【進撃の巨人】サシャ「怖い話をしましょう!」【厳選名作SS】

進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。104期内で七不思議と言われる怪奇現象の噂が広がり、サシャは解決すべく名探偵アルミンに助けを求めます。果たして怪奇現象の正体は何なのでしょうか?

サシャ「怖い話をしましょう!」

1 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 00:47:59 ID:0rrKwFgA
※短いし、そんなに怖くないので期待しすぎたら駄目

2 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 00:48:56 ID:0rrKwFgA

サシャ「と、言うわけで皆さんを集めました!」

サシャ「噂に聞くと今回集まっていただいた皆さんは、104期七不思議とも呼べる素敵な怖い話を持っているとの事!」

サシャ「これは名探偵アルミン・アルレルトの名が疼きますね! ね!」

アルミン「いや、名探偵って……というかなんなの、これ」

サシャ「何って怖い話ですよ! しかも最近皆さんの身近に起こった獲れたてほやほやの怪談話ばかり!」

サシャ「アルミン・アルレルトの名に賭けて解かずにはいられませんはずです!」

アルミン「大分テンションおかしいけど、どうしたの?」

サシャ「だって怖いじゃないですかあああああああ! 解決してくれないとあたし静かに過ごせないよおおおおおおおお!」

アルミン「ああ、成る程……」

3 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 00:49:57 ID:0rrKwFgA

サシャ「さて、アルミン・アルレルトがやる気になってくれたところで最初の人!」

ジャン「うっせえな、芋女……っと、アルミン。お前も災難だな」

アルミン「あはは……まあちょっと興味もあるしね」

ジャン「ああ、好きそうだもんな。まあいい。あんまハードル上がっちまう前に話しちまおうか」

ジャン「あれは一ヶ月も経ってない頃の夜中だった。俺は夜中に便所に行きたくなって、蝋燭持って部屋を出たんだ」

ジャン「特に暑苦しくもないし、寒いってわけでもないが、まあなんか変な風みたいなのは吹いてたな」

ジャン「あと臭いだな。どっかで嗅いだ覚えはあるが……イマイチどこか覚えてねえ。結構頻繁に嗅いでるとは思うんだが」

ジャン「まあ何となく嫌な感じがしてたんだ。とっとと用済まして寝ちまおうと思って、俺は便所に急いだ」

ジャン「便所には何事もなく到着したんだが、用を足してる最中に事は起こった」

ジャン「いきなり蝋燭の火が消えたんだ」

5 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 00:51:34 ID:0rrKwFgA

ジャン「正直かなりびびったぜ。建物の中じゃ月明かりなんかも期待出来ないからな」

ジャン「ほぼ完全に真っ暗になったとき、また風が吹いた。そして声が、その風に乗って俺の耳に届いてきたんだ」

ジャン「『アナタチガウ』……ってな」

サシャ「ひいいいいいいいいいいいいいい!」

アルミン「」ビクッ

ジャン「」ビクッ

サシャ「人間技じゃないいいいいいいいいいい! こわいいいいいいいいいいいいい!」

ジャン「うるせーっつーの! ビビらせんじゃねぇよ!」

アルミン「さ、サシャってこんなに怖がりだったんだね……」

ジャン「ああ、みたいだな」

アルミン「え? みたい、って、サシャにはもう話してるんじゃないの?」

6 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 00:52:34 ID:0rrKwFgA

ジャン「ん? 俺は初めて芋女に話したぞ」

アルミン「あれ? じゃあなんでこんなに驚くんだろう……」

ジャン「俺が怖い話をしてたって噂を聞いただけで、内容までは知らなかったんじゃねえか?」

アルミン「そっか。多分そうだろうね」

ジャン「ったく、怖いならこんな会開くんじゃねえよ。やり方も面接っぽくサシで話すってのもわけわからねえぞ」

アルミン「怖い話って、怖がりな人ほど結構好きだよね」

サシャ「そんなことより! アルミン・アルレルト殿! 早く解決してくだされ!」

アルミン「殿って……とりあえず僕が言えるのは、情報が少な過ぎてわからない、ってだけだよ」

アルミン「その風と臭いが何なのかわかれば、もうちょっと考え様もあるんだけど」

ジャン「必ずどっかで嗅いでるとは思うんだが、イマイチピンとこねえんだよな」

アルミン「当事者ジャンがわからないんだったら、僕にもちょっとね」

8 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 00:53:48 ID:0rrKwFgA

