「うわーなんでみんな分かるんだよ」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 22:02:20 ID:fE2OAdCM
ライナー「なあここでちょっと提案なんだが」
コニー「なんだなんだ?」
ライナー「次の休みにみんなで勉強しないか?なんなら女子たちも誘って」
アルミン「あっ、それいいかもね」
エレン「だな」
コニー「げっ、休みの日まで勉強すんのかよ!?」アセアセ
アルミン「いいじゃないかコニー。分からないんだろ?」
コニー「まあそうなんだけどさ、……よし!たまにはするか」
ライナー「決まりだな」
22 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 22:04:21 ID:fE2OAdCM
ライナー「エレンはミカサを、アルミンはクリスタとユミルを、コニーはサシャを誘ってくれないか」
ライナー「俺とベルトルトはアニと、ここにはいないジャンとマルコを誘ってみる」
ベルトルト「……」
ライ・ベル以外「了解」
エレン(兄貴みたいだ)
アルミン(頼れるなぁ)
コニー(兄ちゃんみてー)
ベルトルト(……)
23 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 22:05:33 ID:fE2OAdCM
休日
アルミン「とりあえず全員集まったみたいだね」
ライナー「すまん、アニには断られた」
クリスタ「ユミルも用事があるから行けないって」ショボン
アルミン「じゃあアニとユミル以外は揃ったってことかな」
ライナー「そうみたいだ」
コニー「さっさと始めようぜ」
アルミン「そうだね、じゃあ最初はエレンが分からないって言ってたところから始めようか」
24 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 22:06:25 ID:fE2OAdCM
ライナー「俺もできる限りアルミンをサポートする。言い出しっぺだしな」
ミカサ「私も、エレンに教えるのを手伝う」
マルコ「僕も手伝うよ」
アルミン「ありがとう三人とも、じゃあまず最初に──」
25 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 22:08:56 ID:fE2OAdCM
夕方
アルミン「よし!ここまでかな、みんな理解できた?」
クリスタ「うん!すごく分かりやすかったよ」ニコッ
ジャン「マルコのが一番わかりやすかったな」フッ
コニー「ああ、バカな俺でも理解できたぜ!」
サシャ「すごいです!私も理解できました」
エレン「教官よりもわかりやすいんじゃねぇか、これ」ボーゼン
アルミン「よかった、手伝ってくれたみんなもありがとう」
ライナー「お疲れアルミン、俺が言い出したのに悪かったな」
アルミン「僕は楽しかったよ、復習もできたし」
26 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 22:10:40 ID:fE2OAdCM
ライナー「アルミンの優等生ぶりもそこまでくると、素直に尊敬できる」
アルミン「僕はライナーの方が尊敬できるしされていると思うよ?」
ライナー「そうか?照れるな」テレッ
アルミン(今日話が脱線したときとか、戻してくれたのはライナーだった)
アルミン(エレンとジャンが喧嘩して、雰囲気が悪くなったとき場をまた盛り上げたのもライナーだった)
アルミン(やっぱりライナーはすごい)
27 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 22:12:03 ID:fE2OAdCM
またまたある日 訓練場にて
ライナー「対人格闘術か、誰と組もうか」キョロキョロ
ベルトルト「今日は僕と組もうよ」スタスタ
ライナー「ベルトルトか。友達だからといって手加減しないからな?」
ベルトルト「……」
ベルトルト「ライナー」
ベルトルト「解散式まであと一ヶ月だよね?」
35 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 22:56:58 ID:fE2OAdCM
ライナー「?そりゃそうだろう、今まで長かった。これでやっと俺たちも兵士に」
ベルトルト「ライナー」ガシッ
ライナー「なんだよベルトルト、今日は妙に俺の名前を呼んでるじゃないか、それにそんな顔近付けて、気色悪いぞ!」
ベルトルト「僕たちは、故郷に帰るんだ」
ベルトルト「どんな手を使っても、帰るんだ」
ベルトルト「ライナー君は、兵士じゃない。戦士なんだ」
ライナー「……!」ハッ
36 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 22:59:37 ID:fE2OAdCM
ライナー「そうだった」
ライナー「俺は戦士だった、今でも変わらない」
ライナー「故郷に帰るんだ」
ライナー(何を考えているんだ俺は)
ライナー(兵士に、なんてそんなバカなことを)
ライナー(ここにいる同期だって、いつかは殺さないといけない相手だ)
ライナー(……)
37 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:01:11 ID:fE2OAdCM
ベルトルト「あともう少しじゃないか、頑張ろう」
