伝説巨神イデオン(THE IDEON)のネタバレ解説・考察まとめ

『伝説巨神イデオン』は日本サンライズ制作・富野喜幸監督(当時)による日本のアニメ。
地球植民星ソロで発掘された、第6文明人の遺跡かつ変形合体する巨大ロボット「イデオン」と、その力の源「無限力イデ」を巡り、地球人と異星人バッフ・クラン両文明の衝突が発生。
銀河全体を巻き込む果て無き抗争へ発展していき、それを見つめ続けたイデの裁きによる全文明の終焉と全人類の輪廻転生までを描いた「解り合えぬ人々」を主役とした群像劇。
『新世紀エヴァンゲリオン』に強い影響(元ネタ)を与えた作品としても有名である。

CV:千葉繁(『伝説巨神イデオン』)/筈見純(『THE IDEON 発動篇』)

キャラル星の地球植民星軍の生き残りで、秘密軍事基地スタグラ司令官。キッチンの父親とは知己であり、彼女をお嬢さんと呼ぶ。
最初はソロシップとイデオンを厄介者扱いして補給を拒んだが、バッフ・クランの軍事力を目の当たりにして改心し、ソロシップ・クルーと共同してバッフ・クランへの反撃を行った。

レクラン

CV:稲葉実

地球連合軍艦隊の司令。乗艦はゴーリキィ級。
ソロシップへ対し「地球連合艦隊に編入する」とした地球連合艦隊総司令の命令と映像を届けた。地球連合軍の中では珍しくソロシップ・クルーに対して友好的であり、理解を示した。
彼の指揮する艦隊はソロシップ・イデオンと共同戦線を張ってバッフ・クランのルクク隊と艦隊戦を行い、太陽系第6惑星軌道上の戦闘において敵の矢面に立つが、バッフ・クランとの戦力差(文明レベルの差)はいかんともしがたく乗艦と運命を共にする事になった。

ユウキ・ロウル

CV:池田勝(『伝説巨神イデオン』)/玄田哲章(『THE IDEON 接触篇』)

地球連合政府科学庁所属の考古学者で、コスモの父親。ソロ星の第6文明人の遺跡調査を指揮していたが、バッフ・クラン爆撃で発掘機械に押しつぶされて死亡。
主人公の父なのに非常にあっさりした退場だが、これは1970年代~1990年代頃までの富野作品の特長(富野の育った家庭は複雑で、若い頃は両親への憎しみが強かったため、その反映)。

フォルモッサ・ロダン

CV:笹岡繁蔵(『伝説巨神イデオン』)/塚田正昭(『THE IDEON 接触篇』)

地球連合政府科学庁所属の考古学者で、シェリルとリンの父。ソロ星の第6文明人の遺跡を調査の途中だったが、バッフ・クランの襲撃で落石に押しつぶされて死亡した。
彼の名は地球圏にはそれなりに響いているらしく、ソロ星とは無関係の地球連合軍士官も「フォルモッサ博士」の名を知っていたが、シェリルのフルネームを聴いた時、彼女をロダン本人と勘違いしており「フォルモッサという考古学者がいる」程度の知名度である。

地球人(ソロシップ・クルー敵対者)

コボル

CV:玄田哲章

アジアン星の地球植民星軍副司令官。ブラジラー基地からの司令書を偽造して入星したソロシップを出迎えるものの、協力的とはいえずソロシップの強奪を上官へ進言していた。
バッフ・クランのギジェ隊が放った準光速ミサイルの第2波で司令部ごと消滅する。

アジアン星軍司令官

アジアン星の地球植民星軍司令官。コボルの上官。
部下と同じく、バッフ・クランだけでなく地球人同士であるはずのソロシップ・クルーまで敵視しており、攻撃を加える命令を下した。
ギジェ隊が放った準光速ミサイルの第2波で司令部ごと消滅する。

ライスとヌージャン

画像左がヌージャン。右がライス。

ライスCV:田中康郎
ヌージャンCV:山田俊司(後のキートン山田)

地球連合軍ヨーロッパ方面軍本部の司令官とその副官。
ベスを「こちら側に付けばお前だけは取り立ててやる」と、その両親まで使ってそそのかし、ソロシップを地球連合に明け渡させようとするが失敗。
ベスの責任感や、カララを想う気持を理解しないがゆえの行動に過ぎなかった。

フレンダリー・リミッター

CV:水鳥鉄夫

地球連合軍艦隊司令の一人。乗艦は戦艦ムサッシであり、艦隊はクラップ級巡洋艦4隻で構成されている。
ベス達にソロシップの引き渡しを要求し、断れば艦隊の一斉砲撃を加えるとまで脅しをかけたものの、そのタイミングで襲撃してきたバッフ・クランのダラム隊と文明レベルの差も考慮せずに無謀に戦った結果、僚艦を全て沈められ、ムサッシも被害甚大で航行不能に陥って月面に不時着。

ダラム隊がイデオンガンで消滅させられた後は「どれもこれもイデオンとソロシップのおかげだ! 例え一撃といえども、この恨み晴らさずでおれぬ!」と錯乱した。この時、既にムサッシには火が回りはじめていたにも関わらず、退艦命令を出すどころか、ソロシップに対してエネルギーが続く限り砲撃せよと命じる。
そして一切反撃をしないソロシップへ砲撃し続け、見かねたコスモがムサッシの主砲をイデオンの脚で踏みつぶした直後、艦の爆発に巻き込まれて犬死に。

本作に出てくるソロシップ・クルー以外の地球人は、その立場を問わずソロシップ・クルーに対して、味方にも関わらず脅威を運んでくる厄介者(物語が進むと悪魔扱い)として敵意を隠さない者が多いが、フレンダリー・リミッターは名前と裏腹に、全方位に敵意がむき出しの哀れな人間だった。

(当然、バッフ・クラン側にも敵意むき出しであり「解り合えない人々」を描いた、本作らしさ満点の脇役)

マーシャル・フランクリンとミラクリン

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