サシャ「えぇい! 気を取り直して次です、次!」

コニー「次は俺か。まあ俺のは怖いっつーか、わけわからん話なんだけどよ」

コニー「洗濯当番あるだろ? 夕方、みんなの洗濯物集めて洗濯場に運ぶ奴」

コニー「丁度俺が当番だったんだけど忘れててよ。暗くなってから慌てて持って行ったんだ」

コニー「その途中で、トントンって指一つで肩を叩かれたんだよ」

コニー「急いでるのに誰だよーって感じで振り返ったんだが、誰もいなかった」

コニー「んだよ、って思って振り返るとさ、手に持ってた洗濯カゴがなくなってるんだ」

コニー「あれ!? って思って慌ててあたりを見たらさ、ちょっと離れたところの窓が開いてたんだ」

コニー「そっから窓の外を覗いたら、芝生の上に洗濯カゴがぶちまけられてたんだ!」

10 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 00:55:26 ID:0rrKwFgA

サシャ「きゃあああああああああああああああ!」

コニー「うっせーな、洗濯カゴが飛んでいっちまっただけだろ」

アルミン「……コニー、それ本気で言ってる?」

コニー「? おう」

アルミン「そ、そっか。ならいいんだ。不思議なこともあるんだね」

サシャ「ちょっとおおおおおおおおおおお! それで済ましちゃだめええええええええええええ!」

アルミン「と言われても、悪戯目的で誰かが素早く洗濯カゴを奪って窓の外に投げただけかもしれないし」

アルミン「ありえないとは思うけど、振り返った拍子にコニーが窓の外に投げちゃったのかもしれない」

アルミン「ジャンの時も言ったけど、情報が少な過ぎるよ」

コニー「おぉ! そんなに色々考えれるなんてアルミンすげーな!」

アルミン「えぇー……(適当に言ってるだけなんだけど)」

11 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 00:56:59 ID:0rrKwFgA

サシャ「アルミン・アルレルトが予想以上に使い物にならない……!」

アルミン「ひどいね。というか、なんでさっきからフルネーム?」

サシャ「次! おさげの人来て!」

ミーナ「ミーナだよ! 覚えてないの!?」

アルミン「ちょ、ちょっと気が動転してるだけだよ、多分」

ミーナ「そ、そうよね。よっぽど怖いのかな?」

サシャ「こうなったらアルミン・アルレルトが解決できるほどの情報量を得るしか残された道はないんですよ!」

ミーナ「じゃあ話すね。ちょっと前に遠征訓練で登山したときあったでしょ? その時のことなんだけど」

サシャ「あ、じゃあいらないです」

ミーナ「えっ」

アルミン「えっ」

13 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 00:58:11 ID:0rrKwFgA

サシャ「えーじゃあ次の……」

ミーナ「ちょ、サシャ! 聞いてよ!」

サシャ「時間がないんですよ! 早く解決してもらわないと困るの! だから関係ないことはいい!」

アルミン「いや、関係はあるかもしれないよ? ジャンとコニーの話もわりと最近だし、何か情報があるかも」

サシャ「山の出来事ならあたしには関係ないんですが……」

ミーナ「ねえサシャ、何かおかしくない?」

サシャ「どこがですか! あたしはおかしくなんかないよ!」

アルミン「ま、まあまあ。とりあえず聞こうよ。最近連続して起きてるなら、何か繋がりがあるかも知れないでしょ?」

サシャ「うーん、アルミン・アルレルトが言うなら仕方ないですね。手短にお願い」

ミーナ「なんか私の扱い雑じゃない……?」

アルミン「だから何でフルネーム……」

14 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 00:59:09 ID:0rrKwFgA

ミーナ「えー、コホン。じゃあ気を取り直して。この前の登山訓練のときは班行動だったよね?」

ミーナ「私とエレンとアルミンと……まあ、以下省略ね。で、夜に夜営してたときなんだけど」

ミーナ「実は私、見張り番のときにちょっと居眠りしちゃったんだ」

ミーナ「目が覚めて、慌てて周囲を確認したけど、幸い特に異常はなかった」

ミーナ「最初は、そう思って胸を撫で下ろしたんだ。で、慌ててたのがちょっとずつ落ち着いて、ん? って思ったの」

ミーナ「寝袋の数が、一つ多いの」

ミーナ「何回か数えても、明らかに寝袋の数が多い」

ミーナ「まだ寝ぼけてるのかな? って思って、目を擦って、もう一回確認しようとしたら」

ミーナ「目の前に寝袋が立ってたの」

15 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:00:44 ID:0rrKwFgA

アルミン「……っ。なかなか怖いね。それで?」