ライナー「ああ、……わかってるさ」
ベルトルト「そっか」
ベルトルト「じゃあ最初に僕がならず者をするよ」
ベルトルト(あれだけ注意したのに)
ベルトルト(僕みたいに、自分の意志をなくせばライナーはこんなことにはならなかったのに)
38 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:03:04 ID:fE2OAdCM
次の日 食堂
ライナー「……」ボーッ
コニー「なんかライナーの様子おかしくねーか」
サシャ「そうですね。今日の立体起動の訓練でも珍しくミスしていましたし」
サシャ「どうしたんでしょう。心配です」パクッ
コニー「なあサシャ」
サシャ「なんですか?」モグモグ
コニー「今俺のパンをとっただろ、返せよ」
サシャ「もう口の中です」パクッ
コニー「ああああ!?」
ライナー「……」ボーッ
ベルトルト「……」
39 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:04:50 ID:fE2OAdCM
エレン「ライナー」スタスタ
ライナー「……」
エレン「ライナー?」
ライナー「…………」
アルミン「ライナー……?」
エレン「おいベルトルト」
40 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:05:52 ID:fE2OAdCM
ベルトルト「なに?」
エレン「ライナーの様子がおかしいんだが」
アルミン「ベルトルトは何か知らない?」
ベルトルト「えっと」
ベルトルト「訓練で失敗したから落ち込んでるんじゃないかな」
41 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:07:24 ID:fE2OAdCM
ライナー「……普通本人がいる前でそういうこと話すか?」ハァ
エレン「やっと喋った!だってお前、話しかけても反応なかったから仕方ねぇだろ」
ライナー「話かけた?」
アルミン「うん、あのねライナー。今日の訓練で失敗したこと気にしない方がいいよ?」
アルミン「僕だって体力ないからいつも失敗しているようなものだし」シュン
ライナー「……心配してくれるのか?」
ライナー(こんな俺を)
42 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:08:34 ID:fE2OAdCM
アルミン「当たり前だよ、ライナーも僕が少し怪我をしたとき心配して薬までくれたじゃないか」
エレン「俺も風邪ひいた時、ライナーに止められなかったらそのまま悪化してたかもしれない」
エレン「だからそんなライナーが落ち込んでるなんて放っておけないだろ」ニコッ
ライナー「二人とも……」
ライナー(なんなんだ)
ライナー(本当になんなんだよ、これは)
ライナー(なんで)
ライナー(お前らはそんな良い奴なんだよ……!)ギリッ
43 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:10:29 ID:fE2OAdCM
ライナー「……」ガタッ
エレン「!きゅうに立ち上がってどうした?」ビクッ
ライナー「二人とも、ありがとう」
ライナー「ちょっと外の空気吸ってくる」
アルミン「え?うん、いってらっしゃい」オロオロ
ライナー「おう」
ベルトルト(……)
44 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:13:37 ID:fE2OAdCM
コニー「あれ、ライナーの奴どこいったんだ?」スタスタ
エレン「外の空気を吸いに行くんだと」
サシャ「夜ご飯ほとんど余ってるじゃないですか、食べていいですか?」スタスタ
コニー「サシャさっき俺の分まで食べてただろ」
サシャ「あはは……すいません」
コニー「はぁ、俺外にいってライナーにパンだけ渡してくる」スッ
コニー「二口くらいしか食べてない、これじゃ明日に響く」
アルミン「じゃあ僕も」
コニー「アルミンはまだ食べ終わってねぇだろ、俺が行くから」
45 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:15:06 ID:fE2OAdCM
アルミン「わかった、頼んだよコニー」ポンッ
アルミン(不安だけど)
エレン「余計なこと言って更に凹ますなよ?」
コニー「ジャンじゃあるまいし大丈夫だ」
コニー「行ってくる」スタスタ
サシャ「結局行くんですか?ライナーのこと頼みましたよ」パクッ
エレン「そう言いながらやっぱお前は食うんだな……」ハァ
46 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:16:37 ID:fE2OAdCM
外
コニー(お、後ろ姿発見)
コニー「ライナー」ポンッ
ライナー「!?」
ライナー「なんだコニーか、驚かせるな」アセアセ
コニー「悪い悪い」
ライナー「……」
コニー「……」
47 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:18:32 ID:fE2OAdCM
ライナー「なんでお前はここに来たんだ」
コニー「そりゃ、これやるためだ」ヒョイ
ライナー「パンか」スッ
コニー「全然食べてなかっただろ、そんくらいは食べといた方がいいと思うぜ」
ライナー「すまない。……懐かしい」
