トラウマになった劇場版『ドラえもん』作品まとめ
藤子・F・不二雄によって1969年から執筆された『ドラえもん』は、コミックス、アニメ、映画作品が創られる人気作品である。『ドラえもん』は22世紀の未来の世界からやってきた「ドラえもん」と小学生の男の子「のび太」の交流を中心に描かれているが、映画版『ドラえもん』の中にはトラウマになってしまうほどの恐怖シーンが描かれた場面が多く存在する。そんな映画版『ドラえもん』の恐怖シーンをまとめた。
トラウマになった劇場版『ドラえもん』の作品とその場面
1.『ドラえもん のび太の魔界大冒険』(1984年)
出典: blog.goo.ne.jp
短編でお馴染みの道具「もしもボックス」が登場する唯一の劇場版作品である。
そして、それによって作られたIF体験の魔法世界、つまり現実世界のパラレルワールドに当たる世界が、話の根幹となっている。
作品の主題となる魔法について、この作品においては科学文明に取って代わった文明の利器という存在として登場。したがって、魔法世界において科学は迷信だと伝わっている。ただし、ドラえもんの道具のように、別世界から介入した科学文明は普通に使用可能。
また、宇宙で呼吸が可能など科学常識が否定されていることが前提であるため、現代社会で迷信とされている様々な事象が現実として描かれている。
ドラえもんとのび太の石化
出典: yaplog.jp
完全に子供を喜ばせる気がないこのシーン。真夜中に雨と雷でチラチラ映る、石になったドラえもんとのび太の姿は、恐怖としか言いようがない。
メデューサの追跡
出典: ameblo.jp
ビジュアルも恐ろしいが、通常なら「タイムマシンに乗ってセーフでした」というシチュエーションを覆したメデューサ。視聴者にトラウマを植え付けたキャラクターの1人である。
【アニメ】ドラえもん のび太の魔界大冒険 怖い…これは怖い…。なんか魔界の植物とか生き物とか妙なグロテスクさがあるんだよなあ。冒頭の石像も怖いし。いっしょに冒険するしずかちゃんジャイアンスネ夫がパラレルワールドの住人というのもうっすら怖い。そしてドラミちゃんの頼もしさは異常。
— まゆき (@mellowgoround) 2013.03.07 22:32
2.『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』(1988年)
本作は『西遊記』がモチーフであり、舞台は唐の時代の中国。脚本はもとひら了が担当したが、「西遊記の世界」というアイディアは藤子・F・不二雄本人から出されたものである。
映画ドラえもんシリーズの中では、特に恐怖的な演出が多くホラー要素が強い。
内容は妖怪に支配されるパラレルワールドと化した世界を修正するため、のび太達が『西遊記』の登場人物に扮して、ドラえもんと共に妖怪達と戦うというもの。敵役が過失とはいえドラえもん自身が生み出してしまったというところが、他作品とは一線を画している。
ママが作ったトカゲのスープ
出典: genkiszk.com
視聴者を驚かせたのが、のび太のママが作ったトカゲのスープが出されるシーンだ。
「はい、のびちゃん。トカゲのスープ」というママに対し、「ん、ん~うまそうだ!」と返すパパのセリフにもゾッとさせられる。
ママが階段を上がるシーン
出典: genkiszk.com
「のびちゃん、宿題はやったの?」とママが言いながら、のび太の部屋へと向かうシーン。
ギシギシ音を立てながら階段を上がって来るシーンはまさに恐怖である。
ドラえもんトラウマシーンですか?そうですね、パラレル西遊記のとかげのスープとギィギィのシーンは怖かった…あとは、今考えたら怖いっていうので、ピンクのモヤと夢幻三剣士か、あれの現実とそうじゃないのとのまざって…もう一回観ようかな…
— 真仲 香 (@kou_manaka) 2014.02.15 11:51
3.『ドラえもん のび太の日本誕生』(1989年)
7万年前の後期更新世日本および中国大陸を舞台に、精霊王ギガゾンビを擁するクラヤミ族とそれに相対するヒカリ族の側に着いたドラえもんとのび太達の戦いを描いた長編作品。
作中、ドラえもんが時空乱流によるものかもしれないとして話している神隠しのエピソードは、実際に伝えられている話に基づいているものの、その多くは誇張や創作を含んだ都市伝説である。
映画のアバンタイトルではククルの登場のみでのび太らが登場せず、ククルが時空乱流に吸い込まれた後、地球の全景が現れて、どこからともなく「ドラえも~ん!」の叫びが聞こえてオープニングに入る、という珍しい構成である。
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目次 - Contents
- トラウマになった劇場版『ドラえもん』の作品とその場面
- 1.『ドラえもん のび太の魔界大冒険』(1984年)
- ドラえもんとのび太の石化
- メデューサの追跡
- 2.『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』(1988年)
- ママが作ったトカゲのスープ
- ママが階段を上がるシーン
- 3.『ドラえもん のび太の日本誕生』(1989年)
- 時間乱流の説明シーン
- ククルの神隠しの話
- 壊れても復活し続ける土偶
- 4.『ドラえもん のび太とアニマル惑星』(1990年)
- ピンクのモヤ
- 5.『ドラえもん のび太と雲の王国』(1992年)
- ドラえもんが壊れたシーン
- どこでもドアで帰ったら街が洪水の被害を受けていたシーン
- 6.『のび太とブリキの迷宮(ラビリンス)』(1993年)
- 迷宮の入口
- 拷問を受けて海に捨てられるドラえもん
- 「イートーマキマキ」と歌い出すシーン
- 7.『のび太と夢幻三剣士』(1994年)
- 序盤に出てくる鳥人間
- 一回だけ死んでも生き返るのび太
- 8.『ドラえもん のび太の宇宙漂流記』(1999年)
- 地球に戻れたと思ったら化け物達の幻覚
- 『ドラえもん』関連リンク