ミーナ「わからない。私気絶しちゃって、もう一回目を覚ましたら寝袋はちゃんと正しい数あったんだ」

ミーナ「あんまりにも怖かったから、エレンを起こして確認してもらったけど、班員は全員揃ってたよ」

アルミン「寝袋に入った誰かの悪戯、かな? それとも……」

ミーナ「や、やめてよ、幽霊とか言わないでよ!」

サシャ「……終わりました?」

ミーナ「え? う、うん」

サシャ「じゃあ次の人ー」

ミーナ「えぇ!?」

アルミン(自由だなぁ……)

16 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:01:45 ID:0rrKwFgA

ライナー「……正直な話、アルミンにはマジで解決して欲しい。頼むぞ」

アルミン「ライナー? すごく深刻そうな顔してるけど、何があったの?」

ライナー「俺は一回や二回の体験じゃない。もう五回くらいになるな。現在進行形で、その脅威に晒され続けている」

ライナー「正直、夜寝るのが怖くなってきてんだ」

アルミン「そ、そんなに……わかったよ、僕に出来ることなら全力で手助けする」

ライナー「……助かる。はは、何が兄貴だ、情けねえ」

アルミン「普段ライナーには色々助けて貰ってるからね。恩返しが出来るなら僕も嬉しいよ」

ライナー「はは、ありがとな……だが、冷静に考えたら俺がお前に伝えれる情報は少ないんだ」

17 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:03:20 ID:0rrKwFgA

ライナー「寝ているとき、突然浮遊感に襲われたかと思うと、次に目を開けたとき、芝生に転がっている」

ライナー「これだけだ」

アルミン「え!?」

サシャ「」白目

ライナー「本当に、わけがわからねえだろ? 俺にも何が起きてるのかさっぱりわからん」

アルミン「それ以上の情報は本当にないのかい?」

ライナー「ああ。全部寝てるとき、一瞬の出来事だ」

ライナー「気配とか何も感じん。だが、俺は部屋のベッドから部屋の外まで一瞬で移動している」

サシャ「」白目

18 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:04:52 ID:0rrKwFgA

アルミン「何が起きてるか確認しようとしたことは?」

ライナー「もちろんある。が、さっきも言ったように、必ず俺が寝てるときしか起こらない」

ライナー「いや、違うな。隣のベルトルトに一度頼んだことがあるんだ。寝ないで俺を見張っていてくれってな。そのときも何も起こらなかった」

ライナー「あとアルミン、お前が夜遅くまで本を読んだりしてる日も起こったことはない」

ライナー「つまり、部屋の人間が全員寝てる状況じゃない限り、起きたことはないんだ」

アルミン「得体が知れないね……ベッドの位置を変えるとかは? 例えば今日、僕が変わってみようか?」

ライナー「いや、それは駄目だ。何せ芝生で目を覚ますときは結構な衝撃だからな」

ライナー「頑丈な俺だから何とかなっているようなもんだ。お前と変わるわけにはいかん」

アルミン「……可能性があるとすれば、誰かがライナーを外まで運んで落としているか」

アルミン「ライナーが、ひょっとして夢遊病なのかもしれない」

19 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:08:59 ID:0rrKwFgA

ライナー「夢遊病?」

アルミン「正しくは睡眠時遊行症って言うんだけどね。無意識の状態で歩いたり、何かしちゃう病気なんだ」

アルミン「原因としては興奮状態のまま眠りに付いたり、精神のストレスによるものが多いらしい」

ライナー「……ストレス、か」

アルミン「可能性の段階だけどね。心当たりがあるなら、一度医者にかかったほうがいいかもしれない」

アルミン「僕はライナーがそんなことになってるとは思えないけど……」

ライナー「買い被りすぎだ。俺だってストレスやらを感じることはある。ありがとよ、アルミン。少し気持ちが軽くなった気がするぜ」

アルミン「ううん。今度から僕も、ちょっと注意してみるね」

ライナー「ああ、助かる」

サシャ「夢遊病ですね!? やった、アルミン・アルレルト! 一つ解決できたね!」

アルミン「……サシャ、空気は読もうね」

20 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:11:13 ID:0rrKwFgA

サシャ「さー、このままサクサク解決です! 次のお方ー!」

エレン「やっと俺の出番だな! へへへ、こんな日の為に取っておいたすっげえ怖い体験があるんだ!」

アルミン「エレン……? すごく嬉しそうだね」

エレン「ああ! 本当に怖かったからな!」

アルミン(話したいのを必死に我慢して、怖い話のときに話そうと思ってたんだろうね……)