コニー「何が?」キョトン
ライナー「昔、エレンが風邪ひいたときパンを持って行ってやったことを思い出してな」
48 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:19:43 ID:fE2OAdCM
コニー「へぇ、そんなことがあったのか」
ライナー「ああ」
コニー「……」
ライナー「……」
ライナー「お前も、心配してくれてるのか」
コニー「は?当たり前だ、俺だけじゃなくてサシャも心配してたみたいだし」
ライナー「……そうか」ハァ
49 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:21:45 ID:fE2OAdCM
コニー「俺はもう戻るけど、ライナーはどうするんだ?」
ライナー「俺はもう少しここにいる」
コニー「わかった」
コニー「元気出せよ」ニッ
ライナー「ああ」
コニー「また後でな」スタスタ
ライナー(もう、ダメだ)
ライナー(お前らは知らないだろう)
ライナー「その優しさが俺を追い詰めていってることなんて」グッ
50 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:23:10 ID:fE2OAdCM
ライナー「解散式なんか、したくない」ボソッ
ライナー「ずっとこのまま」
ライナー「いられたら」
ライナー(……そんなこと考えるなんて俺も相当きてるな)
ライナー(優しすぎるんだアイツらは)
ライナー(バカな奴らで)
ライナー「三年も、一緒にいたんだよな」ボーッ
51 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:24:26 ID:fE2OAdCM
次の日
ライナー「昨日はありがとう、すまなかった」ペコッ
エレン「礼を言われることも、謝られることもしてねぇけど」
アルミン「もう大丈夫?」
ミカサ「ライナーが去った後、エレンが更に心配していた」
ライナー「迷惑かけた」
ライナー「お前らのおかげで立ち直ることができた」
アルミン「ライナーの役に立ててよかったよ」ニコッ
エレン「何かあったら俺たちに相談してもいいんだぞ」
アルミン「うん、ライナーはみんなの信頼を得てるから」
アルミン「みんなは喜んでライナーの相談なら乗ると思う」
52 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:26:14 ID:fE2OAdCM
ライナー「そう、か」
ライナー「ありがたいな本当に……」ハハハ
ベルトルト(……)
ベルトルト(もうこれ以上追い詰めたら)
ベルトルト(ライナーが壊れてしまう)
ベルトルト(いや、もう昔から壊れているのかもしれない)
ベルトルト(あれだけ一緒にいたんだ、情がわいたんだろう)
ベルトルト(そんな状態で、まともな精神でやっていけるわけがないのかもしれない)
54 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:27:42 ID:fE2OAdCM
休憩時間
クリスタ「あれ?ライナーとベルトルト」スタスタ
ライナー「クリスタか、あとユミルも」チラッ
クリスタ「ライナー、昨日は少し元気がなかったよね?大丈夫?」
ライナー「もう大丈夫だ」
クリスタ「本当?よかったぁ」パァ
57 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:29:18 ID:fE2OAdCM
ユミル「さすが私のクリスタ、こんな奴の心配もするのか」ダキッ
クリスタ「もうユミル!ユミルだって昨日心配そうに見てたの知ってるんだからね」
ユミル「は?何言ってんだよ、んなわけないだろ」パッ
クリスタ「素直じゃないんだから。でも本当によかった……」ジワ
ライナー「……」
ライナー(結婚したい)
ベルトルト(……)
58 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:30:41 ID:fE2OAdCM
ユミル「もういいだろ。行くぞクリスタ」グイッ
クリスタ「あー待ってよ。ユミルってば」
クリスタ「じゃあまた後で、ライナー。ベルトルト」スタスタ
ライナー「おう」
ベルトルト「またね」フリフリ
ライナー「……」
ベルトルト「ライナー」
59 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:32:08 ID:fE2OAdCM
ライナー「なんだ?」
ベルトルト「故郷に、帰ろう」
ライナー「!……もちろん」
ライナー「そのつもりだ」
ベルトルト「ならいいんだ」
ライナー「だけど」
ライナー「あともうちょっとだけ仲良くしても許されるだろうか?」ボソッ
ベルトルト「……僕に聞かないで」
ライナー「そうだな、すまん」
60 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:33:57 ID:fE2OAdCM
ライナー「いつかは敵対しなくちゃいけない相手だ」
ライナー「でもみんな良い奴なんだ」
ライナー「くそが」ガンッ
ベルトルト「ライナー……」
ライナー「っ……くそ」
ライナー(あともう少しだけ)
ライナー(バカなことをやっていたい)
ライナー(敵対したその時は、容赦はしないからいいだろ?)
