家永カノ/家永親宣(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

家永カノ/家永親宣(いえなが ちかのぶ)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、患者を殺して血液や臓器を摂取していた外科医。家永カノは脱獄後に名乗っていた偽名だ。「同物同治(どうぶつどうち)」という、体の不調な部分を治すには食材の同じ部位を食べればいい、という思想を信じている。見た目は妙齢の美女だが実際は年老いた男で、同物同治の思い込みだけで美しい容姿や声を保っている。危険人物だが、外科医としては極めて優秀。

家永カノ/家永親宣のプロフィール・人物像

家永カノ/家永親宣(いえなが ちかのぶ)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、患者を殺して血液や臓器を摂取していた外科医。家永カノは脱獄後に名乗っていた偽名だ。
「同物同治(どうぶつどうち)」という、体の不調な部分を治すには食材の同じ部位を食べればいい、という思想を信じている。見た目は妙齢の美女だが実際は年老いた男で、同物同治の思い込みだけで美しい容姿や声を保っている。
危険人物だが、外科医としては極めて優秀。
美しかった母の姿を追い求め、同物同治で母へと近づこうとしている。赤ん坊を身籠った母の姿は家永の「完璧」に近かったが、母は事故で流産してしまった。
谷垣の子どもを身籠ったインカラマッを守ろうとして月島軍曹に撃たれ、死亡する。死に際に「インカラマッさんはこれから完璧になる」と谷垣に言い残した。

家永カノ/家永親宣の装備・能力

名外科医

第七師団に確保され、軍病院で働く家永(下段右)。必要もないのに若い患者から血を抜いて月島軍曹(下段中央)に怒られる。

多くの人間を拷問、殺害、解体してきた家永は、誰よりも人体の構造に詳しい。
凶悪な殺人犯ではあるが外科医としての腕は本物で、第七師団に確保された後も殺されずに医者として働いていた。

同物同治(思い込み)

家永は年老いた男だが、同物同治の思い込みだけで妙齢の美女の姿と声を手に入れた。

同物同治(どうぶつどうち)はもとは中国の薬膳などの思想で、体の悪い部位を治すためには食材の同じ部位を食べるのがよい、という考え方。
家永はこの思想を強固に信じており、美しいところ・強いところを持った人間を殺してはその部位を食べていた。
当然ながら、美女の顔を食べたところで美女になれるわけがない。家永が男の老人であるにも関わらず、妙齢の美女の姿と声を持っているのはひとえに思い込みの力だ。

家永カノ/家永親宣の来歴・活躍

殺人ホテルの攻防

ホテルの中で牛山と白石を会わせまいとやきもきする家永(右上)。ドリフターズのコントのような一幕だ。

家永は網走監獄から脱獄した後、札幌で老夫婦が営んでいた「札幌世界ホテル」を乗っ取り、宿泊客を殺しては同物同治の餌食にしていた。
あるとき、ホテルに家永と同じ刺青の囚人のひとり、牛山辰馬(うしやま たつうま)が客としてやってくる。牛山は家永と面識があったが、家永が網走にいたころは男の姿だったため、同物同治を信じて美女になった家永の正体に気が付かない。牛山は家永の美しさに惑わされて関係を迫るが、家永は牛山の強靭な肉体を食べたいと考えていた。
そこに、杉元一行も同じホテルに泊まりに来る。家永はアシリパの青く美しい瞳を食べたいと考える。しかし杉元と同行している白石もまた刺青の囚人のひとりで、家永は刺青を巡って厄介なことになる前に白石を消そうとする。その過程で白石に正体がばれ、性欲で我を忘れた牛山と、家永にアシリパを狙われて怒った杉元とでホテルは大混乱に陥る。
家永はホテルを放棄して逃げようとするが、白石が爆薬を炎に落としてしまったことで大爆発を起こしてしまう。
家永は大怪我を負ったが、牛山に救出されて土方歳三の陣営に加わることになった。

戦場 網走監獄

鶴見中尉率いる第七師団、のっぺらぼうを確保しておきたい網走監獄、そして杉元とアシリパの加わった土方歳三の陣営が揃って、網走監獄はすべての勢力がぶつかる戦場と化した。
アシリパの父ウイルクであるのっぺらぼうはキロランケの手引きで狙撃されて死亡、杉元も頭を撃たれて重体となる。キロランケが狙撃の合図を送るところをインカラマッが目撃したために腹部を刺され、インカラマッも重体だった。家永は第七師団に確保された。
家永は鶴見中尉のもとで杉元とインカラマッの手術を行い、杉元は回復、インカラマッは一命をとりとめる。
アシリパと白石を連れて姿を消したキロランケと尾形百之助を追って、杉元は鶴見中尉の部下と共に樺太へ向かう。家永は外科医としての腕を買われ、そのまま第七師団に残った。

完璧になるために

家永の追い求めた「完璧」な姿、母の肖像。

第七師団のもとで家永に治療されたインカラマッは、谷垣源次郎の子どもを身籠っていた。家永はお腹の大きくなったインカラマッの姿に、亡き母を思い出す。
家永の母は、現在の家永と瓜二つの美しい女性だった。家永の中で、「完璧」とは母のことだった。家永の弟か妹を身籠った母の姿は、家永には聖母のように見えた。しかし階段で足を滑らせてしまい、母が出産することは叶わなかった。家永はずっと、母の姿を追い求めていたのだ。
今、大きなお腹を抱えたインカラマッの姿は家永にとって「完璧」に近づいていくものだった。家永はインカラマッの出産に手を尽くすことを決意する。
ある晩、谷垣がインカラマッを迎えにくる。谷垣は「インカラマッとお腹の子どもを殺されたくなければアシリパを確保しろ」と鶴見中尉に脅されていたが、どちらかを選ぶことはせずインカラマッを助けに来たのだ。インカラマッを監視していた月島が立ちはだかり、ふたりに銃口を向ける。すると背後から忍び寄った家永が月島の首に薬剤を注射した。家永は月島に胸を撃たれ、倒れる。
「インカラマッさんはこれから完璧になる… どうか見逃さないでね 谷垣さん」。家永はそう呟いて絶命した。家永は利己的な凶悪犯だが、自身の追い求める「完璧」にだけは忠実だった。

家永カノ/家永親宣の関連人物・キャラクター

牛山辰馬(うしやま たつうま)

刺青の囚人のひとりで、土方歳三の部下として金塊争奪戦に参加している。柔道の達人で、怪力の巨漢。
家永のホテルに客としてやってきて、家永の美しさに惑わされる。しかし性欲に目がくらんで暴走し、ホテルが爆発する事態になった。強靭な肉体で爆発を生き延び、瓦礫から家永を救い出した。

インカラマッ

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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

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江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。

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二階堂浩平(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

二階堂浩平(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。

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津山睦雄(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

津山睦雄(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。

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土井新蔵(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

土井新蔵(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

土井新蔵(どい しんぞう)とは野田サトルの漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物である。埋蔵されたアイヌの金塊の暗号となっている刺青が体に彫られた24人の囚人の1人である。幕末に土佐藩の勤皇派におり、幕府の要人など何人も殺害した殺し屋であった。その後北海道・根室に流れ着きアイヌの女性と結婚するも、土井に恨みを持つ者が妻を拐った。妻を取り戻すために、妻を拐った人物を殺め、釧路の海岸で捉えられ囚人となった。妻が病で先が短いことを知り網走監獄を脱獄した。最期を看取った後は根室の漁場で働いている。

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