エレン「俺が体験したのは、三日前」

アルミン(あ、そんなに必死ってわけでもなかった)

エレン「夜中にトイレに行って、帰ってきたときだ」

アルミン「まさか『アナタチガウ』って奴?」

エレン「ん? なんだそれ?」

アルミン「あ、違うんだ……ごめんね、続けて」

21 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:12:34 ID:0rrKwFgA

エレン「おう。部屋に戻って、ベッドに潜り込んだらさ、感触が全然違ったんだ」

エレン「ベッドって木だし、布団も薄いし、硬いのが普通だろ? だけどやたらと暖かくて、ちょっと弾力があった」

エレン「変に思ってちょっと顔を上げて、じっと布団を見てみたんだ」

エレン「そしたらよ、ミテルミテルワタシヲミテルって布団から声が聞こえてきて」

エレン「そんで段々と布団が人の顔になってきたんだ!」

エレン「しかも俺を抱きこむように、布団が腕の形になってきた!」

エレン「俺は慌てて跳ね起きて、ベッドから距離を取って逃げたよ」

エレン「そしたら布団が起き上がって、ずるずるとベッドから降りてきたんだ!」

サシャ「くぁwせdrftgyふじこlp」

23 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:14:02 ID:0rrKwFgA

エレン「俺は慌てて部屋から飛び出して逃げた。そうしたらその布団も俺の名前を叫びながら後を追っかけてきて」

エレン「三十分くらいかな? ずっと追い掛け回されたんだが、そのうち布団の姿が見えなくなったんだ」

エレン「でもさすがに部屋に変えるのは怖いし、馬舎で夜を明かしたんだけどな」

エレン「どうだ、アルミン! 怖いだろ!」

アルミン「確かに怖いね。みんなに聞かせたらビックリするよ、きっと」

エレン「やった、アルミンのお墨付き! 早速みんなに話してくるぜ!」ダッ

アルミン「……さて、次は?」

サシャ「今の人で最後ですよ!」

アルミン「そっか。じゃあサシャ、もう怖いことは起こらないから心配しないでいいよ」

サシャ「え!? ほんと!?」

24 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:15:06 ID:0rrKwFgA

アルミン「ああ。全部わかった気がする。それで今から解決してくるよ。だからサシャは安心してね」

サシャ「本当ですね、アルミン・アルレルト! 嘘ついたら呪いますよ!」

アルミン「呪うって大袈裟な……」

サシャ「はー、これでゆっくり寝られる! じゃあね!」

アルミン「……最後まで変なサシャだったなぁ」

アルミン(話を総合すると、この怪奇現象? の根源って……あの人しかいないよね)

アルミン(犯人が知れたらさすがに不味いから適当にとぼけてたけど、このまま放置するわけにはいかないし)