61 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/04(木) 23:37:44 ID:fE2OAdCM
ベルトルト「……僕たちも戻ろう、休憩時間がもう終わるよ」スタスタ
ライナー「わかった」
ベルトルト「ライナー頑張ろう、……僕たちは戦士だろう?」
ライナー「ああ……!」
ライナー「もう少ししたら、こんな偽物だけれど輝いていた日常を、壊さなければいけないんだ」
ライナー「それでも仲良くしたいなんて」
ライナー「俺は、最低な野郎だな」ボソッ
完
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進撃の巨人の厳選面白SSまとめ | RENOTE [リノート]
renote.net
進撃の巨人に関する名作SSを厳選してまとめています。シリアスな本編に辛くなったら、たまにはクスっと笑える面白いSSをお楽しみください。中にはキャラ崩壊・ネタバレしているものもあるかもしれないのでご注意ください。
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ジーク・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ジーク・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの異母兄。「獣の巨人」の継承者として調査兵団の前に立ちはだかり、高い投擲能力で多くの兵士を殺傷した。「九つの巨人」の継承者で組織されるマーレの戦士部隊のリーダーであり、多くの戦場でマーレに勝利をもたらしてきた。しかしその真の目的はエルディア人の救済であり、全てのエルディア人から生殖能力を奪うことで巨人の力を巡るこれ以上の悲劇を起こらないようにしたいと考えている。
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リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
リヴァイ・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団に所属する兵士長。1人で1個旅団(約4000人)並みの戦力を持つとされ、「人類最強の兵士」として名高い。三白眼と刈り上げた髪型、小柄な体格が特徴で、ブレードを逆手に持って回転しながら巨人の肉を切り刻む戦闘スタイルを好んでいる。性格は冷静沈着で無愛想。スラム出身ということで言動も粗暴である。神経質で潔癖症だが、部下の最期を看取る際には汚れを気にせず手を握るという仲間想いの一面もある。
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エレン・クルーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エレン・クルーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で、ユミルの民であることを偽造してマーレ人になりすまし、マーレ治安当局の職員として潜入していたエルディア復権派のスパイである。九つの巨人の一つである「進撃の巨人」の力を身に宿し、通称「フクロウ」と呼ばれている。 ユミルの呪いによって寿命が近い自分の代わりに、グリシャ・イエーガーにエルディア復権の願いを託して壁の中へ行くよう指示した。その後進撃の巨人を継承させる為無垢の巨人化したグリシャに捕食され、スパイとしての任務を果たし、その生涯を終えた。
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アニ・レオンハート(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。
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フロック・フォルスター(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。
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エレン・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。
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ファルコ・グライス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。
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ピーク・フィンガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。
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キース・シャーディス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。
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グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。
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ロッド・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。
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ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。
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ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。
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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。
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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。
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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。
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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ
『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。
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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。
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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。
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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。
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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。
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ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。
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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。
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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。
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イェレナ(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。
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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。
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サシャ・ブラウス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
サシャ・ブラウスとは「進撃の巨人」シリーズの登場人物であり、主人公エレン・イェーガーと同じ調査兵団に所属している女性。頭はあまり良くないが、並外れた身体能力と勘の良さは周囲からも認められている。狩猟を生業とする村の出身であるため、食べ物には目がなく食料庫からよく盗みを働いていた。方言で話すことに抵抗があるため他人には敬語で話す。天真爛漫で非常にマイペースな性格の持ち主である。
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コニー・スプリンガー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
コニー・スプリンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の兵士。坊主頭が特徴で、小柄な体格を生かした小回りの利く機動を得意としている。バランス感覚にも優れ104期訓練兵団を8番の成績で卒業したが、少々頭の回転が鈍く同期達からはバカ扱いされている。同期のサシャ・ブラウスとはバカ同士気が合うようで、よく訓練中に2人でふざけていた。当初は憲兵団を志望していたが、主人公のエレン・イェーガーに感化され調査兵団に入団を決めた。入団後はムードメーカーとして活躍する。
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テオ・マガト(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
テオ・マガトとは『進撃の巨人』の登場人物でマーレ軍エルディア人戦士隊隊長。後にマーレ上層部が全滅すると元帥に就任した。ジーク・イェーガーやライナー・ブラウンら「マーレの戦士」達を選抜し育て上げた人物でもある。性格は厳格で戦士候補生に対する態度も威圧的だが、大多数のマーレ人とは異なりエルディア人に対する差別感情は薄く、部下たちを1人の人間として尊重している。現状認識能力に優れ、始祖奪還作戦を数人の子供に託すマーレ軍上昇部の正気を疑っていた。
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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。
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フリーダ・レイス(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ
フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。
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