『ハウルの動く城』は細田守が撮るはずだった!? 宮崎駿との因縁について紹介【スタジオジブリ】

スタジオジブリの人気作『ハウルの動く城』。企画が立ち上がった当時は、「ポスト宮崎駿」とも称されるヒットメーカー・細田守がメガホンを取る予定でした。しかし企画はとん挫し、宮崎駿が監督を務めることになりました。ここでは企画が実現しなかった理由や、ショックを受けた細田守の心境を色濃く反映した監督作品『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』についてを紹介。「細田版ハウルを見たかった」というファンの声も載せています。

■「ポスト宮崎駿」の最有力候補!? 細田 守監督

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細田 守(ほそだ まもる)

アニメーション映画監督。1967年9月19日生まれ。富山県出身。金沢美術工芸大学卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)でアニメーターとして活動を始め、後に演出家に転向。

アニメーターとして経験を積んだ後、演出家としてTVシリーズ「ゲゲゲの鬼太郎」(97)、「ひみつのアッコちゃん」(98)、「おジャ魔女どれみドッカ~ン!」(02)などを手がける。

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2005年、東映アニメーションを退社してフリーになる。

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2006年、アニメ版『時をかける少女』が上映館数が少ないながらも口コミで人気となり高い評価を得る。

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その後2009年には『サマーウォーズ』、続く2012年には『おおかみこどもの雨と雪』を監督、いまや“ポスト宮崎駿”と評されている。

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■ヒット作品を連発!!

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『時をかける少女』(2006年)

2006年7月15日公開。興収2.6億円。
監督:細田 守
脚本:奥寺佐渡子
出演:仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、谷村美月 ほか

<概要>
1965年の原作発表以来、幾度となく実写映像化されてきた「時をかける少女」が、初めてアニメーション映画として登場!原作は筒井康隆の同名小説『時をかける少女』。
原作の映画化ではなく、原作の約20年後を舞台にした続編。アニメーション版はこれまでになく、アクティヴで前向きな主人公が初夏の町を、文字通り駆け抜けていく爽快な青春映画の決定版。

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『サマーウォーズ』(2009年)

2009年8月1日公開。興収16.5億円。
監督:細田 守
脚本:奥寺佐渡子
出演:神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、斎藤歩、富司純子 ほか

<概要>
内気な高校生・健二は憧れの先輩・夏希に頼まれ、彼女の実家を訪れる。個性的な家族の面々に振り回される中、健二は謎の数字が書かれたメールを受信するが…。

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『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)

2012年7月21日公開。興収42.2億円。
監督:細田 守
脚本:奥寺佐渡子、細田守
出演:宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、菅原文太 ほか

<概要>
「人間とおおかみ」のふたつの顔を持つ“おおかみこども”の母となった女性と子供たちの成長と絆を描く。

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『バケモノの子』(2015年)

2015年7月11日公開。興収58.5億円。
監督・脚本・原作:細田 守
出演:役所広司、宮崎あおい、染谷将太、広瀬すず ほか

<概要>
人間界とバケモノ界がパラレルに存在する世界を舞台に描いた冒険活劇アニメ。ある日、バケモノ界に迷い込んだ人間界の少年はバケモノの熊徹と出会う。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった。

■実はジブリ作品『ハウルの動く城』も細田監督が撮るはずだった!!

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『ハウルの動く城』

2004年11月20日公開。
監督・脚本:宮崎駿
原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『魔法使いハウルと火の悪魔』
出演:倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、大泉洋 ほか

<概要>
魔女の呪いで90歳の老婆に変えられてしまった少女ソフィーと、人々に恐れられているが実は臆病者の美青年魔法使いハウルが、王国の争いに巻き込まれながら心を通わせていく。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作としたファンタジー。

ファンの間では、2000年の映画『デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!』で一躍注目を浴びた細田監督がその後、スタジオジブリの映画『ハウルの動く城』の監督に抜てきされたことはよく知られている。

出典: www.cinematoday.jp

だがその企画は頓挫し、同作の監督の座は結局、宮崎駿に委ねられることになる。

出典: www.cinematoday.jp

細田監督をはじめスタッフも解散され、すでに部分的に完成していたコンテや脚本もご破算になり、宮崎駿監督のもとでゼロから仕切り直し。

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「絶望的な気持ちになった」

「『東映で学んだぞ』という変な自負があって、宮崎(駿)さん高畑(勲)さんに相談したりとか、教えを請うってことも、今から思えばちょっとぐらいしてもよかったんじゃないと思う」

出典: otapol.jp

「簡単に言えば、僕の力不足が原因なんですけど、それによって二度と映画を作るチャンスが失われてしまったと、その時は絶望的な気持ちになりました」

出典: www.cinematoday.jp

■ハウルの挫折後に撮った暗黒の作品…『ONE PIECE オマツリ男爵と秘密の島』

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『ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』

2005年3月5日公開。
監督:細田 守
脚本:伊藤正宏
出演:田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、大塚明夫 ほか

<概要>
「ワンピース」の劇場版第6弾。地図を発見し完全に冒険モードとなったルフィたちは、その地図に描かれたオマツリ島へ!しかし、島はすごく地味でガッカリするルフィたち。そこへオマツリ男爵と呼ばれる巨大な男が現れた。

強い絆で結ばれているはずの麦わらの一味が仲間割れするという衝撃の展開や、中盤から後半にかけてのホラーテイストなストーリー展開に、原作派の人は「本当にこれがONE PIECE?」なんて驚くかもしれない。

出典: news.mynavi.jp

前半はたしかに笑いありのオマツリモードなんですが後半にかけてどんどん暗雲が立ち込めてきて終盤はグロい表現などもあり完全にホラー。

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ワンピースからは想像を絶する怖さに、子供は確実に泣く。

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