アリババと40匹の盗賊(アニメ映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『アリババと40匹の盗賊』(アリババとよんじゅっぴきのとうぞく)とは、1971年に「東映まんがまつり」の内の1作品として公開された、東映動画の劇場用アニメ映画。有名な『千夜一夜物語』の中の『アリババと40人の盗賊』をギャグアニメ化した作品である。
舞台はアリババの子孫アリババ33世が治めるアリババ王国。主人公のアル・ハックは、かつて40人の盗賊の首領をしていた人物である。かつてアリババに奪われた先祖の財宝を奪い返すため、お供のネズミ・カジルや38匹のネコ達と共に40匹の盗賊を結成するのだった。

『アリババと40匹の盗賊』の概要

『アリババと40匹の盗賊』(アリババとよんじゅっぴきのとうぞく)とは、1971年7月18日に「東映まんがまつり」の内の1作品として公開された、東映動画(現:東映アニメーション)の劇場用アニメ映画。上映時間は56分。有名なイスラム世界の説話集『千夜一夜物語(アラビアンナイト)』の中の『アリババと40人の盗賊』という物語をギャグアニメ化した作品で、アリババと盗賊の首領の子孫同士が戦う話である。『アリババと40人の盗賊』は、アリババが正義で盗賊が悪であるが、本作では善悪が逆転しており、アリババの子孫が悪で盗賊の首領の子孫が正義となっている。

舞台はアリババの子孫アリババ33世が治めるアリババ王国。アリババ33世は、初代から受け継いできた財宝を全て使いきってしまい、明日の食事もままならないという状態に陥る。そんな時、宝物庫に残っていた魔法のランプをこすると、中からピンク色をした謎の生物が飛び出してきた。ランプの魔物である。アリババ33世は、ランプの魔物を使って前よりもさらに好き放題をするようになった。それを見かねたのは、かつて仲間を率いて恐れられていた40人の盗賊の首領の子孫アル・ハック。ハックはお供のネズミのカジルと38匹のネコと共に40匹の盗賊を結成。かつてアリババに奪われた財宝を取り戻し、平和な世の中にするために立ち上がるのだった。

『アリババと40匹の盗賊』のあらすじ・ストーリー

アリババ33世の悪政

その昔、40人の盗賊の隠し持つ財宝を奪い取ったアリババ。アリババは手に入れた財宝で城を建て、アリババ王国を建国した。それでもなお有り余っていた財宝は、アリババの子々孫々へと受け継がれていくのだった。

時は流れて時代はアリババ33世の治世になる。アリババ33世はわがままで政治も私生活もやりたい放題をしていた。そしてついに初代アリババから受け継いできた財宝を使い切ってしまう。財宝はアリババ33世が受け継いだ時は、半分ほど残っていた。先祖達が32代かけて使った財宝を、アリババ33世は1代で全て使ってしまったのだ。その日の食事もままならないという事実を知ったアリババ33世は、部下の警察署長と共に宝物庫を確認する。そこには古びたランプが残されていた。

警察署長がランプのホコリを落とそうとランプをこすると、中からピンク色をした巨大な魔物が出てきた。魔物はランプを擦ったものを主人と認め、どんな命令も聞くという。アリババ33世はランプの魔物を使って国中の民から食べ物を奪って来るように言う。ランプの魔物は早速町へと出かけていき、食べ物を集めてきた。山のような食べ物を抱えて戻ってきたランプの魔物を、アリババ33世は褒め称える。その時アリババ33世の飼いネコ・ミケが現れた。ランプの魔物はミケを見て悲鳴を上げると、小さく小さくなってランプの中へと戻ってしまった。ランプの魔物はネコが大の苦手で、見るだけで震え上がって何もできなくなってしまうのだった。