アルミン「話したら、わかってくれるよね」

25 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:16:18 ID:0rrKwFgA

ミカサ「アルミン、どうしたの?」

アルミン「今、時間ある?」

ミカサ「エレンがみんなを集めて怖い話をするらしい。あまり時間はない」

アルミン「そっか。じゃあ手短に言うよ。建物の中で立体機動装置使っちゃ危ないだろ?」

ミカサ「ワイヤーの長さを調整して使っていた。それに私の技量なら問題ない」

アルミン「でもよく見つからなかったね。ガスの臭いとか、ワイヤー巻き取る音で気付かれそうなものだけど」

ミカサ「眼鏡の調査兵団の人に消音型装置を試供してくれと頼まれたので」

アルミン「そんなの開発してるんだ、初耳だよ。ああ、あとコニーに迷惑かけちゃ駄目だよ?」

ミカサ「エレンの洗濯物があると思ったら、つい」

アルミン「窓の外に投げて、どうしたの?」

ミカサ「投げたのではない。抱えて窓の外に跳んで出た。そして空中で即座にエレンの衣類を判別し、用済みのカゴは捨て、私は茂みに隠れた」

26 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:18:22 ID:0rrKwFgA

アルミン「さすがだね、もはや人間業じゃないよ……」

ミカサ「それほどでも」

アルミン「いや、褒めてはないよ。それに登山訓練のとき、勝手に夜中抜け出したんだって?」

ミカサ「私は昔、ずっとエレンと一緒に寝ていたのに最近は寝れていない」

ミカサ「ので、エレン分を補給しなければならないので、仕方なかった。ミーナを驚かせてしまったことは申し訳ないと思っている」

ミカサ「が、あの家畜以下はエレンを起こし、あまつさえ一晩側に居てもらうという、うらやまけしからん状況にあった。いずれ天誅を下す予定」

アルミン「駄目だよ。そもそもの原因はミカサじゃないか。じゃあライナーは一体何だったの?」

ミカサ「登山訓練でもやはりエレン分の補充は満足行くものではなかった。ので、夜中男子寮に潜入することにした」

ミカサ「最初はエレンにルパンダイブをしてしまいそうな欲求を抑える為に、ライナーを外に投げ飛ばした」

アルミン「特に理由はないのに不眠症まで追い込まれそうだったのか、ライナー……」

27 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:19:27 ID:0rrKwFgA

ミカサ「しかしあのゴリラ、何回か投げ飛ばしてるうちに夜間起きたままだったり、べ……ベルトーヴェンに一日中見張るように命令したりして、私の妨害を行なうようになってきた」

アルミン「それで、今度はエレンの布団の中に入り込んだの? 敷布団と掛け布団の間じゃなくて、敷布団の中に。あとベルトルトね」

ミカサ「誰にも見つからず、穏便に行く最善の策だと思ったのだけど、エレンの温もりが近過ぎて、欲求を抑えられなくなった」

ミカサ「しかし布団は機動力が著しく低下する。お陰でエレンを逃がしてしまった。のでもう少し改良の余地がある」

アルミン「……ミカサ、エレンのことが好きなのはわかるけど、そんなストーカーまがいのことはやめるんだ」

ミカサ「……そう、アルミンも、私の邪魔をするのね」

アルミン「そ、そうじゃないよ! でも、エレンだって怖がるし、何よりみんなにも迷惑をかけてる! 方法を変えるべきだ!」

ミカサ「アルミン、私もひとつ、怖い話を思い出した」

アルミン「えっ」

28 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:20:13 ID:0rrKwFgA

ミカサ「お母さんが言っていた」

ミカサ「幽霊と言うのは、この世に未練があったり、後悔があったり、それで成仏できない可哀想な存在なのだと」

ミカサ「中には私怨に近いものもいるけれど、全てがそうじゃない。決して怖がってはならない、それは幽霊に対して失礼だ」

ミカサ「例えばそれが、残した子供を見守りたいと思っているのだったら、誰も咎めることはできないのだから」

ミカサ「彼らは人間に危害を加えることは出来ない。だから恐れてはいけない」

ミカサ「それにこの世界には幽霊なんかより、よっぽど怖いものがある」

ミカサ「巨人と」

29 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:21:09 ID:0rrKwFgA

ミカサ「こころのこわれたニンゲン」

.

30 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:22:14 ID:0rrKwFgA

サシャ「ふっふーん♪ 今日も大漁です♪ おや? みなさん集まって何してるんですか?」

エレン「おう、サシャ。さっき面接みたいに一人ずつだっただろ? だから今度はみんなでやろうぜ」

サシャ「さっき? 面接? 何をやってたんですか?」

クリスタ「さっきアルミンとサシャが怖い話を解決するんだって集まってたんじゃないの?」

サシャ「え? 私、そんなことやってませんけど?」

ジャン「はぁ!? やってただろ! 耳元でぎゃーぎゃー騒ぎやがって!」

サシャ「してませんってば! そもそも私、怖い話で声とか上げませんし!」

ミーナ「そうだよね、私の時は全然興味なさそうだったし……」

サシャ「いえ、怖い話に興味はありますよ? ミーナはどんな話をしたんですか?」

コニー「なあ、サシャが何いってんのかわからねーのは」

ライナー「ああ、お前が馬鹿だからじゃないぞ」

31 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:23:35 ID:0rrKwFgA

アニ「……そういえば、聞いたことがあるね」

ユミル「何をだ?」

アニ「ある日、突然、一人の訓練兵が変なことを言い出したんだってさ」

アニ「真面目で物静かな奴が、突然大声出したり、よくわからないことやりだしたり」

アニ「そしてそいつがどこかに行った後、再びみんなの前に現れたとき、普段どおりの性格に戻ってた」

アニ「心配した同期はさっきは何だったのか尋ねると、そいつは『自分はさっきまで用事があって、そもそもここに戻ってきていない』って言うんだ」

アニ「確認すると、確かにそいつは教官に仕事を頼まれて、変な状態の時には他の人と仕事してたんだってさ」

アニ「で、あんたはさっきまで何をしてたんだい?」

サシャ「……私ですか?」ニヤッ

32 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:24:45 ID:0rrKwFgA

サシャ「見てください! このお芋の数! 今日搬入日でゴタゴタするので取り放題だったんですよ♪ お昼食べてからずっと張り付いてた戦果です♪」

エレン「えっ」

ジャン「えっ」

コニー「えっ」

ミーナ「えっ」

クリスタ「えっ」

ライナー「えっ」

ユミル「えっ」

アニ「……大当たりって奴?」

33 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:26:08 ID:0rrKwFgA

サシャ?「さすがアルミン・アルレルト! 全て解いてくれるとは!」

サシャ?「ついでに訓練兵驚かすノルマもクリアしたし、これで今年はゆっくり寝れるなー」

サシャ?「あたしじゃないし、他に霊なんかいないのに、怪奇現象なんか起こるからびっくりしちゃったよー」

訓練兵の霊「……しっかし、同期に驚かされた拍子に転んで頭打って死ぬなんて思わなかったな」

訓練兵の霊「しかも驚かされた仕返しをしたいって、ちょーっと思ったのが原因で自縛霊になっちゃうし、一年に一回誰か驚かさないと存在が消えてしまう決まりがあるから大変だわー」

訓練兵の霊「ま、あとは気楽に寝てすごそーっと……おや?」

訓練兵の霊「へい! そこの君! 存在感の薄い君だよ! アナタもひょっとして事故で死んじゃったクチ?」

ベルトルト「……え?」

訓練兵の霊「……え? ひっひいいいいいいいいいい! 生きてるのに死んでるくらい存在感薄いいいいいいいいいいいい!」

ベルトルト「え!?」

34 :以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/11(日) 01:27:18 ID:0rrKwFgA

おわり

ミカサにテヘペロさせて終わらせようかと思ったけどドンドン病んでいったのでベルナンデスさんに白羽の矢が立ちました

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ジーク・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの異母兄。「獣の巨人」の継承者として調査兵団の前に立ちはだかり、高い投擲能力で多くの兵士を殺傷した。「九つの巨人」の継承者で組織されるマーレの戦士部隊のリーダーであり、多くの戦場でマーレに勝利をもたらしてきた。しかしその真の目的はエルディア人の救済であり、全てのエルディア人から生殖能力を奪うことで巨人の力を巡るこれ以上の悲劇を起こらないようにしたいと考えている。

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リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

リヴァイ・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団に所属する兵士長。1人で1個旅団(約4000人)並みの戦力を持つとされ、「人類最強の兵士」として名高い。三白眼と刈り上げた髪型、小柄な体格が特徴で、ブレードを逆手に持って回転しながら巨人の肉を切り刻む戦闘スタイルを好んでいる。性格は冷静沈着で無愛想。スラム出身ということで言動も粗暴である。神経質で潔癖症だが、部下の最期を看取る際には汚れを気にせず手を握るという仲間想いの一面もある。

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エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・クルーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で、ユミルの民であることを偽造してマーレ人になりすまし、マーレ治安当局の職員として潜入していたエルディア復権派のスパイである。九つの巨人の一つである「進撃の巨人」の力を身に宿し、通称「フクロウ」と呼ばれている。 ユミルの呪いによって寿命が近い自分の代わりに、グリシャ・イエーガーにエルディア復権の願いを託して壁の中へ行くよう指示した。その後進撃の巨人を継承させる為無垢の巨人化したグリシャに捕食され、スパイとしての任務を果たし、その生涯を終えた。

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アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。

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フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。

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エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。

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ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。

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グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。

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ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。

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キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。

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ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。

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ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。

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ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。

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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。

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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。

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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。

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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。

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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。

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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。

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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。

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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。

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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。

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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。

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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。

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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。

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イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。

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ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。

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フリーダ・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フリーダ・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。

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