40匹の盗賊の結成

アリババ33世は、ランプの魔物が力を発揮できるように、国中のネコを捕まえる「ネコ狩り」を敢行した。野良ネコも誰かに買われているネコも関係なく、警察署長率いる兵士達は街中のネコを捕まえていく。ネコ達は荷車にぎゅうぎゅうに押し込められて連れて行かれた。それを見かねた少年アル・ハックと、アルのお供のネズミ・カジルは、護送中のネコの中からどらネコを38匹救い出し、小屋へと匿う。どらネコ達のボス・ドラとドラの右腕のゴロを始め、38匹は助けてくれた恩に報いるためにハックの部下になることを決意。そこでハックは自分がかつて40人の盗賊の首領として名を馳せた人物の子孫だったことをカジルから告げられる。カジルはその首領に仕えていたネズミの子孫だった。ハック、カジル、そして38匹のネコ。あわせて40匹。これは40人の盗賊の再来である。ハックはアリババと戦う運命にあるのだとカジルは言った。すると突然アリババ33世の兵士達が押し寄せてきた。ネコ達を捕まえるためだ。ハック達はバラバラに逃げ、3日後に落ち合うことにした。

3日後、ハック、カジル、38匹のネコ達は誰一人欠けることなく、集合場所へやってきた。ハックはネコ達を率いてアリババ33世の城へと乗り込むのだった。

アリババ33世との戦い

ハックは、カジルが持ってきた「空飛ぶ絨毯」でアリババ33世の城へ乗り込む。しかし「空飛ぶ絨毯」は、ランプの魔物同様、ネコが苦手だった。そのせいでハックとカジルは2人で先行して城へ乗り込むことになってしまう。ランプの魔物はネコがいない場所で十全に力を発揮できる。対して普通の人間とネズミであるハックとカジルは苦戦を強いられた。ハック達がピンチに陥った時、ドラやゴロが仲間を率いて城へとやってくる。ランプの魔物はネコ相手に本領を発揮することができなくなり、形勢は一気に逆転した。ネコ達は警察署長や兵士達を、ハックはアリババ33世と戦う。そしてハックはアリババ33世に見事勝つことができた。アリババ33世は城から逃げていき、ハック達は完全勝利を収める。

ハックはランプを擦ってランプの魔物を呼び出す。そして戦いで半壊してしまったアリババの城を遊園地に改造してほしいと頼む。ランプの魔物は一度人のためになることをやってみたかったと大喜び。アリババの城は楽しい楽しい遊園地になり、国中の子供達やハック達は楽しく遊べるようになったのだった。

『アリババと40匹の盗賊』の登場人物・キャラクター

主要人物

アル・ハック

ターバンを巻いている少年がアル・ハック。左端のネズミがお供のカジル。ハックのすぐ右にいるのはネコ達のボス・ドラ。

CV:大山のぶ代

『アリババと40匹の盗賊』の主人公。かつて40人の盗賊の首領をしていた人物の子孫である。ただし、本人はそのことを知らなかった。正義感あふれる少年であり、ネコ達が無理やり連れて行かれるのを見かねて助けている。それをきっかけにお供のネズミ・カジルと38匹のネコ達とともに40匹の盗賊を結成。先祖がアリババに奪われた財宝を取り戻すため、平和な治世を取り戻すために立ち上がった。

アリババ33世

中央で黄色いウマに乗っているのがアリババ33世。左で茶色いウマに乗っているのが警察署長。

CV:大塚周夫

『アリババと40匹の盗賊』に登場するボス敵。かつて40人の盗賊から財宝を奪い、アリババ王国を建国した初代アリババの子孫である。政治も私生活もやりたい放題のわがまま放題で暮らしてきた。王位に就いた時は受け継いだ財産が半分残っていたが、それを全部使い切り一文無しになってしまう。たまたま宝物庫で見つけた古びたランプからランプの魔物を呼び出すことができ、ランプの魔物の力で再びやりたい放題し始める。財宝を奪い返しに来たアル・ハックとの戦いに敗れ、国から逃亡した。

ハック一味

カジル

CV:滝口順平

主人公アル・ハックに使えるお供のネズミ。その先祖はかつて40人の盗賊の首領に仕えていた。ハックが40人の盗賊の首領の子孫であることを伝え、先祖が奪われた財宝を取り戻すために戦うよう進言する。

ドラ

CV:内海賢二

主人公のアル・ハックに助けられた38匹のネコのボス。

ゴロ

CV:納谷悟朗

主人公のアル・ハックに助けられた38匹のネコの1匹。ボスであるドラの右腕的存在である。

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